株式会社良品計画[7453]は、シンプルで機能的な商品を提供し、国内外で高いブランド力を誇る企業です。
1980年の誕生以来、生活雑貨、衣料品、食品など幅広いカテゴリーで事業を展開し、現在では世界1,300店舗以上を運営しています。
本記事では、良品計画の株価情報、会社概要、株主優待の詳細、そして長期投資の視点からの投資おすすめ度を詳しく解説します。
短期的な値動きに一喜一憂するのではなく、10年以上の長期チャートや企業成長の軌跡をもとに、今後の展望を考察。さらに、無印良品を日常的に利用する方にとって魅力的な株主優待の活用メリットもご紹介します。
「無印良品が好き」「長期投資に適した銘柄を探している」「株主優待を活用した投資を考えている」という方は、ぜひ最後までご覧ください。
株式情報
割安度 | 安全度 | 値動き傾向 | ||
PER | PBR | 自己資本比率 | ROE | 信用倍率 |
26.9倍 | 3.83倍 | 57.5% | 14.9% | 1.62倍 |
優待&配当 | ||||
総合利回り | 配当利回り | 優待利回り | 権利確定月 | 優待最低取得額 |
1.15% | 1.15% | – | 2月、8月 | 461,400円 |
編集部おすすめ度 | 理由 |
株価は長期的には成長していますが、大きな上下を繰り返す場面も多く、値動きの激しさがある銘柄です。とはいえ、無印良品のブランド力や海外展開の進展次第では、さらに上昇することもあり得ます。また優待内容は、無印良品で家具や家電を7%割引で購入できるため、商品をよく利用する人にとっては長期保有の価値が高い銘柄です。 |
会社情報

株式会社良品計画は、「無印良品」というブランドで知られている会社です。
1980年、西友のプライベートブランドとして生まれ、その後1989年に独立し、現在の社名になりました。
無印良品では、衣料品や生活雑貨、食品など、毎日の暮らしに役立つ商品を幅広く展開しています。
どれも「シンプルさ」が特徴で、素材の選び方や製造工程、パッケージに至るまで無駄を削ぎ落とし、使いやすさを大切にしているのが印象的。
だからこそ、品質が良くて、価格も手に取りやすい。そんな絶妙なバランスが多くの人に支持されている理由でしょう。
店舗数も着実に増え続けていて、2024年8月時点では国内に623店舗、海外も含めると1,300店を超える規模に。
無印良品のブランドだけにとどまらず、「Café&Meal MUJI」や「IDÉE(イデー)」といった別業態にも力を入れています。
家具やカフェ、インテリア、さらには住まいの分野まで。
暮らし全体をデザインするような展開の広がりが見られます。
たとえば、「MUJI HOUSE」はその象徴的な存在。
シンプルで機能的な住まいを提案し、無印らしい美意識と実用性の融合を住空間にも持ち込んでいます。
どの分野でも貫かれているのは、「必要なものを、必要なかたちで届ける」という哲学。
それが、商品だけでなくサービスや空間にまで反映されているのが、良品計画の大きな魅力です。
無印良品のユニークな点は、「ノーブランド戦略」にあります。
商品にロゴやブランド名をあえて目立たせず、見た目は控えめ。
それでも、デザイン性や使いやすさ、品質の高さはしっかりと感じられます。
必要なものを必要なかたちで届ける、その姿勢が多くの人に支持されてきました。
海外展開も積極的です。
1991年にロンドンで初の海外店舗をオープンして以降、ヨーロッパやアジア、アメリカなどへ進出し、特に中国では店舗数が急速に増えています。
今後もさらなる成長が見込まれる市場といえるでしょう。
無印良品の成功を支えているのは、徹底したコスト管理と効率的な生産体制です。
余分な要素をそぎ落とし、本当に必要な機能にしぼることで、価格を抑えつつも高品質を維持しています。
これは無印の哲学といえる部分でもあります。
最近では、デジタル施策にも力を入れています。
オンラインストアの充実や、スマートフォンアプリ「MUJI passport」を通じたお客様とのコミュニケーションなど、現代のライフスタイルに合ったサービス展開が進んでいます。
こうしたさまざまな取り組みを通じて、良品計画は「無印良品」というブランドの価値をさらに高めています。
シンプルで誠実なものづくり、環境への配慮、多様なライフスタイルへの対応。それらを大切にしながら、今後も国内外での成長が期待される企業です。
株主優待情報

株式会社良品計画は、無印良品での買物時に7%割引が適用される「優待買物割引カード」の進呈を優待にしています。
株主優待の内容
毎年2月末および8月末時点で、100株(1単元)以上を保有する株主に、無印良品での買物時に7%割引が適用される「優待買物割引カード」の進呈しています。
基準日 | 発送時期 | 優待内容 |
---|---|---|
2月末 | 5月上旬 | 優待買物割引カード×1枚 |
8月末 | 11月上旬 | 優待買物割引カード×1枚 |
2024年8月末の権利確定分より、割引率が従来の5%から7%に引き上げられました!
優待カードの利用方法
優待買物割引カードは、日本国内の無印良品店舗のほか、IDÉEやCafé & Meal MUJI、MUJI Bakery、MUJI Dinerなどでも利用できます。
ただし、一部の店舗やオンラインストア、またコンビニエンスストア「ローソン」内の無印良品取り扱いコーナーでは利用できませんので注意が必要です。
注意事項
このカードを利用する際には、いくつかの制限があります。
- 無印良品週間などのセール期間中は他の割引との併用ができず、優待カードの割引は適用されません。
- カードの有効期限が設けられており、利用期間内に使用しないと割引を受けることができなくなります。
- 万が一紛失や盗難にあった場合でも、再発行は行われないため、管理には十分な注意が必要です。
「優待買物割引カード」の有効期限は、カードの発行日から約半年間となっています。具体的な有効期限は、各カードの表面に記載されていますのでご確認ください。
編集部からのおすすめ情報
編集部のおすすめ:
株式情報にみる分析
良品計画の株は、長く持ち続けたい人にとって、とても魅力のある銘柄です。
なぜなら、「無印良品」という名前は多くの人に知られていて、しっかりとしたブランドの力があり、会社としての売上も安定しているからです。
これまでの歩みを見ても、将来に向けた成長の計画がしっかりしていることがわかります。
この会社は、もともと1980年にスーパーの西友の中から生まれました。
そして1989年には、独立して「良品計画」という名前で上場し、ひとつの会社としてスタートしました。今では、日本だけでなく、世界中にお店を広げていて、その数は1,300店以上にもなります。
このように、長い間コツコツと成長してきたことは、安心して投資できる理由のひとつです。
株価の動きを長い目で見ると、10年以上の間に少しずつ上がってきたことがわかります。
もちろん、リーマンショックやコロナなど、大きな出来事があったときは一時的に下がったこともありましたが、そういったときでも会社はしっかりと立て直し、売上を回復させてきました。
そうした「立ち直る力」があるのも、この会社の強みです。
無印良品の商品は、ふだんの生活に役立つものが多く、景気が悪くなったときでも、ある程度の売上が見込めるという安心感があります。
つまり、大きな不景気のときでも、お客さんがゼロになることは考えにくいということです。
また、会社の財務も健全です。
自己資本比率が高く、自分の力で経営していける体力がありますし、ROEも一定のレベルを保っています。
株価の指標であるPERやPBRを見ても、市場全体とくらべて特に高すぎるわけではなく、今の実力を考えると「ちょうどよい」くらいの株価といえます。
さらに、良品計画は海外への展開にも力を入れています。
とくに中国では「無印良品」の名前がよく知られていて、お店の数も増えてきました。
今後もさらに売上がのびることが期待できます。
最近では、アジア全体での売上が増えていて、日本国内の成長がゆっくりになっても、それを補う力があるのは大きな安心材料です。
このように、ブランドの強さや安定した経営、そして海外での成長のチャンスがあることなどから、良品計画の株は、長く持ち続けて成長を見守っていきたい人にとって、とてもおすすめできる銘柄です。
短い期間で売ったり買ったりする投資には向かないかもしれませんが、10年、20年と時間をかけてじっくりと育てていきたいという人には、ぴったりの株といえるでしょう。
株主優待にみる分析
良品計画の株を持っていると、「無印良品」での買い物が7%引きになる「株主優待カード」がもらえます。
このカードは年に2回もらえるので、無印良品をよく使う人にはとてもお得な制度です。
無印良品では、食品や生活雑貨、文房具など、ふだんの生活でよく使う商品がたくさん売られています。
そのため、株主優待の7%引きは、日常的に無印の商品を買っている人にとって大きなメリットになります。
とくに家具や家電のように値段が高いものを買うときには、7%の割引はかなり大きな金額になります。
たとえば10万円の家具を買うと、7,000円も安くなるわけです。
この優待制度がいいところは、株主が無印の商品をお得に買えるようになることで、その会社の商品をもっと好きになり、長く応援したくなるという点です。
無印良品が好きな人にとっては、株を長く持ち続けることでお金の面でも得をするしくみになっています。
また、良品計画は業績が安定していて、今までに大きな優待の変更がほとんどありません。
このことから、これからも優待制度が長く続く可能性は高いと言えます。
最近では、優待の内容がさらに良くなり、割引のパーセンテージも5%から7%にアップしました。
会社が株主のことを大切に考えている姿勢がよく伝わってきます。
全体的に見て、良品計画の株主優待は、ふだんの生活費を少しでも減らせるうれしい特典です。
とくに無印良品をよく使う人にとっては、投資したお金のもとをとりやすくなるチャンスでもあります。
しっかりとした会社で、安心して長く株を持ち続けたい人にとって、この優待制度はとても魅力的だと言えるでしょう。
総合評価
良品計画の株は、長く持ち続けたい人にとって、とても魅力のある投資先です。
その大きな理由は、「無印良品」というブランドの強さと、しっかりとした会社の利益の土台があること。
会社は何年もかけて少しずつ成長を続けてきましたし、最近では海外にもお店を増やしていて、その広がりがこれからの業績アップにつながると期待されています。
お金の面でも安心できる会社です。財務の状態がよく、今の株価も高すぎず、ちょうどよい評価を受けているといえます。
これまでの10年以上の株価の動きを見ても、大きく上がったり下がったりすることはあっても、全体としては安定して成長してきました。
だからこそ、目先の値動きに一喜一憂せず、長い目で持ち続けることで、少しずつ利益を得られる可能性が高い株だといえるでしょう。
また、「無印良品」が好きで、よく商品を買う人にとっては、株主優待を活用しながら株を持ち続けるというのは、とてもかしこい方法です。
商品をお得に買えることで、投資としての楽しさも実感できるからです。
まとめると、良品計画は長く応援したくなるような、安心して持てる株。暮らしの中に無印良品がある人にとっては、投資先としてもぴったりの存在といえるでしょう。