リンテック[7966]は、シールやラベル、フィルムに使う「粘着製品」の大手メーカーです。
特に、半導体の製造に欠かせない特殊な粘着テープに強く、AI需要の追い風を受けています。
株主優待はありませんが、業績好調で財務も非常に健全な、質の高い会社です。
配当は控えめですが、成長と安定を長期で取りたい人に向けて、株式情報をまとめます。
株式情報
| 割安度 | 安全度 | 値動き傾向 | ||
| PER | PBR | 自己資本比率 | ROE | 信用倍率 |
| 約18倍 | 約1.4倍 | 約75% | 約7% | - |
| 優待&配当 | ||||
| 総合利回り | 配当利回り | 優待利回り | 権利確定月 | 優待最低取得額 |
| 約2.2% | 約2.2% | なし | 3月・9月 | なし |
| 編集部おすすめ度 | 理由 |
| 半導体向け粘着テープがAI需要で好調な、財務健全の優良素材メーカーです。ただし株価上昇で割安感は薄れました。粘着製品大手のリンテックは、半導体の後工程で使う特殊テープが強みで、AI関連需要を追い風に増益が続いています。自己資本比率約75%と財務は極めて健全。2026年には日本製紙が保有株を全売却し、独立系となりました。一方で、株価が大きく上昇したことでPBRは約1.4倍、配当利回りは約2.2%に低下し、株主優待もありません。配当・優待狙いよりは、成長を取りたい人向けです。 |
株主優待情報
リンテックには、現在のところ株主優待はありません。
そのぶん、配当でしっかり株主に還元する方針です。
株主優待の内容
株主優待の設定はないため、リターンは配当と株価の値上がり益が中心になります。
権利確定日と有効期限
配当の権利が確定するのは、3月・9月が基準です。
配当をねらう場合は、この権利確定日から逆算して準備しておくと安心です。
会社情報

リンテックは、シール・ラベル・フィルムなどに使う「粘着製品」の大手メーカーです。ものを貼り付ける「粘着」と、きれいにはがす「剥離」の技術が核になっています。
近年の主役は、半導体向けの特殊テープです。半導体を作る工程で、チップを保護したり固定したりする粘着テープに強く、AI向け半導体の需要拡大が大きな追い風になっています。装置まで一貫して提供できるのも強みです。
そのほか、ラベル素材、建物・自動車用のウインドーフィルム、内装用の化粧フィルム、特殊な紙など、幅広い素材製品を手がけています。
自己資本比率は約75%と非常に健全。2026年には、これまで親会社的な立場だった日本製紙が保有株を全て売却し、リンテックは独立系メーカーとなりました。自分たちで資本政策を決めやすくなった点はプラスです。
東証プライム市場に上場しており、業種はその他製品に分類されます。
編集部からのおすすめ情報
編集部おすすめ度:
リンテックは、半導体テープでAI需要を取り込む優良素材メーカーだが、株価上昇で割安感は薄れた銘柄です。
株式情報にみる分析
リンテックは、会社の質と業績は高い一方、株価はすでに評価されてきた銘柄です。
半導体の後工程で使う粘着テープがAI需要で好調で、直近の四半期は利益が4割増と大幅な増益。自己資本比率約75%と財務も極めて健全で、業績・財務ともに優秀です。
2026年に日本製紙が保有株を全売却して独立系になったことも、資本政策の自由度が増すという意味でプラス材料です。
ただし、株価はこの1年ほどで大きく上昇しました。1年前はPBR0.83倍・配当利回り3.6%と割安な高配当株でしたが、今はPBR約1.4倍・配当利回り約2.2%と、割安感も配当妙味も薄れています。
つまり、「割安な高配当株」としての魅力は薄れ、「AI需要で成長する優良株」へと位置づけが変わりました。今から買うなら、割安さより成長への期待が中心になります。
まとめると、質は高いものの、すでに人気で買われており、配当・優待でコツコツというより、成長を取りにいく銘柄になっています。
配当にみる分析
リンテックに株主優待はなく、配当利回りも約2.2%とやや控えめです。
1年前は配当利回りが3.6%ほどありましたが、株価が大きく上がったことで、いまの利回りは2.2%まで下がっています。配当そのものが減ったわけではなく、株価上昇で相対的に利回りが低くなった形です。
健全な財務に支えられた配当なので安定性はありますが、「高い配当を受け取りたい」という目的には、以前ほどの妙味はありません。
配当より、AI需要による成長と株価の値上がりを期待する人に向いています。
総合評価
リンテックは、粘着製品の大手で、特に半導体向け特殊テープがAI需要を追い風に好調な、財務健全(自己資本比率約75%)の優良素材メーカーです。
2026年に日本製紙が保有株を全売却して独立系となり、業績も増益が続くなど、会社としての質は高い水準にあります。
一方で、株価が大きく上昇したことで、PBRは約1.4倍、配当利回りは約2.2%まで低下し、以前のような割安・高配当の妙味は薄れました。株主優待もありません。
こうした特徴から、リンテックは「割安・高配当」で選ぶ段階は過ぎ、「AI需要による成長を長期で取りにいく」人に向いた優良成長株といえます。安定した高配当・優待を求める人にはやや物足りません。
これらを踏まえ、編集部としては5段階で3.5/5と評価しました。
※本記事は情報提供を目的としたものであり、投資を勧めるものではありません。最終的な投資判断はご自身の責任でお願いします。

