モスフードサービス[8153]株情報(株主優待・配当・おすすめ情報)

外食系の株主優待といえば、やっぱり「モスバーガー」が思い浮かぶという人も多いのではないでしょうか。

モスフードサービス[8153]の株は、配当だけでなく、毎年もらえる優待券でモスバーガーをお得に楽しめるのが魅力です。

特に長く持てば持つほど、もらえる優待が増える「長期保有特典」もあり、じっくり資産を育てたい人にはぴったりの銘柄です。

この記事では、モスフードサービスの株価や企業の特徴、優待の内容までくわしくまとめました。

初めての人でもわかりやすいように解説しているので、「モスの株って実際どうなの?」と気になっている方は、ぜひ参考にしてみてください。

株式情報

モスフードサービス[8153]東証P
時価総額
1,168億円

株価 3,650
※更新:2025年5月17日

モスフードサービス[8153]30年株価チャート

30年チャートを掲載

割安度安全度値動き傾向
PERPBR自己資本比率ROE信用倍率
38.8倍2.08倍67.1%5.95%1.51倍
優待&配当
総合利回り配当利回り優待利回り権利確定月優待最低取得額
1.37%0.82%0.55%3月、9月365,000円
編集部おすすめ度理由
安定したブランド力と使いやすい株主優待が魅力の“手堅い長期保有向け銘柄”です。急成長は見込みにくいものの、財務も健全で、長く持つほど優待内容がグレードアップするのがうれしいポイント。外食をよく利用する方や、優待を楽しみに投資を続けたい方にとって、生活に寄り添う心強い一株となるでしょう。

株主優待情報

引用:格安チケットコム

モスフードサービスの株主優待は、モスバーガーをはじめとするグループ店舗で使える「株主ご優待券」がもらえる内容です。

長期保有を考えている人にとっては、毎年の楽しみになる魅力的な制度となっています。

株主優待の内容

まず、優待を受けるには100株以上を保有している必要があります。

保有している株数に応じて、年に2回、モスバーガーの店舗などで利用できる「株主ご優待券(500円券)」が送られてきます。配布のタイミングは年2回で、3月末と9月末の株主に対して贈られる仕組みです。

保有株数優待内容(年2回)年間合計額
100~299株500円券×2枚(1,000円分)×年2回2,000円
300~499株500円券×6枚(3,000円分)×年2回6,000円
500~999株500円券×10枚(5,000円分)×年2回10,000円
1,000株以上500円券×20枚(10,000円分)×年2回20,000円

継続保有3年以上の株主は以下の優待内容が追加されます。

保有株数優待内容(年2回)年間合計額
100~299株500円券×4枚(2,000円分)×年2回4,000円
300~499株500円券×8枚(4,000円分)×年2回8,000円
500~999株500円券×12枚(6,000円分)×年2回12,000円
1,000株以上500円券×22枚(11,000円分)×年2回22,000円

たとえば、最も多くの人が取得しやすい100株を保有している場合、年間で2,000円分の優待券が届きます。

この券は、全国のモスバーガー各店で使用することができ、食事代やテイクアウトにも利用可能です。

権利確定月・発送時期・有効期限

また、優待券の発送時期はそれぞれの基準日から約3か月後です。具体的には、

権利確定月優待券発送時期有効期限
3月末6月下旬頃翌年3月末まで
9月末12月上旬頃翌年9月末まで

有効期限はそれぞれ1年間なので、期限内であればいつでも使うことができます。

利用できるブランド一覧

保有株式数に応じて、全国のモスグループ及びミスタードーナツ店舗で利用できます。

  • モスバーガー
  • ミスタードーナツ
  • モスプレミアム
  • モスド
  • マザーリーフ
  • カフェ 山と海と太陽
  • あえん
  • Stand by Mos

ただし、使用可能な店舗には制限があるため、公式サイトでの確認が必要です。

会社情報

モスフードサービス 本社(引用:モスフードサービス)

モスフードサービスは、日本で生まれたハンバーガーチェーン「モスバーガー」を運営している会社です。

1972年に東京の板橋区で第1号店をオープンし、それ以来ずっと「日本の味」を大切にしたファストフードを提供し続けています。

モスバーガーの大きな特長は、「できたての味」にこだわっているところです。

他のファストフードとちがい、注文を受けてから一つひとつ手作りするスタイルを守っています。

また、国産の食材を多く使っていて、野菜もできるだけ新鮮なものを使用するなど、体にやさしいメニュー作りを目指しています。

会社としては、日本国内に約1,200店舗以上(※モスバーガー単体)を展開しており、都市部から地方まで幅広く出店しています。

さらに海外にも力を入れており、アジアを中心に台湾、シンガポール、香港、タイ、韓国などにもお店があります。

海外店舗は300店以上あり、いまではグローバルなハンバーガーブランドとして成長しています。

モスフードサービスが展開しているブランドは、「モスバーガー」だけではありません。

低価格で気軽に楽しめる「モスのネット注文」や「モスライスバーガー」など独自のメニューラインも充実しており、他のファストフードチェーンとは少しちがう、和風のテイストを取り入れたメニューが人気です。

さらに過去には「モスクラシック」や「マザーリーフ」といったカフェスタイルのお店も展開しており、多角的な飲食ビジネスも手がけてきました。

企業としての姿勢も評価されていて、環境問題や地域社会とのつながりにも積極的に取り組んでいます。

例えば、プラスチックごみの削減を目指して紙ストローを導入したり、障がい者の雇用や地元農家との連携など、企業の社会的責任(CSR)にも力を入れています。

つまり、モスフードサービスは「おいしい・あんしん・健康」をキーワードに、日本らしいファストフード文化を大切にしながら、地道に成長してきた会社といえます。

外食業界の中でも、味と品質を重視したい人たちから長く支持されている存在です。

編集部からのおすすめ情報

編集部のおすすめ:

株式情報にみる分析

モスフードサービスの株式は、長期保有における「安定性」を重視したい投資家にとって、バランスの良い選択肢だと言えます。

ただし、大きな成長性や爆発的なリターンを期待する人にとっては、物足りなさもある銘柄です。

30年の長期チャートを見てみると、2000年代前半は株価が低迷していましたが、2010年以降に徐々に上昇し、2017年には一時高値をつけました。

その後はやや調整があったものの、安定した横ばい基調で推移しています。

この動きからわかるのは、「急成長するフェーズは終わったが、安定したブランド価値で株価を維持している」という点です。

財務体質も健全で、自己資本比率は高く、借入金に過度に依存していない点は安心材料です。

ROE(自己資本利益率)は高くありませんが、これは堅実経営の裏返しでもあります。

効率よりも安定を重視するスタイルといえるでしょう。

PERPBRといった指標は市場平均と比べてやや高めで、「割安株」とは言いにくいですが、ブランド力と信頼性の高さを反映しているとも取れます。

投資家からは「安心して持てる銘柄」として、プレミアムを付けて評価されている印象です。

また、株式市場のボラティリティが高まる局面でも、モスフードサービスの株価は大きく崩れにくい傾向があります。

これは個人投資家を中心に、比較的「買って放置」するスタイルの保有者が多いためと考えられます。

信用倍率も落ち着いており、空売りが膨らんだりするようなリスクも今のところ見られません。

一方で、事業構造的には大きな変革やイノベーションが起きにくい業種でもあるため、「株価のブレイクアウト」は起こりづらい点も事実です。

そのため、株価の上昇による大きなキャピタルゲイン(値上がり益)を期待して投資するというよりは、配当や優待、ブランドへの信頼感を軸にした長期的な視点で考えるべき銘柄です。

総じて言えば、モスフードサービスの株式は、長期にわたってじっくり育てるタイプの投資に適しており、「手堅い中間評価(星3)」にふさわしい内容です。

大きく伸びる可能性は低いものの、ブランド力と経営の安定性を信じて、長期で安心して持てる企業のひとつです。

株主優待にみる分析

モスフードサービスの株主優待は、日常の暮らしの中で使いやすく、家計のちょっとした助けにもなる「実用型」の優待です。

とくに外食をよく利用する人にとっては、モスバーガーの優待券はとても魅力的で、投資する理由のひとつになるでしょう。

これにより、配当とは別に、モスの商品を実質的に割引で楽しむことができます。

さらに注目したいのが、3年以上株を持ち続けた人にだけもらえる「長期保有特典」です。

モスバーガー以外にも、「マザーリーフ」「ミアクッチーナ」など、モスグループのブランドでも使えることがあり、使い道の幅が広い点も好感が持てます。

普段の食事に使えるということは、使い道に困らない=“失効しにくい”というメリットにもつながります。

そして有効期限は1年間あるので、毎月モスに行くような人でなくても十分に使い切ることができます。

「気がついたら期限切れだった」というような心配も少なく、実用性は非常に高いと言えるでしょう。

優待利回りの面で見ると決して高くはないものの長期保有の優待が適用されれば、利回りは若干上昇します。

「お金が増える」というより、「毎年モスの食事を楽しめる」という形で、リターンを実感しやすいのも個人投資家にとっては大きなポイントです。

また、優待券は現金のような金券タイプで、テイクアウトでも利用可能です。

そのため、「毎年もらえるちょっとしたご褒美」を楽しみにしながら、のんびり投資を続けていきたいという方には、ぴったりの銘柄です。

特に、株価の上昇だけに頼らず、安定した生活の一部として株を保有していたい人にとって、モスの優待制度は精神的な安心感も与えてくれるはずです。

総合評価

モスフードサービスの株は、派手さはないけれど、「安心して長く持てる銘柄」です。

株価の動きは、ここ10年以上を見ても大きく下がることなく、安定して推移しています。

急激な成長は見込みにくい一方で、ブランド力の高さや経営の堅実さが支えとなり、長期的に保有していても大きな不安を感じにくい特徴があります。

株価が大きく上昇するようなインパクトのある成長は期待しづらい面もあります。

なので、値上がり益を狙って短期間で売買するようなスタイルにはあまり向いていません。

一方で、「毎年優待を楽しみにしながら、ゆっくり資産を育てていきたい」「生活の中に株主としてのメリットを取り入れたい」と考えている人には、ぴったりの銘柄です。

お小遣い感覚で優待券をもらえる喜びがあり、それが投資の楽しさにもつながっていきます。

総じて、モスフードサービスの株は、長期保有によるじっくりとした資産形成に向いた、信頼感のある銘柄と言えるでしょう。

毎年のお楽しみと安心感をもたらしてくれる、そんな“身近で頼れる株”です。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!