アース製薬[4985]は、虫ケア用品で有名な、生活に身近な日用品メーカーです。
株価は長い上昇のあとに調整し、今は落ち着いた水準で動いています。
優待は日用品の詰め合わせが中心で、家計にそのまま役立つのがポイントです。
この記事では、株式情報と株主優待の両面から、長期で持つならどう見るかを、やさしい言葉でまとめます。
株式情報
| 割安度 | 安全度 | 値動き傾向 | ||
| PER | PBR | 自己資本比率 | ROE | 信用倍率 |
| 約20倍 | 約1.4倍 | 約51% | 約5% | 約5倍 |
| 優待&配当 | ||||
| 総合利回り | 配当利回り | 優待利回り | 権利確定月 | 優待最低取得額 |
| 約2.9〜3.1% | 約2.5% | 約0.4〜0.6% | 6月・12月 | 496,500円 |
| 編集部おすすめ度 | 理由 |
| 生活必需に近い需要(衛生・防虫)を持ち、優待も実用品で“持ち続けやすい”長期向け銘柄です。30年チャートでは、長い上昇のあとに高値圏から調整し、現在は落ち着いた価格帯で推移しています。値上がり一本を狙うよりも、配当と優待を受け取りつつ、企業の体力とブランド力に乗る考え方が合います。 |
株主優待情報

アース製薬では、6月末・12月末の株主を対象に、日用品を中心とした優待が用意されています。
株主優待の内容
| 区分 | 株数 | 内容 |
| 基本 | 100株以上 | 自社グループ製品の詰め合わせ(継続保有1年以上:2,000円相当、3年以上:3,000円相当)。 |
| 上位 | 1,000株以上 | 自社グループ製品の詰め合わせ(継続保有1年以上:3,000円相当)。 |
| 追加 | (6月末のみ)100株以上 | 自社ブランド「BARTH」公式サイトで使える株主限定クーポン(優待にリーフレット同梱、利用は1人1回、期限あり)。 |
優待の中身は、虫ケア用品だけに寄せず、入浴剤や衛生まわりなど“家で使い切れるもの”が中心になりやすいのが特徴です。
金券よりも生活防衛寄りなので、長期で持つほど「毎年ありがたいな」と感じやすいタイプです。
権利確定日と有効期限
権利確定日は、6月末日と12月末日です。
継続保有の判定は、同一株主番号で、6月末と12月末の名簿に連続して記載されている回数で判定されます。
「BARTH」クーポンは6月末分のみで、利用回数は1人1回、期限があるため、届いたら早めに確認するのが安心です。
会社情報

アース製薬は、1892年にスタートした、くらしの衛生を支える会社です。
本社は東京都千代田区にあり、東証プライムに上場しています。
事業の中心は、虫をよせつけない商品や、家の中を快適にする日用品を作って売ることです。
たとえば、アースノーマット、アースジェット、ゴキジェットプロ、ブラックキャップ、ごきぶりホイホイ、サラテクト、アース虫よけネットEXなどは、店頭でも見かけやすい定番です。
それだけでなく、入浴剤の「バスロマン」「温泡(ONPO)」、消臭芳香の「スッキーリ!」、園芸の「アースガーデン」、口腔ケアの「モンダミン」など、生活の中で使う場面が多い商品も幅広く持っています。
会社の形としては、メーカーなので飲食チェーンのような「店舗数」がたくさんあるタイプではありません。
その代わり、ドラッグストアやホームセンター、スーパーなどの売り場に商品が並び、全国の家に届ける仕組みを強くしています。
グループ会社には、日用雑貨に強い白元アースや、ペット用品を扱うアース・ペットなどがあり、生活の困りごとをいろいろな角度からカバーしています。
最近は日本だけでなく、アジアや中東など海外への展開も進めていて、国内の季節要因(夏の虫ケア需要など)だけに寄りすぎないように工夫しています。
まとめるとアース製薬は、「家の中の不快を減らす」というわかりやすい役割を、長い歴史の中で積み上げてきた会社です。
編集部からのおすすめ情報
編集部のおすすめ:
株式情報から見る投資おすすめ度と根拠
アース製薬は、長期で持つ前提だと「守りを固めながら、じわっと増やす」タイプの銘柄です。
理由はシンプルで、扱っている商品が“生活の困りごと対策”に直結していて、景気が悪いときでも需要がゼロになりにくいからです。
虫ケア用品は季節で強弱が出ますが、ゴキブリ対策や衛生まわりは通年で必要になる家庭が多く、売上の土台になりやすいです。
さらに、入浴剤や消臭、園芸、口腔ケアなども持っているので、「虫だけの会社」よりは収益の受け皿が広いのも安心材料です。
30年チャートで見ると、長く伸びた時期のあとに高値圏から調整し、今は落ち着いたゾーンで行ったり来たりしています。
この形は、短期で一気に上がる“勢い株”というより、企業の実力と配当で評価されやすい“安定株”に多い動きです。
数字面では、財務の余裕がしっかりある水準で、急に資金繰りが苦しくなるような心配は小さめです。
一方で、利益の伸び方が毎年ずっと右肩上がり、というよりは、季節やコスト、広告費などで波が出やすい業種でもあります。
だからこそ、買ったあとに「毎月の株価」に気持ちを引っぱられない持ち方が相性が良いです。
たとえば「生活必需のメーカーをポートフォリオの土台に置いて、景気の波を受けにくくする」という役割で持つと、実力を発揮しやすいです。
注意点としては、株価が大きく伸びる局面は“新しい柱”が見えたときに限られやすく、何もしなくても爆発的に上がる銘柄ではないことです。
逆に言えば、期待で買われすぎて崩れるより、実需に支えられて粘る展開になりやすいので、長期投資では心がラクです。
総合するとアース製薬は、成長一点狙いではなく、生活に根づいたブランド力と安定性を買う銘柄です。
評価3.5のイメージは、「安心して持てる寄りだが、超高成長ではないので、主役というより堅実な準主役」です。
優待情報から見る投資おすすめ度と根拠
アース製薬の優待は、長期保有とかなり相性が良いです。
理由は、内容が自社グループの日用品詰め合わせで、家でそのまま消費できるからです。
優待の“うれしさ”は、金額の大きさより「ムダにならないか」で決まることが多いのですが、アース製薬はそこが強いです。
しかも継続保有で内容が上がる仕組みがあるので、短期で出入りするより「持ち続ける理由」になりやすいです。
1年以上で2,000円相当、3年以上で3,000円相当という形は、いわゆる“長期優遇”としてわかりやすく、個人投資家に優しい設計です。
また、6月末の追加として「BARTH」のクーポンが付くのも、優待の楽しみを増やしてくれます。
こういう“自社ブランド体験型”の優待は、会社としてもファンづくりにつながるので、簡単にやめにくい傾向があります。
もちろん、優待はいつでも改定の可能性はありますが、生活密着ブランドを持つ会社ほど、優待が宣伝にもなるので続きやすいです。
利回りだけを見ると、優待で爆発的に増えるタイプではありません。
ただ、日用品は現金と同じくらい家計に効くので、「もらって終わり」ではなく、毎年じわっと得を積み上げられます。
長期で考えるなら、優待は“株を持ち続けるモチベーション”として強力です。
株価が横ばいの時期でも、配当と優待があると手元の満足度が落ちにくく、結果的に長期投資を成功させやすくなります。
総合すると、アース製薬の優待は「生活に役立つ」「長期優遇がある」「ブランド体験ができる」の3点で、長期保有向けの優待として完成度が高いです。
総括
アース製薬は、株式面では“守りの強さ”が土台にあり、優待面では“長く持つ理由”が用意されている銘柄です。
30年チャートでは高値からの調整後に落ち着いた動きなので、短期の当たり外れより、配当と優待を積み上げる発想が合います。
一方で、株価が何倍にもなるような成長株ではないため、資産の主役にするというより、ポートフォリオの安定パーツとして考えるのがきれいです。
日用品の強いブランドは景気に左右されにくく、生活の中で「必要とされ続ける」ことが最大の強みです。
配当と優待を受け取りながら、無理なく長期で保有するという目的には、かなり噛み合う銘柄だと思います。

![アース製薬[4985]30年株価チャート](https://kabulife.jp/wp/wp-content/uploads/2026/02/4985-20260206.png)