プロネクサス[7893]は、会社が出す書類や情報をきちんとまとめて、他の人たちにわかりやすく伝えるサポートをしている専門の会社です。
そうした仕事を通じて、安定した経営を続けていて、お金の面でもとてもしっかりしています。
この会社の株を持っていると、「QUOカード(クオカード)」がもらえる優待があります。
しかも、長く持てば持つほど、もらえる金額が増える仕組みになっているので、長く応援してくれる株主にとっては、とても魅力的です。
この記事では、そういったポイントをふまえて、プロネクサスの株を買うかどうかを考えるときのヒントをわかりやすく紹介していきます。
株式情報
割安度 | 安全度 | 値動き傾向 | ||
PER | PBR | 自己資本比率 | ROE | 信用倍率 |
12.1倍 | 1.17倍 | 66.2% | 7.13% | 0.10倍 |
優待&配当 | ||||
総合利回り | 配当利回り | 優待利回り | 権利確定月 | 優待最低取得額 |
4.51% | 4.13% | 0.38% | 3月 | 125,800円 |
編集部おすすめ度 | 理由 |
プロネクサス株式会社は、安定した事業基盤と高い財務健全性を持ち、長期保有を促進する株主優待制度を設けています。これらの点から、長期的な視点での投資先として一定の魅力があると考えられます。しかし、時価総額の低さに起因する流動性リスクや、優待制度に伴う企業側の財務負担といったリスクも存在するため、リスクを十分に理解し、企業の業績動向や市場環境の変化を注視しながら、慎重な判断が求められます。 |
会社情報

プロネクサス株式会社は、1930年にできた、とても長い歴史のある会社です。2020年には90周年をむかえた、いわゆる「老舗」の会社です。
もともとは、株券を印刷することが専門でしたが、その後、証券関係の印刷をリードする会社として成長しました。
1970年代から1980年代には、会社のルールに関係する書類を作る仕事も始め、いまでは「ディスクロージャー」という分野でも活やくしています。
さらに、法律で決められた証券関係の書類づくりや、会社が投資家に向けて情報を発信する「IR活動」のサポート、投資信託に関する仕事など、どんどん活動の幅を広げてきました。
この会社は2004年に証券取引所に上場し、2006年には第一部(いまのプライム市場)にうつって、もっと大きな会社として認められました。
今では、すでに上場している約2,800社と、これから上場を目指す約1,100社と取引があり、専門的な知識と信頼される仕事ぶりで知られています。
プロネクサスの仕事はとても幅広く、大きく分けて3つの分野でサービスを行っています。
- 事業会社向けソリューション:上場企業やIPOを目指す企業に対し、法定開示書類やIR資料の作成支援、開示支援システムの提供、コンサルティング、ビジネスプロセスアウトソーシング(BPO)などを通じて、企業の情報開示業務を総合的にサポートしています。
- 金融商品関連ソリューション:投資信託運用会社や金融機関向けに、金融商品関連のディスクロージャー支援サービスを提供しています。
- 大学・研究機関・金融機関向けソリューション:経済統計やファイナンスデータベースの提供など、専門的な情報サービスを展開しています。
プロネクサス株式会社は、東京・大阪・名古屋・札幌・広島・福岡などにオフィスがあります。
さらに、埼玉県の戸田市には工場もあって、安定して仕事ができる体制をととのえています。
グループの中には、子会社があわせて8社ほどになります。これらの会社では、コンピューターでのデータ作業、情報のセキュリティ管理、システム開発、翻訳、ホームページの企画や制作、書類の作成代行(BPO事業)など、さまざまな仕事を行っています。
プロネクサスのいちばんの強みは、長いあいだに身につけてきた「会社の情報公開(ディスクロージャー)」や「投資家に向けた説明(IR活動)」をサポートする専門的な知識と経験です。
また、IT(コンピューターの技術)や実際の仕事のやり方をうまく組み合わせて、会社の情報発信をまとめて手伝えるサービスを提供しています。
そのおかげで、企業がスムーズに情報を出せるようになり、投資家との信頼関係も作りやすくなります。
さらにこの会社は、品質や環境、情報の安全性に関する国際的なルール(ISO9001・ISO14001・ISO27001)もきちんと守っていて、安心できる会社としても知られています。
最近では、インターネットを使った情報発信(電子開示)や新しいシステムの開発、海外へのサービスの拡大、データベースの事業などにも力を入れています。
これからも、プロネクサスは「企業が正しく情報を出すのを助ける」専門会社として、会社と投資家をつなぐ「かけ橋」のような役目をはたしていくことが期待されています。
株主優待情報

プロネクサス株式会社は、保有株式数と保有年数に応じて、全国のコンビニエンスストアや書店などで利用可能なQUOカードが贈呈されます。
株主優待の内容
毎年3月31日現在の株主名簿に記載された、100株以上を保有する株主が対象となります。
優待内容は、保有株式数と同一の株主番号での保有年数に応じて、以下のように設定されています。
保有株式数 | 保有年数 | QUOカード金額 |
---|---|---|
100株以上 | 1年未満 | 500円分 |
1年以上 | 1,000円分 | |
3年以上 | 1,500円分 | |
5年以上 | 2,000円分 | |
10年以上 | 3,000円分 | |
1,000株以上 | 1年未満 | 1,000円分 |
1年以上 | 3,000円分 | |
3年以上 | 5,000円分 | |
5年以上 | 7,000円分 | |
10年以上 | 10,000円分 |
この優待制度の大きな特徴は、長期保有で恩恵が受けられる点にあります。
保有年数が長くなるほど、贈呈されるQUOカードの金額が増加するため、長期的な資産形成を目指す投資家にとって魅力的な制度と言えます。
特に、10年以上の長期保有者には、100株保有で3,000円分、1,000株以上の保有で10,000円分のQUOカードが贈呈されるなど、長期投資のインセンティブが高く設定されています。
権利確定日と発送日
株主優待に関する権利確定日と発送日は以下のとおりです。
項目 | 日付 |
---|---|
権利確定日 | 3月31日 |
発送時期 | 6月下旬 |
株主優待は定時株主総会終了後、決議通知等と同封して6月下旬に発送されます。
注意点
優待を受けるためには、毎年3月31日現在で100株以上を保有している必要があります。
また、保有年数は同一の株主番号での継続保有が条件となるため、貸株サービスの利用などで株主番号が変更されると、保有年数がリセットされる可能性があります。
編集部からのおすすめ情報
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株式情報にみる分析
プロネクサス株式会社の株の値段(株価)は、この30年間で大きく変わったことがありました。
たとえば、1990年代の終わりごろから2000年代の初めにかけては、いったん半分くらい下がったあと、2倍以上に上がったこともあります。
この会社は、お金の管理がとてもしっかりしていて、「自己資本比率」という数字も高く、経営が安定しているといえます。
また、「ROE」という、会社が株主のお金をどれだけうまく使っているかを表す数字もよく、効率よく経営ができていることがわかります。
配当金も安定していて、ほかの会社とくらべても少し多めです。
これらのポイントは、長い時間かけて株を持ちたい人にとっては、大きなメリットになります。
ただし、この会社の「時価総額」はそんなに大きくありません。
そのため、株の売り買いがしにくくなることや、大きな会社と比べて、景気が悪くなったときに弱い面があるというリスクもあります。
また、プロネクサスはとても専門的なサービスをしているので、ルールの変化や世の中の流れが変わったときに、すぐ対応しないと取り残されてしまうおそれもあります。
そうした変化に早く対応できるかが、今後の成長にとって大切になります。
最近では、会社が情報をネットで発信する「電子開示」や、オンラインで投資家に説明する「IR活動」などの需要(ニーズ)が増えていて、プロネクサスの出番がさらに広がるチャンスもあります。
まとめると、プロネクサスは、安定した経営としっかりした配当、そして将来の成長が期待できる魅力ある会社です。
でも、小さめの会社だからこそ注意するべきリスクもあるので、株を買うときは、ニュースや会社の情報をよくチェックしながら、しっかり考えることが大切です。
株主優待にみる分析
プロネクサス株式会社の株を持っていると、「QUOカード(クオカード)」がもらえる優待制度があります。たくさん株を持っていたり、長いあいだ持ち続けたりすると、もらえる金額も増えていきます。
だから、長く応援する投資家にとってはうれしい仕組みです。
でも、会社の立場から見ると、QUOカードを配ることにはいくつかの問題もあります。
まず、QUOカードを買ったり、送ったりするのにはお金がかかります。この費用は会社のもうけを少なくする原因になります。
また、QUOカードはお店で買い物に使えるカードですが、会社の商品やサービスを使ってもらうことにはつながりにくいです。
たとえば、自社の商品を優待でもらった場合、その商品を気に入ってまた買ってもらえるかもしれませんが、QUOカードだとそういった効果はあまり期待できません。
さらに、QUOカードをプレゼントする会社は年々増えていて、投資家は「どの会社がより多くくれるか」を比べて、ほかの会社に乗りかえる可能性もあります。
そうなると、プロネクサスがずっとQUOカードの内容をよくしていかなければならず、会社にとって大きな負担になるかもしれません。
また、株主優待を目的に株を買う人が増えすぎると、本来の会社の実力よりも株の値段が高くなってしまい、バブルのような状況になることもあります。
まとめると、プロネクサスの優待はとても魅力的ですが、会社側にはお金の負担や競争、そして株価への影響といったリスクもあるということです。
投資をする人は、優待だけでなく、会社の経営の安定さや将来性などもふくめて、広い目で判断することが大切です。
総合評価
プロネクサス株式会社は、しっかりとした経営の土台があり、お金の管理もとても健全な会社です。
そして、株を長く持っている人にうれしい「QUOカード」がもらえる株主優待もあります。
こうしたことから見ると、プロネクサスは長い目で見て株を持ちたい人にとって、魅力のある会社だと言えます。
ただし、この会社は全体の大きさ(時価総額)がそこまで大きくないため、株の売り買いがしにくくなることがあります。
これを「流動性リスク」といいます。また、QUOカードを配るには会社にとっても費用がかかるので、負担になることも考えられます。
だから、プロネクサスの株を買おうと考えるときは、こうしたリスクもきちんと理解しておくことが大切です。
そして、会社の経営の様子や、社会や経済の変化にも目を向けながら、よく考えて判断することが必要です。