壱番屋[7630]株情報(株主優待・配当・おすすめ情報)

「カレーといえばココイチ!」という声が聞こえてきそうな、人気チェーン店を運営する壱番屋[7630]

今回は、そんな壱番屋の株について、長く持ち続ける投資の目線でじっくりと分析してみました。

ココイチで使える食事券がもらえる株主優待は、家計にもうれしいポイントのひとつ。

さらに、株価の動きや会社の安定感など、投資先としての魅力を分かりやすく紹介しています。

これから投資を始めたい人や、優待を楽しみながら資産を育てたい人にとって、参考になる情報をお届けします。

目次

株式情報

壱番屋[7630]東証P
時価総額
約1,456億円

株価 912
※更新:2025年5月29日

壱番屋[7630]30年株価チャート

30年チャートを掲載

割安度安全度値動き傾向
PERPBR自己資本比率ROE信用倍率
44.1倍4.5倍68.8%10.1%2.5倍
優待&配当
総合利回り配当利回り優待利回り権利確定月優待最低取得額
3.96%1.76%2.20%2月、8月91,200円
編集部おすすめ度理由
安定した経営と全国に広がる店舗網を持つ優良銘柄です。急成長は期待しにくいものの、配当と株主優待を合わせた利回りは約3.5〜4%と堅実で、日常的に使いやすい優待も魅力。長期でじっくり資産を育てたい人にとって、安心して持ち続けられる一株です。評価は10段階中「7」とし、長期保有におすすめできる内容です。

株主優待情報

壱番屋では、カレーハウスCoCo壱番屋などで使えるお食事券を、株を持っている人にプレゼントしています。

これは「株主優待」と呼ばれるしくみで、持っている株の数によって、もらえる内容が変わります。

優待の内容

株主優待は、年に2回(2月末と8月末)に分けてもらえます。

対象になるには、これらの月の最後の日に、壱番屋の株を持っている必要があります。

もらえる優待券の枚数は、以下のように株数によって決まっています。

株数(保有数)優待内容(お食事券)
100株年間2,000円分(1,000円券×2枚)
1,000株年間4,000円分(1,000円券×4枚)
5,000株年間6,000円分(1,000円券×6枚)
10,000株年間12,000円分(1,000円券×12枚)

これらのお食事券は、「カレーハウスCoCo壱番屋」や、グループのお店でも使うことができます。

株主優待のスケジュール

優待券は、次のようなスケジュールで送られてきます。

権利確定月発送時期有効期限
2月末5月下旬ごろ翌年5月末まで
8月末11月下旬ごろ翌年11月末まで

つまり、約1年間は使うことができるので、急いで使わなくても大丈夫です。

優待が使えるお店

壱番屋の優待券は、全国の「カレーハウスCoCo壱番屋」で使えるのはもちろん、以下のグループ店舗でも利用できます(一部店舗を除く場合あり)。

  • カレーハウスCoCo壱番屋(全国)
  • パスタ・デ・ココ(あんかけスパゲッティ専門店)
  • 麺屋ここいち(カレーラーメン)
  • 鉄板ハンバーグにっくい亭(中部地方中心)
  • 海外の一部店舗(日本国内発行の優待券が使えない場合あり)

使えるお店が多いので、外食の予定があるときに優待券を使えば、少し節約できます。特に学生さんや家族連れにとっては、お財布にやさしいサービスです。

会社情報

壱番屋(引用:ビッグカンパニー)

壱番屋(いちばんや)は、「カレーハウスCoCo壱番屋(ココイチ)」で知られる、カレー専門の飲食チェーンを運営している会社です。

本社は愛知県一宮市にあり、1978年に1号店をオープンしました。

現在では、日本全国に店舗を広げるだけでなく、海外にも展開しているグローバルな飲食企業です。

日本国内の店舗数は約1,200店を超えていて、ほとんどの都道府県にお店があります。

地域に根ざした店舗運営が特徴で、フランチャイズ制度を活用しながら、地域ごとのニーズに応じた営業を行っています。

海外ではアジアを中心に、アメリカ、イギリス、韓国、台湾、タイ、フィリピンなど、約10の国と地域に展開しています。

特に東南アジアでは「ジャパニーズカレー」としての人気が高まっており、日本の味を世界に広げています。

ココイチの一番の特徴は、自分好みにカスタマイズできるメニューです。

ご飯の量や辛さ、トッピングを自由に選べるため、子どもから大人まで幅広い層に人気があります。

カレーだけでなく、サラダやドリンク、サイドメニューも充実していて、家族で気軽に楽しめるお店として親しまれています。

また、壱番屋は「ハウス食品グループ本社株式会社」の傘下にあり、グループとしての食品製造・販売のノウハウも活かされています。

安定した経営基盤の上で、店舗運営や品質管理に力を入れています。

ブランドとしては、「カレーハウスCoCo壱番屋」が中心ですが、近年は「パスタ・デ・ココ(スパゲティ専門店)」や「麺屋ここいち(ラーメン)」といった業態も開発し、多角的な飲食事業に取り組んでいます。

壱番屋は、長く続く外食チェーンのなかでも、お客様の声を大切にしながら、地道に店舗を広げてきた企業です。

手ごろな価格で、安心・安全な食事を提供する姿勢が、多くの人に支持されています。

編集部からのおすすめ情報

編集部のおすすめ:

株式情報にみる分析

壱番屋(ココイチ)の株は、長期的に見て「ややおすすめできる」銘柄といえます。

その理由を、いくつかのポイントから説明していきます。

まず、株価の推移についてですが、添付の30年チャートを見てみると、2000年代初めからゆるやかに上昇し、2015年以降に急激な上昇を見せています。

これは、ハウス食品による完全子会社化や、海外展開の本格化といった企業成長のタイミングと重なります。

その後、コロナ禍で一時的に下落したものの、現在の水準は1,000円前後と高値圏をキープしています。

全体的に見ると、長期で保有していればしっかりと資産が育っていることがわかります。

次に、企業の「安定性」についてです。

壱番屋は、ハウス食品グループの一員であり、財務的な安全性が高い企業です。

自己資本比率は高く、借金が少なく、倒産リスクは低め。

経営がしっかりしているので、長期で保有していても安心感があります。

また、ROE(自己資本利益率)も悪くなく、資金をしっかり利益につなげている経営ができているといえます。

また、壱番屋のような外食産業は、景気の波に左右されやすい一面がありますが、同社はカレーという比較的低価格で安定した需要があるジャンルを扱っています。

高級志向ではないぶん、景気が落ち込んだときにも一定の来店が見込めるという強みがあります。

さらに、海外展開を着実に進めている点も、長期投資家としては魅力的です。

アジア圏を中心に、日本のカレーを受け入れてもらえる国が増えてきています。

今後さらに海外店舗が増えていけば、売上の柱が日本だけに依存しなくなり、企業全体の成長力も高まるでしょう。

一方で、注意点もあります。

現在のPERはかなり高めです。

これは「株価が割高」という見方もでき、成長が鈍化すれば株価が調整されるリスクもあります。

また、外食業界全体が人手不足や原材料費の高騰に直面している中、壱番屋もコスト上昇の影響を受けやすい業種です。

そのため、利益率が下がると配当や優待にも影響が出てくる可能性があります。

それでも、同社はブランド力と安定経営を武器に、今後も長期的な利益成長が期待できる企業です。

新メニューの開発や、フランチャイズの強化など、地道な取り組みを継続している点も評価できます。

総合的に見て、壱番屋の株は、極端に高成長を狙う銘柄ではありませんが、「安定性」「ブランド力」「優待の楽しみ」など、長期投資に向いた魅力がそろった銘柄といえるでしょう。

株主優待にみる分析

壱番屋(ココイチ)の株主優待は、外食系のなかでも「使いやすさ」と「お得感」がちょうどよく、長期で保有するには魅力のある内容となっています。

まず、最もわかりやすいポイントは「全国どこでも使える食事券がもらえる」という点です。

年に2回、2月末と8月末に100株以上を持っている株主には、お食事券がもらえます。

このお食事券は、ココイチの店舗ならほぼどこでも使うことができ、さらに「パスタ・デ・ココ」「麺屋ここいち」などのグループ店舗でも利用できます。

家族や友人と一緒に食事に行くときにも気軽に使えるのが魅力で、日常生活の中で無理なく活用できるという点は、非常にポイントが高いです。

さらに、優待券はおおよそ1年間の有効期限があるため、急いで使う必要もありません。

これにより、「タイミングが合わなくて使いそびれた」というリスクも少なく、使い勝手のよさが際立ちます。

一方、優待の内容自体はシンプルで、「株数が増えれば優待金額も増える」という形式ですが、長期保有による上乗せ特典(長期優遇)は現状ありません。

したがって、「ずっと持ち続けていればさらに得になる」というタイプの優待ではないものの、内容が安定していて改悪(=価値が下がること)のリスクが低いという点は、長期投資に向いていると評価できます。

外食系の優待はたくさんありますが、壱番屋は「生活圏内に店舗がありやすい」「メニューが幅広く、老若男女問わず楽しめる」「有効期限が長く使いやすい」など、日常に根ざしたメリットが多いのが特長です。

特に、家族での食事や外食の機会がある方にとっては、コストを抑えつつ、楽しみも増える優待といえるでしょう。

総合評価

壱番屋の株は、長く持ってじっくり育てていきたい人に向いている銘柄だと言えます。

まず、株価の動きを見てみると、この30年間でゆっくりと上がり続け、途中でグッと大きく伸びるタイミングもありました。

もちろん上下の波はありますが、全体的には右肩上がりの流れです。

こういう銘柄は、毎日売ったり買ったりして利益を狙う「短期トレード」ではなく、時間をかけてじっくり育てる「長期投資」に向いています。

もちろん、すべての人にとってベストな株とは限りませんが、「安定した会社の株を持ちたい」「カレーが好き」「優待を楽しみに長く株を持ちたい」という人には、とても向いている銘柄です。

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