東京きらぼしフィナンシャルグループ[7173]は、東京都心や神奈川県北東部を中心に営業する「きらぼし銀行」を傘下に持つ、都市型の地方銀行グループです。
2026年7月には1株を8株にする株式分割を行ったため、株価の見た目が下がり、少ない資金でも買いやすくなりました。
株主優待は、定期預金の金利上乗せやギフト券など、4つのコースから1つを選ぶ仕組みになっています。
配当と優待を両方受け取りながら、長期で持ちたい人に向けて、株式情報と優待のポイントをわかりやすくまとめます。
株式情報
| 割安度 | 安全度 | 値動き傾向 | ||
| PER | PBR | 自己資本比率 | ROE | 信用倍率 |
| 11.5倍 | 1.24倍 | 5.7% | 10.66% | 12.69倍 |
| 優待&配当 | ||||
| 総合利回り | 配当利回り | 優待利回り | 権利確定月 | 優待最低取得額 |
| 3.78% | 1.89% | 1.89% | 3月・9月 | 158,800円 |
| 編集部おすすめ度 | 理由 |
| 2026年7月の株式分割で投資単位が下がり、約16万円から買える地銀株になりました。配当と優待をあわせた総合利回りは3%台後半で、ROEも高水準です。優待は選択制で、カタログギフトの3,000円相当は1年以上の保有が条件になるため、短期で優待目的だけを狙うにはやや不向きです。配当を受け取りながら、気長に持ちたい人に向く銘柄です。 |
株主優待情報

東京きらぼしフィナンシャルグループの株主優待は、100株以上を持つ株主が、4つのコースから1つを選んで受け取れる仕組みです。
| 保有株数 | 優待内容(①〜④から1点選択) |
| 100株以上 | ①定期預金金利上乗せ(スーパー定期1年ものに年0.2%を上乗せ、預入10万〜300万円) |
| ②きらぼしコンサルティングの有料セミナー受講料を優遇(上限4万円) | |
| ③UI銀行・Amazonギフト券3,000円分プレゼント(UI銀行の預金合計300万円以上が条件) | |
| ④カタログギフト(100〜499株:3,000円相当、500株以上:6,000円相当/1年以上保有が条件) |
株主優待の内容
100株以上を持つ株主は、次の4つから1つを選べます。
①は、きらぼし銀行の定期預金(スーパー定期1年もの)の金利に、年0.2%を上乗せしてもらえるコースです。
②は、グループ会社のきらぼしコンサルティングが開くセミナーや講演会の受講料を、上限4万円まで優遇してもらえるコースです。
③は、Amazonのデジタルギフト券3,000円分がもらえるコースですが、UI銀行の預金残高が合計300万円以上あることが別の条件になります。
④は、カタログギフトで、100〜499株なら3,000円相当、500株以上なら6,000円相当を選べますが、1年以上の継続保有が条件です。
①と②は、定期預金を作ったりセミナーに参加したりしないと実質的な価値を得にくい点に注意が必要です。
権利確定日と有効期限
株主優待の権利が確定するのは、毎年3月末日です。
この日に100株以上を持っていることが条件になります。
優待の案内は、6月下旬に送られる株主総会の通知にあわせて届き、申込みの受付期間は7月1日から12月30日までです。
④のカタログギフトだけは、3月末と9月末の株主名簿に3回以上連続して載っていることが必要なので、短期の売買では対象になりません。
なお、配当の権利確定は3月末と9月末の年2回が基準です。
会社情報
東京きらぼしフィナンシャルグループは、2014年に設立された、きらぼし銀行を中心とする金融持株会社です。
傘下のきらぼし銀行は、東京都民銀行・八千代銀行・新銀行東京の3つの銀行が合併して生まれた、都市型の地方銀行です。
東京都心や神奈川県北東部を主な営業エリアとし、法人・個人向けの預金や融資、資産運用の相談などを幅広く手がけています。
グループには、リース事業を行う東京きらぼしリースや、デジタル専業銀行のUI銀行なども含まれています。
2026年3月期は、経常利益・純利益ともに過去最高水準を更新するなど、業績は好調です。
貸出金残高も増え続けており、地域に根ざした銀行として着実に規模を広げています。
2026年7月には1株を8株にする株式分割を行い、優先株式の整理も進めるなど、株主にとって投資しやすい体制づくりを進めています。
本社は東京都港区南青山にあり、東証プライム市場に上場しています。
銀行という業種の特性から自己資本比率の数字は小さく出ますが、これは預金を元に貸し出しを行う銀行業ならではのもので、一般の製造業などとは単純に比べられない点です。
編集部からのおすすめ情報
編集部のおすすめ:
株式情報から見る投資おすすめ度と根拠
東京きらぼしフィナンシャルグループは、業績好調な地銀グループでありながら、株式分割で手が届きやすくなった銘柄です。
2026年3月期は経常利益・純利益ともに過去最高を更新し、貸出金残高も伸びています。
ROE(自己資本利益率)は10%を超えており、地方銀行グループとしては高めの水準です。
PER(株価収益率)は11倍台、PBR(株価純資産倍率)は1.2倍台と、割高感の強くない水準で取引されています。
自己資本比率は5%台と低く見えますが、これは預金と貸出を軸にする銀行業の特性によるもので、財務の弱さを直接示すものではありません。
配当は年間30円の予想で、配当利回りは1.9%前後と、市場平均に近い水準です。
2026年7月の株式分割によって投資単位当たりの金額が下がり、100株でも15万円台から買えるようになりました。
株式面のおすすめ度は、無理のない資金で地銀株を長期で持ちたい人にとって、十分に高めに出ます。
優待情報から見る投資おすすめ度と根拠
東京きらぼしフィナンシャルグループの優待は、選択制で、人によって受け取りやすさが変わる点が特徴です。
定期預金の金利上乗せやセミナー優遇は、実際にその銀行の定期預金を作ったり、セミナーに参加したりしないと活用しにくいコースです。
Amazonギフト券のコースは手軽に使える一方、UI銀行の預金残高300万円以上という別の条件があり、誰でもすぐに使えるわけではありません。
カタログギフトは現金に近い使いやすさがありますが、1年以上の継続保有が必要なため、短期の優待目的の投資には向きません。
優待利回りという数字で見ても1.9%前後で、特別に高いとは言えない水準です。
一方で、必要な株数が100株からと少なく、株式分割後は15万円台から優待の対象になれる点は、始めやすさとして評価できます。
まとめると、優待は「じっくり長く持てる人」には使いやすい一方、「すぐに優待を使いたい人」には少し物足りなく感じられるかもしれません。
総合評価
株式面では、業績好調で株式分割によって投資しやすくなった、地銀らしい安定感のある銘柄です。
優待面では、選択制で内容は充実していますが、現金に近い価値を得るには1年以上の保有が必要です。
この2つを合わせると、東京きらぼしフィナンシャルグループは、配当と優待をあわせて気長に持ちたい人に向く銘柄で、総合おすすめ度は3.5/5です。

