SBIホールディングス[8473]株情報(株主優待・配当・おすすめ情報)

「高配当で、優待までついてくるなんて本当にあるの?」——そんな声に応えてくれるのが、SBIホールディングス[8473]という銘柄です。

証券や銀行、保険など、私たちの生活に関わる金融サービスを幅広く手がけるこの会社は、長期的に見ても安定した経営と成長力を持っています。

しかも、1株から優待がもらえるという珍しい特徴もあり、投資初心者にもやさしい設計です。

今回は、そんなSBIホールディングスを長く持ち続ける価値があるのかどうか、株価の動きや配当、優待内容をふまえて、じっくりと見ていきましょう。

目次

株式情報

SBIホールディングス[8473]東証P
時価総額
約1兆2,001億円

株価 3,960
※更新:2025年5月13日

SBIホールディングス[8473]30年株価チャート

30年チャートを掲載

割安度安全度値動き傾向
PERPBR自己資本比率ROE信用倍率
7.38倍0.95倍3.9%12.85%7.01倍
優待&配当
総合利回り配当利回り優待利回り権利確定月優待最低取得額
4.3%4.3%3月3,960円
編集部おすすめ度理由
多角的な金融サービスを展開する安定性に加え、高配当と使いやすい優待制度を兼ね備えた長期保有向きの銘柄です。特に1株から優待がもらえる点や、仮想通貨XRP(リップル)のプレゼントなど、他にはない魅力があります。30年チャートを見ても、大きな波を乗り越えて成長してきた実績があり、今後も安定した資産形成の柱として期待できます。配当と優待を両立できる貴重な存在です。

会社情報

SBIホールディングス本社(引用:Wikipedia)

SBIホールディングス株式会社は、東京都港区六本木に本社を構える、日本を代表するインターネット総合金融グループです。

設立は1999年で、もともとはソフトバンクグループの金融部門としてスタートしましたが、その後独立し、現在では証券、銀行、保険、仮想通貨、ヘルスケア、再生医療、さらには地方創生まで幅広い分野に事業を展開しています。

この会社の最大の特徴は、「インターネットを使った金融サービス」に力を入れている点です。

たとえば、SBI証券はネット証券の中でトップクラスのシェアを誇っており、スマホやパソコンを使って簡単に株の売買ができる仕組みを整えています。

対面の店舗を持たない分、手数料を安く抑え、サービスの効率化を実現しています。

銀行部門では「住信SBIネット銀行」を運営しており、こちらも実店舗を持たず、ネットバンキングに特化しています。

スマホ一つで口座の管理や送金ができるほか、最近では住宅ローンや外貨預金、カードローンなどのサービスも充実しています。

保険分野では「SBI損害保険」や「SBI生命保険」「SBI少額短期保険」など複数の保険会社を傘下に持ち、インターネット上で簡単に加入できる保険商品を提供しています。

これもまた、店舗コストを抑えることで、リーズナブルな保険料を実現している点が強みです。

さらに、暗号資産(仮想通貨)分野では「SBI VCトレード」「SBIクリプト」などを展開しており、ビットコインやXRP(リップル)といった仮想通貨の取引やマイニング事業も行っています。

これは、次世代の金融技術に早くから目をつけたSBIならではの展開といえるでしょう。

また、SBIグループは国内外のベンチャー企業への投資にも積極的で、「SBIインベストメント」などを通じて、世界中の成長企業に出資を行い、その成長を支援しています。

特にアジア圏への展開が進んでおり、現地の金融機関との提携や出資を通じて、アジア全体の金融インフラの整備にも貢献しています。

近年では、日本国内の地方銀行との提携・支援にも力を入れていて、「地方銀行連合構想」と呼ばれる取り組みを推進中です。

これは、経営に苦しむ地方銀行を支援し、ITを活用して業務の効率化や収益改善をはかるというものです。

それだけでなく、ヘルスケア分野や再生医療、バイオテクノロジー分野にも進出しています。

SBIグループは「社会的課題の解決」を経営の軸に置いており、単なる金融企業にとどまらない、社会貢献型の企業グループとしての顔も持っています。

現在、グループ全体での従業員数は約9,000人を超え、連結売上高も7,000億円を超える規模に成長しています。

日本だけでなく、世界中にネットワークを広げており、証券や銀行などの伝統的な金融サービスと、新しい時代のテクノロジーやヘルスケアを掛け合わせたビジネスモデルを展開しているのが特徴です。

株主優待情報

​SBIホールディングスの株主優待は、金融系の企業には少ない「自社商品や関連サービスが使える特典」が特徴で、投資家の中でも人気があります。

特にSBIグループが関係している通販サイト「SBIアラプロモ」で使える割引券や、暗号資産XRP(リップル)のプレゼントなど、ユニークな内容が魅力です。

株主優待の内容

まず基本となるのが、1株以上保有している株主に対してもらえる「SBIアラプロモ」の割引購入申込券です。

これは、SBIグループの健康食品や化粧品を販売している通販サイトで使えるもので、50%割引で購入できる申込券が年に1回送られてきます。

SBIアラプロモでは、美容サプリやスキンケア商品、プロテインなどが取り扱われており、健康や美容に関心がある人にとっては、非常にお得な内容です。

次に、100株以上を保有している株主には、以下の中から1つを選ぶことができます。

通常の優待内容

株式数優待内容詳細
1株健康補助食品や化粧品の割引購入申込券50%割引券×1枚
100株
(どちらかを選択)
暗号資産XRP(リップル)のプレゼント2,000円相当のXRP(リップル)
健康補助食品・化粧品セット(A)・健康補助食品(サプリメント)「アラプラス ゴールドEX(60粒)」×1個
・加工食品「発芽玄米の底力(160g)」×3袋

株式継続保有期間1年以上の優待内容

株式を1年以上保有すると、以下の優待を選択することができます。

株式数優待内容詳細
1000株
(どちらかを選択)
暗号資産XRP(リップル)のプレゼント8,000円相当のXRP(リップル)
健康補助食品・化粧品セット(B)・健康補助食品(サプリメント)「アラプラス ゴールドEX(60粒)」×1個
・加工食品「発芽玄米の底力(160g)」×3袋
・健康補助食品(サプリメント)「アラプラス NMN(60粒)」×1個
・化粧品「アラプラス コンセントレートセラム」×1個
・化粧品「アラプラス ボディクリーム アラピ」×1個

この優待制度は、毎年3月末の時点で株主名簿に記載されている株主が対象になります。

つまり、3月中に株を持っていれば、6月頃に優待案内が届く仕組みです。

暗号資産XRP(リップル)のプレゼントについては、SBI VCトレードに口座を持っていることが条件となっています。

編集部からのおすすめ情報

編集部のおすすめ:

株式情報にみる分析

SBIホールディングスの株価チャートを30年スパンで俯瞰すると、非常に波の大きい歴史が浮かび上がってきます。

2000年代前半にはITバブルの影響も受け、株価が一気に6,000円台後半まで急騰していますが、その後2008年のリーマンショックで大きく崩れ、一時は1,000円を下回るほどまで下落。

その後の10年近くは、低空飛行が続きました。

しかし、2015年以降から明らかな変化が見えます。

業績と事業の安定成長を背景に、株価はゆるやかな右肩上がりに転じ、2020年代に入ってからは一時的なコロナショックの下落を経ても力強く回復、コロナ以降の相場でも安定した値動きと成長を示しています。

このチャートから見えるのは、「短期的なボラティリティは大きくても、中長期で見ればしっかりと底を固めて回復し、企業価値を高めてきた」という姿勢です。

2008年〜2014年の長期低迷を耐えた株主にとって、2015年以降の復調は報われるものであり、これは典型的な「長期保有の成功パターン」に近いといえます。

また、近年の株価上昇は単なる相場の流れではなく、地方銀行との提携や、仮想通貨・再生医療分野への参入、安定した配当政策といった企業の実際の経営判断に裏打ちされています。

つまり、過去のように外的要因で振り回される企業から、独自の収益構造を持ち、株主還元も意識した堅実な会社へと進化してきたと見ることができます。

このような過去の流れと現在のポジションを見ると、SBIホールディングスは「一度バブルで評価され、そこから真価を問われ、そして真の実力で再評価された銘柄」と言えるでしょう。

配当利回りの高さや優待の継続性も、そうした企業体質の変化を物語っています。

もちろん、今後も株価の上下はあると思いますが、この30年のチャートが示すように、「安くなったときに買って、じっくり持つ」という長期スタンスに適した銘柄であることは間違いありません。

特に、定期的な配当収入を目的とする投資家や、優待を活用した実質利回りの向上を狙う人にとっては、時間とともに報われる投資先となる可能性が高いです。

株主優待にみる分析

SBIホールディングスの株主優待は、単なる“おまけ”の域を超えた、しっかりと価値を感じられる内容になっています。

特に長期保有を前提とする場合、そのメリットはさらに大きくなっていきます。

まず大きな魅力は、「1株」からでも優待が受け取れるという点です。

100株以上持っていないと優待がもらえない企業がほとんどの中、非常に珍しい制度です。

アラプロモでは、健康食品やスキンケア商品など、日常的に使いやすい商品が揃っているため、使い勝手の良い優待といえます。

割引率が高く、1回の購入で何千円もお得になることもあるので、毎年しっかり使えば、実質的な利回りがぐっと上がります。

さらに、100株以上を保有していると、3月末の権利確定時点で選べる特典が追加されます。

特に注目されているのが「暗号資産XRP(リップル)のプレゼント」です。

SBIは仮想通貨関連事業にも積極的に取り組んでおり、その強みを活かした独自の優待となっています。

SBI VCトレードという仮想通貨の取引所に口座を持っている必要がありますが、口座開設は無料ですし、長期的に仮想通貨に触れる機会としても魅力的です。

仮に暗号資産が将来的に大きく値上がりすれば、この優待の価値も飛躍的に上がる可能性を秘めています。

また、毎年3月末の権利確定後、6月中旬〜下旬に案内が送付され、優待の申込みを行うと、商品の発送は夏頃になるケースが多いです。

XRP(リップル)の受取はデジタルですが、食品セットなどは実際に手元に届くため、家族や知人と一緒に楽しむこともできます。

株主優待が「生活にちょっとした彩りを加える」存在になるのは、長く持ち続けている投資家にとってうれしいポイントです。

さらに、優待制度自体が長年継続されているという安心感もあります。

毎年安定して提供されており、途中で改悪されたり廃止されたりするリスクが比較的低いと感じられる企業のひとつです。

SBIホールディングスのような大手金融グループが、優待制度を通じて個人投資家を大事にしている姿勢は、長期で付き合っていく上で信頼につながります。

このように、優待内容の実用性、1株から受け取れる低ハードル、そして将来性あるXRP(リップル)のような資産の受け取り可能性などを総合すると、SBIホールディングスの優待制度は「楽しみながら投資を続けられる」仕組みとして非常に優れています。

毎年のちょっとしたご褒美があることで、株を持ち続けるモチベーションにもなりやすいでしょう。

結論として、SBIホールディングスは、優待制度だけでも長期保有の価値がある銘柄です。

特に生活の中で健康や美容に気を使っている人、仮想通貨に少しでも興味がある人には、実際に使って楽しめる優待内容になっているため、配当と合わせて「総合利回りの高さ」が光ります。

総合評価

SBIホールディングスは、長期保有を前提とした投資家にとって、非常にバランスの取れた魅力ある銘柄です。

株価の安定性・成長余地・配当の高さ・優待の使いやすさを総合的に見ると、SBIホールディングスは「安心して持ち続けられる投資先」と言えるでしょう。

投資先として「楽しみがある」「堅実さがある」「将来も期待できる」という三拍子がそろっており、ポートフォリオの中核として据えるのにふさわしい企業だと思います。

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