ツカダ・グローバルホールディング[2418]は、結婚式場やホテル、レストランなどを運営する「おもてなし」の会社です。
派手に株価が跳ねるタイプというより、景気の波を受けながらも事業を広げて回復していく、そんな会社だとイメージすると分かりやすいです。
株主優待は、グループのホテルやレストランなどで使える割引券がもらえるので、近くに使える施設がある人ほど“体感価値”が出やすい銘柄です。
今回は「短期の上げ下げ」よりも、長く持って配当と優待を受け取りながら付き合えるか、という目線で整理します。
株式情報
| 割安度 | 安全度 | 値動き傾向 | ||
| PER | PBR | 自己資本比率 | ROE | 信用倍率 |
| 3.83倍 | 0.78倍 | 28.9% | 17.32% | 106.15倍 |
| 優待&配当 | ||||
| 総合利回り | 配当利回り | 優待利回り | 権利確定月 | 優待最低取得額 |
| 約2.01% | 2.06% | 算出困難(割引券型) | 6月・12月 | 58,200円 |
| 編集部おすすめ度 | 理由 |
| 足元は回復基調で、事業の“地力”も戻ってきています。ただし、景気や人の動きに左右されやすい業態なので、長期では「安定一本」では見ないのがコツです。優待は割引券型で、使える人には実用性が高い一方、使えない人には価値が出にくいので、生活圏との相性チェックが前提になります。 |
株主優待情報
ツカダ・グローバルホールディングの株主優待は、年2回(6月末・12月末)に「グループ施設で使える割引券」がもらえる仕組みです。
株主優待の内容
| 保有株数 | 継続保有 | もらえる優待 |
| 100株以上 | 条件なし | 当社グループ施設割引券 2枚(ホテル宿泊・レストラン飲食・リラク施術・スパ入浴・フィットネス入会金などの割引に利用)。 |
| 5,000株以上 | 3年未満/3年以上 | 当社グループホテルご利用券(3年未満:5,000円分/3年以上:10,000円分)。 |
| 10,000株以上 | 3年未満/3年以上 | 当社グループホテルご利用券+ご宿泊招待券(3年未満:ご利用券5,000円分+宿泊招待1枚/3年以上:ご利用券10,000円分+宿泊招待2枚)。 |
割引券は、ホテル(例:ホテル インターコンチネンタル 東京ベイ、ストリングスホテル名古屋など)や、グループのレストラン、スパ等で使える形になっています。
「金券が届く」タイプではなく、「使った分だけお得になる」タイプなので、行ける施設がある人ほど満足度が上がります。
権利確定日と有効期限
権利確定月は6月末日と12月末日です。
優待を受け取るには、基準日(6月30日、12月31日)時点で株主名簿に載っている必要があります。
割引券の有効期限や除外日などの細かい条件は、施設や券種で変わることがあるので、利用前に公式の優待ページで最新の注意書きを確認しておくのが安心です。
会社情報

ツカダ・グローバルホールディングは、結婚式やホテル、レストランなど「特別な日」を支えるサービスを中心にした会社です。
一番の柱はブライダルで、貸切型の結婚式場やホテルでの結婚式など、いろいろなスタイルを用意しているのが特徴です。
結婚式は人生の大きなイベントなので、景気が悪いと控えられたり、逆に景気が戻ると増えたりと、世の中の空気の影響を受けやすい分野です。
そのため同社は、結婚式だけに頼り切らないように、ホテル運営やレストラン運営にも力を入れています。
ホテルでは、都心や主要都市で「ストリングス」などのブランドを展開し、宿泊だけでなく食事やパーティー、イベント需要も取り込む形を作っています。
レストランは、ホテル内や結婚式場に併設される形も多く、平日や閑散期でも売上が作れるように工夫されています。
さらに最近は、リラクゼーションやスパのように、日常的に使われやすいサービスも育てています。
こうした「特別な日」と「ふだん使い」の両方を持つことで、売上の波を少しでも小さくしようとしているのが分かりやすいポイントです。
会社の考え方としては、ただ式を売るのではなく、空間と時間をプロデュースして、思い出や体験を届けることを大事にしています。
株主優待もその延長で、ホテルやレストランを実際に体験してもらい、ファンを増やしたい意図が見えます。
全体として、外食や旅行に近い性格を持つ会社なので、社会の流れが止まると弱くなり、動き出すと一気に戻りやすいタイプの事業だと捉えると理解しやすいです。
長期で見ると、景気や人の動きに合わせて波は出ますが、事業の組み合わせで“回復力”を高めている会社だと言えるでしょう。
編集部からのおすすめ情報
編集部のおすすめ:
株式情報から見る投資おすすめ度と根拠
ツカダ・グローバルホールディングを長期目線で見ると、「景気敏感だけど、戻る時は強い」タイプの銘柄です。
30年チャートで見ても、ずっと右肩上がりで伸び続ける会社というより、大きな山と谷を作りながら、その時代の流れに合わせて業態を増やしてきた形に見えます。
とくにコロナ禍のように人の移動やイベントが止まる局面ではダメージを受けやすい一方で、社会が動き出すと需要が戻り、利益も戻りやすい特徴があります。
ここが長期保有での一番の注意点で、「何があっても強いディフェンシブ株」ではありません。
ただ、足元の数値を見ると、収益力はかなり回復していて、利益面の指標は強めに出ています。
一方で自己資本比率は高いとは言いにくく、ホテルなど設備が必要な事業をやっている分、固定費や借入の影響は受けやすい構造です。
つまり、儲かっている時は強いけれど、環境が悪化すると守りは盤石ではない、というバランスになります。
長期投資としてのポイントは、「景気の向かい風が来た時に耐えられる値段で持つ」ことと、「回復局面で利益を積み上げられる会社か」を見ることです。
この会社は、ブライダルだけに寄らず、ホテル、レストラン、スパなどに広げてきたことで、売上の作り方が増えています。
この分散は、長期保有では地味に効いてきます。
また、株価水準の見え方としては、PBRが低めで、マーケットがまだ強気一色になっていないことも読み取れます。
「将来もずっと成長するから高い値段でも買う」というより、「回復と運営力で稼いでいく会社を、過熱していない局面で持つ」ほうが相性が良い銘柄です。
注意点は、信用倍率がかなり高く、短期のお金も入りやすいことです。
短期の売り買いが増えると、株価が必要以上に上下しやすくなるので、長期保有の人ほど「値動きに振り回されない買い方」をしたいです。
結論としては、長期で“安定一直線”を求める人にはやや不向きですが、景気回復局面の追い風を取り込みやすい事業を持ち、回復力もある会社なので、ポートフォリオの一部として持つ価値は十分あります。
総合評価3.5は、「守りの安心感は中くらいだけど、戻りの強さと優待の体感価値でカバーできる」このバランスを評価した点数です。
優待情報から見る投資おすすめ度と根拠
ツカダ・グローバルホールディングの優待は、いわゆる“金券で得する”タイプではなく、“体験で得する”タイプです。
100株でもらえるのは、グループのホテル宿泊やレストラン飲食、スパ入浴などの割引券です。
ここがとても大事で、家の近くや、よく行くエリアに対象施設がある人は、優待が一気に実用的になります。
たとえば「記念日にレストランを使う」「都内に出たついでにホテルランチを楽しむ」「旅行の時にホテルを優待で少し安くする」といった使い方ができると、満足度が高くなります。
反対に、生活圏に施設がない人や、そもそもホテルやコース料理を使う習慣がない人だと、優待の価値が出にくいです。
つまりこの銘柄は、優待の“使いやすさ”が人によって大きく変わります。
長期投資の視点では、ここを先にチェックしてから買うのが鉄則です。
もう一つの見どころは、上位区分(5,000株・10,000株)で「3年以上の継続保有」による優遇があることです。
これは会社側が「長く応援してくれる株主」を増やしたいというメッセージでもあります。
実際に、ホテルの利用券や宿泊招待券はインパクトが大きく、長期で保有する理由になりやすい内容です。
ただし、上位区分は必要資金も大きくなるので、万人向けではありません。
100株優待に関しては、利回りとして数字で測りにくい分、使った時の納得感がすべてです。
「割引率が何%だからお得」とだけ見ると判断を誤りやすく、むしろ“行動が変わるか”で考えるほうが失敗しにくいです。
たとえば、優待があるから年2回は家族で外食する、優待があるからホテルランチを試してみる、というふうに生活の楽しみを増やせるなら、株を持つ満足度は高いです。
そして会社側にとっても、優待で来店・宿泊してもらえればリピートにつながりやすく、優待が“宣伝”として機能します。
この仕組みが回っている会社は、優待が急に無くなりにくい傾向があります。
もちろん環境が悪化して業績が落ち込めば見直しの可能性はゼロではありませんが、優待が事業と直結している分、会社の戦略として残りやすい形です。
結論として、優待目線でのおすすめ度は「使える人には高い」です。
反対に「使わない前提」で買うなら、配当中心で見たほうがよく、優待を理由に無理に選ぶ必要はありません。
総括
ツカダ・グローバルホールディング[2418]は、長期で“安心だけ”を取りにいく銘柄ではありません。
一方で、社会が動くほど追い風を受けやすい事業を持ち、回復局面では収益力が出やすい会社です。
株価も長期で山谷があるので、長期保有なら「高値づかみを避けて、無理のない単価で持つ」ことが大切になります。
優待は割引券型で、生活圏に使える施設がある人ほど価値が大きくなります。
配当は堅実に受け取りつつ、優待で“体験”を楽しめる人にとっては、満足度の高い長期保有になりやすいでしょう。
総合評価3.5は、「守りはほどほど、回復力と優待の相性で上振れする」タイプとしての評価です。

