日本パワーファスニング[5950]は、建物や工場の設備などで使う「留め具(ファスナー)」と、それを打ち込むための工具をつくって売る会社です。
身近な例でいうと、ボルトやねじ、ばねの仲間で、ものづくりの現場を裏側から支える“黒子役”みたいな存在です。
株価の30年チャートを見ると、長い期間は大きく上がり続けるというより、上がる年もあれば下がる年もあるという波のある動きが中心です。
直近には一時的に大きく跳ねた場面があり、材料や期待が集まると値動きが荒くなるタイプだと分かります。
一方で株主優待はQUOカードで分かりやすく、配当と合わせて「持っている楽しみ」を作りやすい銘柄でもあります。
株式情報
| 割安度 | 安全度 | 値動き傾向 | ||
| PER | PBR | 自己資本比率 | ROE | 信用倍率 |
| —(表示なし) | 約1.2倍 | 約40% | 高め | —(表示なし) |
| 優待&配当 | ||||
| 総合利回り | 配当利回り | 優待利回り | 権利確定月 | 優待最低取得額 |
| 2.3% | 1.3% | 約1.0%(500株・1年以上の目安) | 12月 | 99,000円 |
| 編集部おすすめ度 | 理由 |
| 優待が分かりやすく、事業も“ものづくりの土台”に近いので長期で付き合いやすい一方、株価は材料で大きく振れやすいので「買い方(買う価格と量)」が大事です。大きな成長株として追いかけるより、配当と優待を受け取りつつ、景気や業績の波を前提に落ち着いて保有するスタンスが合います。 |
株主優待情報

日本パワーファスニングの株主優待は、条件を満たすとQUOカードがもらえるタイプです。
| 株主優待 早見表 | ||
| 必要株数 | 継続保有 | 優待内容 |
| 500株以上 | 1年以上 | QUOカード 1,000円分 |
| 1,000株以上 | 1年以上 | QUOカード 3,000円分 |
株主優待の内容
もらえるのはQUOカードなので、使い道が分かりやすくて現金に近い感覚で使えます。
長期で持つほど「毎年の小さなごほうび」になりやすく、優待目的の保有とも相性がいいです。
ただし必要株数が500株からなので、100株優待に比べると“参加のハードル”は少し高めです。
権利確定日と有効期限
権利確定月は12月で、年1回の優待です。
継続保有1年以上の条件は、「12月末を基準に、6月末と12月末の名簿に続けて載っていること」で判定されます。
QUOカード自体にはカード券面に期限が書かれていないことが多く、基本は届いたら早めに日常で使うのが安心です。
会社情報

日本パワーファスニングは、大阪に本社がある会社で、主に工業用のファスナーや、そのファスナーを取り付けるための工具や機械を扱っています。
工業用ファスナーというのは、ねじや留め具の仲間で、建物の工事や工場の設備づくりなど、ものづくりの現場で使われる部品です。
表に出る商品ではないですが、こうした部品がないと現場の作業が進まないので、仕事の土台を支える役割を持っています。
営業の拠点は、東北から九州まで幅広くあり、全国の工事会社や製造業の会社に向けて製品を届けています。
また、製品そのものだけでなく、留め具を正確に早く取り付けるための工具や装置も扱うので、「部品」と「使う道具」をセットで提案できるのが特徴です。
こうした会社は、景気が良いと工事や設備投資が増えて仕事が増えやすく、逆に景気が弱いと注文がゆっくりになりやすい面があります。
つまり、派手に伸び続けるというより、世の中の工事や製造の波と一緒に、ゆっくり上下しながら続いていくタイプの事業です。
株主として見ると、会社が「長く商売を続ける力」を大事にしつつ、株主優待や配当での還元も用意しているので、応援しながら持つ形が合いやすい会社だといえます。
編集部からのおすすめ情報
編集部のおすすめ:
株式情報から見る投資おすすめ度と根拠
日本パワーファスニングは、長期で持つ前提なら「買い方次第で魅力が出る」タイプの銘柄です。
理由のひとつは、会社の仕事が“ものづくりの土台”に近いことです。
ねじや留め具は流行り物ではないので、世の中から急になくなる可能性は低く、長く需要が続きやすい分野です。
一方で、建設や設備投資の波を受けやすいので、業績も株価もずっと右肩上がりというより、良い年と苦しい年が交互に来やすいところがあります。
添付の30年チャートでも、長い期間は“上がり続ける強いトレンド”というより、波を打ちながらレンジの中で動く時間が長い印象です。
そして直近では、材料が集まった時に一気に上へ飛ぶ動きが出ています。
ここがこの銘柄の一番の注意点で、普段は静かでも、何かのきっかけで急に注目されると値動きが荒くなります。
長期投資の人がこの銘柄で失敗しやすいのは、「上に飛んだ後の高いところで多く買ってしまう」パターンです。
逆に上手い付き合い方は、株価が落ち着いているときに無理のない量で入り、配当や優待を受け取りながら待つ形です。
数字の面では、PBRは極端に高すぎる感じではなく、自己資本比率も低すぎる水準ではないので、財務面はまずまずの印象です。
ただしPERが表示されにくい局面があることからも分かるように、利益が安定して積み上がる“超優等生”というより、波がある会社だと考えたほうが自然です。
そのため長期保有では、「安定成長株として持つ」よりも、「景気の波を前提に、持ちすぎない量で、安いところを意識して買う」ほうが相性が良いです。
まとめると、長期でのおすすめ度は高めですが、買うタイミングと買う量を間違えないことが前提になります。
上原さんの評価が4/5というのは、優待の分かりやすさと、事業の土台の強さは評価できる一方で、株価が材料で振れやすい点を織り込んだ“現実的に高評価”だと感じます。
優待情報から見る投資おすすめ度と根拠
優待の面から見ると、日本パワーファスニングは「優待がシンプルで、続けば続くほど効いてくる」銘柄です。
QUOカードはコンビニなどで使えるので、届いた瞬間から家計の助けになりやすく、優待の満足度がぶれにくいのが強みです。
カタログや自社商品だと、好みが合わないと価値が下がりますが、QUOカードはそういうズレが起きにくいです。
また、優待に継続保有の条件があるのもポイントです。
これは会社側が「短期の売買より、長く応援してくれる株主」を増やしたい意図なので、長期保有派の投資スタイルと方向が合っています。
注意点としては、優待をもらうには500株以上が必要なので、100株優待の銘柄より“必要なお金”は増えます。
ただ株価水準を考えると、必要額はおおむね10万円前後から狙えるので、優待銘柄の中では現実的なラインです。
利回りだけで見ると、配当と優待を合わせても“超高利回り”というほどではありません。
それでも長期で持つ意味があるのは、優待が毎年の小さなリターンになり、相場が退屈な時期でも「持ち続ける理由」を作ってくれるからです。
さらに、優待が金券型だと、家族がいる人ほど消費の形が想像しやすく、投資のストレスが減りやすいです。
長期保有で一番大事なのは、暴落や不調の年に投げたくならない仕組みを作ることですが、QUOカード優待はその助けになります。
一方で、株価が急騰した局面では、優待利回りは相対的に下がるので、優待目当ての人ほど「高値で買いに行かない」ことが大切です。
つまり、優待目線のおすすめ度は高めですが、あくまで“落ち着いた価格帯で拾って、長く持つ”ときに一番おいしい優待だといえます。
総合評価
株式面では「土台の需要はあるが波がある」タイプで、優待面では「シンプルで長期向き」という、性格がはっきりした銘柄です。
だからこそ、上手な人は“買う価格と量”を整えて、配当と優待を受け取りながらゆっくり付き合えます。
総合的には、長期保有の候補としては十分にアリで、おすすめ度は4/5に納得感があります。

