SBIグローバルアセットマネジメント[4765]は、SBIグループの資産運用会社として、これからの時代にぴったりの成長を目指している企業です。
株価は手ごろな水準にあり、配当金もしっかりもらえるので、長期的にゆっくり資産を増やしたい人に向いています。
また、株主優待ではちょっと珍しい「暗号資産リップル(XRP)」がもらえるため、未来に向けた新しい投資の楽しみも味わうことができます。
今回は、そんなSBIグローバルアセットマネジメントの株式について、プロの視点でわかりやすく解説していきます。
株式情報
割安度 | 安全度 | 値動き傾向 | ||
PER | PBR | 自己資本比率 | ROE | 信用倍率 |
– | 3.75倍 | 83.49% | 10.55% | 4.54倍 |
優待&配当 | ||||
総合利回り | 配当利回り | 優待利回り | 権利確定月 | 優待最低取得額 |
6.89% | 3.45% | 3.44% | 3月、9月 | 63,800円 |
編集部おすすめ度 | 理由 |
SBIグローバルアセットマネジメントは、資産運用ビジネスという成長産業に属しており、SBIグループの支援を受けながら今後の成長が期待できる企業です。配当利回りも高めで、安定したインカムゲインを得ながら保有を楽しめます。株主優待では暗号資産リップル(XRP)がもらえる独自性もあり、未来志向の投資家には特に魅力的です。短期的な業績不安もありますが、長期保有でじっくり育てたい銘柄といえるでしょう。 |
会社情報

SBIグローバルアセットマネジメント株式会社(通称:SBIGAM)は、日本最大級の金融グループであるSBIホールディングスの中核会社のひとつです。
主に資産運用ビジネスを担っており、投資信託の組成・運用を中心に、個人や法人のお金を効率的に増やすお手伝いをしています。
本社は東京都港区にあり、全国に支店を持つという形ではなく、インターネットや金融機関を通じた商品提供が中心です。
つまり、銀行のように支店に行って手続きする必要はなく、オンラインや証券会社経由で誰でも簡単に利用できる仕組みになっています。
SBIグローバルアセットマネジメントが取り扱っているブランドには、「SBI資産設計オープン(愛称:スゴ6)」といった有名な投資信託シリーズや、近年では「SBI・Vシリーズ」などの超低コストインデックスファンド群もあります。
これらの商品は、初心者向けから上級者向けまで幅広くラインナップされており、積立投資や長期資産形成に活用されています。
また、同社は個人向けだけでなく、年金基金や金融機関向けにも資産運用サービスを提供しており、国内外の運用会社と連携しながら、多様な投資機会を開発・提供しています。
グループ会社には、暗号資産関連ビジネスを展開する「SBI VCトレード株式会社」や、海外投資に強みを持つ運用会社などもあり、ネット金融グループらしく、先端的なサービスを積極的に取り入れている点も特徴です。
2023年10月には、よりグローバルな資産運用会社への成長を目指して社名を「モーニングスター株式会社」から現在の
「SBIグローバルアセットマネジメント株式会社」に変更しました。
これにより、日本国内だけでなく、アジアや欧米市場でも影響力を高めていく方針を明確にしています。
今後は、成長が期待される「iDeCo(個人型確定拠出年金)」や「NISA(少額投資非課税制度)」への対応も強化していく予定で、個人の資産形成を長期的に支える重要なプレイヤーになることを目指しています。
株主優待情報
SBIグローバルアセットマネジメントでは、株主向けの特別なプレゼントとして、「暗号資産リップル(XRP)」がもらえる優待制度を実施しています。
普通の会社のように商品券やカタログギフトを送るのではなく、将来の成長が期待される「暗号資産」をプレゼントしているのが大きな特徴です。
これにより、株主は新しい資産クラスに触れられるチャンスを得ることができます。
優待内容は保有株数と保有年数によって異なります。具体的には、以下のようになっています。
株主優待の内容(2025年3月末基準)
保有株数 | 継続保有期間 | 贈呈内容 |
---|---|---|
100株以上 | 期間問わず | 2,500円相当のリップル(XRP) |
500株以上 | 期間問わず | 6,000円相当のリップル(XRP) |
500株以上 | 1年以上継続保有 | 12,000円相当のリップル(XRP) |
※リップルの数量は、贈呈時の価格によって計算されるため、相場によって増減することがあります。
この優待を受け取るためには、「SBI VCトレード株式会社」の暗号資産口座を開設しておく必要があります。
口座開設には本人確認が必要で、未成年の方は利用できない点に注意が必要です。
また、受け取り時には別途、暗号資産の送付に関する手続きも必要になります。
暗号資産リップル(XRP)は、世界的にも有名なブロックチェーン技術を活用したデジタル通貨であり、将来、国際送金などの分野で大きな役割を果たすと期待されています。
そのため、もらったリップルを将来にわたって保有し続けることで、大きなリターンを得られる可能性も秘めています。
一方で、暗号資産は価格変動が非常に激しいため、もらった時の金額と実際の価値が変動するリスクもあります。
投資初心者の方は、このリスクも理解したうえで優待を楽しむことが大切です。
編集部からのおすすめ情報
編集部のおすすめ:
株式情報にみる分析
SBIグローバルアセットマネジメント(SBIGAM)の株式は、長期保有を考える投資家にとって、なかなか面白い選択肢だといえます。
まず、今の株価水準を見ると、比較的手ごろな価格です。
そのため、初めて株を買う人でも、少ない資金で投資を始めやすいのがポイントです。
次に、配当についてですが、日本株の平均よりも高い水準です。
普通に銀行に預金しているだけではほとんど利息がつかないので、これだけでも株を持つメリットは大きいと言えます。
ただ、PER(株価収益率)は現在算出できない状況になっています。
これは、会社の利益が少なかったり、一時的に赤字だったりすると起こる現象です。
つまり、現状の業績面ではまだ力強さに欠ける部分があり、ここは今後の成長をじっくり見守る必要がありそうです。
一方で、PBR(株価純資産倍率)は3倍を超えており、これは少し割高感があることを意味します。
一般的に、PBRが1倍に近いと「会社の持っている資産に対して株価が適正」と言われますが、3倍を超えるということは、市場がこの会社に対して「今後もっと成長するだろう」と期待している証拠とも捉えられます。
自己資本比率やROE(自己資本利益率)など、財務に関する詳しいデータは現時点では公開されていませんが、SBIグループの強力なバックボーンを持っているため、一般的な新興企業に比べると経営基盤は安定していると考えられます。
親会社であるSBIホールディングスは、金融業界でもトップクラスの実績を持つ企業ですので、グループ全体の力を活かして事業を拡大できる可能性も十分にあります。
さらに注目すべきは、ここ10年、資産運用ビジネスは世界的に成長産業とされていることです。
日本でも、少子高齢化に伴い「自分の老後資金は自分で準備する」という流れが強まっています。
NISA(少額投資非課税制度)やiDeCo(個人型確定拠出年金)といった制度の拡充も追い風となり、今後、資産運用会社の役割はますます重要になっていくでしょう。
こうした長期的な追い風を考えると、今はまだ業績が安定していなくても、将来的には大きな成長が見込める会社だと考えられます。
短期的な値動きを気にするのではなく、10年、20年という長い目でじっくり育てていくイメージで保有するのがいいでしょう。
結論として、SBIグローバルアセットマネジメントは、「今すぐ大きな利益を求める」よりも、「将来の成長を信じてコツコツと持ち続けたい人」向きの銘柄です。
配当や優待もあるので、保有している間も楽しみながら応援できる、そんな会社だと言えるでしょう。
株主優待にみる分析
SBIグローバルアセットマネジメント(SBIGAM)の株主優待は、ちょっと他の会社とは違った個性的な内容になっています。
普通の企業では商品券や食事券を配るところが多いですが、SBIGAMでは暗号資産(仮想通貨)リップル(XRP)がもらえる仕組みになっています。
この優待制度の最大の魅力は、もらったリップルの価値が将来的に大きく伸びる可能性があることです。
たとえば、もらった時は2,500円相当だったリップルが、数年後に価格が倍になれば、実質5,000円の価値になるかもしれません。
つまり、普通の商品券のように「もらって終わり」ではなく、将来に向けて資産が成長する楽しみもあるわけです。
さらに、株を500株以上持っていて、かつ1年以上保有を続けると、優待でもらえるリップルの金額がグンと増えます。
最大で12,000円相当という、なかなか大きな金額を受け取ることができるのも魅力的です。
長く持つことで、より多くのリターンを得られる仕組みになっているため、「短期で売買を繰り返す」のではなく、
「じっくり保有し続ける」ことにメリットがあるデザインになっています。
一方で注意点もあります。
暗号資産は、株式や現金と違って、価格の変動がとても大きいです。
もらった時よりも価値が下がってしまうこともありますし、逆に大きく上がることもあります。
そのため、株主優待を暗号資産で受け取る場合には、ある程度のリスク許容度(リスクを受け入れる気持ち)が必要になります。
また、暗号資産を受け取るためには、「SBI VCトレード株式会社」という専用の口座を開設しなければなりません。
本人確認の手続きなど、少し面倒な部分もありますし、未成年は口座開設ができないため、若い人は注意が必要です。
この点は、他の株主優待に比べると少しハードルが高いかもしれません。
ただ、それらの条件をクリアできるなら、SBIグローバルアセットマネジメントの優待はかなり魅力的だと言えます。
なぜなら、普通の優待では味わえない、「未来への投資体験」ができるからです。
リップルという新しい資産クラスに触れることで、金融リテラシー(お金に関する知識)も自然と身についていくでしょう。
さらに、配当金も別途もらえるため、「配当金で安定した収入を得ながら、暗号資産で将来の可能性に賭ける」という二重の楽しみ方ができる点も、長期保有の大きな魅力です。
まとめると、SBIグローバルアセットマネジメントの株主優待は、単なる「お得な特典」ではなく、「これからの時代を先取りする投資家」にぴったりの、未来志向型の優待だと言えるでしょう。
暗号資産に少しでも興味がある人にとっては、非常にワクワクする内容になっています。
総合評価
SBIグローバルアセットマネジメント(SBIGAM)の株式は、長期保有を考える人にとって、かなり魅力のある選択肢だと言えます。
総合的に見て、SBIグローバルアセットマネジメントの株は、「すぐに大きな利益を狙う」のではなく、「コツコツ配当と優待を楽しみながら、未来に向けて育てていく」そんな長期投資スタイルにぴったりの銘柄です。
特に、暗号資産に興味がある人にとっては、非常に相性がいい投資先になるでしょう。