「株を持っているだけで、お金がもらえるって本当?」そんな夢みたいな話があるんです。
実は、それが配当金(はいとうきん)というしくみ。
株式投資は「安く買って高く売る」だけじゃなく、持っていることで会社から配当金を受け取れるチャンスがあるんです!
この記事では、
- 配当金ってそもそもなに?
- どれくらいもらえるの?配当利回りって?
- 高配当株や連続増配株ってどう探せばいいの?
というポイントを、プロの投資家の視点でていねいに解説します。
配当金ってなに?どうしてもらえるの?
配当金とは、会社が出した利益の一部を株主(株を持っている人)に分けるお金のことです。
いわば「応援ありがとう!」という会社からの“お礼”ですね。
たとえば、あなたがトヨタ自動車の株を1株持っていたとして、トヨタが1株あたり60円の配当金を出すと発表すれば、年間で60円があなたの銀行口座に振り込まれます。
つまり、配当金は「買ったらもらえるお金」ではなく、「会社が利益を出せばもらえるお金」なのです。だからこそ、どんな会社に投資するかがとても重要なんですね。
配当利回りとは?
配当利回りとは、株を買った金額に対して、1年間でどれくらいの配当金がもらえるかを表す数字のことです。
数字が高いほど、配当利回りが高いと評価されます。
配当利回りの計算方法
たとえば、こんな感じで計算します。
配当利回り(%)= 年間の配当金 ÷ 株価 × 100
たとえば、ある会社の株が1株1,000円で、配当金が年間40円なら…
配当利回り= 40円 ÷ 1,000円 × 100 = 4%
つまり、この株を10万円で買って持っていたら、1年で4,000円(=4%)もらえるということなんです。
銀行の普通預金とくらべるとスゴい差が!
ちなみに、銀行の普通預金の金利と比較すると、日本のメガバンクの金利は年0.020%。
たとえば、10万円を銀行に1年間預けても、
10万円 × 0.020% = 20円
たった20円しか増えません。
でも、さっきの株なら10万円で4000円もらえる…つまり200倍の差です。
もちろん、株は値下がりのリスクがあるので「ノーリスク・ハイリターン」ではありませんが、「お金をふやす手段」としては強力ですよね。
高配当・連続増配株とは?
配当利回りの高い株は「高配当株」と呼ばれ、根強い人気があります。
どれくらいの配当利回りを“高い”とするかは人によって違いますが、一般的には3%以上をボーダーラインにすることが多いです。
たとえば、2025年4月1日時点で、「三菱HCキャピタル」配当利回り3.97%、「オリックス」配当利回り3.2%、「日本たばこ産業(JT)」配当利回り4.72%などは、高配当株といえます。
特に資産運用や老後のための投資先として、高配当株は中長期の投資に向いているとされています。
人気の高い「連続増配株」
「配当利回りが高い」だけでなく、配当金を毎年少しずつ増やしている会社も人気があります。
これが「連続増配株」です。
連続増配株は、中長期で株を持ち続けることで、もらえる配当が増えていくというメリットがあります。
株価の値上がりだけでなく、配当金の“成長”も楽しめるのがポイントです。
たとえば、30年以上連続増配の「花王」、20年以上連続増配の「KDDI」、10年以上連続増配の「三菱UFJリース」などが連続増配当株です。
このような企業は、業績が安定している+株主を大切にする姿勢があるため、プロ投資家からも高く評価されています。
高配当株・連続増配株の探し方|3つの方法
証券会社の「スクリーニング機能」を使う
証券会社(SBI証券、楽天証券など)のウェブサイトでは、条件を絞って株を探せるツールがあります。
これを「スクリーニング機能」といいます。

スクリーニング機能をつかうと、以下のような検索の仕方が可能です。
- 配当利回り3%以上
- 連続増配◯年以上
- 配当性向50%以下
高配当株や連続増配株を簡単に調べられるので、是非活用してみましょう!
証券会社や投資メディアの「高配当ランキング」をチェック
たとえば、以下のようなサイトで配当利回りのランキングや連続増配ランキングをチェックするのもおすすめです。
- Yahoo!ファイナンス
- みんかぶ(minkabu.jp)
- 楽天証券の「トウシル」
- 野村證券やSBI証券の特集記事
最新のデータがまとめられているので、初心者でもわかりやすく比較できます。
株ライフでも高配当株をまとめているので、是非チェックしてください!
企業の「IR資料」や「四季報」で調べる
より詳しく企業研究をしたい人は、「IR情報(投資家向け情報)」や「会社四季報」で過去の配当履歴を調べるのもアリです。
連続増配しているかどうかや、どのくらい安定して利益を出しているかがわかります。
プロ投資家はこのような情報から、「この会社なら今後も安心して持てる」という判断をしています。
配当の注意点とは
「おっ、この株は配当利回りが6%!すごくお得じゃん!」…と思ったあなた、ちょっと待ってください!
配当利回りが高いからといって、安心して買える“お宝株”とは限らないんです。
株価が急に下がった結果、利回りが高く見える可能性がある
配当利回りは「配当金 ÷ 株価」で計算します。ということは、株価が下がると、利回りは自動的に上がるんです。
たとえば
- 株価1,000円で配当40円 → 利回り4%
- 株価が700円に下がった(でも配当は40円のまま)→ 利回り5.7%!
一見お得に見えますが、なぜ株価が下がったのか?が大事。
もしその会社の業績が悪化して株価が下がったのだとしたら、いずれ配当金が減る(もしくはゼロになる)リスクもあるのです。
これは「配当利回りトラップ」と呼ばれることもあります。
業績が不安定な企業の高配当には要注意
高配当をうたっている企業の中には、利益が安定していない企業もあります。
毎年の利益にバラつきがある会社が、「今年だけがんばって配当出してる」というケースもあります。
これは、多少リスクを負ってでも資金調達をしたいというような企業の目的が隠れています。
この場合、翌年以降は配当が減ったり、ゼロになったりする可能性が高くなります。短期的には魅力的に見えても、長期では不安定な可能性があります。
赤字でも配当を出し続けている可能性がある
会社が赤字(損している状態)なのに、配当金を出し続けていることもあります。
これは一見「株主思い」ですが、実は会社の資金を削って出しているだけなので、経営に悪影響が出るかもしれません。
こういうときにチェックしたいのが「配当性向(はいとうせいこう)」です。
配当性向(%) = 配当金の総額 ÷ 純利益 × 100
つまり「会社がもうけたお金のうち、どれだけ配当として株主に渡しているか」を表す数字です。
たとえば、
- 純利益:100億円
- 配当金の総額:30億円
だった場合は、30 ÷ 100 × 100 = 配当性向30%
この場合、「利益の30%を株主に分配して、残りの70%を事業の成長に使っている」ということになります。
配当性向の目安は、次の通りです。
- 配当性向30〜50% → 健全で安定的
- 配当性向80%以上 → 利益のほとんどを配当に使っていてちょっと心配
- 配当性向100%超 → 利益以上に配当を出している。これは要注意!
この計算式まで知っていれば、配当の金額と配当利回りだけをみて判断することもなくなるでしょう。
「増配傾向」かどうかもポイント
高利回りに目がいきがちですが、もう1つ注目してほしいのが「連続増配しているかどうか」です。
毎年コツコツと配当金を増やしている会社は、利益が安定していて、株主を大切にしている傾向があります。
たとえば、花王(4452)やKDDI(9433)などは有名な連続増配企業として知られています。
まとめ
配当金とは、会社が出した利益の一部を、株主に「ありがとう」の気持ちで分けてくれるお金です。
銀行の利息と比べても、配当利回り3〜5%の高配当株はかなり魅力的に見えます。
ただし、配当利回りが高いからといって、必ずしも「安心・お得」というわけではありません。
- 株価が下がっているだけでは?
- 無理な配当になっていない?
- 続けて配当を出せる体力がある会社か?
など、数字のウラにある理由までしっかり見ることが大切です。
そして、そういった会社を見つけるには、
- 証券会社のスクリーニング機能
- 配当利回りランキング
- IR情報や四季報チェック
といった手段があります。
中でも「連続増配株」は、中長期で安心して持てる優良株が多く、将来の安定収入にもつながる選択肢になります。
ただしい知識を身につけて、ただしく資産運用に役立てましょう。