ナイル[5618]は、企業のデジタル活用を支援する事業と、マイカーのサブスク(カーリース)関連サービスを手がける会社です。
事業の中心は「自動車産業DX」と「ホリゾンタルDX(業界横断のDX)」で、企業の集客や販売を伸ばすための支援をしています。
ただし株価は、上場後の高値から大きく下げたあと、戻りきらずに低い水準で横ばいが続いている形です。
派手に上がる株というより、事業の立て直しが進むかどうかを長い目で見ていくタイプの銘柄です。
株主優待は「デジタルギフト」と、条件を満たすと大きなキャッシュバックが受けられる仕組みがあり、生活に取り入れられる人には面白さがあります。
株式情報
| 割安度 | 安全度 | 値動き傾向 | ||
| PER | PBR | 自己資本比率 | ROE | 信用倍率 |
| — | 6.15倍 | 13.5% | -30.28% | 0.00倍 |
| 優待&配当 | ||||
| 総合利回り | 配当利回り | 優待利回り | 権利確定月 | 優待最低取得額 |
| 3.26% | 0.00% | 3.26% | 6月・12月 | 30,700円 |
| 編集部おすすめ度 | 理由 |
| 業績の立て直しが進むかどうかが最大のポイントで、今は「様子見〜少額で長期観察」向きです。株価は上場後の高値から大きく下げたあと、低い水準での横ばいが続いています。優待は実用性があり、相性が合う人には魅力がありますが、事業面はまだ伸びしろと不安の両方が残ります。 |
株主優待情報

ナイルの株主優待は、12月の「デジタルギフト」と、6月・12月の「カーリース(定額カルモくん)キャッシュバック」の2本立てです。
| 区分 | 必要株数 | 優待内容 |
| デジタルギフト | 100株以上 | デジタルギフト 1,000円分 |
| デジタルギフト | 500株以上 | デジタルギフト 2,000円分 |
| 定額カルモくん | 100株以上 | 申込時に株主であることを申告し、審査通過後に契約・納車・初回支払いが確認できた場合、キャッシュバック 100,000円 |
株主優待の内容
デジタルギフトは、12月末に100株以上で1,000円分がもらえます。
交換先は、AmazonギフトカードやPayPayマネーライトなど、使いやすいものが複数用意されている形です。
もうひとつの優待が「定額カルモくん」のキャッシュバックで、条件を満たせば10万円とインパクトがあります。
ただし、これは誰でも自動的にもらえるタイプではなく、カーリースの申込みや審査などの条件がある点は注意が必要です。
権利確定日と有効期限
デジタルギフトの権利確定月は12月末です。
案内は基準日(12月末)からおおむね3か月以内を目安に発送される想定です。
定額カルモくんの優待は6月末と12月末が基準日で、案内は各基準日からおおむね3か月以内が目安です。
優待の手続きは案内に沿って進める形なので、案内が届いたら期限内に手続きを終えるのが安心です。
会社情報

ナイルは、企業の「ネットでの集客」や「売れる仕組みづくり」を手伝う会社です。
たとえば、広告やサイト改善、データ分析などを使って、企業の売上や問い合わせを増やす支援をします。
もうひとつの柱が、自動車のサブスク(カーリース)関連のサービスです。
代表的なのが「定額カルモくん」で、月々の支払いを一定にして車に乗る仕組みを提供しています。
店舗をたくさん持つ会社ではなく、基本はインターネット上のサービスと、企業向けの支援で成り立っています。
そのため「店舗数が何店舗」というより、どれだけ多くの企業と取引できるか、サービスを伸ばせるかが大事になります。
事業は大きく分けると、車に関わるDX支援と、業界を問わないDX支援の2つです。
車の分野では、販売や集客の効率を上げたり、情報を整理して現場が動きやすくするような支援をします。
業界横断の分野では、企業のWeb広告やサイト改善、分析などの支援が中心です。
最近は、赤字幅の縮小や、黒字化を目指す動きも出てきており、事業が安定していくかが注目ポイントです。
ただ、まだ利益面では不安が残る数字も見られるので、これからの数年で「稼げる体質」に変われるかが勝負になります。
長期で見るなら、事業の強みが本当に積み上がっていくか、サービスが伸び続けるかをゆっくり確認しながら付き合う会社です。
編集部からのおすすめ情報
編集部のおすすめ:
株式情報から見る投資おすすめ度と根拠
ナイルを長期で見るときに一番大事なのは、「ちゃんと利益が出る会社に変われるか」です。
指標面では、利益が十分に出ていないため、PERが出にくい状態になっています。
これは、今の株価が安い高いの前に、会社の稼ぐ力がまだ弱いことを意味します。
自己資本比率も高いとは言いづらく、財務の余裕は大きくありません。
こういう会社は、景気が悪くなったり、計画がズレると、資金面の不安が出やすいです。
一方で、売上の伸びや事業改善の動きが出ているのは前向きな材料です。
株価チャートも、上場後の急落から戻りきらず、低いところで横ばいが続いています。
これは「期待だけで買われていない」という点では冷静な状態ですが、「強い上昇トレンドではない」という意味でもあります。
長期投資のプロ目線で言うと、こういう局面は“勝ちが確定している銘柄”ではありません。
ただ、事業が黒字化して安定してくると、見方が変わる可能性があります。
つまり今は、結果が出る前の「途中」の段階です。
この段階で大きく買うのは、どうしてもリスクが高くなります。
もし長期で持つなら、金額を抑えて“観察しながら応援する”くらいが現実的です。
チェックするポイントはシンプルで、毎年しっかり利益が出るようになっているか、借金や資金繰りが苦しくなっていないか、サービスが伸び続けているかです。
ここが改善していけば、株価も評価されやすくなります。
逆に、赤字が続いたり、資金面の不安が強まるなら、長期保有は難しくなります。
総合すると、ナイルは「安定して配当をもらい続ける銘柄」ではなく、「改善が進めば面白いが、まだ不確実性が残る銘柄」です。
優待情報から見る投資おすすめ度と根拠
ナイルの優待は、生活で使いやすいデジタルギフトがある点で、長期保有の動機を作りやすいです。
100株でもらえる金額は大きくはありませんが、株価水準が低い今は、優待利回りとしては見栄えがしやすい形になります。
こういう優待は、毎年の楽しみになりやすく、長く持つ人ほど“実感”が出ます。
一方で、優待だけで買うと危ないのも事実です。
なぜなら、会社が苦しくなると、優待は縮小や廃止が起きやすいからです。
特にナイルは、利益が安定して十分に出ている段階ではないので、優待がずっと続くと決めつけるのは早いです。
もうひとつの「定額カルモくん」のキャッシュバックは、条件が合う人にはとても強い優待です。
ただし、カーリースを実際に利用し、審査を通し、納車と初回支払いまで進める必要があるので、全員に向けた“万人型”ではありません。
言い換えると、この優待は「ちょうど車を持ちたい人」に刺さるピンポイント型です。
だからこそ、あなたの生活と合うかどうかで価値が大きく変わります。
長期保有の考え方としては、まずデジタルギフトで小さく楽しみつつ、会社の成長や黒字化が見えてきたら“本気度”を上げるのが安全です。
優待が魅力的でも、会社が強くならないと、株価も優待も安定しにくいからです。
総合すると、ナイルの優待は「使える人には良い」一方で、「優待だけで安心して長期保有できる」とまでは言いづらいです。
優待をきっかけに持つなら、少額から入り、会社の改善を見ながら長く付き合うのが一番相性が良いと思います。
総合評価
株価の流れはまだ強くなく、財務や利益面の不安も残るため、長期の主力にするには慎重さが必要です。
ただし、事業の改善が進めば評価が変わる可能性があり、優待を楽しみながら“観察枠”として持つならアリです。
総合的には、攻めの長期投資というより「小さく持って、良くなったら増やす」タイプの銘柄です。

