大庄[9979]株情報(株主優待・配当・おすすめ情報)

「外食が好き」「お得に食事を楽しみたい」「優待を使って生活をちょっと豊かにしたい」──そんな人にぴったりの株があります。

それが、居酒屋チェーン「庄や」などで知られる株式会社大庄[9979]の株です。

大庄の株は、たった100株を持つだけで、年に2回、お食事券や特産品がもらえるお得な優待がついてきます。

さらに、配当金もあるため、持っているだけでじわじわと“得”が増えていく銘柄です。

今回は、そんな大庄の株について、優待内容や投資としての魅力をわかりやすく解説します。

目次

株式情報

大庄[9979]東証ST
時価総額
約2,444億円

株価 1,149
※更新:2025年6月10日

大庄[9979]30年チャート

30年チャートを掲載

割安度安全度値動き傾向
PERPBR自己資本比率ROE信用倍率
20.4倍2.20倍31.0%13.4%2.07倍
優待&配当
総合利回り配当利回り優待利回り権利確定月優待最低取得額
6.42%1.21%5.21%2月、8月114,900円
編集部おすすめ度理由
優待と配当を楽しみながら安定して長期保有できる“生活密着型”の銘柄です。外食で使えるお得な優待券や特産品が年2回もらえる点は、他の銘柄と比べてもかなり魅力的。株価の大きな上昇は期待しにくいですが、利回り6%超という安心感のあるリターンは、資産をじっくり育てたい方にぴったりです。初めての優待投資としても検討できる銘柄です。

株主優待情報

株式会社大庄では、年に2回(2月と8月)株主優待がもらえます。

優待内容はとても人気があり、食事券や特産品など、選べるプレゼント形式になっています。

株主優待の内容

保有株数優待内容
100株以上2,500円相当の優待(年2回、合計5,000円分)
500株以上5,000円相当の優待(年2回、合計10,000円分)
1,000株以上10,000円相当の優待(年2回、合計20,000円分)

たとえば、100株を持っていれば、半年ごとに2,500円分の優待がもらえます。

年2回なので、1年で5,000円分になります。2025年6月現在、100株の購入にかかる金額は約11万3,000円程度なので、**優待利回りはおよそ5.3%**と、かなり高めです。

権利確定月と注意点

  • 権利確定月:毎年 2月末日8月末日
  • 実際に優待が届くのはその数か月後(5月・11月ごろ)

たとえば2月末に株を持っていれば、5月ごろに食事券が届きます。

なお、長期保有の条件はなく、100株を一度持てばすぐ優待対象になります

ただし、優待の廃止や変更もあり得るので、会社からの公式情報には目を通しておくと安心です。

利用できるブランド

  • 庄や
  • 日本海庄や
  • 大庄水産
  • やるき茶屋
  • とり家ゑび寿
  • 魚馳走亭ちゃぽん
  • 養老乃瀧グループとの提携店(一部)

飲み会や外食の機会が多い人には、かなりありがたい内容だね

特産品カタログとの交換も可能

希望すれば、食事券の代わりに「特産品カタログ」から好きな商品を選ぶこともできます。

カタログの中身には、以下のようなものがあります

  • お米や味噌、海苔、ハムなどの食品
  • グループ会社が関わる商品
  • 季節限定品や地方の特産物

株主になると、選択申込書が届くので、そこから「食事券」か「特産品」かを選ぶしくみです。優待の使い勝手がよく、家族で楽しめるのが魅力です。

会社情報

物流センター(引用:物流ニュース)

株式会社大庄(だいしょう)は、全国に居酒屋やレストランなどの飲食店をたくさん展開している会社です。

もともとは東京で生まれた企業で、創業は1971年と50年以上の歴史があります。

「庄や(しょうや)」という名前の居酒屋を聞いたことがある人も多いかもしれませんが、これが大庄の代表的なお店です。

この会社は、「おいしい料理を、手ごろな価格でたくさんの人に届けたい」という考えのもとに、全国でいろんなスタイルの飲食店を運営しています。

和風居酒屋を中心に、洋食レストランやカフェのようなお店もあり、今では全国で約380店舗以上を展開しています(2025年時点)。

主なブランドには、「庄や」のほか、「日本海庄や」「やるき茶屋」「花の舞」「大庄水産」などがあり、どれも特徴のあるお店ばかりです。

たとえば「日本海庄や」は、新鮮な魚介類を売りにしたお店で、刺身や焼き魚が人気ですし、「大庄水産」は漁港の雰囲気を出したお店づくりが特徴で、活気ある雰囲気の中で海鮮料理を楽しむことができます。

また、大庄はただ食べ物を提供するだけでなく、「地域の人たちとのつながり」や「おもてなしの心」を大切にしています。

コロナ禍を経て、外食業界が大きく変わる中でも、新しいブランドを開発したり、テイクアウトや宅配サービスに力を入れたりしながら、会社としての価値を高めようと努力を続けています。

会社の本社は東京都大田区にあり、東証スタンダード市場に上場しています。

飲食業界では中堅どころの存在ですが、株主優待や高い利回りが人気となっており、投資家からも注目されている企業です。

編集部からのおすすめ情報

編集部のおすすめ:

株式情報にみる分析

株式会社大庄(9979)の株は、短期で値上がりを狙う銘柄ではなく、あくまでも「優待と配当を受け取りながら、コツコツ保有する」ことに価値がある銘柄です。

その理由は、長期のチャートと企業の特性を見ればはっきりします。

まず、30年チャートを見てみると、2005年前後には2,000円を超える場面もありましたが、それ以降は緩やかな下落基調にあります。

特に2019年以降は1,000〜1,400円あたりの範囲で上下しており、成長性という面ではやや物足りない印象があります。

つまり「持っていればどんどん上がる」というような株ではないのです。

一方で、株価が比較的安定している点は、逆に言えば「暴落しにくい」という安心材料にもなります。たとえばリーマンショックやコロナショックといった大きな危機があった際も、800〜900円あたりでしっかりと下げ止まり、持ち直しています。この安定感は、長期保有する投資家にとって非常に重要な要素です。

加えて、PER(株価収益率)PBR(株価純資産倍率)は、やや割高な水準にありますが、これは一定の利益水準を維持できていることの裏返しとも捉えられます。

自己資本比率は少し控えめですが、外食業というキャッシュフローの回転が早い業種では許容範囲です。

ROE(自己資本利益率)は、企業としての収益効率は高めでつまり「そこそこ稼げている企業」ではあるわけです。

さらに見逃せないのが、総合利回りが高水な点です。

今のような低金利時代に、これほどの利回りを「現物保有」だけで得られるのはかなり貴重です。これは株価が横ばいでも、持っていることで“毎年確実にお得”な状態になるということを意味します。

長期チャートで成長の勢いは鈍化していますが、そのぶん“優待株としての地盤”はしっかりしている印象です。

特に、外食好きやファミリー層、優待生活を目指す方にはうってつけの一株と言えます。

総じて、成長よりも利回り重視、安定した優待ライフを送りたい投資家にとっては「買ってよし」の中堅銘柄だと評価できます。

ただし、業績によって優待や配当が見直されるリスクもあるため、定期的なチェックは欠かせません。

とはいえ、今の利回り水準と株価の安定感を考えると、長期保有のポートフォリオに組み込んでおきたい一銘柄だといえるでしょう。

株主優待にみる分析

株式会社大庄の株を語るうえで、やはり一番の魅力は「株主優待の充実度」です。

この優待を目的に、長年にわたって保有を続けている個人投資家も少なくありません。特に外食をよくする方、家族で外食に行くことが多い方にとっては、とてもコスパのよい株といえます。

まず、100株を保有するだけで、年に2回、2,500円分(合計5,000円分)の優待がもらえるというシステムは、外食系の株の中でもかなりお得な部類です。

優待券は、大庄グループの多くの店舗で使えるため、「使い道に困らない」のが最大の魅力。

たとえば、「庄や」「日本海庄や」「大庄水産」「やるき茶屋」など、全国に展開している居酒屋チェーンをはじめ、近年では「焼肉」や「寿司」「定食屋」など、新しい業態も増えてきています。

このように店舗数が多く、ブランドの幅も広いため、住んでいる地域や年齢層を問わず、誰にとっても使いやすい優待です。

しかも、2025年6月時点の株価で見た場合、100株でおよそ11万円ちょっとの投資額で、年間5,000円分の優待が得られるということは、優待利回りは高水準。

また、大庄の優待は「食事券」か「特産品カタログ」のどちらかを選べるという点も見逃せません。

たとえば「近くに大庄の店舗がない」「外食はあまりしない」という方でも、地方の特産物や食品ギフトなど、実用的な品物に交換することができます。

これは、単なる食事券だけでは得られない“幅のある優待設計”であり、さまざまなライフスタイルの投資家に対応しているといえるでしょう。

長期で保有していても、優待の内容に飽きることがない、というのも実際に保有している投資家からの評価が高い理由のひとつです。

大庄側も、優待制度をしっかりと継続しており、「改悪(内容が悪くなること)」の不安が少ないのも安心材料です。

ただし、外食産業というのは景気や社会情勢の影響を受けやすく、もし業績が悪化すれば優待制度の見直しもありえる点には注意が必要です。

とはいえ、現在の優待制度は長く続いており、「優待株の定番」としての信頼感があります。

総合的に見ると、大庄の株は“優待生活を実現したい”投資家にとって非常に相性がよく、長期で持ち続ける価値のある銘柄だといえるでしょう。

自分や家族の生活の中で“実際に使える”優待は、お金の価値以上に満足感がありますし、配当との合わせ技で資産形成にも貢献してくれます。

総合評価

株式会社大庄の株は、長期投資という観点から見ると、成長性を求める株ではなく、“生活に役立つ株”**としての魅力が大きいです。

投資の基本は「どんな目的でその株を持つか」によって変わってきますが、大庄の株は「値上がり益で資産を増やしたい人」よりも、「優待を楽しみながら、配当も受け取って、生活をちょっと豊かにしたい人」に向いていると言えます。

特に、10万円ちょっとで投資できるという手軽さもあり、初心者やこれから優待投資を始めてみたい人にとって、最初の一歩として検討できる銘柄です。

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