東京ソワール[8040]株情報(株主優待・配当・おすすめ情報)

東京ソワール[8040]は、ブラックフォーマルをはじめとした婦人フォーマルウェアで国内トップクラスのシェアを持つフォーマル専門メーカーです。

冠婚葬祭や式典といった「特別な日」に着る服を中心に、全国の百貨店やショッピングモールで展開している企業です。

景気に左右されやすいファッション業界の中でも、「喪服・礼服」といったフォーマル分野は需要が比較的安定しており、同社も長い歴史のなかで安定したビジネスモデルを築いてきました。

一方で、少子高齢化やフォーマル文化の変化、ECシフトなど、構造変化の波を正面から受けるポジションでもあります。

株価は長期で見ると右肩下がりの時期が長く続いたものの、直近10年ほどは底打ち後にじわじわと持ち直してきた印象です。

本記事では、そんな東京ソワールについて、株価指標や株主優待の内容、事業の特徴を整理しながら、長期保有・優待目的の観点からできるだけやさしく解説していきます。

目次

株式情報

東京ソワール[8040]東証S
時価総額
約42億円

株価 1,090
更新:2025年12月5日終値

東京ソワール[8040]30年株価チャート

30年チャートを掲載

割安度 安全度 値動き傾向
PER PBR 自己資本比率 ROE 信用倍率
10倍 0.3倍 71.07%
優待&配当
総合利回り 配当利回り 優待利回り 権利確定月 優待最低取得額
4.9% 4.0% 0.9% 6月、12月 約109,000円
編集部おすすめ度理由
フォーマル需要の安定感と高い財務健全性を持つ“堅実バリュー株”です。 一方で事業成長は大きくは望みにくく、株価も長期では緩やかな右肩下がりからの持ち直し途中という位置づけです。積極的な値上がり益狙いというより、フォーマルウェアを利用する機会があり、優待もきちんと活用できる投資家に向いた銘柄です。

株主優待情報

株主優待の内容

東京ソワールの株主優待は、毎年6月末と12月末の年2回、100株以上を保有している株主を対象に実施されています。

フォーマル専門メーカーらしく、自社オンラインストアや直営店で使える割引クーポンと、日常使いしやすいデジタルギフトが組み合わさった内容になっているのが特徴です。

具体的には、1単元(100株)以上の株主に対して、東京ソワールオンラインストアや「form forma」「kuros’」などのオンラインショップで利用できる20%OFF優待クーポンコードが贈られます。

あわせて、全国の直営店「form forma」「kuros’(クロス)」およびグループ会社「キャナルジーン」の店舗で全品20%OFFとなるお買い物優待券(3枚)も受け取ることができます。

さらに、電子マネーなどに交換できるデジタルギフト「選べるe-GIFT」も付いており、100株保有で500円分程度からスタートします。

ギフトはPayPayポイントや各種ギフト券など複数の選択肢から選べるため、フォーマルウェアを直近で買う予定がない場合でも、日常の支払いに回しやすい実用的な優待内容といえます。

保有株数を増やすとデジタルギフトの金額が増える設定になっていますが、まずは100株をベースに「フォーマルの割引+ちょっとした電子マネー」がもらえるイメージで捉えておくと分かりやすいでしょう。

権利確定日と有効期限

権利確定月は6月末・12月末の年2回です。

各基準日に株主名簿に100株以上の保有が記録されていれば、その時点で優待の権利を得られます。

具体的な権利付き最終売買日は、証券会社のカレンダーで毎回確認する必要がありますが、基本的には6月・12月の最終営業日から起算して数営業日前(権利付き最終日)までに保有していればOKです。

優待クーポンやお買い物優待券、デジタルギフトにはそれぞれ利用期限が設定されていますが、おおむね発送後から数か月程度の余裕が持たれているケースが多いです。

フォーマルウェアは、卒入学式シーズンや冠婚葬祭など、必要なタイミングがある程度読める商品なので、事前にスケジュールをイメージしながら計画的に使うと活用しやすいでしょう。

会社情報

引用:日経不動産サービス

株式会社東京ソワールは、1969年に設立された婦人フォーマルウェアの専門メーカーです。

もともとは1950年代に東京・世田谷で始まった洋装店がルーツで、日本で初めて「洋装のブラックフォーマル」を開発し、現在の喪服スタイルを普及させた企業として知られています。

本社は東京都中央区銀座にあり、上場区分は東証スタンダード、業種は「繊維製品」に分類されます。

事業の中心は、女性向けの喪服・礼服・パーティードレス・セレモニースーツなど、冠婚葬祭や式典で着用するフォーマルウェアの企画・製造・販売です。

加えて、バッグやネックレス、フォーマル用の靴といったアクセサリー類も取り扱い、トータルコーディネートでフォーマルシーンをサポートしています。

販売チャネルとしては、全国の百貨店や量販店を中心に、フォーマル売り場向けに商品を卸しているほか、自社が運営するフォーマルショップも展開しています。

公式サイトによると、東京ソワールグループとしては全国でおよそ700店舗規模の販売網を持っており、その一部を直営ショップブランド「form forma(フォルムフォルマ)」などが担っています。

「form forma」は、「もっと気軽に楽しめるフォーマル」をコンセプトにしたショップブランドで、ブラックフォーマルから結婚式お呼ばれドレス、入学式・卒業式用のセレモニースーツまで幅広く取り扱っています。

ショッピングモールや駅ビルなど、日常的に立ち寄りやすい立地に店舗を構えているのが特徴で、オンラインストアもあわせて展開されています。

また、黒色の世界観にこだわったライフスタイルブランド「kuros’(クロス)」や、カジュアル寄りのアパレルを手がけるグループ会社「キャナルジーン」など、フォーマルの枠を少し広げたブランドもグループ内に抱えています。

最近では、人気キャラクターとのコラボドレスや、レンタルドレス事業など、新しいフォーマルの楽しみ方も提案しています。

事業環境としては、少子高齢化やライフスタイルの変化により、従来型のフォーマル需要が伸びにくいなかで、ECやレンタル、アウトレットなど多様なチャネルを組み合わせながら収益を維持・改善していくフェーズにあります。

上場企業としての規模は決して大きくありませんが、「フォーマルといえば東京ソワール」と言われるほどのブランド力と実績を持つ、ニッチトップ型のメーカーといえるでしょう。

編集部からのおすすめ情報

編集部のおすすめ:

株式情報にみる分析

東京ソワールの株式を長期目線で眺めると、まず目につくのはバリュー株としての割安感と財務の堅さです。

借金に頼らない保守的な財務体質である一方、収益性はほどほどなので、株価は「大きく下がりにくいが、急激に伸びるイメージも持ちにくい」という中庸な印象になります。

長期チャートを見ると、上場直後から2000年代半ばにかけては大きな高値をつけたものの、その後は長い時間をかけて下落・停滞し、直近10年ほどでようやく底を固めながらじわじわと戻してきた流れが見て取れます。

アパレル業界全体が構造的な縮小圧力を受けるなかで、フォーマル専門メーカーとしても売上の大きな成長は難しく、市場から成長プレミアムをあまり評価されてこなかった結果といえるでしょう。

一方で、現在の株価水準では配当利回りが高めで、かつ長年にわたり配当を出し続けている実績があります。

業績が大きく落ち込んだ年には減配の可能性もゼロではありませんが、過去の実績を見る限り、無理のない範囲で株主還元を続けてきた会社です。

ROEは一桁台半ばと高くはないものの、安定的なキャッシュフローの範囲で配当と投資を両立させている点は評価できます。

また、信用取引残高がほとんどないため、信用倍率は実質ゼロに近い状態です。

これは裏を返せば、短期の信用買い・売りによる値動きが起きにくく、個人投資家の短期売買で振り回されにくい銘柄ともいえます。

そのぶん出来高は少なく、板が薄いタイミングでは思った以上に値が飛ぶこともあるので、約定価格には注意が必要です。

事業構造としては、国内のフォーマル需要が大きく伸びるシナリオは描きにくいものの、ニッチトップとして一定のシェアを維持しつつ、アウトレットやEC、レンタルなどで利益率の改善を図っていく方向です。

そのため、長期投資家としては「急成長を期待する銘柄」ではなく、「事業は大きく伸びないが、配当と優待を受け取りながらじっくり保有する銘柄」としてポジションを取るのが現実的なスタンスになります。

総合的に見ると、東京ソワールは株価指標の割安さと財務の堅さを評価して保有するバリュー株です。

長期チャートの形だけを見ると右肩下がりが目立つため不安に感じるかもしれませんが、直近数年は底打ちからの持ち直し局面にあり、事業が安定している限り「大きく崩れにくい守りのポジション」としてポートフォリオの一部を任せられる銘柄だと考えられます。

優待情報から見る投資おすすめ度と根拠

優待内容の観点から東京ソワールを見ると、まずポイントになるのは「フォーマルを利用するかどうか」で評価が大きく変わるタイプの優待であることです。

オンラインストアや直営店で使える20%OFFクーポンとお買い物優待券は、フォーマルウェアを購入・買い替えするタイミングがあれば非常にありがたい特典です。

喪服や礼服は一度買えば長く着られるため、数年に一度の大きな出費を優待で少しでも抑えられるのは、家計にとって実感しやすいメリットになります。

特に、子どもの入学式・卒業式や七五三、結婚式への参列など、ライフイベントが続く世代にとっては、「どうせ必要になるフォーマル一式を、優待でオトクに揃えられる銘柄」として長期保有との相性が良いと感じられるはずです。

フォーマル専門メーカーならではのサイズ展開や接客も含めて、安心して任せられる点も魅力です。

一方で、普段からカジュアル寄りの服装が多く、フォーマルウェアをほとんど新調しないライフスタイルの人にとっては、割引クーポン自体の価値はやや限定的になります。

その場合は、デジタルギフト「選べるe-GIFT」が事実上のメイン優待となりますが、100株保有で年2回合計1,000円前後というイメージなので、純粋な利回りだけを追う銘柄としては「ほどほど」の水準です。

ただし、総合利回りは、東証スタンダード銘柄としてはなかなか魅力的な位置にあります。

優待をしっかり活用できる家庭であれば、実質的なリターンは数字以上に感じられるでしょう。

また、優待の形が「自社製品の割引+デジタルギフト」という構成であることは、投資家にとってだけでなく、企業側にとってもメリットがあります。

自社ブランドの商品を実際に使ってもらうことでファンを増やしつつ、デジタルギフトによって日常生活のなかでも東京ソワールの名前を思い出してもらう機会が増えるからです。

長期的には、こうした優待を通じたブランド接点の積み重ねが、安定した売上と企業イメージの向上につながっていきます。

将来のリスクとしては、業績悪化時に配当や優待の水準が見直される可能性がある点ですが、現時点の財務体質や事業規模を考えると、短期間で優待が突然廃止されるリスクはそれほど高くないと考えられます。

もちろん絶対ではありませんが、「長年フォーマルを支えてきた老舗企業として、株主との関係を大切にしている」という企業文化が感じられる内容です。

総合すると、東京ソワールの優待は「フォーマルを買う予定があるか・ブランドに好感を持てるか」で評価が分かれる実用派優待です。

ライフイベントの多い世帯や、今後も喪服・礼服を買い替える可能性が高い人にとっては、長期でじっくり付き合う価値がある内容だといえるでしょう。

総合評価

株式指標と優待内容を総合的に見ると、東京ソワールは「成長より安定」「派手さより実用性」を重視する投資家向けの銘柄です。

長期チャート上は過去の高値からの調整が大きいものの、現在の株価水準では、配当と優待を受け取りながら、ニッチトップ企業に静かに乗り続ける投資ができるポジションにあります。

フォーマルウェアという事業の性質上、景気が悪くなっても突然需要がゼロになることは考えにくく、冠婚葬祭や式典が続く限り一定の需要は残り続けます。

その意味で、東京ソワールはポートフォリオにおける「守りの一角」として機能させやすい銘柄です。

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