高速[7504]は、食品トレーやラップ、弁当容器などを扱う食品軽包装資材の専門商社です。
スーパーマーケットやコンビニ、食品工場向けに「食」を支えるパッケージを全国へ届けており、景気に左右されにくい日常の食の需要をベースに、安定した業績を積み上げてきました。
30年チャートを見ると、途中で何度か調整はありつつも、長い目では右肩上がりで株価が成長してきたことがわかります。
この30年で段階的に株価の“ステージ”を切り上げており、長期保有を前提とした投資先として、総合評価は10段階中8とかなり高めに見ています。
株主優待では、QUOカードや自社取引先の商品カタログギフトがもらえます。
配当と合わせると利回りも高めで、「食」に関わる安定したビジネスと実用的な優待を両立させた、長期保有向きの銘柄と言えるでしょう。
株式情報
| 割安度 | 安全度 | 値動き傾向 | ||
| PER | PBR | 自己資本比率 | ROE | 信用倍率 |
| 15.5倍 | 1.36倍 | 64.9% | 9.04% | 0.41倍 |
| 優待&配当 | ||||
| 総合利回り | 配当利回り | 優待利回り | 権利確定月 | 優待最低取得額 |
| 5.07% | 3.90% | 1.17% | 3月、12月 | 289,100円 |
| 編集部おすすめ度 | 理由 |
| 食品分野に特化した安定したビジネスと、高めの総合利回りが魅力の「守りと収益」のバランスに優れた長期向け銘柄です。生活必需品である食品パッケージを扱うため景気に左右されにくく、配当も連続増配を続けている点が評価できます。優待はQUOカードやカタログギフトで実用性が高く、長期保有との相性も良好です。 |
株主優待情報

株主優待の内容
高速では、毎年3月末時点で100株以上を保有している株主に対して、保有株数に応じてQUOカードまたはグルメカタログギフト、あるいは寄付を選べる株主優待を実施しています。
自社の取引先商品を集めたカタログギフトになっており、食品関連の会社らしく「食べて楽しめる優待」になっているのが特徴です。
| 保有株数 | 優待内容 |
| 100株以上300株未満 | QUOカード500円相当。 10%相当額が会社指定の社会貢献団体へ寄付されます。 |
| 300株以上500株未満 | 3,000円相当のカタログギフト または 3,000円分の寄付。 |
| 500株以上1,000株未満 | 5,000円相当のカタログギフト または 5,000円分の寄付。 |
| 1,000株以上 | 10,000円相当(5,000円相当カタログ×2冊)のギフト または 10,000円分の寄付。 |
また、創立60周年を記念して、2025年12月末には特別な記念優待として、一定期間継続保有している株主に3,000円相当のQUOカードが追加で贈られる予定です。
権利確定日と有効期限
通常の株主優待の権利確定日は毎年3月末日です。
3月31日時点で株主名簿に記載されていることが条件となり、優待品は6月下旬ごろから順次発送されます。
創立60周年記念優待については、2025年6月末・9月末・12月末の3回連続で株主名簿に記録されている継続保有株主が対象で、優待品の発送は2026年2月下旬ごろが予定されています。
会社情報

株式会社高速は、宮城県仙台市に本社を置く、食品軽包装資材の専門商社です。
スーパーの精肉や鮮魚に使われる発泡トレー、総菜や弁当の容器、ラップやフィルム、ポリ袋、紙製品、さらには包装機械や厨房設備まで、食品まわりの「包む」「盛り付ける」に関わるあらゆる資材を扱っています。
主なお客様は、スーパーマーケットやドラッグストア、コンビニエンスストア、外食チェーン、食品工場などです。
私たちが日常的に利用しているお店のバックヤードでは、高速が供給するトレーや容器が当たり前のように使われており、食の流通を裏側から支えている存在と言えます。
事業の中心は「包装資材等製造販売事業」で、グループの製造子会社や仕入れメーカーと連携しながら、自社オリジナル商品や環境配慮型の商品開発にも取り組んでいます。
たとえば、プラスチック使用量を減らしたトレーや、リサイクルしやすい素材への置き換えなど、脱プラスチックの流れに対応した製品づくりを進めています。
拠点は東北・北関東エリアを地盤としつつ、現在は全国に50か所以上の営業拠点と物流センターを展開しています。
地域ごとのセンターからスピーディーに商品を届ける独自の物流ネットワークを持っているため、鮮度が求められる食品業界のニーズにもきめ細かく対応できる点が強みです。
同社が扱う商品は、いわゆるブランド品というよりは、日々の店舗運営に欠かせない消耗品です。
しかし、容器の形やサイズ、材質は、売り場での見栄えや作業効率、食品ロスにも直結するため、取引先の要望を聞きながら最適なパッケージを提案する「提案型商社」としての役割も大きくなっています。
また、高速はM&Aにも積極的で、関連会社をグループに取り込むことで扱える商品群やエリアを広げてきました。
食品包装業界では国内トップクラスの規模を誇り、仕入れ力と物流力、商品提案力を組み合わせた総合力で競争力を高めています。
財務面では、自己資本比率が高く、借金にあまり頼らない堅実な経営が特徴です。
長年にわたって安定的に利益を積み上げてきたことで、配当も連続増配を続けており、株主還元にも前向きな企業と言えます。
このように、高速は「食」をテーマにした包装資材の総合商社として、私たちの生活に欠かせないインフラ的な役割を担っています。
派手さはありませんが、全国の食の現場と強い繋がりを持つことで、安定感のあるビジネスモデルを築いている会社です。
編集部からのおすすめ情報
編集部のおすすめ:
株式情報にみる分析
高速の株式は、長期で安定した資産形成を目指す投資家にとって、非常に扱いやすいタイプの銘柄です。
食品包装資材という事業の性質上、景気が悪くなってもいきなり需要がゼロになることはなく、むしろ内食・中食の需要拡大で底堅く推移しやすい分野と言えます。
売上と利益も、リーマンショックやコロナ禍などの大きなイベントを経験しながら、長い目で見ると着実に伸びてきました。
株価指標を見ると、PERは極端な割安でも割高でもない中庸な水準で、PBRも「そこそこ評価されている安定株」という印象です。
大きく売り込まれているわけではない一方で、期待先行で高値圏に吹き上がっている状況でもなく、長期ホルダーにとっては落ち着いて保有しやすいバランスと言えるでしょう。
財務面では、自己資本比率が高く、ROEも安定して水準以上を維持しています。
借金に頼りすぎず、自前の資本で堅実に事業を回しているスタイルで、キャッシュフローも大きなブレが少ないのが特徴です。
こうした企業は景気後退局面でも急に業績が崩れにくく、「倒産リスクの低さ」という意味でポートフォリオ全体の安定感を高めてくれます。
配当については、長年にわたって増配を続けており、現在の配当利回りも市場平均と比べて高めの水準です。
しかも、無理に高配当を掲げているというよりは、利益成長に合わせて少しずつ配当を増やしてきた印象で、今後も業績が大きく崩れない限り、安定した配当が期待しやすいタイプと言えます。
一方で、短期的な株価の爆発的な成長を狙う銘柄ではありません。
包装資材という成熟産業であることもあり、売上が年率数十パーセント伸びるような高成長は見込みにくいです。
しかし、その代わりに業績と株価のブレも比較的小さく、チャートを長期で眺めるとじわじわとステージを切り上げてきた「優等生タイプ」の値動きになっています。
総合的に見ると、高速は「攻めより守り」に寄った銘柄ですが、守りながらもきちんとリターンを取りにいく姿勢が感じられます。
配当と安定成長でじっくりリターンを積み上げたい長期投資家にとって、ポートフォリオの中核に置きやすい銘柄と言えるでしょう。
優待情報から見る投資おすすめ度と根拠
高速の株主優待は、実用性と楽しさのバランスが良い内容になっています。
100株保有ならQUOカード、300株以上になると自社の取引先商品を集めたグルメカタログギフトが選べるようになり、日々の食卓で使える品物が中心です。
金券だけでなく「どの食品を選ぼうか」とカタログを眺めるワクワク感もあり、家族で楽しめるタイプの優待です。
優待利回りだけを数字で見ると、超高利回りというほどではありませんが、配当と組み合わせると総合利回りはかなり魅力的な水準になります。
特に、食品や日用品はムダになりにくく、保管や換金の手間もほとんどないため、「もらって困らない優待」として長期保有との相性はとても良いです。
同社は自社のお客様の商品を優待に組み込むことで、取引先ブランドのPRにもつなげています。
株主にとっては新しい食品との出会いになり、企業にとっては取引先との関係強化にもなる、うまく設計された優待制度と言えるでしょう。
優待を通じて会社のビジネスモデルがより身近に感じられる点も、長期で応援したくなるポイントです。
さらに、創立60周年を記念した特別優待として、2025年12月末には継続保有株主向けにQUOカードが追加でもらえる予定です。
一時的な記念優待とはいえ、長期保有をしている株主を大切にする姿勢がはっきり見える施策であり、「持ち続けて良かった」と感じやすい仕掛けと言えます。
長期的な視点で見ると、高速の優待は「爆発的な利回りを狙うもの」ではなく、「堅実な配当と組み合わせて、トータルで満足度の高いリターンを目指すタイプ」です。
優待内容が生活に密着しているため、インフレが進んだ場合でも、家計をじわっと助けてくれる存在になります。
総合的に考えると、高速の優待は、配当と合わせた総合利回りの高さ、生活に役立つ実用性、長期保有株主への配慮という3点でバランスが良く、長期投資家にとって十分に魅力的な制度です。
現金だけでなく、「食を通じて会社とのつながりを感じられる優待」を求める人には、特に相性の良い銘柄だと感じます。
総合評価
株式指標と優待内容の両面から見ると、高速は「安定した収益基盤」と「実用的な優待」を兼ね備えた、長期保有向きの優良銘柄です。
食品包装というディフェンシブな事業に支えられた安定した業績と、連続増配で株主還元を強めている姿勢は、ポートフォリオの「守りの柱」として心強い存在になります。
一方で、短期的な大化けを狙う銘柄ではないため、値上がり益だけを追い求める投資スタイルとは相性が良くありません。
しかし、配当と優待を受け取りながら、ゆっくりと株価の成長を待つスタンスであれば、高い満足度が期待できる銘柄です。
「食」に関わる安定したビジネス、堅実な財務体質、高めの総合利回りという三拍子がそろっており、長期投資家が安心して付き合える銘柄として十分に候補に入ってくるでしょう。
守りとリターンのバランスを重視する投資家にとって、ポートフォリオに組み込みやすい一銘柄だと評価しています。

![高速[7504]30年株価チャート](https://kabulife.jp/wp/wp-content/uploads/2025/12/7504-20251206.png)