毎日の健康をサポートしてくれるサプリメントや健康食品。そんな“からだ想い”の商品を届けてくれるのが、アムスライフサイエンス［2927］という会社です。
この会社の株を持っていると、自社製品を年に2回もらえる株主優待がついてきます。
しかも、株価は大きく動かず、落ち着いた値動きが続いているので、はじめて株を買う人でも安心して持ち続けられます。
今回はそんなアムスライフサイエンスについて、株の基本情報から優待内容、長期保有に向いている理由まで、わかりやすくご紹介します。
株式情報
| AFC-HDアムスライフサイエンス［2927］ | 東証ST |
| 時価総額 約124億円 |
株価 860円
※更新：2025年6月10日
30年チャートを掲載
| 割安度 | 安全度 | 値動き傾向 | ||
| PER | PBR | 自己資本比率 | ROE | 信用倍率 |
| 9.2倍 | 0.83倍 | 29.6% | 9.3% | 0倍 |
| 優待＆配当 | ||||
| 総合利回り | 配当利回り | 優待利回り | 権利確定月 | 優待最低取得額 |
| 38.62% | 3.7% | 34.92% | 2月、8月 | 86,000円 |
| 編集部おすすめ度 | 理由 |
| 株価が安定していて財務も健全な“堅実タイプ”の企業です。優待では年2回、健康食品がもらえる実用的な内容で、長期保有者には内容がグレードアップするのも魅力。初期投資が8万円前後と手ごろで、初心者にもおすすめしやすい優待銘柄です。着実に楽しみながら保有したい方にぴったりの一株です。 |
株主優待情報
AFC‑HDアムスライフサイエンスでは、年2回（2月末と8月末の株主が対象）に、健康食品や飲食、旅行に使える優待券がもらえます 。
対象の株数ごとに内容が変わり、保有株数が多いほど、より便利で豪華な優待内容となります。
優待の内容（100株保有の場合、年2回）
| 優待内容 | 枚数・金額 | 利用先・特徴 |
|---|---|---|
| 割引券（通販用） | 2,500円相当 × 2枚（年2回合計10,000円相当） | 通販カタログ「げんきあっぷきれいあっぷ」で利用可能（5,000円以上の購入時に1枚利用可） |
| 食事割引券 | 500円券 × 10枚（年2回合計10,000円相当） | グループ会社の飲食店で利用可能（1,000円ごとに1枚利用可） |
| 旅行割引券 | 5,000円券 × 1枚（年2回合計10,000円相当） | グループ旅行事業「AFCツアーズ」で利用可能 |
合計で1回で15,000円相当、年2回なので年間30,000円の非常に高い優待額です。
保有株数と優待内容の比較
| 保有株数 | 割引券（2,500円） | 商品引換券（5,000円） | 食事券（500円×10） | 旅行券（5,000円） |
|---|---|---|---|---|
| 100株 | 2枚（5,000円） | — | 10枚（5,000円） | 1枚（5,000円） |
| 1,000株 | 2枚（5,000円） | 1枚（5,000円） | 10枚（5,000円） | 2枚（10,000円） |
| 2,000株 | 2枚（5,000円） | 2枚（10,000円） | 10枚（5,000円） | 2枚（10,000円） |
| 3,000株 | 2枚（5,000円） | 3枚（15,000円） | 10枚（5,000円） | 2枚（10,000円） |
※「商品引換券」は割引券と異なり、通販カタログの商品と1:1で交換できます 。
利用方法と単元株で得られるメリット
- 割引券：カタログ通販で商品を選ぶとき、合計5,000円ごとに2,500円引きのクーポンが使えます 。
- 商品引換券：カタログ内の商品とそのまま交換でき、価格のやや高いアイテムとも交換可能です 。
- 食事券：対象の飲食店で使え、税込1,000円ごとに500円割引されます。
- 旅行券：AFCツアーズでの旅行商品代に使えます 。
メリットと注意点
- 年2回もらえる！
2月・8月の年2回、合計28,000円相当が100株で受け取れます。 - 健康・美容・旅行・食事、幅広いジャンルで使える！
- 最低投資額が手ごろ：100株なら約85,900円から始められ、利回りも非常に高いです。
- 中長期投資家向け設計：株価安定、優待内容が充実しており、持ち続けるほど安心して保有できます。
- 注意点：飲食店や旅行券のエリアが限られるため、全てを使い切れるかはライフスタイル次第です。
会社情報
株式会社アムスライフサイエンスは、健康に役立つ食品やサプリメントを作っている会社です。
特に体にいい成分が入った健康食品の開発・販売をしており、日本全国のドラッグストアやスーパー、そしてインターネットでも商品を買うことができます。
この会社は大阪に本社があり、「体の内側から健康をサポートする」という考え方を大事にしています。
体にやさしい素材を使い、安全で信頼できる製品を提供することを目指しています。
たとえば、栄養補助食品や、機能性表示食品（健康への効果があることを表示して売る商品）などを数多く手がけています。
また、アムスライフサイエンスは「OEM（オーイーエム）」という形でも商品を提供しています。
これは、自分たちのブランドだけでなく、ほかの企業のブランドの商品も作るというビジネスモデルです。たとえば、ある有名な会社の健康食品が実はアムスが作っていた、ということもあります。
このように、表には出ない形でも多くの企業を支えているのです。
全国に店舗は持っていませんが、その分インターネットや電話注文などを通じて、多くの人に商品を届けています。
最近では、公式ホームページやECサイトを通じての通信販売にも力を入れていて、忙しくてお店に行けない人にも便利なサービスを提供しています。
ブランドとしては、自社製品の「毎日健康シリーズ」や「からだ応援サプリ」など、目的に応じた栄養補助食品がラインナップされています。
たとえば、疲れが気になる人向けのものや、ダイエットを応援するもの、ビタミンやミネラルを補う商品などがあります。
従業員の数は少なめの小さな会社ですが、その分お客さんの声を大切にして、きめ細やかなサービスや商品づくりにこだわっています。
安全性や品質にも力を入れていて、工場ではしっかりとした管理のもとで製品を作っています。
健康意識の高まりとともに、今後もアムスライフサイエンスのような健康食品メーカーの需要は増えていくと考えられます。
企業としての規模は大きくありませんが、ニッチな分野で堅実に成長している姿勢が感じられる会社です。
編集部からのおすすめ情報
編集部のおすすめ：
株式情報にみる分析
アムスライフサイエンス（2927）の株価を30年チャートで眺めてみると、2005年ごろに急騰し、その後大きく下落して以降は、長期間にわたって比較的落ち着いた値動きが続いているのがわかります。
上場初期の値動きは、一時的な材料や思惑による過熱が背景にあると考えられ、その後の大きな下落も「仕手化」した銘柄によく見られる典型的なパターンといえます。
長期投資を前提とする場合、このような短期的な乱高下は本質的な評価からは外すべきでしょう。
2008年以降の動きを見ると、700円前後の水準で長らく横ばいを続けており、相場全体が好調だった2021年前後に一時的に1,200円程度まで上昇する場面はあったものの、その後は再び900円前後に落ち着いています。
つまり、過去10年以上にわたって「株価は安定的に推移している」ともいえます。大きく伸びてはいないけれど、急激な下落リスクも低く、落ち着いて保有しやすい銘柄です。
ファンダメンタルズ面では、PERはやや高めで、利益に対して株価はやや割高に見られている傾向があります。
一方で、PBRはかなり低く、会社の資産価値に対してはむしろ割安水準にあるといえます。
このギャップは、成長期待はそこまで大きくないけれど、財務的には健全で倒産リスクも低いという、いわば“地味だけど堅実”な企業にありがちな特徴です。
自己資本比率は高く、借金が少なく安定した経営体質がうかがえます。
ROEは控えめで、利益を大きく伸ばしていく力はあまり感じられませんが、逆にいえば、無理をして高い利益を狙いにいくような「攻めの経営」ではなく、堅実で安定志向のある「守りの経営」をしているとも捉えられます。
信用倍率も穏やかで、過剰な投機資金が入っているような状況ではありません。
そのため、株価の変動幅は大きくなく、ある意味“安心して放っておける”タイプの銘柄といえるでしょう。
配当利回りもやや物足りない水準かもしれませんが、優待を合わせた総合利回りも堅実なリターンが見込めます。
大きな株価上昇を狙う成長株というよりは、「資産の一部を守りながら、着実にリターンを積み上げていきたい」と考える長期投資家に適しています。
こうした点から、アムスライフサイエンスは“爆発的な成長は期待しづらいが、安定的な資産形成を目指す長期保有には向いている”と判断できます。
中小型株の中でも「守り」に強いタイプの企業として、ポートフォリオの一角に入れる価値は十分にあるでしょう。
株主優待にみる分析
アムスライフサイエンスの株主優待は、健康をテーマにした自社製品（サプリメントや栄養補助食品）がもらえるという、とても実用的な内容になっています。
しかもこの優待は、年に2回あるため、もらうチャンスが年に2回もあるという点で、優待投資家にとっては魅力のある銘柄といえます。
もらえる商品の金額は、保有期間によって変わってきます。
たとえば、100株を1年未満しか持っていない場合は3,000円相当、1年以上持ち続けると5,000円相当にアップします。つまり、長く応援してくれる株主には、より多くの優待品を届けてくれるという仕組みです。
そしてもう一つのポイントは、「健康食品」というジャンルそのものの実用性です。
アムスの優待は、自分で買うとそこそこの値段がする健康食品がセットでもらえるので、家計の節約にもなりますし、日々の体調管理にも役立ちます。
実際に届いた商品は、ビタミンやミネラル、コラーゲン、グルコサミンなど、普段の生活で必要とされる栄養成分が中心で、誰でも使いやすいラインナップです。
一方で、金券やクオカードなどの「自由度の高い優待」と比べると、使える場所が限られてしまうことや、製品の内容が毎回選べるわけではない点に不満を感じる人もいるかもしれません。
しかし、家に届いてそのまま使える実用品であることや、家族と分け合えることを考えれば、実用性の面ではかなり評価できます。
また、健康食品の需要は今後も高まり続けることが予想されます。
高齢化が進む日本社会では、「健康で長生きしたい」というニーズが増える一方です。
そうした背景もあり、アムスの優待商品は、時代の流れにも合った“今後も求められ続ける優待”といえるでしょう。
長期で見ても、優待内容が大きく改悪された実績はなく、むしろ保有期間が長い人ほど優遇される制度が整っているため、「しばらく保有していても損をした感じがしにくい銘柄」として安心感があります。
優待の廃止リスクも、今のところ低めと判断されます。
こうした点を総合して見ると、アムスライフサイエンスの株主優待は、「普段使いできる優待を年2回もらいたい」「日々の健康を大切にしている」「長期でじっくり株を持ちたい」といった方にとって、非常に相性の良い内容となっています。
優待目的で投資を考えている方には、自信を持っておすすめできる銘柄です。
総合評価
アムスライフサイエンスという会社の株は、長く株を持ち続けることを前提とした投資スタイルにとてもよく合った銘柄です。
まず、株価の動きを長い目で見ると、大きく上がることも少ないかわりに、急に下がるようなリスクもあまり見られません。
10年以上にわたって700円前後で安定して推移しており、これは「値動きが穏やかで、安心して持ちやすい株」といえる証です。
もちろん、爆発的な成長をして株価が2倍・3倍になるような可能性はあまり高くありません。
でも、毎年こつこつと優待を楽しみながら、長く安定的に持ち続けることで、生活の一部に“ちょっとした豊かさ”をプラスできるような、そんな銘柄です。
「大きく儲けたい」というより、「安心して持ち続けられる株がいい」「日々の生活に役立つ優待が欲しい」という人には、このアムスライフサイエンスはとても相性が良い1銘柄だといえます。