松屋フーズホールディングス[9887]株情報(株主優待・配当・おすすめ情報)

日々の食事でおなじみの「松屋」などを展開する松屋フーズホールディングス[9887]は、外食好きな投資家から根強い人気を集める優待銘柄です。

この記事では、松屋フーズの最新株価情報や会社概要に加えて、株式・優待の魅力を長期保有の視点からじっくりと解説します。

配当だけでなく、実用性の高い株主優待を通じて「楽しみながら資産を育てたい方」にぴったりな銘柄かどうか、投資判断の参考にしてみてください。

目次

株式情報

松屋フーズホールディングス[9887]東証P
時価総額
1,157億円

株価 6,070
※更新:2025年4月16日

松屋フーズホールディングス[3091]株価チャート

30年チャートを掲載

割安度安全度値動き傾向
PERPBR自己資本比率ROE信用倍率
96倍2.5倍48%6.8%1.3倍
優待&配当
総合利回り配当利回り優待利回り権利確定月優待最低取得額
1.5~2.2%0.40%約1.5~1.8%3月607,000円
編集部おすすめ度理由
配当と株主優待の両面から見ても、長期保有を前提とした投資家にとって魅力的な選択肢の一つといえます。外食産業は景気変動の影響を受けやすい業界ではあるものの、同社は安定した経営基盤と独自のブランド力を持ち、堅実な成長を続けています。そのため、短期的な株価の値動きに左右されず、優待や配当を活用しながら長期的なリターンを得る戦略が有効です。

会社情報

松屋フーズホールディングス(引用:松屋フーズホールディングス公式サイト)

松屋フーズホールディングス(証券コード: 9887)は、日本国内で牛丼チェーン「松屋」をはじめとする複数の飲食ブランドを展開する外食産業の大手企業です。本社は東京都武蔵野市にあり、1980年に設立、1990年に東京証券取引所の市場第二部へ上場し、その後市場第一部(現在のプライム市場)へ昇格しました。

同社の主力ブランドである「松屋」は、手頃な価格で提供される牛めし(牛丼)、定食、カレーなどのメニューが特徴で、日本全国に約1,000店舗以上を展開しています。また、「松のや」というとんかつ専門店も運営しており、低価格ながらも本格的なとんかつを提供することで人気を集めています。

さらに、カレー専門店「マイカリー食堂」や、寿司店「すし松」、ラーメン業態の「松軒中華食堂」など、幅広いジャンルのブランドを展開。近年では、テイクアウトやデリバリー需要の増加に対応し、セントラルキッチンを活用した品質管理の強化や、オフィス向けの弁当販売などの新たな事業にも取り組んでいます。

海外展開にも積極的で、中国、台湾、香港、シンガポールなど、アジア地域を中心にフランチャイズ展開を進めており、現地の食文化に合わせたメニュー開発などを行いながら事業拡大を図っています。

また、環境負荷の低減や食品ロス削減に向けた取り組みも積極的に進めており、持続可能な社会を目指した経営を推進。SDGsの観点からも、環境に配慮した店舗運営や、リサイクル可能な容器の導入などを進めています。

このように、松屋フーズホールディングスは国内外で多様な飲食業態を展開しながら、時代の変化に対応した新しいビジネスモデルを模索し続ける企業です。

ブランド一覧

  • 松屋
  • 松のや
  • マイカリー食堂
  • すし松鮨
  • 割烹 福松
  • 松軒中華食堂
  • ステーキ屋松
  • ステーキ定食 松牛
  • café terrasse verte
  • 麦のトリコ
  • トゥックン²

株主優待情報

引用:Yoshiの株主優待ブログ

松屋フーズホールディングスは、株を持っている期間に応じて「食事優待券」がもらえます。この券を使うと、松屋などのいろいろなお店でごはんを食べることができます。券は毎年6月の終わりごろに送られてきて、使える期間は1年間です。

保有株式数継続保有期間優待内容
100株~1年未満無し
1年以上お食事券10枚
3年以上お食事券12枚
  • 1年以上および3年以上の継続保有とは、基準日(3月末日および9月末日)の株主名簿に同一の株主番号で連続して記載されていることを指します。

株主優待の内容

備考
  • ご優待券裏面にご希望のメニューを1食ご記載いただき、従業員に渡すことで使用できます。
  • 株主優待券の換金、差額に対しての現金返却はできません。
  • 株主優待券の利用は、国内店舗に限ります。
  • 優待品は毎年6月に発送される予定です。

利用可能ブランド

同社が運営する次のブランドの国内店でご利用できます。ただし、一部のメニューでは利用できないため、詳しくは松屋フーズホールディングスの株主優待制度をご確認ください。

  • 松屋
  • 松のや
  • マイカリー食堂
  • すし松鮨
  • 松軒中華食堂
  • ステーキ屋松
  • ステーキ定食 松牛
  • café terrasse verte
  • 麦のトリコ
  • トゥックン²

利用不可のブランド

  • 割烹 福松

製品詰め合わせセットへの引き替えが可能

同年9月30日(9月30日消印有効)までに未開封の優待券10枚(1年以上継続保有)もしくは12枚(3年以上継続保有)と製品の詰め合わせセットを交換することができます。

10枚返送された場合

  • 牛めしの具×4パック
  • 豚めしの具×3パック
  • オリジナルカレーの具×3パック
  • その他外販商品数点

12枚返送された場合

  • 牛めしの具×4パック
  • 豚めしの具×4パック
  • オリジナルカレーの具×4パック
  • その他外販商品数点

編集部からのおすすめ情報

編集部おすすめ度:

株式情報にみる分析

松屋フーズホールディングスの株は、短い期間で株価が上がったり下がったりすることに一喜一憂するのではなく、10年、20年というスパンで企業の成長を見守りながら投資していきたい人にとっては、安定した魅力を持っています。

松屋フーズは、牛めし(牛丼)で有名な「松屋」を中心に、とんかつの「松のや」、カレーの「マイカリー食堂」、寿司の「すし松」など、いろいろな飲食ブランドを展開している会社です。

外食業界の中でも、手頃な価格で安定したサービスを提供している点が強みであり、リーマンショックやコロナ禍といった経済の大きな波にも耐えながら、事業を継続してきました。

実際に、松屋フーズの株価はこの10年以上の間に上昇する傾向にあり、大きな下落も少なく、一定の安定感があります。

もちろん、外食業という性質上、景気の影響を受ける場面もありますが、松屋フーズはコンビニのように身近な存在であり、生活に密着した業態を展開していることから、極端に売上が落ち込むことはあまりありません。

特に、都市部を中心に多くの店舗を持っているため、日常の中で安定した需要がある点が、企業としての底堅さを支えています。

また、財務の面でも安定しています。自己資本比率が高めであり、借金に頼らずに運営できていることがわかります。

こうした財務の安定性は、長期投資をするうえで非常に大切な要素で、会社がもし何かトラブルに直面したとしても、すぐに倒れてしまうようなリスクが低いといえます。

配当金については、他の高配当銘柄と比べると少し控えめではありますが、それでもきちんと毎年出しており、企業としての誠実さや安定性を感じられます。

長い目で見れば、配当金と優待券を合わせた「総合的なリターン」は、決して小さくはありません。

もちろん、どんな企業でも将来のことは完全には予測できませんし、絶対に安心というわけではありません。

ただ、松屋フーズのように、長い時間をかけて着実に事業を伸ばしてきた企業、そして身近な日常の中で多くの人に使われている企業は、将来に向けても比較的安定した運営が期待できるといえるでしょう。

こうした理由から、松屋フーズホールディングスは、短期的な株価の動きに左右されず、優待と配当を楽しみながら、長くじっくりと資産を育てていきたい人にとって、とても相性の良い株だと思います。

株主優待にみる分析

松屋フーズホールディングスの株は、単に「優待がもらえるからお得」ということだけでなく、企業としての姿勢や安定性、そして生活に密着したビジネスモデルが、長期保有にふさわしい銘柄です。

まず、松屋フーズの優待制度は、短期の保有ではなく、1年、3年と株を持ち続けることで優待内容がグレードアップしていく仕組みになっています。

これは、企業側が「一時的な株主」ではなく「長く応援してくれる株主」に報いたいという意図を持っている証拠です。

そうしたスタンスは、株主にとって非常に安心感があり、信頼を持てる材料になります。

つまり、松屋フーズは投資家と真摯に向き合う姿勢がある企業だということがうかがえます。

また、優待の内容自体も非常に実用的で、全国の主要都市に展開されている松屋グループの飲食店で使えるという点は、生活に密着した「使える優待」としての価値があります。

優待券は実質的に現金のようなものとして機能するため、実際の利回り以上に「得している感覚」を得られやすく、長期的な保有インセンティブにつながっています。

さらに、企業としての財務体質がしっかりしており、優待制度そのものが急になくなるリスクが低いという点も重要です。

一部の企業では業績悪化によって優待制度を廃止したり縮小したりするケースもありますが、松屋フーズは自己資本比率も高く、長年にわたって安定した経営を続けてきた実績があります。

このことから、優待制度が今後も継続して提供される可能性が高く、安心して長期保有できる土台があるといえます。

加えて、日常的に店舗を利用する人にとっては、優待が単なる「おまけ」ではなく、家計の中でしっかり役立つ存在となります。

こうした実利を受けながら、企業の成長を見守る投資は、配当だけに頼る投資とはまた違った満足感を得られやすく、個人投資家にとって大きな魅力となるでしょう。

総合的に見て、松屋フーズホールディングスの株は「優待を活用しながら堅実に資産形成をしたい人」に非常に向いている銘柄です。

特に外食を日常的に利用する層や、株主優待の実用性を重視する長期投資家にとっては、生活の一部としてメリットを感じながら保有し続けられるという点で、非常におすすめ度が高いといえます。

総合評価

総合的に見ると、松屋フーズホールディングスの株式は、株価の短期的な上昇を狙うというよりも、着実に企業の成長とともに「日々の生活に役立つ優待」と「安定した経営から生まれる安心感」の両方を享受しながら、ゆっくりと資産を増やしていきたいという人に向いていると言えるでしょう。

特に、外食をよく利用する方や、長期的な資産形成を目的とする投資家にとっては、非常に魅力的な銘柄です。

企業としての堅実さ、生活に密着したサービス、そして株主への誠実な還元姿勢。

この3つがそろっている松屋フーズホールディングスは、「優待も楽しみながら、安心して長く持てる株」を探している方に、ぜひ注目してほしい一社です。

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