六甲バター[2266]株情報(株主優待・配当・おすすめ情報)

六甲バター[2266]は、「Q・B・B(キュービービー)」のチーズで知られる食品メーカーです。

30年チャートを見ると、2010年代後半に大きく上がったあと、ここ数年は下がって落ち着き、いまは横ばい気味の値動きに見えます。

長期保有目線だと、「派手な成長で増やす」というより、生活に近い食品ビジネスの安定感と、優待を楽しみながら付き合うタイプの銘柄です。

総合評価は5段階で2.5として、強気すぎず、良い点と注意点をどちらも押さえて見ていきます。

目次

株式情報

六甲バター[2266]東証P
時価総額
266億円

株価 1,238
更新:2025年12月18日 10:40時点

30年チャートを掲載(添付画像)

割安度 安全度 値動き傾向
PER PBR 自己資本比率 ROE 信用倍率
20.1倍 0.77倍 60.0% 3.42% 0.19倍
優待&配当
総合利回り 配当利回り 優待利回り 権利確定月 優待最低取得額
1.86% 1.62% 0.24% 12月 約1,238,000円(1000株)
編集部おすすめ度理由
食品メーカーなので事業は生活に近く、財務の体力も比較的しっかりしていて、長期で“急に崩れる怖さ”は小さめです。ただし、長期チャートは力強い右肩上がりではなく、優待も1000株からなので、利回り目的で買うと物足りやすいです。「優待を楽しみつつ、守りの枠でゆるく持つ」ならアリ、という立ち位置です。

株主優待情報

六甲バターの株主優待は、毎年12月の権利確定で、条件を満たすと「自社製品(3,000円相当)」がもらえる内容です。

株主優待の内容

保有株数 優待内容 優待の目安価値
1,000株以上 自社製品(チーズなど)の詰め合わせ 3,000円相当

優待は「QBBの食品が届く」という分かりやすい内容なので、届いたらそのまま家で使えるのが良いところです。

一方で、優待がもらえるのは100株ではなく1000株からなので、優待目的で入る場合は必要資金がそれなりに大きくなります。

権利確定日と有効期限

権利確定月は12月です。

権利付き最終日までに買って、権利確定日に株主名簿に載っていることが必要になります。

優待は食品のため「優待券の有効期限」という形ではなく、届いた商品の賞味期限に合わせて使い切るイメージになります。

発送時期は年によって前後しますが、実例としては翌年2月ごろに届いたケースがあります。

会社情報

引用:六甲バター

六甲バター株式会社は、神戸に本社がある食品メーカーです。

設立は1948年で、長いあいだチーズを中心に事業を続けてきました。

一番有名なブランドは「QBB」で、ベビーチーズやプロセスチーズなど、スーパーでよく見かける商品を作っています。

会社としては「安全で安心な食品を提供する」ことを大切にしていて、家庭向けだけでなく、飲食店などに向けた業務用商品も扱っています。

また、チーズ以外にもナッツなどの食品を取り扱っていて、食のラインナップを少しずつ広げています。

昔は「六甲バター」という社名からバターの会社に見えますが、実際はチーズが主役の会社だと理解しておくと分かりやすいです。

本社所在地は兵庫県神戸市で、従業員は数百人規模の会社です。

売上は大きく伸びたり急に落ちたりというより、食品メーカーらしく、日々の生活に必要な商品を積み上げていくタイプです。

注意点として、過去にはチョコレート分野での取り組みもありましたが、資料では「リンツチョコレートの販売を終了した」といった記載も見られます。

このあたりは「何でもやる会社」というより、得意な食品分野に集中しながら形を変えていく会社、と捉えるとイメージしやすいです。

店舗数で成長する外食企業とは違い、六甲バターは「商品が全国に流通している」ことが強みなので、ブランド一覧は店舗名より商品ラインの理解が大切になります。

まとめると、六甲バターはQBBのチーズを軸に、家庭の食卓に近いところで勝負している、堅実型の食品メーカーです。

編集部からのおすすめ情報

編集部のおすすめ:

株式情報から見る投資おすすめ度と根拠

六甲バターを長期保有目線で見ると、まず良いところは「食品」という生活に近い分野で事業をしている点です。

景気が良い年も悪い年も、人は食べるので、急に需要がゼロになるタイプの商売ではありません。

こういう会社は、長期投資でいちばん怖い「事業そのものが消えるリスク」が相対的に小さく、土台としては安心しやすいです。

財務の面でも、自己資本比率が高めで、会社の体力は比較的しっかりしている部類に入ります。

一方で、投資としての“伸びしろ”を考えると、チャートが教えてくれるのは「一度大きく評価されたあと、いまは落ち着いている」という現実です。

2010年代後半の高値から見ると、いまはだいぶ低い位置で、ここ数年は横ばい気味なので、長期で見たときに“右肩上がりの強い上昇トレンド”とは言いにくいです。

こういう形の銘柄は、買ったあとに「株価が大きく伸びて資産が増える」よりも、「配当を受け取りつつ、値段が大崩れしないならOK」という向き合い方が合います。

指標面を細かく点数化するより、プロ目線でまとめると、割安感は“強い割安”というほどではない一方、極端な割高でもない、ちょうど中間くらいの立ち位置です。

ただし、ROEは高いとは言いづらいので、「稼ぐ力でガンガン成長する会社」というより、「堅実に回す会社」という色が濃いです。

長期投資で大事なのは、結局「持っている間に不安で手放したくならないか」なので、食品メーカーの安定性はプラス材料になります。

でも、株価の長期トレンドが強くないぶん、買うなら“値上がり益メイン”ではなく、“生活の一部として持つ”くらいの温度感がちょうどいいです。

まとめると、六甲バターは「守り寄りの食品株」としては見やすい一方で、「長期で資産を大きく増やす主役」になれるかは別問題です。

評価2.5の理由は、土台は悪くないのに、長期チャートが示す成長力がやや弱く、投資のリターンを作りにくい場面があるからです。

優待情報から見る投資おすすめ度と根拠

六甲バターの優待は、内容がとても分かりやすくて、「自社の食品が届く」という実用型です。

こういう優待は、金券みたいに使い先で迷うことが少なく、家で普通に消費できるので、長期保有と相性が良いです。

特に、家族がいる人や、食品系の優待を“生活防衛”として楽しみたい人には、満足度が出やすいタイプだと思います。

一方で、はっきり注意点があります。

それは、優待がもらえる条件が100株ではなく1000株からという点です。

つまり、優待を目的に買う場合、必要な資金が一気に大きくなります。

そして、優待の金額自体は3,000円相当なので、“利回りだけ”を見てお得感を狙うと、効率は高いとは言えません。

ここでの考え方は、優待を「利回りの道具」として使うより、「好きな会社の食品が毎年届く楽しみ」として捉えるほうが上手くいきます。

長期投資では、こういう“楽しみ”があると、多少株価が上下しても落ち着いて持ち続けやすくなります。

優待が生活に馴染むほど、「今年も来たね」と家のイベントになり、保有を続ける理由になります。

反対に、食品をあまり食べない家庭や、冷蔵品の受け取りが面倒に感じる人だと、魅力は薄くなります。

また、1000株という条件があるぶん、優待を軸に買う人が増えすぎにくいので、優待目的の短期マネーで株価が乱高下しにくい面もあります。

長期目線で言えば、優待が“超お得”というより、“長く付き合える小さなご褒美”として機能しているのが六甲バターの優待です。

なので、優待おすすめ度は「内容は良いが、条件が重い」という評価になり、総合評価2.5の一因にもなっています。

総合評価

六甲バターは、食品メーカーとしての安定感と、実用型の優待という“続けやすさ”が魅力です。

ただ、長期チャートで見ると成長の勢いが強い銘柄ではなく、優待も1000株からなので、万人におすすめできるタイプではありません。

長期保有で狙うなら、「大きく増やす主役」より、「守りの一角」や「優待を楽しむ枠」として、無理のない金額で持つのがいちばん相性が良いです。

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