進和[7607]株情報(株主優待・配当・おすすめ情報)

毎年もらえる配当と、実用的な株主優待。

そんな「コツコツ型」の魅力を持っているのが、金属接合の技術で知られる進和[7607]です。

株価は30年のあいだに大きな山も谷もありましたが、今では安定した成長が見られる企業として注目されています。

今回は、長期で株を持つ投資家の目線で、進和の株価や会社情報、そして優待の内容をじっくり見ていきます。

目次

株式情報

進和[7607]東証P
時価総額
約439.6億円

株価 3,050
※更新:2025年5月29日

進和[7607]30年チャート

30年チャートを掲載

割安度安全度値動き傾向
PERPBR自己資本比率ROE信用倍率
13.6倍0.95倍63.2%6.77%10.1倍
優待&配当
総合利回り配当利回り優待利回り権利確定月優待最低取得額
3.7%3.7%8月305,000円
編集部おすすめ度理由
地味だけどしっかりと利益を出している会社で、毎年の配当も安定しています。株主優待もお米ギフト券など実用的で、家計の助けにもなります。長く安心して持ちたい人にはぴったりの銘柄ですが、事業と優待内容に関係がないことから、突然改悪されるリスクも低くはないと評価しています。

会社情報

株式会社進和(引用:進和)

株式会社進和は、1951年に設立された名古屋市守山区に本社を置く企業で、主に金属接合技術を中心とした産業機械やFAシステムの販売、特殊溶接技術を用いた補修工事などを手がけています。

進和の事業は大きく分けて商社部門と製造部門の2つに分かれています。

商社部門では、国内外の顧客に対して産業機械やFAシステム関連商品を提供し、製造部門では、メンテックセンターやジョイテックセンターなどの拠点で、金属接合技術を活用した製品の製造や修理を行っています。

同社は、国内に本社を含む複数の営業所や技術拠点を展開しており、北海道から九州まで全国にネットワークを持っています。

また、海外にも進出しており、1987年に米国ケンタッキー州に進和U.S.A.を設立して以来、世界9カ国に12の現地法人を展開し、グローバルな事業展開を進めています。

進和の主力製品には、金属接合に関する各種商品やFAシステム関連商品があり、これらは自動車や電機、機械、石油・化学など幅広い産業分野で活用されています。

特に、自動車業界向けの売上比率が高く、全体の70.4%を占めています

進和は、長年にわたり安定した業績を維持しており、過去10年間赤字決算がないことからも、その堅実な経営姿勢がうかがえます。

また、技術開発力にも定評があり、顧客の新製品プロジェクトにおいて新しい接合技術の開発や試作製作にも対応しています。

このように、進和は金属接合技術を核とした製品やサービスを提供し、国内外での事業展開を進めることで、安定した成長を続けている企業です。

株主優待情報

進和(7607)の株主優待は、日々の生活に役立つ「おこめギフト券」や「魚沼産コシヒカリ」といった実用的な内容が特徴です。

特に、長期保有を前提とした優待制度は、安定した株主構成を目指す企業の姿勢が感じられます。

優待内容と条件

進和の株主優待は、毎年8月末日時点で100株以上を保有し、かつ1年以上継続して保有している株主が対象です。

保有数優待内容
100株以上保有おこめギフト券(1kg相当×2枚)
1,000株以上保有新潟県魚沼産コシヒカリ5kg

おこめギフト券は、報告書に同封されて11月下旬から12月上旬にかけて届きます。

魚沼産コシヒカリは、同じ時期に宅配便で届けられます。

優待の魅力と活用方法

おこめギフト券は、全国のスーパーやドラッグストアなどで利用できるため、日常の買い物に役立ちます。

また、魚沼産コシヒカリは高品質なお米として知られており、家庭での食事をより豊かにしてくれます。

編集部からのおすすめ情報

編集部のおすすめ:

株式情報にみる分析

進和(7607)は、金属の接合技術を中心にした事業を展開しており、自動車業界をはじめ、さまざまな産業で必要とされる技術を提供している会社です。

会社の歴史も長く、海外にも拠点を持つなど、しっかりとした事業基盤を築いています。

まず、進和の株価の30年チャートを見てみると、2006年ごろに一度大きく上昇したあと、しばらくは横ばいが続きましたが、近年ではじわじわと右肩上がりの動きが見られます。

これは、企業としての安定感や、配当の高さが評価されている証拠ともいえます。

自己資本比率は高く、借金に頼らずにしっかりと経営されていることが分かります。

PER(株価収益率)PBR(純資産倍率)からみても、株価が割高という印象もありません。

さらに、ROE(自己資本利益率)もまずまずの数値となっており、自社の資産をきちんと活用して利益を出している企業だといえます。

特にこの会社は、過去10年で赤字決算が一度もないという点も注目すべきポイントです。

安定して利益を出し続けているというのは、長期投資において大きな安心材料になります。

信用倍率がやや高めなのは、短期的な売買がやや活発になっていることを示していますが、長期投資家としてはそれほど大きく気にするポイントではありません。

これは、株を持っているだけで毎年しっかりと利益が戻ってくることを意味します。

しかも、会社の業績が安定しているため、減配(配当を減らすこと)のリスクも低そうです。

結論として、進和の株は「安定していて安心感のある企業に、じっくりと投資していきたい」と考える長期投資家にとっては、十分に検討に値する銘柄だと思います。

急激に成長して株価が何倍にもなるような夢のある銘柄ではありませんが、日々の生活を支えるような“土台になる株”として、持っておく価値は高いでしょう。

株主優待にみる分析

進和(7607)の株主優待は、「おこめギフト券」や「魚沼産コシヒカリ」といった、お米に関する内容です。

普段の生活で確実に使える実用的な内容なので、とても人気があります。

もらえる「おこめギフト券」は、全国の多くのスーパーやドラッグストアなどで使えるため、わざわざ交換したりする必要がなく、そのままお買い物で使えるのがポイントです。

また、「魚沼産コシヒカリ」は日本有数のブランド米で、品質や味に定評があります。

こうした生活に直結した優待は、家計にもやさしく、特にご家庭を持っている方にとっては嬉しい内容でしょう。

とはいえ、事業内容と優待内容に全く関係がないことから、長期的に続くのかという点で疑問を隠せません。

まとめると、進和の株主優待は「派手さ」はありませんが、「実用性」と「安定感」に優れており、長く安心して持てる銘柄を探している人にとって魅力的といえるでしょう。

コツコツと配当と優待を受け取りながら、長い目で投資していきたい方にとっては、まさにピッタリの銘柄だと思います。

総合評価

進和は、一言でいえば「地味だけど、しっかり者」のような企業です。

急激な成長や派手なニュースは少ないかもしれませんが、60年以上の歴史の中で着実に業績を積み重ねてきました。

自己資本比率が高く、無理な借金も少ない。

10年以上赤字がないという点も、長期保有を前提とする投資家にとっては安心材料になります。

総合的に見ると、進和は「お金を大きく増やしたい人」に向いているというよりは、「お金を減らさずに、じわじわと育てたい人」におすすめの銘柄です。

毎年の配当と優待をコツコツ受け取りながら、時間をかけて資産を築いていく──そんなスタイルにぴったり合う株といえるでしょう。

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