カッパ・クリエイト[7421]株情報(株主優待・配当・おすすめ情報)

カッパ・クリエイト株式会社[7421]は、回転寿司チェーン「かっぱ寿司」を全国展開する企業で、現在は外食大手・コロワイドグループの一員として再成長を図っています。

競争の激しい外食業界において、同社の株価は過去10年以上にわたり大きな急騰は見られないものの、一定の安定性を保って推移しています。

大きなキャピタルゲインを期待するタイプの銘柄ではありませんが、継続的に提供されている株主優待制度が、長期保有を後押しする魅力の一つとなっています。

本記事では、カッパ・クリエイトの株式を長期保有するメリットについて、株価の推移、財務状況、配当政策、そして実用性の高い株主優待という4つの観点から深掘りしていきます。

目次

株式情報

カッパ・クリエイト[7421]東証P
時価総額
716億円

株価 1,449
※更新:2025年4月18日

カッパ・クリエイト[7421]株価チャート

30年チャートを掲載

割安度安全度値動き傾向
PERPBR自己資本比率ROE信用倍率
50.7倍6.79倍33.2%14.97%0.15倍
優待&配当
総合利回り配当利回り優待利回り権利確定月優待最低取得額
4.1%0.35%3.75%3月、9月144,900円
編集部おすすめ度理由
カッパ・クリエイトの株式は、株価の成長性にはやや不安があるものの、株主優待を目的とした長期保有には適した銘柄です。外食を頻繁に利用する人にとっては、優待を活用することで実質的なリターンを高めることができるため、インカムゲイン(優待利益)を重視する投資家にとっては魅力的な選択肢となります。

会社情報

​カッパ・クリエイト本社(引用:Wikipedia)

カッパ・クリエイト株式会社は、1973年に長野県で生まれた会社です。

回転寿司チェーンの「かっぱ寿司」を運営していて、日本全国にお店を広げてきました。

会社として正式に設立されたのは1981年のことです。

その後、1994年には株式を公開し、2003年には東京証券取引所の一部上場企業となりました(今でいう「プライム市場」です)。

現在の本社は、神奈川県横浜市のランドマークタワーにあります。

主な仕事は、回転寿司のお店を運営することと、食品の加工や販売です。

かっぱ寿司は、手ごろな価格とたくさんの種類のメニューで、幅広い年齢層に人気があり、2025年3月の時点で全国に295店舗もあります。

最近では、「おもちかえりWeb予約」というネット注文サービスや、「うまいもん市場」という自社のネットショップも展開しています。

これにより、お店に行かなくても商品を楽しめるようになりました。

また、カッパ・クリエイトは、コロワイドという大きな外食グループの一員です。

グループの力を使って、食材の仕入れや物流を効率的に行い、より良い品質の商品を、より安く提供できるようにしています。

環境への配慮も大切にしていて、食べ物のムダを減らすことや、エコへの取り組みも進めています。

これからもカッパ・クリエイトは、回転寿司の世界でリーダーとして、お客さんに喜ばれるサービスや新しいチャレンジを続けていくことが期待されています。

株主優待情報

カッパ・クリエイトの株主優待

カッパ・クリエイトは、回転寿司チェーン「かっぱ寿司」を運営するだけでなく、コロワイドグループのさまざまな飲食店で使える株主優待ポイントを提供しています。

この優待制度は、食事に使えるポイントが年2回もらえる仕組みで、外食の機会が多い方にとっては、とても使い勝手の良い内容です。

株主優待の内容

株主優待ポイントは、保有株式数に応じて年2回付与されます。​具体的な付与基準は以下の通りです。​

保有株式数年間付与ポイントポイント付与時期
100株以上1,000株未満6,000ポイント3月末および9月末
1,000株以上2,000株未満12,000ポイント3月末および9月末
2,000株以上24,000ポイント3月末および9月末

上記のポイントは年間合計であり、半期ごとに半分のポイントが付与されます。​

株主優待の​利用可能なブランド

付与された優待ポイントは、1ポイント=1円として、以下のコロワイドグループの対象店舗で利用可能です。

カッパ・クリエイト株式会社

  • かっぱ寿司

株式会社コロワイド

  • 甘太郎
  • いろはにほへと
  • 北海道
  • やきとりセンター
  • 酒場ヤキセン
  • ラパウザ
  • 贔屓屋
  • ウルフギャング・パック
  • ほのぼの横丁
  • 3・6・5酒場
  • KITEKI
  • M.M MARKET&CAFÉ
  • ステーキ宮
  • にぎりの徳兵衛
  • 寧々家
  • カルビ大将
  • がんこ炎&がんこ亭
  • かつ時
  • 海へ
  • 暖や
  • 海鮮アトム
  • 鳥の蔵
  • 和牛ステーキ桜 那須高原店
  • 小さな森珈琲
  • CANTINA
  • なぎさ橋珈琲
  • カフェ&ビヤレストラン 宮
  • みなとみらい食堂
  • かっぱ寿司
  • ジンギスカン羊々亭
  • アサヒビール園はまなす館
  • フラムドール
  • ラ・ラナリータ
  • スカイルーム
  • 隅田川ブルーイング
  • バルstyle
  • Beer&Spice
  • Beer Thirty
  • 朝陽閣
  • BW STATION

株式会社アトム

  • ステーキ宮
  • にぎりの徳兵衛
  • カルビ大将
  • かつ時
  • 小さな森珈琲

株主優待の​利用不可なブランド

株式会社コロワイド

  • 牛角
  • 温野菜
  • かまどか
  • 土間土間
  • 牛角食べ放題専門店
  • 牛角焼肉食堂
  • とんかつ神楽坂さくら
  • あじフライ神楽坂さくら
  • 酒場トリノ
  • 鮨処「濱」
  • BAR「馬車道」
  • 濱一貫
  • 濱いちもんめ
  • バンノウ水産
  • シルスマリア
  • フレッシュネスバーガー
  • FRESHNESSパン工房
  • 焼肉 飛車角
  • LITORANEO
  • はまやカレー
  • 大戸屋ごはん処
  • 大戸屋おかず処
  • 蕎麦処大戸屋
  • 海外店舗

ギフト商品の交換

コロワイドグループの店舗が近くにない株主や、外食以外の形で優待を活用したい株主向けに、優待ポイントを利用して各種ギフト商品と交換することも可能です。​

これには、日本各地の特産品や厳選された食品など、多彩な商品がラインナップされています。

商品の内容は季節や在庫状況により変更される場合がありますが、株主専用サイトから最新の情報を確認し、申し込むことができます。

編集部からのおすすめ情報

編集部のおすすめ:

株式情報にみる分析

カッパ・クリエイト株式会社が運営している「かっぱ寿司」は、回転寿司チェーンの中でもよく知られたブランドです。

この回転寿司業界は、外食産業の中でもわりと安定していて、特に家族連れのお客さんから人気があります。

お手頃な価格でお寿司を楽しめるため、景気が悪いときでも一定の売上があるのが特徴です。

株価の動きを長い目で見ると、2000年代の後半には「かっぱ寿司」はとても有名で、ブランド力もありましたが、その後、ライバル店が増えてきたことや、会社の経営の方向性がうまくいかなかったこともあって、業績が落ち込み、株価も長く低迷してしまいました。

ですが、2014年に大手外食グループの「コロワイド」の仲間になったことで、経営体制が改善され、会社の利益も少しずつ戻ってきました。

これによって、株価も徐々に安定するようになっています。

PERを見ると、カッパ・クリエイトの数字は、全体の平均と比べるとやや高い水準になっています。

これは、投資家たちがこの会社に将来性を感じているという見方もできますが、実際には外食業界は利益が少ない業種で、特にお寿司はネタの原価が高いため、利益を出しにくいのが現実です。

また、財務の面を見ると、自己資本比率はそこまで高くなく、ある程度の借金もあるため、経営が安定しているとは言いきれません。

ROEは良い水準にありますが、これは借金を活用して利益を出している部分もあるので、必ずしも会社自体の力が強いとは言えない場面もあります。

最近では、回転寿司業界全体で価格の安さを競い合うような状態が続いていて、どの会社も「いかに利益を確保するか」が課題になっています。

そうしたなかで、今後も高い利益を出し続けられるかは不透明な部分があると考えられます。

また、カッパ・クリエイトは、利益が出ていないときは「無配」になることもあります。

配当金を目当てに投資したい人にとっては、ちょっと物足りなく感じるかもしれません。

過去10年以上の株価の動きを見ても、急に大きく上がることはあまりなく、業績や景気によって上下しながら、だいたい一定の範囲で動いてきた印象です。

こうした特徴から考えると、「株価がどんどん上がることを期待して買う株」ではなく、「優待を活用しながら、安定して長く持ち続ける投資スタイル」が向いている銘柄だと言えるでしょう。

株主優待にみる分析

カッパ・クリエイトの株主優待は、お寿司の「かっぱ寿司」だけでなく、「ステーキ宮」や「にぎりの徳兵衛」、「甘太郎」など、いろいろなタイプのレストランでも使えるのが大きな特徴です。

お寿司だけではなく、肉料理や居酒屋メニューなど、気分に合わせて選べるので、使いやすさという点ではとても便利な優待です。

ただし、お店は全国にあるとはいえ、すべての地域にあるわけではありません。

住んでいる場所によっては、近くに使えるお店がないこともあるので、その場合は優待を十分に活かすのが難しいかもしれません。

ですから、「自分の家の近くにコロワイドグループのお店があるかどうか」は、投資を考えるときにしっかり確認したいポイントです。

また、カッパ・クリエイトは、会社の業績が悪くなって一時的に「配当金」が出ない年でも、株主優待は続けていることが多いです。

これは、投資家にとっては嬉しいポイントで、「配当はもらえなくても、食事に使えるポイントがもらえる」ことで、株を持っているメリットを感じられる仕組みになっています。

さらに、優待のお得度を表す「優待利回り」も高めです。

特に100株だけでもらえる優待の内容は、他の外食企業と比べてもかなり充実している方で、「少ない金額でお得に外食を楽しみたい」という人にとっては、ぴったりの銘柄と言えます。

とはいえ、優待にもリスクはあります。

会社の経営が悪くなると、優待の内容が減ったり、なくなってしまったりする可能性があります。

実際に、他の外食チェーンでは、そういった例も過去にありました。

実際に、同じコロワイドグループのアトムは、2024年に株主優待を改悪しています。

ですから、「今の優待がずっと続く」と思い込むのではなく、今後の会社の方針や業績にも注目しておくことが大切です。

まとめると、カッパ・クリエイトの株は、「値上がりして大きくもうけたい」という人には向いていませんが、優待をうまく活用しながら、長く持ち続けてコツコツ得をしたい人に向いている銘柄だと言えるでしょう。

家族や友達との外食を楽しみながら、投資のメリットを感じたい人におすすめです。

総合評価

カッパ・クリエイトの株は、「株価がどんどん上がって大きくもうけられる」タイプの銘柄ではありませんが、株主優待を目的に長く持ち続けるには向いている株です。

特に、外食をよく利用する人にとっては、お店で使えるポイントがもらえることで、実際に得られるメリット(リターン)を増やすことができます。

ただし、会社の業績が悪くなったり、優待のルールが変わったりすることもあります。そういった変化に備えて、定期的に会社の動きをチェックしながら、無理のない範囲で投資を続けていくことが大切です。

まとめると、カッパ・クリエイトは短期間で大きくもうけることを期待する株ではありません。

けれども、優待をうまく使って、楽しみながら、長く安心して持ち続けたい人にはぴったりの銘柄だと言えるでしょう。

自分の生活スタイルや使えるお店の場所などを考えながら、じっくりと付き合っていきたい株です。

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