株主優待は、企業が株を保有してくれている投資家に対して贈るプレゼントのようなもの。
うまく活用すれば、普段の生活費を節約できたり、ちょっと嬉しいご褒美を楽しめたりと、投資の魅力をぐっと広げてくれます。
とはいえ、「どうやったら優待がもらえるの?」「そもそも株って難しそう…」という人も多いはず。
この記事では、株主優待の仕組みやもらい方、注目すべきポイントである“優待利回り”について、初心者にもわかりやすく丁寧に解説していきます。
「なんとなく気になってたけど、難しそうで後回しにしていた」そんな方にもきっと役立つ内容です。ぜひ最後まで読んでみてください!
株主優待ってなに?
株主優待(かぶぬしゆうたい)とは、株を持っている人=株主に、会社から「ありがとう!」の気持ちをこめて送られるプレゼントのことです。
たとえば、すかいらーくグループの株を持っていると、ファミレスで使える食事券がもらえたり、カゴメの株主にはジュース詰め合わせが届いたりします。
まるで誕生日プレゼントみたいですよね。
なんでプレゼントがもらえるの?怪しくない??
いえ、これは企業がちゃんとしたルールにのっとってやっている、れっきとした制度です!
ちなみに、株主優待を出している企業は2024年時点で約1,400社以上もあります(日本取引所グループ調べ)。
つまり、日本の株を持てば、けっこうな確率でなにかプレゼントがもらえるってことなんです!
優待利回りとは?
優待利回りとは、かんたんに言うと「株を買うのにかかったお金に対して、どれくらいの価値の優待がもらえるか?」という“おトク度のこと!
優待利回りの計算方法
優待利回りは「優待利回り(%)=株主優待の価値(金額換算)÷投資金額×100」で計算できます。
たとえば、
- 株を買うのに10万円かかった
- 年に1回、3,000円分の食事券がもらえる
という株があったとすると、
3,000円 ÷ 100,000円 × 100 = 優待利回り3%
という計算になります。
優待利回りが計算できない場合もある
たとえば、以下のようなケースでは、優待利回りを計算しづらかったり、計算できません。
- 自社商品(ジュース・化粧品など)の詰め合わせで金額が明記されていない
- カタログギフトで選ぶものによって金額が変わる
- 長期保有で優待内容が変化する(1年で500円、3年で2,000円など)
- 抽選でチケットが当たるタイプ(東京ディズニーリゾートなど)
こういうときは、だいたいの市場価格やネット上の「もらってみた人の声」などを参考に、おおまかに見積もるのがポイントです。
優待利回り2%がひとつの基準
一般的には、2%を超えるとけっこう高め、3%以上あると“優待目的で買ってもいいかも”と注目される水準です。
ただし、優待利回りが5%や10%もあるような銘柄は、一見良さそうに思えますが注意が必要です。
- 株価が大きく下がっている可能性がある=企業の業績に問題があるかも
- 急に優待が廃止される可能性がある
- 長期保有じゃないとその利回りが実現しないケースもある
優待利回りの数字だけで判断するのではなく、長期的に優待が改悪されていないか、株価は長期的に安定しているか、もしくは上昇傾向になるかなど、多角的に判断することが大事です。
優待利回りは“参考程度”がちょうどいい
優待利回りは「お得かどうか」を見きわめるひとつのヒントですが、株を買う理由のすべてにはなりません。
優待利回りがいくら高かろうと、生活の中でその優待をお得に使えなければ無意味です。
- 自分がその優待を使うか?
- 企業の将来性はどうか?
- 長期的に応援したい会社か?
こうした視点を持って、総合的に判断するのが大切です。
ジャンル別の株主優待例
株主優待って、実はすっごく種類が豊富なんです!ただの“おまけ”って思ってたら大間違い。
企業によって個性があって、もらってうれしいものばかり。ここでは、ジャンル別に有名企業の優待をご紹介します!
食べ物・飲み物系の優待
食べられる優待はダントツの人気!おやつ、飲み物、ご飯など、おいしい特典がいっぱいです。
企業名 | 優待内容 | ポイント |
---|---|---|
カゴメ | 自社商品のジュース・ケチャップ詰め合わせ | 年1回届く「野菜セット」は大人気! |
明治ホールディングス | チョコやヨーグルトなどのお菓子セット | 甘いモノ好きにはたまらない |
日本マクドナルドHD | バーガーやドリンク無料券 | ファミリーに大人気の鉄板優待 |
アサヒグループHD | ビールや飲料の詰め合わせ | 大人になったら楽しみたい! |
キユーピー | ドレッシングやジャムなどの詰め合わせ | 実用性が高くて使いやすい |
飲食店・ファミレス・カフェ系の優待
日常の外食がおトクに!ご家族でも使いやすい定番ジャンル。
企業名 | 優待内容 | ポイント |
---|---|---|
すかいらーくHD | ガスト・バーミヤンなどで使える食事券 | 100株で年間4,000円分! |
吉野家HD | 牛丼や定食で使える優待券 | サクッとランチにぴったり |
クリエイト・レストランツHD | スイーツパラダイスやしゃぶ菜などで使える | 全国300店舗以上で使える超便利 |
コメダHD | コメダ珈琲店で使えるプリペイドカード | 朝食モーニングがもっとお得に |
日用品・ドラッグストア系の優待
「生活に役立つ」系優待はおうちの人にも喜ばれます。
企業名 | 優待内容 | ポイント |
---|---|---|
マツモトキヨシHD | お買物券 | 日用品・医薬品に使える! |
ツルハHD | 株主ギフト券(買い物券) | 北海道土産の詰め合わせも選べる |
サンドラッグ | 自社商品詰め合わせ | 毎日の消耗品が実質無料に!? |
カタログギフト・ポイント優待
自分で「好きなモノを選べる」のが魅力のカタログ系やポイント制も人気。
企業名 | 優待内容 | ポイント |
---|---|---|
オリックス | カタログギフト(ふるさと優待) | 地方の名産品が選べて楽しい! |
KDDI | au PAYマーケットで使えるポイント | 通信以外にも買い物に使える! |
ANAホールディングス | 航空券の割引、株主限定ツアー | 旅行好きにはたまらない特典 |
娯楽・レジャー系の優待
休日をもっと楽しみたい人向け!映画・テーマパーク系の優待もあります。
企業名 | 優待内容 | ポイント |
---|---|---|
東映・東宝 | 映画の無料鑑賞券 | 映画好きには夢の優待! |
オリエンタルランド | 東京ディズニーリゾートの入園券(抽選) | 長期保有&たくさん株を持つと応募できる |
ラウンドワン | ボウリングやカラオケで使える優待券 | 中高生にも身近な娯楽施設 |
交通・乗り物系の優待
移動が多い人にはうれしい、電車やバス系の割引もあります。
企業名 | 優待内容 | ポイント |
---|---|---|
JR東日本 | 電車の運賃が50%OFFになる優待券 | 新幹線も対象! |
小田急電鉄 | 電車・バス乗車券や施設割引 | 沿線住民なら超お得 |
ANA・JAL | 国内線運賃が約半額に | 航空ファン必見! |
クオカードの優待
利便性の高いクオカードを株主優待にしている企業もあります。
企業名 | 優待内容 | ポイント |
---|---|---|
タマホーム | クオカード 500円分(オリジナルデザイン) | 年2回もらえる&長期保有で増額あり |
田辺工業 | クオカード 500円分 | 年2回もらえて総合利回りが高い |
ジェイグループHD | クオカード 2,000円分(選択制) | 飲食券かクオカードを選べる自由度あり |
ジェフグルメカードの優待
クオカード同様、ジェフグルメカードを株主優待にしている企業もあります。
企業名 | 優待内容 | ポイント |
---|---|---|
ニイタカ | ジェフグルメカード 500円分 | 洗剤メーカーで生活に密着した企業 |
シンメンテHD | ジェフグルメカード 500円分 | 低価格で取得できる初心者向け銘柄 |
八洲電機 | ジェフグルメカード 1,000円分 | 年2回もらえて使い勝手も抜群 |
株主優待をもらう方法
「株主優待、ほしいなぁ…」と思ったあなた。
実は、ちょっとしたコツさえつかめば、誰でも優待をもらえるチャンスがあります!
やることはシンプルで、主に3つのステップだけ。
ステップ1.ほしい優待を出している会社を見つけよう
まずは「どんな優待があるか」を知ることからスタートです。
たとえば「ファミレスの食事券がいいな」と思ったら、「すかいらーくホールディングス」がおすすめ。
「ジュースがいいな」なら「カゴメ」など、魅力的な優待を探してみるのがおすすめです。
その際に、優待利回りも参考にすると、どれだけお得に優待が使えるかも判断することができます。
株ライフでは、個別株の優待内容と優待利回りを載せているので参考にしてみてください!
ステップ2.その会社の“必要な株数”を確認しよう
次にチェックするのは、「何株持てば優待がもらえるのか」です。
たいていの企業は「100株以上」「500株以上」というルールを設けています。
また、「100株」「200株」「300株」など、持株数に応じて優待が変わるものや、株の保有年数に応じて優待が変わるものもあるので、しっかりと確認することが大切です。
ステップ3.「権利確定日」までに株を買っておく
株主優待をもらうには、その会社の「権利確定日」という日までに株を持っている必要があります。
権利確定日とは、「この日に株を持っている人に、株主としての権利をあげますよ!」という、企業が決めた大事な日です。
この日までに株を保有していないと、どれだけ前から狙ってても、優待はもらえません!
たとえば、「3月末」が権利確定日の企業なら、3月末時点で株を持っている人だけが、株主優待をもらえるということです。
ちょっとややこしいのが、株を買ったからといって、その日のうちに“株主名簿”にあなたの名前が載るわけではありません。
株式市場では、「株を買ってから2営業日後に名簿に反映される」というルールがあるため、2営業日前までに株を買っておく必要があります。
この「2営業日前」のことを、「権利付き最終日」と呼びます。
例えば、3月31日が月曜日で権利確定日の場合、土日を挟むため権利付き最終日は、3月27日の木曜日となります。
日付 | 内容 |
---|---|
3月27日(木) | 権利付き最終日(この日までに株を買えばOK) |
3月28日(金) | 権利落ち日(この日から買っても優待はもらえない) |
3月31日(月) | 権利確定日(この日付で株を持っている人が対象) |
ちなみに、基本的には権利付き最終日の15時までに株を買えば、株主名簿に名前が載ることが確定します。
とはいえ、特に「人気の優待銘柄」など、権利付き最終日が近づくと買い注文が殺到して、株を買えない可能性もあります。余裕をもって購入するといいでしょう。
まとめ
株主優待は、「投資」と聞くと少しハードルが高そうに思える人にも、楽しみながら始められる入り口のひとつです。
企業ごとに内容はさまざまで、日用品やグルメ、金券など、実生活に役立つものも多く、長く保有するほど特典がグレードアップする銘柄もあります。
今回の記事では、
- 株主優待の基本的な仕組み
- 実際にもらえる商品の種類や企業例
- 株主優待を貰う方法
など、株主優待に関する大事なポイントをまるっと解説しました。
優待投資は「使って得する」楽しさがある一方で、数字や仕組みをしっかり理解しておかないと、損をしてしまうこともあります。だからこそ、正しい知識を身につけることが大切です。
まずは、自分が「応援したい」と思える企業や、日常生活で使えそうな優待を出している会社を探してみるところから始めてみてください。
「投資は難しそう…」と思っていた方にとって、株主優待がそのイメージを少しやわらげるきっかけになれば嬉しいです。