西武ホールディングス[9024]株情報(株主優待・配当・おすすめ情報)

西武ホールディングス[9024]は、電車やバス、ホテル、スキー場や遊園地など、わたしたちの暮らしやおでかけにかかわるサービスをたくさん提供している会社です。

株を持っていると、こうした施設をお得に利用できる株主優待がもらえるのが大きな魅力です。

また、会社の収入源がいろいろあるので、景気が悪くなったときにも大きくぐらつきにくいという安心感があります。

短期間で大きな利益をねらうよりは、長く持って優待を楽しみながらじっくり投資をしていくのに向いている株です。

この記事では、そんな西武ホールディングスの株価や会社の特徴、株主優待の内容をわかりやすく紹介していきます。

「ちょっと気になるな」という方は、ぜひ最後まで読んで参考にしてみてください。

目次

株式情報

西武ホールディングス[9024]東証P
時価総額
約1兆4,430億円

株価 4,462
※更新:2025年6月17日

20年チャートを掲載

割安度安全度値動き傾向
PERPBR自己資本比率ROE信用倍率
45.6倍2.11倍30.6%52.3%0.19倍
優待&配当
総合利回り配当利回り優待利回り権利確定月優待最低取得額
0.89%0.89%
株主優待乗車証など
3月、9月446,200円
編集部おすすめ度理由
関西で暮らしている方にとって生活に役立つ優待が魅力的な銘柄です。短期の値上がりはあまり期待できませんが、長く持ち続けて優待を育てていく楽しさがあります。安定感のある株価と、優待の実用性が両立しているため、長期保有を前提としたコツコツ型の投資にとても向いています。近鉄百貨店を普段から利用している方には特におすすめできる株です。

株主優待情報

引用:みんかぶ

株主優待の内容

西武ホールディングスの株主優待は、「株主優待乗車証」や「グループ施設優待券」など、鉄道やホテル、レジャーを利用する方にぴったりの内容です。

優待は3月末と9月末の年2回もらえます。内容は保有株数に応じて異なります。

優待内容まとめ(100株保有の場合)

優待内容3月末9月末
株主優待乗車証(片道きっぷ)電車・バス全線 2枚電車・バス全線 -
共通割引券(¥1,000券)施設共通 3枚施設共通 3枚
レストラン10%割引券10枚
ゴルフ1,000円割引券2枚
ウェディング10%割引券1枚
スキーリフト30%割引券5枚
ライオンズ内野指定席引換券等

容が充実していきます。

保有株数株主優待乗車証(片道きっぷ)共通割引券(1,000円券)レストラン10%割引券ゴルフ1,000円割引券ウェディング10%割引券スキーリフト30%割引券野球内野指定席引換券・応募券電車・バス全線パス
100株以上3月:2枚/9月:なし各3枚各10枚各2枚各1枚9月のみ5枚対象外対象外
300株以上3月:2枚/9月:2枚各3枚各10枚各2枚各1枚9月のみ5枚対象外対象外
500株以上3月:4枚/9月:2枚各5枚各10枚各2枚各1枚9月のみ5枚内野席引換券 2枚対象外
1,000株以上3月:10枚/9月:2枚各10枚各10枚各2枚各1枚9月のみ5枚内野席引換券 4枚対象外
2,000株以上3月:20枚/9月:2枚各10枚各10枚各2枚各1枚9月のみ5枚内野席引換券 6枚対象外
3,000株以上3月:30枚/9月:2枚各10枚各10枚各2枚各1枚9月のみ5枚内野席引換券 8枚対象外
5,000株以上3月:50枚/9月:2枚各10枚各10枚各2枚各1枚9月のみ5枚内野席引換券 10枚対象外
10,000株以上電車全線パス×1各10枚各10枚各2枚各1枚9月のみ5枚プレミアムシート応募券電車全線パス1枚
20,000株以上電車全線パス×1+バス全線パス×1各10枚各10枚各2枚各1枚9月のみ5枚プレミアムシート応募券電車・バス全線パス
40,000株以上電車全線パス×2+バス全線パス×2各10枚各10枚各2枚各1枚9月のみ5枚プレミアムシート応募券電車・バス全線パス2枚

長期保有特典(3年以上) で乗車証追加(最大+5枚)。

権利確定日と有効期限

権利確定日は3月31日9月30日の各月末です。権利付き最終日は、それぞれの月の権利月中の数営業日前に設定されます。

優待は発送が以下のスケジュールで行われます。
• 3月末株主 → 5月中旬頃発送
• 9月末株主 → 11月中旬頃発送

有効期限は、各優待により異なりますが、発送年の1年間有効と考えれば基本的に問題ありません。

乗車証や宿泊券は専用の引換申込書を使い、有効期限までに利用施設で交換または利用する流れとなります

会社情報

西武ホールディングスは、東京都豊島区南池袋に本社を置く総合持株会社です。

鉄道、ホテル、バス、不動産、レジャーなど、幅広い分野で事業を展開しています。

主力子会社として、西武鉄道やプリンスホテルズ、そして西武バスなどがあります

まず、鉄道事業では西武鉄道を完全子会社として保有しており、西武池袋線や新宿線を中心に、東京や埼玉で多くの路線と駅を運営しています。

それによって、毎日約170万人の利用者に交通サービスを提供しています 。

ホテル事業では、国内外に「プリンスホテル」ブランドを展開しています。

日本国内に約50施設、さらにハワイや台湾など海外にもリゾートホテルを運営しており、温泉やスキーなどのリゾート施設とも連携しながら観光ニーズに応えています 。

そのほかにも、西武ショッピングセンター(例:軽井沢プリンスショッピングプラザ)やレストラン、スポーツクラブ、遊園地(西武園ゆうえんちや横浜・八景島シーパラダイス)など、地域の生活全体を支えるサービスを提供しています

西武グループ全体では、グループ会社を国内外で86社を数え、鉄道・宿泊・レジャーなどを総合的に展開しています。

また、子会社プリンスホテルズは「ザ・プリンス」「グランドプリンス」「パークレジス」など多様なブランドを持ち、高級ホテルからカジュアルな宿泊施設までをカバーしています 。

沿革としては、2006年に小売や不動産業を担っていた“コクド”の再編により、株主構造の透明化と経営の健全化を図るために設立されました。

アメリカの投資会社セレブラスが主要株主として資本を支え、以後一連の再建と成長の工程を経ています 。

中学生でもイメージしやすいように言うと、西武ホールディングスは「電車」「ホテル」「バス」「遊び場」「お店」など、生活に必要なあれこれをまとめている会社です。

東京都心から温泉地や山、海へ向かう交通や宿泊も担っていて、みんなの移動やおでかけを支えています。

このように、生活のインフラとレジャーを一体的に担う企業体制は、長期保有で安定した収益の基盤となります。

編集部からのおすすめ情報

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株式情報にみる分析

西武ホールディングスの株価は、過去20年のチャートを見ても、大きく上昇と下降を繰り返しているわけではなく、比較的安定した動きをしている印象があります。

ここ数年は観光需要の回復にあわせて、少しずつ株価が上向いているタイミングも見られました。

ただ、過去10年で見ると、一度大きく下がったあとにゆるやかに回復してきているという流れになっています。

PER(株価収益率)はやや高めで、現在の株価が利益に対して割高である可能性を示しています。

PBR(株価純資産倍率)も高めであり、資産価値と比べてもやや株価は高い水準にあるようです。

つまり「安いから買う」というタイプの銘柄ではありません。

一方でROE(自己資本利益率)は非常に高く、経営効率の良さが数字に表れています。

自己資本比率はそれほど高くはないものの、グループ会社全体での安定したキャッシュフローがあるため、大きな財務不安があるわけではありません。

また、事業の多角化(鉄道、ホテル、レジャー、不動産など)により、一部の事業が不調でも他の部門が支える形になっており、これは長期保有において重要な安定性の要素です。

信用倍率がかなり低いという点も見逃せません。

これは「信用取引で買っている人が少なく、売っている人が多い」という状況で、短期的にはやや下落圧力がかかりやすいとも言えますが、裏を返せば、実需で株を保有している長期投資家が多いとも解釈できます。

配当利回りは約1%と控えめで、配当目当てで積極的に買われるタイプではありません。

ただし、これは株主優待との組み合わせで評価すべきで、優待を活用することで総合利回りを引き上げることができます。

総じて、西武ホールディングスは「財務面はそこそこ健全で、ROEが高く、経営効率が良い」一方で、「割安感はあまりない銘柄」という位置づけになります。

鉄道や観光関連、そして不動産を基盤に持っており、どの事業も一気に消滅するようなリスクは低いため、長期的な視野でじっくり保有するには向いている企業だと言えるでしょう。

ただし、株価が急上昇するような大きな成長ストーリーが現時点であるわけではないため、「安定した収益と優待を楽しむための銘柄」として捉えるのが現実的です。

株主優待にみる分析

西武ホールディングスの株主優待は、とても実用性が高く、日常的にもレジャー的にも使いやすいのが大きな魅力です。

特に、首都圏や関東地方に住んでいる人にとっては、電車やバスを使う機会が多く、優待乗車証が役立ちます。

たとえば100株でも、年2回の優待で電車の片道きっぷが2枚、さらに1,000円の共通割引券ももらえるので、それだけで年間3,000円以上の価値があります。

これは、定期的に西武の施設や交通機関を使う人にとっては、現金と同じような価値を持ちます。

保有株数を増やしていくことで、もらえる優待の種類と量がどんどん充実していきます。

300株になると、9月の乗車証ももらえるようになり、さらにゴルフやレストラン、スキー場などの割引も受けられるようになります。

500株以上では、西武ライオンズの野球観戦チケットも手に入るので、スポーツ好きな方にも喜ばれる優待です。

さらに、10,000株以上になると「電車全線パス」がもらえるようになります。

これは、西武鉄道の全路線を自由に乗り降りできる特別なパスで、日常使いはもちろん、観光や仕事でも大活躍します。

西武線を日頃から使っている方にとっては、年間何万円分もの交通費が浮くことになり、非常に強力な利得です。

20,000株以上でバスパスも付き、40,000株以上でそれぞれ2枚ずつになるため、家族での利用も視野に入ります。

また、3年以上の長期保有で乗車証の追加がもらえる仕組みもあり、長く持てば持つほどお得になる設計です。

これは企業側が「株を買ってすぐ売るのではなく、長く持って応援してくれる人を大切にしたい」という考えを示しているものです。

ただし注意したいのは、これらの優待は「実際に使ってこそ価値がある」という点です。

西武沿線に住んでいない、または関東エリアのホテルやゴルフ場などを使う機会がない場合、優待の価値は実感しにくいかもしれません。

優待券は金券ショップで売却することも可能ですが、その場合は額面よりもかなり安くなってしまいます。

このように、西武ホールディングスの優待は「使う人にとっては非常に魅力的」「使わない人にとってはやや評価が落ちる」という、利用者次第で価値が大きく変わる設計になっています。

しかし、生活圏やライフスタイルが合っている人には、株を持っていることでずっと優待の恩恵を受けられる、まさに「持っていて嬉しい株」と言えるでしょう。

長期保有者への特典もあり、安定した企業基盤とあわせて「家計に優しいパートナー」として長く付き合える銘柄です。

総合評価

西武ホールディングスは、鉄道やホテル、バス、ゴルフ場、スキー場など、人々の生活やレジャーに関わるさまざまな事業を行っている会社です。

そのため、収入の柱がいくつもあり、どれか一つの事業が悪くなっても全体が大きく崩れにくいという強みがあります。

西武ホールディングスは「安定した事業構造を持つ企業の株を、優待を楽しみながら長期的に持ちたい」という人におすすめできる銘柄です。

配当だけではなく、優待の利回りもふくめて考えることで、家計にも役立つ一石二鳥の効果が期待できます。
のんびりと株を育てる感覚で、末永く持つことを意識すると良いでしょう。

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