多木化学[4025]は、肥料と水処理薬剤という「生活に必要な分野」を支える会社です。
株価は短期で上下しますが、長期投資では「事業がなくならないか」「会社が安定しているか」「配当と優待が続きそうか」が大事です。
本記事では、30年チャートの流れを踏まえつつ、株式情報と株主優待の両面から、長期保有目線で分かりやすく整理します。
株式情報
| 多木化学[4025] | 東証PRM |
| 時価総額 約379.8億円 |
株価 4,015 円
更新:2026年2月6日(15:30)

30年チャート
| 割安度 | 安全度 | 値動き傾向 | ||
| PER | PBR | 自己資本比率 | ROE | 信用倍率 |
| 11.33倍 | 0.82倍 | 64.9% | 6.41% | 2.99倍 |
| 優待&配当 | ||||
| 総合利回り | 配当利回り | 優待利回り | 権利確定月 | 優待最低取得額 |
| 約2.12% | 1.87% | 約0.25% | 12月 | 401,500円 |
| 編集部おすすめ度 | 理由 |
| インフラ寄りの需要を持つ事業と高い財務の安定感があり、配当+QUOカード優待で「持ち続けやすい仕組み」が整った長期向け銘柄です。30年チャートでは大きな山を作った後に調整し、現在は落ち着きを取り戻している局面に見えるため、短期の派手さよりも「守りを固めてじっくり」型の投資と相性が良いと判断します。 |
株主優待情報

株主優待の内容
| 保有株式数 | 優待内容 | 備考 |
| 100株以上 | QUOカード 1,000円分 | 日常で使いやすいプリペイド型の優待です。 |
| 400株以上 | QUOカード 3,000円分 | 買い増しで優待額が上がる設計です。 |
優待は「QUOカード」なので、もらって困りにくく、家計の支出をそのまま軽くできるのが良さです。
高級品や抽選系ではなく、確実に受け取れて使い切れるタイプなので、長期保有の相棒として相性が良い優待だと思います。
権利確定日と有効期限
権利確定は12月末です。
実際に優待をもらうには、12月末の株主名簿に載る必要があるため、権利付き最終日までに株を保有しておく流れになります。
QUOカードには一般的に有効期限がないため、受け取ってから自分のペースで使えるのも長期投資向きです。
会社情報

多木化学は、1885年に肥料づくりからスタートした、とても歴史の長い会社です。
本社は兵庫県加古川市にあり、東証プライムに上場しています。
事業は大きく分けると、農業向けの「アグリ事業」、工場や上下水道を支える「化学品事業」、そして地元の土地を生かした「不動産事業」です。
アグリ事業は、畑や田んぼで使う肥料が中心で、農業の生産を下支えする仕事です。
化学品事業では、水をきれいにするための薬剤を扱っていて、上下水道や工場の排水処理で使われます。
代表的なのが「PAC」と呼ばれる水処理用の凝集剤で、多木化学は世界に先駆けて開発した会社として知られています。
水道水や工場排水の処理は、景気が良い悪いに関わらず必要になるので、需要が急にゼロになりにくいのが特徴です。
不動産事業は、地元の社有地などを活用して賃料収入を得る形で、会社の収益を安定させる役割があります。
小売チェーンのような「店舗数」や「ブランド一覧」で語る会社ではありませんが、肥料と水処理という生活インフラに近い分野に強みがある点が、多木化学の分かりやすい個性です。
つまり、派手な流行を追う会社というより、社会の土台を支える仕事を積み重ねる会社だと考えると理解しやすいです。
編集部からのおすすめ情報
編集部のおすすめ:
株式情報から見る投資おすすめ度と根拠
多木化学を長期目線で見ると、まず強みは「生活インフラに近い需要」を持っていることです。
肥料は食を支える道具で、水処理薬剤は安全な水を支える道具です。
この2つは、景気が悪い時でも社会から消えにくいので、事業の芯がブレにくいタイプだと言えます。
次に、財務の安定感が高い点も、長期保有の相性を良くします。
自己資本比率が高水準で、急な環境変化があっても耐えやすい体質です。
こういう会社は、短期で人気が爆発して株価が何倍になる、というより、崩れにくい代わりに上がり方も落ち着きやすい傾向があります。
30年チャートを見ると、長い横ばいの時期を経て、途中から大きく評価が上がり、その後は高値圏から調整して今の水準に落ち着いているように見えます。
この形は「一度人気化したあとに、時間をかけて熱が冷め、実力に見合う値段へ戻る」時に出やすい動きです。
今の局面で大事なのは、短期の上下ではなく、会社がこれからも安定して利益を出し、配当と優待を続けられるかどうかです。
指標面では、極端に割高という印象は薄く、PBRも低めで「高い期待を先に織り込みすぎている」感じは強くありません。
一方で、ROEは高すぎるタイプではないので、超成長株のようにグングン伸びるイメージより、守りを固めた堅実型として捉えるのが自然です。
信用倍率は極端ではなく、短期の投機資金に振り回されにくいという意味では、長期投資家にとって気持ちが楽な材料です。
総合すると、多木化学は「値上がり一本で勝負」ではなく、「安定した事業+強い財務+手堅い株主還元」で、長く持って納得しやすい銘柄です。
評価としては、長期保有の土台には向くものの、成長の派手さは控えめなので、コア資産の一部に組み込みつつ、過度な期待を置かない持ち方が合います。
優待情報から見る投資おすすめ度と根拠
多木化学の優待は、QUOカードという分かりやすい内容です。
この手の優待の良さは、「使う場所を選びにくい」ことと、「家計の節約として実感しやすい」ことです。
外食券や自社商品だと、生活スタイルによっては使い切れないことがありますが、QUOカードはそうなりにくいです。
長期保有では、毎年コツコツ受け取れることが大事なので、実用型でブレにくい優待はそれだけで評価できます。
一方で、優待利回り自体は高いタイプではありません。
そのため「優待で大きく得したい」という目的だけで買うと、物足りなさを感じやすいと思います。
この銘柄の優待は、主役というより、配当と一緒に受け取って満足度を底上げする“ちょうどいいおまけ”の位置づけです。
それでも、長期の視点では「毎年の楽しみがある」「現金同等の使いやすさがある」という点が、持ち続ける理由になりやすいです。
また、優待が株価を無理に押し上げるタイプではないので、制度変更に振り回されにくいのも安心材料です。
企業側の負担も読みやすい内容なので、急な改悪や廃止の可能性が相対的に低い設計だと見ています。
400株以上で優待額が上がる仕組みもありますが、利回りだけで計算して買い増すより、「この会社を主力で持ちたい」と思えるかで判断するのが自然です。
総合的に、優待は“爆発力”はないものの、長期保有者の満足度をじわっと高める良い制度です。
総括
多木化学は、肥料と水処理薬剤という「なくならない需要」を持つ分野で強みがあり、財務も安定しているため、長期で持ちやすい銘柄です。
30年チャートでは大きな山を作ったあとに調整し、今は落ち着きを取り戻している局面に見えるので、短期の派手さより“腰を据えて保有する姿勢”が合います。
株主還元は、配当が主役で、優待はQUOカードで使いやすさがあるため、保有の満足度を下支えしてくれます。
一方で、急成長を期待する銘柄ではなく、ROEも高すぎるタイプではないので、「大きく儲けたい」より「堅実に積み上げたい」人向きです。
総合評価としては、5段階で3.5とし、守りの資産の一角として検討しやすいポジションだとまとめます。
