ライドオンエクスプレスホールディングス[6082]株情報(株主優待・配当・おすすめ情報)

ライドオンエクスプレスホールディングス[6082]は、宅配寿司の「銀のさら」などで知られるデリバリー専門の会社です。

この記事では、そんなライドオンエクスプレスホールディングスの株式を、長期保有と株主優待の活用という視点で、くわしく分析していきます。

株価の大きな上昇を狙うタイプではないものの、コツコツと配当や優待を受け取りながら、じっくり資産を育てたい人にはぴったりの銘柄です。

過去20年のチャートや、配当・優待の実用性、今後のリスクまで幅広くチェックしながら、プロの視点でわかりやすくまとめました。

「長く持ち続ける株」を探している方にとって、きっと参考になる内容になっています!

目次

株式情報

ライドオンエクスプレスホールディングス[6082]東証ST
時価総額
112億円

株価 1,025
※更新:2025年4月25日

ライドオンエクスプレスホールディングス[6082]20年チャート

20年チャートを掲載

割安度安全度値動き傾向
PERPBR自己資本比率ROE信用倍率
26.9倍1.29倍55.3%5.4%231倍
優待&配当
総合利回り配当利回り優待利回り権利確定月優待最低取得額
2.92%1.46%1.46%3月、9月102,500円
編集部おすすめ度理由
宅配寿司「銀のさら」などを展開するデリバリー専門企業です。株価は過去20年で急騰・急落を繰り返しており、安定成長銘柄ではありません。しかし、配当と優待を合わせた総合利回りはまずまず高く、優待の実用性も非常に高いことから、コツコツとリターンを得たい長期投資家には向いています。外部環境による影響リスクを理解したうえで、ポートフォリオの一部として保有するのが賢い選択肢と言えるでしょう。

会社情報

​​ライドオンエクスプレスホールディングス本社
​​ライドオンエクスプレスホールディングス(引用:​ライドオンエクスプレスホールディングス会社概要)

​ライドオンエクスプレスホールディングス株式会社は、東京都港区に本社を置く会社で、デリバリー(宅配)事業に特化しています。

1990年に創業され、2013年に持株会社体制に移行し、今の社名になりました。

この会社の最大の特徴は、宅配寿司「銀のさら」で日本一のシェアを誇っていることです。

それに加えて、釜飯の宅配「釜寅(かまとら)」や、手頃な価格帯で人気の「すし上等!」など、複数のブランドを展開しています。

最近では、新ブランド「DEKITATE(できたて)」も立ち上げ、宅配市場のすそ野をさらに広げています。

店舗数は直営とフランチャイズを合わせて全国に約430店舗。

都市部だけでなく、地方にも広く出店していて、全国的にデリバリー網を持つのが強みです。

ビジネスモデルの特徴として、自社で配達スタッフを抱えている点があげられます。

最近はデリバリーアプリ経由で外注する企業が増えていますが、ライドオンエクスプレスは一貫して自前の配達網を重視し、料理の品質管理や接客のレベルを保つ努力を続けています。

また、企業向けに仕出し弁当を届ける事業や、アジア地域への海外展開も進めています。

特にタイでは「RIDE ON INTERNATIONAL(THAILAND)Co., Ltd.」という現地法人を設立し、グローバル展開にも力を入れている段階です。

グループ企業には、運営専門の「株式会社ライドオンエクスプレス」や、物流や配達を担当する「株式会社ライドオンシーズ」もあり、グループ全体で連携してサービスを支えています。

企業理念では「ライドオン=乗り越える」という意味を込め、「人々の食生活を豊かにする」というミッションを掲げています。

社会貢献や環境配慮にも取り組み、持続可能な成長を目指している会社です。

株主優待情報

​ライドオンエクスプレスホールディングスでは、毎年3月末時点で株主名簿に記載されている、100株以上を保有している株主に対して、株主優待が贈られます。

優待の内容は大きく分けて2種類あります。

ひとつは、自社ブランドで使える「株主ご優待券」。

もうひとつは、「新潟県魚沼産コシヒカリ(新米)」です。

株主優待の内容

電話注文、インターネット注文、アプリ注文に対応しており、1回の注文につき1枚使用できます。

注意点としては、事前に券の半券を切り取ると無効になってしまうことや、利用は一度に一ブランド限定というルールがある点です。

保有株式数優待内容
100株以上300株未満株主ご優待券2,500円分(または新潟県魚沼産コシヒカリ2kg)
300株以上株主ご優待券5,000円分(または新潟県魚沼産コシヒカリ4kg)

もし近くに対象店舗がない場合や、デリバリーを利用しない場合には、魚沼産コシヒカリの新米を選ぶこともできるため、優待がムダになりにくいのがうれしいポイントです。

送付時期・有効期限

株主優待は、毎年6月に行われる定時株主総会終了後に発送されます。

実際に手元に届くのは、6月下旬ごろと考えておくとよいでしょう。

項目内容
権利確定日毎年3月31日
優待発送時期毎年6月下旬(定時株主総会終了後に発送)
優待券の有効期限翌年5月末日まで(約11か月間有効)

株主優待が利用できるブランド

株主優待券は、日本国内の次のブランド店舗で利用できます。

  • 宅配寿司「銀のさら」
  • 宅配寿司「すし上等!」
  • 宅配寿司「銀のさら 和(なごみ)」
  • 宅配御膳「釜寅」

それぞれ宅配専門のお店なので、家にいながら本格的な寿司や釜飯を楽しむことができます。

優待券の使い方と注意点

優待券は、公式サイトやアプリ、または電話での注文時に利用することができます。

使いたい場合は、注文の際に「優待券を使います」と伝え、クーポンコードと優待券番号を伝える必要があります。

商品が届いたときには、優待券の「半券」をスタッフに渡します。ここで注意してほしいのは、半券を事前に切り離してしまうと無効になってしまうことです。

また、以下が優待を使用する際の注意点です。

  • 優待券は1回の注文につき1枚しか使えません。
  • 1回の注文で利用できるブランドは1つに限られます。
  • 他のクーポン券と一緒に使うことは可能です。
  • 優待券に対しておつりは出ません。
  • 有効期限内のみ使用できます。

ちなみに「銀のさら 和(なごみ)」については、電話注文だけが対象ですので注意が必要です。

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株式情報にみる分析

ライドオンエクスプレスホールディングス(6082)は、長期保有を前提にした場合、「優待・配当を目的にしたコツコツ型の銘柄」ですが、株価の上下動には注意が必要な銘柄だといえます。

まず、過去20年チャートを見てみると、株価は大きく上がったり下がったりを繰り返しています。

とくに、2015年~2021年にかけては、急激な株価上昇とその反動による下落を何度も経験しています。

これはデリバリー需要の波や一時的な業績改善、あるいは外部環境の影響(コロナ禍など)によるものと考えられます。

つまり、安定成長してきた銘柄ではなく、外部環境に強く左右されるボラティリティ(値動きの大きさ)が高い銘柄だということです。

直近(2023年~2025年)を見ると、株価は下落トレンドにあり、現時点では底を探る展開になっています。

このため、今すぐ株価の上昇を期待して投資するにはリスクが高い局面といえるでしょう。

一方で、財務状況をみると、自己資本比率は標準的で、財務の安定性はまずまずあります。

ROEはやや低めで、利益効率は控えめです。

PERはやや高めで、過去の業績に対して株価が少し高く評価されている印象ですが、PBRは標準的なので、会社の資産価値に対して大きな乖離はありません。

信用倍率は非常に高いため、短期的な投資家が多く、相場が崩れたときに大きく売りが出やすい状態です。

これも、長期保有を考えるならリスクとして頭に入れておくべきでしょう。

総合利回り(配当+優待)はまずまず高く、インカムゲイン目的で持つなら一定の魅力はあります。

慎重に見るなら、「優待と配当を目的に、少額で分散投資する中のひとつ」として持つのが無難でしょう。

ライドオンエクスプレス単体で資産運用を考えるのはリスクが高く、あくまでポートフォリオの一部として位置づけるのが現実的です。

株主優待にみる分析

ライドオンエクスプレスホールディングスの株主優待は、実用性がとても高いところが強みです。

優待券は「銀のさら」や「釜寅」など、宅配で人気のブランドで利用でき、自宅にいながら本格的な食事を楽しめます。

普段から外食を控えている人でも、宅配なら利用しやすく、生活の中でしっかり活かすことができます。

また、近くに対象店舗がない人でも、魚沼産コシヒカリの新米をもらうことができます。

このお米は、日本でもトップクラスの品質を誇り、普通に購入するとそれなりの価格がする高級品です。

日常生活に欠かせない「食」という身近なものを優待でもらえるため、無駄になるリスクが非常に低いのも大きな魅力です。

ただし注意点もあります。

ライドオンエクスプレスはデリバリー専門の会社であり、外部環境、たとえば宅配市場の競争激化や景気の影響を受けやすいビジネスモデルです。

そのため、もし業績が大きく悪化した場合には、優待内容の改定や廃止のリスクもゼロではありません。

また、最近はコスト高(人件費や食材価格の上昇)が続いており、外食・宅配業界全体にとっては逆風の時期が続いています。

ライドオンエクスプレスも例外ではないため、今後の経営努力次第では優待制度の見直しが行われる可能性も、心の片隅に置いておくべきでしょう。

それでも、これまでの実績を見る限り、ライドオンエクスプレスは株主還元に前向きな姿勢を持ち続けています。

優待内容もここ数年は大きな改悪がなく、しっかり維持されているため、すぐに大きな変更が起こる可能性は低いと考えられます。

短期間の値上がりを狙う銘柄ではありませんが、優待と配当を楽しみながら、コツコツ資産形成したい人には、十分魅力のある銘柄だといえるでしょう。

総合評価

ライドオンエクスプレスホールディングスの株式は、長期保有を前提に考えると、コツコツと着実に楽しみながら資産を育てたい人に向いている銘柄だと言えます。

短期的な値上がりを期待している人や、安定成長を最重視する人には、少し向かない可能性もあります。

リスクを理解した上で、あくまで資産ポートフォリオの「優待枠」として組み入れるのが、賢い使い方になるでしょう。

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