藤田観光[9722]は、ホテルやリゾートを運営する観光の会社です。
最近は旅行が戻ってきた流れに乗って、会社の業績も株価も明るい方向に進んでいます。
株主優待は割引券タイプなので、旅行や外食が好きな人ほどおトクを感じやすいです。
この記事では、株の基本情報と優待の中身を整理しつつ、長期保有の目線でどう見るかをやさしく解説します。
株式情報
| 割安度 | 安全度 | 値動き傾向 | ||
| PER | PBR | 自己資本比率 | ROE | 信用倍率 |
| 12.11倍 | 3.78倍 | 37.3% | 29.75% | 1.37倍 |
| 優待&配当 | ||||
| 総合利回り | 配当利回り | 優待利回り | 権利確定月 | 優待最低取得額 |
| ―(割引券型のため算定しにくい) | 0.86% | ―(割引券型) | 6月・12月 | 232,400円 |
| 編集部おすすめ度 | 理由 |
| 回復局面の波に乗れており、長期で“旅行需要の追い風”を取りにいける一方、優待は使い方で満足度が大きく変わる銘柄です。 |
株主優待情報

藤田観光の株主優待は、年2回もらえる「割引券」のセットです。
宿泊や飲食、レジャー施設で使えるので、旅行やお出かけが好きな人ほど相性が良いです。
株主優待の内容
| 保有株式数 | 株主優待券 | 日帰り施設ご利用券 |
| 100~299株 | 10枚 | 2枚 |
| 300~499株 | 20枚 | 4枚 |
| 500株以上 | 30枚 | 6枚 |
株主優待券は、宿泊は「基本料金の50%引き(上限あり)」、飲食は「20%引き(上限あり)」、入場は「入場料金の50%引き」のように、使い道が分かれています。
日帰り施設ご利用券は、箱根小涌園ユネッサンや下田海中水族館などで使える“無料券”タイプです。
注意点として、優待は金券ではなく割引なので、どこでどう使うかでおトク度が大きく変わります。
権利確定日と有効期限
権利確定月は、6月末と12月末の年2回です。
6月末の株主向けに届く優待券は、だいたい9月ごろ発送され、使える期間は10月1日~3月31日です。
12月末の株主向けに届く優待券は、だいたい3月ごろ発送され、使える期間は4月1日~9月30日です。
有効期間は「予約日」ではなく「実際に利用する日」で判定されるので、そこだけは気をつけたいです。
なお、株式分割や制度変更に合わせて、優待内容が変更される予定も出ているため、最新のIR情報は定期的に確認しておくと安心です。
会社情報

藤田観光は、ホテルや旅館、レジャー施設を運営している会社です。
ざっくり言うと「泊まる」「食べる」「遊ぶ」をまとめて提供して、お客さんの旅行体験を作っている会社だと考えると分かりやすいです。
事業は大きく3つに分かれていて、全国のビジネスホテルを中心に動かすWHG事業、箱根などの観光地で旅館やレジャーを動かすリゾート事業、そしてホテル椿山荘東京のような高級ホテルや宴会・婚礼を扱うラグジュアリー&バンケット事業があります。
WHG事業は「ワシントンホテル」「ホテルグレイスリー」「ホテルタビノス」というブランドで、全国に広く拠点を持っています。
リゾート事業は「箱根小涌園 天悠」や「箱根ホテル小涌園」、温泉の「箱根小涌園ユネッサン」、そして「下田海中水族館」など、観光で目的地になりやすい施設が中心です。
ラグジュアリー&バンケット事業は「ホテル椿山荘東京」を代表に、記念日や結婚式、企業のイベントなど、少し特別な需要を取りにいく分野です。
拠点数で見ると、WHGが34拠点、ラグジュアリー&バンケットが6拠点、リゾートが19拠点という形で、合計するとかなり大きな運営規模です。
この会社の強みは、旅行需要が戻ると売上が伸びやすいことと、都市型ホテルと観光地の施設を両方持っていることです。
平日は出張やビジネスの宿泊が入りやすく、休日は観光や家族旅行が入りやすいので、需要の種類を分けて取りにいけます。
また、海外からの旅行者が増えると、都市のホテルも観光地の施設も両方に追い風が吹きやすいです。
一方で、ホテルは建物の改装や人手の確保にお金がかかるので、毎年ずっと同じ調子で伸びるというより、良い年と投資する年が交互に来やすい業界でもあります。
だからこそ、藤田観光は「需要が戻る波」と「施設を良くして単価を上げる工夫」をセットで回していけるかが、これからのポイントになります。
編集部からのおすすめ情報
編集部のおすすめ:
株式情報から見る投資おすすめ度と根拠
藤田観光は、長期目線で見ると「回復局面の会社」に分類できます。
30年チャートで見ると、昔に大きな下落があったあと、長い停滞の時間を過ごしてきたタイプです。
そして直近は、底を固めたあとに上向きの流れがはっきりしてきて、トレンドとしては良い方向に向かっています。
短期の上げ下げは置いておくとしても、「需要が戻って利益が戻ると株価も戻りやすい」という形が出やすい業種です。
この会社の場合、国内旅行だけでなく海外からの旅行者が増えることも追い風になりやすいので、長期では“環境の味方”がいるのは強みです。
一方で、ホテル業は固定費が大きく、人件費や光熱費、改装費の影響を受けやすいです。
景気が悪くなったり、旅行需要が急に冷えたりすると、利益が縮みやすい面もあります。
だから長期保有では、「毎年ずっと右肩上がり」を期待するより、「波はあるけど、長い目で回復と改善を積み上げる会社」として見るのが合っています。
指標面は、ざっくり言うと“人気が戻ってきて評価も高めになりやすい局面”に入っています。
つまり、割安さだけで飛びつく銘柄というより、「事業が良くなっているから評価されている」側の銘柄です。
こういう局面は、好材料が続くと強いのですが、悪材料が出ると調整も起きやすいので、買うなら長期で腹をくくって、資金管理を丁寧にしたいです。
総合的には、旅行需要の流れを長期で取りにいきたい人にとっては“候補に入る”一方、景気の波を受ける点は理解して持つのが大事な銘柄です。
優待情報から見る投資おすすめ度と根拠
藤田観光の優待は、いわゆる“生活防衛”のように日用品が届くタイプではありません。
その代わり、旅行や外食、レジャーに使えるので、使い方がハマる人は満足度がかなり高いです。
特に、箱根や都心のホテル、レジャー施設を利用する機会がある人は、優待の価値を実感しやすいです。
逆に言うと、旅行にあまり行かない人や、対象施設のエリアに縁がない人だと、優待を“持て余す”可能性もあります。
この優待の良いところは、年2回あるので、長期で持っていると「次はどこで使おうか」という楽しみが作りやすい点です。
割引券は金額が固定ではないので、利回りとして数字で比較しにくいです。
でも、ホテルの宿泊や入場券は単価が高いので、うまく使えば“体感利回り”はかなり高くなります。
たとえば家族でユネッサンや水族館に行く人なら、日帰り施設ご利用券だけでも、年に複数回のレジャー代が軽くなる感覚が出ます。
宿泊の50%割引も、繁忙期を避けたり、対象外日を確認したりして計画的に使うと、優待のうまみが出やすいです。
長期目線で言うと、優待が“会社のサービスそのもの”に直結しているのは良いポイントです。
優待を使うことで施設を体験し、気に入ればリピートにもつながるので、会社側にもメリットがある仕組みだからです。
つまり、無理に配る優待ではなく、事業の流れの中で自然に回せる優待なので、長く続きやすい形になっています。
総合すると、藤田観光の優待は「使える人には強い」タイプで、生活圏や趣味に合うなら長期保有の背中を押してくれる材料になります。
総括
藤田観光は、30年単位で見ると長い停滞を経て、直近でしっかり上向いてきた銘柄です。
旅行需要の回復とインバウンドの追い風がある間は、長期でも期待しやすい土台があります。
ただしホテル業は景気の波を受けやすいので、途中の下げや調整は“ある前提”で持つのが現実的です。
株主優待は割引券型で、使う人にとっては満足度が高く、長期保有の楽しみも作りやすいです。
総合評価はで、旅行やレジャーの機会がある人が“優待も込みで長く持つ”なら十分に検討できる銘柄です。

