ウェルス・マネジメント[3772]は、ホテルや旅館の開発・再生を強みにしたホテル系の不動産会社です。
自分で不動産を持って運用するだけでなく、投資家の資金を集めて運用する仕組み(アセットマネジメント)も組み合わせています。
株主優待は、グループのホテルで使える割引券が中心で、「旅行やホテル利用が好きな人」と相性が良いタイプです。
一方で、30年チャートでは大きな山と谷を作ったあと、最近は上下しつつも落ち着いた値動きに入っているように見えます。
派手に上がる株を狙うよりも、事業の伸び方と優待の使いやすさを見ながら、じっくり付き合うかを判断したい銘柄です。
株式情報
| 割安度 | 安全度 | 値動き傾向 | ||
| PER | PBR | 自己資本比率 | ROE | 信用倍率 |
| 8.19倍 | 1.17倍 | 31.2% | 5.81% | 0.00倍 |
| 優待&配当 | ||||
| 総合利回り | 配当利回り | 優待利回り | 権利確定月 | 優待最低取得額 |
| 1.19% | — | 1.19% | 6月・9月・12月 | 210,200円 |
| 編集部おすすめ度 | 理由 |
| 優待は魅力的ですが、事業がホテル・不動産に寄るぶん景気の波を受けやすく、長期では「持ち方の工夫」が必要な銘柄です。チャートは過去の大きな変動のあと、近年はレンジ気味で、安定成長株というより「材料で動く局面もある」タイプ。優待をしっかり使える人なら納得感は出ますが、優待を使い切れない人は利回りの体感が下がります。 |
株主優待情報
ウェルス・マネジメントでは、年3回(6月・9月・12月)を基準に、一定株数以上の株主へ優待を実施しています。
株主優待の内容
| 保有株数 | 優待内容 |
| 200株以上 | 自社グループ運営ホテルの利用優待券:2,500円相当 |
| 600株以上 | 自社グループ運営ホテルの利用優待券:7,500円相当 |
| 1,000株以上 | 自社グループ運営ホテルの利用優待券:15,000円相当 |
| 2,000株以上 | 自社グループ運営ホテルの利用優待券:30,000円相当 |
| 6,000株以上 | 自社グループ運営ホテルの利用優待券:60,000円相当 |
利用できる施設は、イビス大阪梅田、ダーワ・悠洛 京都、ギャリア・二条城 京都、フォションホテル京都、アロフト大阪堂島、ホテルエミシア札幌、シックスセンシズ 京都、バンヤンツリー・東山 京都などが案内されています。
ホテル以外のメニューも用意されていて、フォションホテル京都の詰め合わせ、農産物詰め合わせ、トマト商品、バンヤンツリー関連の詰め合わせなどと交換できる枠もあります。
優待券は、権利確定日から2~3か月後を目安に発送される形です。
権利確定日と有効期限
権利確定月は、6月・9月・12月です。
それぞれの月で「権利付き最終日」までに買って持っていることが必要になります。
株数に応じた長期保有の上乗せ(長期保有優遇)は、なしとされています。
優待券の有効期限は、届く優待券や案内書面に書かれているため、受け取ったら先に期限を確認しておくのが安心です。
会社情報

ウェルス・マネジメントは、ホテルや旅館を「作る」「立て直す」「運営する」までを一つの流れでやる会社です。
やっていることを大きく分けると、投資、不動産、運用(アセットマネジメント)、ホテル運営の4つです。
たとえば、古くなった建物や、活かしきれていない土地を見つけて、そこに新しい価値をつけていきます。
ホテルとして魅力が出るように計画を立てて、建物を整えて、実際の運営まで関わります。
運営だけでなく、投資家から集めたお金を使って不動産を動かす仕組みも持っているので、収益の入り口が複数あるのが特徴です。
会社の紹介では、高級ホテルの投資や運営を行い、事業用不動産の開発や再生に強みがあるとされています。
実際にグループ実績として、アロフト大阪堂島、イビス大阪梅田、ギャリア・二条城 京都、ダーワ・悠洛 京都、フォションホテル京都、シックスセンシズ 京都、バンヤンツリー・東山 京都などの名前が出ています。
こうしたホテルは、観光や出張が増えると利用が伸びやすく、逆に景気が悪くなると影響を受けやすい面もあります。
本社は東京都港区にあり、設立は1999年です。
従業員は連結で数百人規模とされていて、ホテル運営まで含めると「現場を持つ会社」らしい人数感になっています。
つまりこの会社は、ただ土地を持つだけの不動産会社というより、「ホテルという体験」を作って運営して、価値を上げていく会社だと考えると分かりやすいです。
編集部からのおすすめ情報
編集部のおすすめ:
株式情報から見る投資おすすめ度と根拠
ウェルス・マネジメントを長期目線で見ると、ポイントは「ホテルと不動産の波にどう付き合うか」です。
この会社は、高級ホテルの開発や運営に強みがあり、うまく回っている時は利益が伸びやすい一方で、環境が悪い時は結果がぶれやすくなります。
たとえば観光が増えてホテルが賑わう時期は追い風ですが、景気が冷えると旅行や企業の出張が減って、収益が弱くなることがあります。
30年チャートの見え方としても、過去に大きな山を作ったあと、近年は上下しながらも一定の範囲で落ち着こうとしているように見えます。
このタイプは、人気が一気に集まると上がりやすい反面、期待が剥がれると下がりやすいので、長期では「買うタイミング」と「持つ理由」が大切になります。
指標面では、割高か割安かだけで単純に決めるより、事業の中身に対して今の評価が強すぎないかを確認したいところです。
目立つのは自己資本比率が高すぎるタイプではなく、ほどほどの水準なので、攻めの投資をしている会社らしさがあります。
つまり「現金をたくさん積んで守り切る会社」というより、「案件を回して価値を作りにいく会社」です。
こういう会社は、良い案件が続けば強いのですが、案件の収益が遅れたり、市況が悪化すると数字が崩れやすくなります。
なので長期保有をするなら、毎年の決算の上下だけで一喜一憂するより、ホテルの稼働や開発の進み具合、運営施設が増えているかなど、事業の流れを追うのがコツです。
また、信用倍率が極端に高い状態よりは落ち着いているように見えるので、短期の思惑で過熱している感じは強くありません。
一方で、長期の安心感という意味では、生活必需品のように景気に強い業種と比べると、どうしても不安定さは残ります。
総合すると、長期投資の「主役」にするより、テーマ性を理解したうえで、ポートフォリオの一部として持つ方が合いやすい銘柄です。
買うなら、観光やホテル市場が極端に強気になっている時に飛びつくより、落ち着いている時に「この会社の流れなら持てる」と思えた場面の方が失敗しにくいです。
優待情報から見る投資おすすめ度と根拠
優待目線で見ると、ウェルス・マネジメントはかなり分かりやすい銘柄です。
理由は、優待の価値が「ホテルを使うかどうか」で体感が大きく変わるからです。
旅行やホテル利用の予定がある人なら、割引券はそのまま家計の節約になり、満足度が高くなりやすいです。
さらに、ホテル以外のメニューとして商品と交換できる枠もあるので、ホテルに行けない年でもゼロになりにくいのは安心材料です。
優待が年3回あるのもポイントで、優待を「年1回のイベント」ではなく、「年に何度か使える仕組み」として回しやすいです。
ただし、最低取得が200株からなので、100株優待のような手軽さはありません。
ここは「優待が欲しいから少額でとりあえず買う」というより、「ある程度まとまった資金で、優待を使い切る前提で持つ」方が向いています。
長期で考えると、優待の継続性も気になりますが、この会社にとって優待はホテル事業との相性が良い仕組みです。
優待でホテルに来てもらえれば、会社側はファンを増やせますし、体験を通じてブランドの印象も残ります。
つまり優待は「ただの配り物」ではなく、事業とつながっているので、続ける理由が作りやすいタイプです。
一方で、ホテルの稼働が厳しい時期や、会社の投資が重くなっている時期には、優待の内容が変わる可能性もゼロではありません。
だからこそ、優待だけで判断せず、「自分はこの優待をちゃんと使えるか」を最初に確認するのが大事です。
使える人にとっては、優待は投資を続けるモチベーションになりやすく、値動きが横ばいでも持ち続けやすくなります。
逆に使えない人にとっては、優待価値が薄れてしまい、価格変動のリスクだけが残りやすいです。
総合すると、優待目線のおすすめ度は「使える人には高め、使えない人には普通以下」というはっきりした評価になります。
総合評価
ウェルス・マネジメントは、優待の魅力はしっかりある一方で、事業がホテル・不動産に寄るぶん、長期では景気の波を受けやすい銘柄です。
優待をきちんと活用できる人なら、保有の納得感が出やすく、長期でも続けやすいです。
逆に、優待を使いにくい人は、利回りのメリットが小さくなるので、買う理由が弱くなりがちです。
総合評価としては5段階で2.5で、万人向けの「鉄板長期株」ではないものの、ハマる人には面白いタイプの銘柄だといえます。
長期で持つなら、優待の使い道を決めたうえで、事業の流れ(ホテル運営や開発の進み具合)を定期的にチェックしながら付き合うのがコツです。

![ウェルス・マネジメント[3772]30年株価チャート](https://kabulife.jp/wp/wp-content/uploads/2026/02/3772-20260209.png)