​ヴィレッジヴァンガードコーポレーション[2769]株情報(株主優待・配当・おすすめ情報)

ヴィレッジヴァンガードコーポレーション[2769]は、「遊べる本屋」として人気のある「ヴィレッジヴァンガード」を全国にお店を広げてきた会社です。

本だけでなく、おもしろい雑貨やサブカルチャーグッズなど、ちょっと変わったアイテムがたくさんあるお店として知られています。

むかしはとても元気があり、お店の数もどんどん増えて、400店近くまでになったこともありました。

でも今では、お店の数も減り、会社の調子もあまり良くありません。そのため、株価(会社の株の値段)も昔と比べてかなり下がってしまっています。

そんな中でも、株主優待はとても充実しているのが特徴です。

この記事では、ヴィレヴァンのこれまでの株価の動きや、会社の今のようすをわかりやすく解説します。

さらに、株主優待の内容や使いやすさ、これからの注意点なども、長く株を持つ視点からまとめています。

「この株を持っていて本当にいいの?」と気になる人に向けて、じっくりお伝えしていきます。

目次

株式情報

ヴィレッジヴァンガードコーポレーション[2769]東証ST
時価総額
81億円

株価 1,030
※更新:2025年4月11日

ヴィレッジヴァンガードコーポレーション[2769]株価チャート

30年チャートを掲載

割安度安全度値動き傾向
PERPBR自己資本比率ROE信用倍率
212倍1.49倍27.1%-16.72%-倍
優待&配当
総合利回り配当利回り優待利回り権利確定月優待最低取得額
9.7%9.7%11月103,000円
編集部おすすめ度理由
配当がなく、株主還元は優待制度のみであるため、優待目的での投資が前提になります。高い優待利回りは魅力的ですが、店舗が近くにない、あるいはヴィレヴァンの商品を頻繁に購入しない投資家にとっては、実質的な価値が大きく下がります。

会社情報

​ヴィレッジヴァンガードコーポレーション 本社(引用:Wikipedia)

​ヴィレッジヴァンガードコーポレーションは、1986年11月に愛知県名古屋市でうまれた会社です。

最初から「遊べる本屋(ほんや)」というちょっとかわったアイデアをかかげて、お店をスタートしました。

ふつうの本屋さんでは本だけを売っていますが、ヴィレッジヴァンガードでは、本のほかにおもしろい雑貨やCD、DVD、キャラクターグッズ、ちょっとへんなお菓子まで、いろんなモノがならんでいます。

お店の中はまるで宝さがしをしているような気分になれる場所で、何があるのかわからないワクワク感がたくさんつまっています。

このお店のスタイルは、サブカルチャーとよばれるアニメやマンガ、音楽やゲームが好きな人たちにとても人気で、少しずつファンが増えていきました。

そして1998年に会社として本格的にスタートし、2003年には「JASDAQ」市場に上場しました。

ヴィレヴァンのお店では、本と雑貨をいっしょに売ることで、たとえば「マンガのとなりにアニメのグッズがある」といったふうに、お客さんが新しい発見をできるような工夫をしています。

しかも、どのお店もスタッフさんが自由なアイデアで商品をならべているので、同じヴィレヴァンでも店ごとにちがった雰囲気があります。

また、お店でしか売っていない特別なグッズや、イベントとのコラボ商品なども人気の理由です。

今では、日本全国にたくさんのお店をかまえていて、ネオンラインストアでも商品を買えるようになっています。

このように、ヴィレッジヴァンガードは「ふつうじゃない楽しさ」がいっぱいのお店をつくることで、ファンにささえられてきた会社です。

これからも、「こんなお店はほかにない!」と言ってもらえるように、新しいことにチャレンジしながらがんばっています。

​店舗ごとに異なる商品ラインナップやディスプレイは、スタッフの創意工夫によるものです!​また、他企業とのコラボレーションや限定商品の開発など、積極的なマーケティング戦略も同社の特徴です。​

2024年5月31日現在、同社の店舗数は直営304店、フランチャイズ4店の合計308店舗を展開しています。​

これらの店舗は、全国のショッピングモールや商業施設内に出店しており、地域ごとの特色を活かした商品をラインナップしています。

ブランドとしては、主力の「ヴィレッジヴァンガード」のほかに、「ヴィレッジヴァンガード ダイナー」や「ヴィレッジヴァンガード オンラインストア」などがあります。​

ヴィレッジヴァンガード ダイナー
飲食業態として展開しており、ハンバーガーなどのメニューを提供

ヴィレッジヴァンガード オンラインストア
インターネット上で同社の商品を購入できるECサイトであり、店舗に足を運べない顧客にもサービスを提供

ヴィレヴァンは、これからも「遊べる本屋」というコンセプトをもっとパワーアップさせて、ただの本屋さんじゃない楽しいお店づくりをつづけていく予定です。

それだけでなく、新しいジャンルのお店や商品にもチャレンジしたり、今あるお店ももっと良くしたりしながら、会社としてずっと成長していけるようにがんばっています。

「本を買いに来たのに、つい他のモノも見ちゃう!」そんなワクワクを、これからもたくさんの人に届けようとしている会社です。

株主優待情報

ヴィレッジヴァンガードコーポレーション優待

ヴィレッジヴァンガードコーポレーションは、同社が運営するお店で利用できる買物割引券がもらえます。

保有株数や保有期間に応じて内容が異なります。​

株主優待の内容

毎年11月30日現在の株主名簿に記載された1単元(100株)以上を保有する株主に対し、買物割引券が贈呈されます。

保有期間贈呈内容
1年未満1,000円分の買物割引券を10枚(計10,000円相当)
1年以上2年未満1,000円分の買物割引券を11枚(計11,000円相当)
2年以上1,000円分の買物割引券を12枚(計12,000円相当)

これらの買物割引券は、税込2,000円ごとに1枚(1,000円分)利用可能です。​

例えば、4,000円の購入で2枚、6,000円の購入で3枚まで使用できます。​

1回の買い物で複数枚の割引券を併用することが可能ですが、お釣りは出ませんのでご注意ください。​

利用可能店舗

買物割引券は、以下の店舗で利用できます。

  • ヴィレッジヴァンガード​
  • ヴィレッジヴァンガード Lite​
  • ヴィレッジヴァンガード アウトレット​
  • new style

ただし、以下の店舗やサービスでは利用できません。

  • オンラインショップ​
  • エステールホールディングス株式会社が運営する「ヴィレッジヴァンガードダイナー」、「HOME COMING」、「こととや」​
  • フランチャイズ店舗のポルト店およびモレラ岐阜店(2024年6月1日より利用中止) ​

有効期限と発送時期

買物割引券の有効期限は、発行日から1年間です。​

毎年11月末日時点の株主名簿に記載された株主には、翌年1月末に割引券が発送されます。

​例えば、2024年11月30日時点の株主には、2025年1月末に割引券が発送され、有効期限は2025年2月1日から2026年1月31日までとなります。

注意事項

以下の点にご注意ください。

  • 割引券は、表紙と綴りが切り離されていると無効となります。​店頭で使用する際は、綴りのまま提示する必要があります。 ​
  • タバコの購入には使用できません。​
  • 現金や図書券との引き換えはできません。

編集部からのおすすめ情報

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株式情報にみる分析

ヴィレッジヴァンガードコーポレーションの株価は、長い目で見ると、大きく下がっていることがわかります。

とくに2000年ごろはとても高い時期がありましたが、そのあとからはゆるやかに下がり、今では低い値段のままになっています。

どうしてこんなに下がってしまったのかというと、いくつかの理由があります。

まずひとつ目は、「会社の売上が伸びなくなってしまったこと」です。

もともと「遊べる本屋」というユニークなアイデアで人気を集めて、全国に400店ちかくお店を広げたこともありました。

でも、たくさんお店を作りすぎたことで、ひとつひとつのお店の“特別感”がなくなってしまい、お客さんがだんだん離れていってしまったのです。

さらに、グループ会社の経営もうまくいかず、全体としての会社の力が弱くなってしまいました。

最近では、ネットで買い物をする人が増えたり、マンガや音楽をデジタルで楽しむ人が多くなったりして、お店に行かなくてもモノを買える時代になっています。

そうなると、ヴィレヴァンのような「お店で見て買う」スタイルは、前よりも人が集まりにくくなってしまいます。

投資の目安となる数字を見てみると、今のヴィレッジヴァンガードは「PER」がとても高くて、利益が少ないわりに株価が高めということになります。

しかも「ROE」もマイナスになっていて、今のところはあまりいい成績ではないといえます。

でも逆に言えば、今の株価は過去と比べてかなり下がっているので、「今が安いチャンスかもしれない」と思う人もいます。

もし会社が新しいお店のスタイルをつくったり、ネットでの販売をもっと強くしたりできれば、これからまた人気が出て株価が上がる可能性もゼロではありません。

ただし、今はその「回復のきざし」がまだはっきりとは見えていません。

だから、すぐに良くなるだろうと決めつけて買うのは少しリスクが高いともいえます。

まとめると、ヴィレッジヴァンガードの株は、将来をじっくり見すえて買いたいという人には、少し注意が必要な銘柄です。

ただし、お店が好きで、株主優待が楽しみな人にとっては、とてもおトクに感じられる株でもあります。

優待を目的少ない株数だけ持っておくという考え方なら、検討する価値はあるかもしれません。

株主優待にみる分析

ヴィレッジヴァンガードの株は、今の値段がむかしにくらべてとても下がっているため、優待だけを見ればとてもおトクに見えます。

たとえば、毎年1万円以上の「買い物に使える券」がもらえるので、それだけを見ると「すごくお得な株だな」と思う人もいるかもしれません。

でもこのおトクさは、「株の値段が今のまま、または上がる」という前提があってこそです。

もし会社の経営がもっと悪くなって、株の値段がさらに下がったとしたら、「優待でもらえる分よりも、株での損のほうが大きくなる」かもしれません。

つまり、お得に見えても、実は損してしまうリスクがあるということです。

それでも、ヴィレヴァンの優待は、会社にとっては続けやすい仕組みです。

なぜかというと、もらえるのは「自分たちのお店で使える券」だからです。

この方法なら、会社のお金をそのまま出す必要がなく、コストをおさえつつ、株を持ってくれる人にプレゼントができるのです。

そういう意味では、この優待は長く続く可能性もあるといえるでしょう。

ただし、注意してほしいのは、「この優待はヴィレヴァンで買い物をする人向けのもの」だということです。

ヴィレヴァンにはアニメやゲームのグッズ、おもしろ雑貨などがたくさんありますが、どちらかというと若い人向けの商品が多めです。

そのため、あまりお店を使わない人や、興味のない人にとっては、もらってもうれしくないかもしれません。

さらに、お店は全国にありますが、ぜんぶの県にあるわけではなく、少ない県や、まったくない県もあります。

たとえば、都会のショッピングモールにはよくありますが、地方や田舎に住んでいると、近くにお店がないこともあるのです。

そうなると、もらった優待券を使うのがむずかしくなるので、せっかくのプレゼントがムダになってしまうかもしれません。

このように、ヴィレッジヴァンガードの優待は、「近くにお店があって、ふだんからよく使う人」にはとてもおトクですが、「お店が遠い人」や「商品にあまり興味がない人」には、そこまでメリットがない場合もあります。

株を買う前に、自分がどれだけその優待を使えるかを、しっかり考えることが大切です。

総合評価

ヴィレッジヴァンガードの株は、配当がありません。

また、株価もむかしに比べてだいぶ下がっていて、すぐに上がりそうな感じではありません。

会社のやり方を変えて元気を取りもどさないかぎり、「株を安く買って高く売る」というようなキャピタルゲインを得るのはむずかしいと言えるでしょう。

ヴィレッジヴァンガードの株は、

  • お店が近くにあって
  • ヴィレヴァンでよく買い物をして
  • 優待をしっかり使える人

にはとてもピッタリな株です。

「会社がこれからどんどん成長して、株の値段が上がっていくことをねらいたい」という人には、あまり向いていないかもしれません。

どんな目的で株を買うのか、そして自分の生活にその優待が合っているかを、しっかり考えてから投資をすることが大切です。

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