B-R サーティワン アイスクリーム[2268]は、「サーティワンアイスクリーム」のブランドで知られるアイスクリーム専門チェーンです。
ショッピングモールや駅ビル、ロードサイドなど全国各地に店舗を展開しており、季節限定フレーバーやキャンペーンで安定した集客力を持つ外食フランチャイズ企業といえます。
30年チャートを見ると、中長期的には上昇トレンドをたどったあと、おおむね横ばい圏で推移しており、急成長株というよりは「ブランド力でじっくり稼ぐ安定タイプ」の株価の動きです。
株主優待では、全国のサーティワン店舗で使える電子ギフト券がもらえ、家族でのデザートタイムやちょっとしたごほうびに使いやすい実用的な内容になっています。
総合評価は10段階中6と、長期保有の候補には入るものの、ポートフォリオ全体のバランスを見ながら比重を調整したい位置づけの銘柄です。
株式情報
| 割安度 | 安全度 | 値動き傾向 | ||
| PER | PBR | 自己資本比率 | ROE | 信用倍率 |
| 25.61倍 | 2.64倍 | 51.8% | 11.87% | 0.00倍 |
| 優待&配当 | ||||
| 総合利回り | 配当利回り | 優待利回り | 権利確定月 | 優待最低取得額 |
| 1.79% | 1.21% | 0.58% | 12月 | 412,000円 |
| 編集部おすすめ度 | 理由 |
| ブランド力と安定収益に支えられた外食ディフェンシブ株です。全国に店舗網を持つデザートチェーンとして知名度が高く、景気に左右されにくい「ちょっとしたごほうび需要」を取り込んでいます。株価指標は割安とは言いにくい水準ですが、自己資本比率やROEはバランスが良く、長期でじっくり保有するには悪くないポジションです。優待は自社店舗で使える電子ギフト券で実用性が高く、配当と合わせた総合利回りも無理のない設計となっています。 |
株主優待情報

B-R サーティワン アイスクリームでは、毎年12月末時点で100株以上保有している株主に対して、自社店舗で利用できる電子ギフト券「サーティワン eGift」が贈られます。
株主優待の内容
優待は保有株数に応じて段階的にもらえる仕組みになっており、日常的にサーティワンを利用する人ほど恩恵を感じやすい設計です。
| 保有株数 | 優待内容(サーティワン eGift) |
| 100株以上 | 600円分×1枚 |
| 250株以上 | 600円分×2枚 |
| 500株以上 | 600円分×4枚 |
| 1,000株以上 | 600円分×8枚 |
電子ギフト券はスマートフォンなどに表示してレジで提示する形式なので、紙の優待券のように紛失を心配する必要がなく、家族や友人に気軽にプレゼントできるのも使いやすいポイントです。
アイスクリーム以外にも、店舗によってはクレープやドリンクなどにも利用できるため、ちょっとしたデザートタイムを楽しみたいときに幅広く活用できます。
権利確定日と有効期限
権利確定月は12月末で、この時点で株主名簿に記載されている株主が優待の対象となります。
実際の電子ギフト券は翌年の5月ごろにメールなどの方法で案内されるケースが多く、有効期限は翌年の8月末までと、夏の需要シーズンに合わせて設定されています。
長期保有によって優待内容がランクアップするような制度は現時点ではなく、保有年数にかかわらず株数に応じた電子ギフト券が毎年もらえるシンプルな仕組みになっています。
会社情報

B-R サーティワン アイスクリーム株式会社は、アメリカ発祥の「バスキン・ロビンス」と日本の不二家グループの提携から生まれたアイスクリームチェーンの運営会社です。
日本では「サーティワンアイスクリーム」というブランド名で知られており、「1か月毎日違う味を楽しめる」というコンセプトのもと、多彩なフレーバーを提供しています。
国内の店舗数はおおよそ1,200店前後とされており、ショッピングモールや駅ビル、ロードサイドの独立店舗など、家族連れが訪れやすい立地に数多く出店しています。
店舗の多くはフランチャイズ方式で運営されており、本部は商品開発やブランド戦略、広告宣伝を担い、各オーナーが地域に根ざした店舗運営を行う形が取られています。
メニューは定番フレーバーに加えて、季節限定やコラボレーション商品が豊富で、ハロウィンやクリスマスなどイベントに合わせたキャンペーンも積極的に展開しています。
子ども向けのバースデー企画や、アイスケーキ、キッズクラブなども用意されており、単にアイスを売るだけでなく「記念日の思い出作り」にも力を入れている点が特徴です。
ブランド全体としては、世界約40か国で7,000店舗以上を展開するグローバルチェーンの一員であり、日本法人はその中でも売上規模が大きい重要なマーケットとなっています。
日本市場では、コンビニやスーパーのアイス売り場との競合はありますが、「店頭で好きなフレーバーを選んでカップやコーンで食べる体験」はサーティワンならではの強みです。
また、テイクアウト需要の高まりに合わせて、持ち帰り用のバラエティボックスやアイスケーキなど家庭向けの商品も充実させており、イートインと持ち帰りの両面で売上を伸ばしています。
広告面ではテレビCMやウェブ広告に加え、SNSを活用したキャンペーンやキャラクターとのコラボ企画も多く、若年層からファミリー層まで幅広い世代にブランドが浸透しています。
原材料価格や人件費の上昇といった外食産業共通の課題はありますが、同社は新メニュー開発やサイズ・価格設定の工夫によって客単価を維持しながら収益性を確保してきました。
フランチャイズ本部としては、加盟店からのロイヤリティ収入が主な収益源であり、景気の波を受けつつも、長期的には安定したストック型のビジネスモデルと言えます。
このように、B-R サーティワン アイスクリームは、強いブランドと全国的な店舗網を武器に、「特別な日のデザート」から「日常のちょっとした楽しみ」まで幅広いニーズを取り込む企業です。
外食産業の中では景気変動の影響を受けつつも、甘いもの需要や記念日需要は大きく減りにくいため、安定感と成長性をほどよく兼ね備えたビジネスモデルといえるでしょう。
編集部からのおすすめ情報
編集部のおすすめ:
株式情報にみる分析
B-R サーティワン アイスクリームの株式は、30年チャートを見ると大きく成長したあと、ここ十数年はおおむね横ばいのレンジで推移しており、急成長フェーズから安定成熟フェーズに入った銘柄という印象です。
売上や利益は足元で増加傾向が続いており、景気や天候の影響を受けながらも、長い目で見れば右肩上がりの基調を保っている点は評価できます。
収益性の面では、ROEが一般的な目安よりやや高い水準にあり、株主が預けたお金を効率よく活用できている企業だと考えられます。
自己資本比率も高めで、有利子負債に過度に頼らない財務体質となっており、景気後退や原材料高といった逆風があってもある程度は耐えられるバランスです。
一方で、PERやPBRは市場平均と比べるとやや高めで、明確な割安株というよりは「ブランド力にプレミアムが乗っている銘柄」と捉えるのが自然です。
信用倍率は実質的にゼロに近い水準で、信用売り残がほとんどないため、短期的な空売り筋による乱高下が起きにくい点も、長期投資家にとっては安心材料になります。
配当利回りは高配当株と呼べるほどではありませんが、安定した利益水準の中で無理のない範囲で還元しているため、減配リスクは比較的低いと見てよいでしょう。
外食企業としては季節要因や天候要因に業績が振られやすいものの、アイスクリームはイベント需要やテイクアウト需要が多く、客数のベースが大きく崩れにくい商材です。
また、フランチャイズモデルで店舗展開しているため、本部としては設備投資リスクを抑えながらロイヤリティ収入を積み上げられる点も、安定配当につながる強みです。
一方で、人口減少や少子化が進む日本市場を主戦場としているため、今後の成長スピードは過去ほどの勢いは期待しにくく、長期的には緩やかな成長にとどまる可能性があります。
海外展開はグローバルチェーン全体で進んでいるものの、日本法人が直接その成長恩恵をどこまで受けられるかは限定的であり、株価の大きな押し上げ要因にはなりにくいと考えられます。
総合すると、株価指標は割安感こそ薄いものの、収益性と財務のバランスが良く、短期で大きく値上がりを狙う銘柄ではなく「じっくり付き合う外食ディフェンシブ株」として評価したい企業です。
長期ポートフォリオに組み込む価値はあるものの、集中投資というよりは全体の一部として比重を抑えめに保有するイメージが現実的でしょう。
優待情報から見る投資おすすめ度と根拠
優待面から見ると、B-R サーティワン アイスクリームは「利回りでガツンと稼ぐ銘柄」ではなく、「生活の楽しみを少し増やしてくれる銘柄」という位置づけがしっくりきます。
もらえるのはサーティワンで使える電子ギフト券であり、金券やクオカードに比べると使える場所は限定されますが、その分ブランド体験とセットになった優待と言えます。
家族で月に一度アイスを食べに行く習慣があるような家庭にとっては、優待をきっかけに「毎年の楽しみ」が一つ増えるイメージで、金額以上の満足度を感じやすい内容です。
優待利回りは突出して高いわけではありませんが、配当と合わせた総合利回りは外食株としては標準的な水準で、無理をしている印象はなく、長期的な継続性を重視した設計になっています。
100株から優待がもらえるため、まずは少額でサーティワンファンとして保有を始めてみて、ライフスタイルとの相性を見ながら買い増しを検討するスタイルが取りやすい銘柄です。
電子ギフト券はスマホで完結するため、紙の優待券のように管理が面倒だったり紛失を心配したりする必要がなく、デジタルに慣れた世代には特に使いやすい仕組みです。
有効期限も夏の繁忙期をまたぐ期間に設定されているため、「使い切れずに失効してしまうリスク」がそこまで高くない点も、長期保有のストレスを減らしてくれます。
一方で、優待だけを目的に購入する場合、最低取得額は40万円を超えており、優待内容の金額と比べると投資効率は決して高いとは言えません。
そのため、あくまで「サーティワンが好きで、これからも利用し続けるつもりがある人」が、配当とブランド応援の気持ちを含めて長期保有するのに向いた優待だと考えるとよいでしょう。
優待内容はシンプルで、これまで大きな改悪もなく続いてきたことから、会社としても株主との関係を長く維持したい姿勢がうかがえます。
外食業界では優待廃止や縮小のニュースも増えていますが、この銘柄については財務基盤とブランド力を踏まえると、急に優待がなくなるリスクは比較的低い方だと見てよさそうです。
総合すると、優待目当ての短期売買には向きませんが、「家族でサーティワンを楽しみながら、ゆっくり株数を増やしていきたい」という長期投資家にとっては、生活に溶け込むタイプの優待銘柄と言えます。
総合評価
株式面と優待面を合わせて考えると、B-R サーティワン アイスクリームは「高成長を追いかける銘柄」ではなく「安定と楽しさを両立させる銘柄」としてポートフォリオに組み込みたい企業です。
株価の割安感は限定的ですが、収益性と財務のバランスがよく、極端に業績が崩れにくいビジネスモデルであることを考えると、守りを意識した長期投資の一角としては十分に候補になります。
優待は金額だけ見れば控えめながら、サーティワンという強いブランド体験とセットで届くため、実際に店舗を利用する家庭にとっては満足度の高い「生活密着型優待」です。
総合評価は「絶対に外せない主力株」というよりは「外食セクターの中で一つ持っておくと楽しみが増える中堅ポジション」というイメージで付き合うのがちょうどよいでしょう。
おすすめ度を一言でまとめると、「安定した業績とブランド力を背景に、配当と優待を楽しみながら中長期で保有したい銘柄」であり、外食優待をコツコツ集めたい投資家には検討の余地があると考えます。

![B-R サーティワン アイスクリーム[2268] 30年株価チャート](https://kabulife.jp/wp/wp-content/uploads/2025/11/2268-20251128.png)