共同紙販ホールディングス[9849]は、印刷や事務で使う洋紙を幅広く仕入れて、全国の印刷会社や紙問屋に届けている老舗の紙卸売会社です。
上場来のチャートを見ると株価は長く落ち着いた値動きが中心で、発行済み株式数も少ないため、時価総額は30億円台とコンパクトな規模にとどまっています。
株主優待は100株からが対象で、年2回、家庭用のティッシュなどの紙製品が届く仕組みになっています。
配当と優待をあわせた利回りや、会社の今の業績について、株式情報と優待情報をわかりやすくまとめます。
株式情報
| 割安度 | 安全度 | 値動き傾向 | ||
| PER | PBR | 自己資本比率 | ROE | 信用倍率 |
| 46.5倍 | 0.78倍 | 41.8% | 0.94% | - |
| 優待&配当 | ||||
| 総合利回り | 配当利回り | 優待利回り | 権利確定月 | 優待最低取得額 |
| 2.35% | 1.12% | 1.23% | 3月・9月 | 447,000円 |
| 編集部おすすめ度 | 理由 |
| 自己資本比率は高めで財務は手堅い一方、ROEが1%に満たないなど稼ぐ力は弱く、慎重に見ておきたい銘柄です。直近の2027年3月期第1四半期は最終赤字となり、通期でも利益水準は小さめです。配当性向はすでに9割近くと高く、今の配当を維持できるかは業績の回復しだいという面があります。株主優待を含めた総合利回りは2%台と平凡で、値上がり益よりも紙卸売という手堅い本業と優待を長期でゆっくり受け取りたい人向きの銘柄です。 |
株主優待情報
共同紙販ホールディングスの株主優待は、100株以上を持つ株主を対象に、年2回、家庭用紙製品(ティッシュなど)の詰め合わせが届く仕組みです。
| 保有株数 | 優待内容 |
| 100株以上 | 3月権利:家庭用紙製品詰め合わせ(3,500円相当) |
| 9月権利:家庭用紙製品詰め合わせ(2,000円相当) |
株主優待の内容
100株以上を持つ株主は、年2回、家庭用のティッシュなどの紙製品の詰め合わせを受け取れます。
3月の権利では3,500円相当、9月の権利では2,000円相当の品物が届き、年間では合わせて5,500円相当になります。
紙の卸売会社らしく、自社グループで扱う紙製品がそのまま優待になっているのが特徴です。
保有株数が増えても優待の内容が大きく増えるわけではなく、100株でも1,000株でも基本的な優待内容は同じです。
権利確定日と有効期限
株主優待の権利が確定するのは、毎年3月末と9月末の年2回です。
それぞれの権利確定日に100株以上を持っていることが条件になります。
有効期限については公式な案内に明記が見当たらなかったため、品物が届いたら早めに使い切る前提で考えておくと安心です。
なお、配当の権利確定も優待と同じく3月末と9月末の年2回が基準です。
会社情報
共同紙販ホールディングスは、1947年に東京都豊島区で創業した、80年近い歴史を持つ紙卸売の老舗企業です。
事業の中心は、印刷用紙や事務用紙など洋紙の卸売で、グループの持株会社として物流子会社の関東流通株式会社などを統括しています。
関東流通は埼玉県戸田市で倉庫業や運送業、紙の断裁加工を担っており、紙の仕入れから加工・配送までをグループ内でまかなえる体制です。
もとは「河内屋」という屋号の紙問屋で、2008年にはが紙販ホールディングスと合併して現在の社名になりました。
紙の国内需要はペーパーレス化の影響で縮小が続いており、業績は売上・利益ともに伸び悩みやすい状況です。
直近の2026年3月期は売上高が前期を下回り、2027年3月期第1四半期も最終赤字となるなど、厳しい決算が続いています。
一方で、通期の経常利益予想は据え置かれており、会社としては下期にかけての業績回復を見込んでいます。
本社は東京都台東区北上野にあり、東京証券取引所スタンダード市場に上場しています。
会社の規模は紙卸売業界の中では中小規模で、派手さはないものの、紙の流通を支える地道な事業を続けている会社です。
編集部からのおすすめ情報
編集部のおすすめ:
株式情報から見る投資おすすめ度と根拠
共同紙販ホールディングスは、紙卸売という縮小傾向の市場で事業を続けており、業績の伸びしろは限られる銘柄です。
自己資本比率は41.8%と、業種や規模を考えると安定した水準にあります。
一方でROE(自己資本利益率)は1%に満たず、株主のお金を利益に変える力は強くありません。
PER(株価収益率)は46倍台と高めですが、これは利益水準そのものが小さいために計算上高く出ている面が大きいです。
直近の四半期決算は最終赤字で、通期の業績予想も大きな利益は見込まれていません。
配当利回りは1%台とそれほど高くなく、配当性向もすでに9割近くに達しているため、増配の余地は大きくありません。
株価そのものは大きく値動きする銘柄ではなく、派手な値上がり益を狙うタイプではありません。
株式面のおすすめ度は、値上がり益よりも安定感や優待を重視する人にとって、ほどほどの水準にとどまります。
優待情報から見る投資おすすめ度と根拠
共同紙販ホールディングスの優待は、100株という単元株だけで受け取れる手軽さが魅力です。
イトーキのように数百株をまとめて持つ必要がなく、少額からでも優待を楽しめます。
内容は家庭用のティッシュなどの紙製品で、年2回、合わせて5,500円相当が届きます。
日用品として必ず使うものなので、使いみちに困りにくい点も安心材料です。
一方で、優待利回りという数字で見ると1.23%ほどで、極端に高い利回りというわけではありません。
金券やカタログギフトのような換金性の高い優待を期待する人には、少し物足りなく感じられるかもしれません。
まとめると、共同紙販ホールディングスの優待は「少額から気軽に日用品の優待を受け取りたい人」には向いていますが、優待の金額そのものを重視する人にはやや控えめです。
配当とあわせた総合利回りで見て、じっくり長期保有を考える銘柄といえます。
総合評価
株式面では、財務は手堅いものの、稼ぐ力や成長性は控えめで、値上がり益を積極的に狙う銘柄ではありません。
優待面では、100株から気軽に受け取れる手軽さはありますが、優待の金額自体は控えめです。
この2つを合わせると、共同紙販ホールディングスは値上がり益よりも、配当と優待をコツコツ受け取る長期保有向けの銘柄で、総合おすすめ度は2.5/5です。

