マーキュリアホールディングス[7347]情報(株主優待・配当・おすすめ情報)

マーキュリアホールディングス[7347]は、オルタナティブ投資を手がけるちょっと専門的な会社です。

オルタナティブ投資とは、株式や債券といった伝統的な資産とは異なる、新しい投資対象や投資手法のことです。直訳すると「代替の」という意味で、従来の投資方法に代わる選択肢を提供します。具体的には、不動産、ヘッジファンド、コモディティ(金や原油などの商品)、未公開株、インフラ投資などです。

でも、2024年から株主優待が新しくついて、個人投資家にもグッと近い存在になりました。

100株だけで2,000円分のQUOカードがもらえて、配当も2%台半ばあります。

つまり、10万円以下で「優待+配当」のセットをつくれる銘柄です。

ここでは、最新の優待内容と、長期保有で見たときのおすすめ度を、やわらかくまとめていきます。

目次

株式情報

マーキュリアホールディングス[7347]東証プライム
時価総額
約183億円

株価 851
※更新:2025年10月31日

10年チャートを掲載

割安度 安全度 値動き傾向
PER PBR 自己資本比率 ROE 信用倍率
8.2倍 1.03倍 83.1% 2.9% 155倍
優待&配当
総合利回り 配当利回り 優待利回り 権利確定月 優待最低取得額
4.9% 2.6% 2.3% 12月 85,100円
編集部おすすめ度理由
急成長を追う銘柄ではありませんが、財務が強く、優待と配当でリターンを作れる“置いておける株”です。100株で優待が完結し、生活で使いやすいQUOカードが届くので、長期の優待ポートフォリオにとても入れやすいです。一方で、業績の波で株価が動く年もあるので、短期での値上がりを狙うよりは、数年単位でのんびり育てる銘柄として考えるのがよいでしょう。

株主優待情報

株主優待の内容

保有株数優待内容備考
100株以上オリジナルQUOカード 2,000円分年1回。 一律で2,000円。 複数単元を持っても増額なし。

マーキュリアホールディングスの優待は、とてもシンプルでわかりやすい内容です。

100株を持っていれば、誰でも同じ2,000円分のQUOカードがもらえます。

たくさん株を持っている人だけ特別にもらえる、というタイプではなく、個人投資家が入りやすいようにそろえてある優待です。

金融・投資系の会社では現金同等で使える優待は少ないので、生活の中で使いやすい点が評価できます。

QUOカードは、コンビニ、ドラッグストア、書店、カフェなど全国の加盟店で使えます。

とくにコンビニで使えるので、優待を「余らせる」ことがほぼなく、家計の足しにしやすいです。

使えるお店は店舗側の設定によって一部ちがうことがありますが、日常生活の中で使えなくて困る場面は少ないでしょう。

権利確定日と有効期限

優待の権利確定日は毎年12月31日です。

この日の株主名簿に100株以上で載っていれば対象になります。

年に1回だけなので、取りこぼさないようにカレンダーに入れておくと安心です。

優待は翌年3月ごろ、株主総会招集の書類と一緒に送られてきます。

会社が公表している資料でも「3月中旬に発送」となっているので、届く時期はだいたい固定と考えてよさそうです。

QUOカードそのものには有効期限がないタイプが多いため、急いで使わなくても大丈夫です。

日常の買い物のときに少しずつ使っていけば、ムダなく消化できます。

この優待は2024年12月の権利から始まった新しい制度です。

「中長期で株を持ってもらいたい」という会社のメッセージがはっきり出ている内容なので、今後もしばらくは同じで続くと考えてよいでしょう。

ただし、どんな優待も会社の方針で変わることはあるので、12月の前に公式IRは確認しておきたいところです。

会社情報

引用:マーキュリアホールディングス

投資のやり方は、普通の株式や不動産に限らず、少し専門的な「オルタナティブ投資(新しい形の投資)」を中心にしています。

たとえば、不動産や道路・電力などのインフラ、太陽光などの再生可能エネルギー、飛行機、会社の事業承継(後継者問題のある会社への投資)など、幅広い分野にお金を出しています。

こうした分野は、景気の変化にあまり左右されにくく、安定した収益を狙えるのが特徴です。

お店を出すタイプの会社ではなく、国内外にあるたくさんの投資先やファンド(投資の仕組み)をまとめて管理しています。

マーキュリアグループは、不動産やインフラなどの分野ごとに専門チームをつくり、同時にいくつもの投資を進めています。

そのため、投資のチャンスを逃さず、安定した利益を生み出すことができます。

全体として「日本発の、オルタナティブ投資に強いプロの集団」としてのイメージが定着しています。

また、株主には、日本政策投資銀行や伊藤忠商事、三井住友信託銀行など、大手で信頼のある企業が名を連ねています。

こうした会社がバックについていることで、マーキュリアホールディングスは投資先を探す力が強く、取引先からの信頼も高いです。

つまり、マーキュリアホールディングスは「大きな企業や銀行の信頼を得ながら、安定した分野に投資している堅実な会社」と言えます。

派手さはないものの、手堅い投資を続けて成長を目指しているグループです。

編集部からのおすすめ情報

編集部のおすすめ:

株式情報にみる分析

マーキュリアホールディングスは、投資・運用を本業にしている会社なので、一般的な製造業や小売業のように「売上が右肩上がりだから安心」とは少し見方が違います。

ファンドの組成状況や出口案件の有無で利益がぶれやすく、そのぶん株価も「今年はやや低め」「来年は戻るかも」という波を織り込みながら動きやすい銘柄です。

それでも現在の水準がPER、PBRが落ち着いているのは、自己資本比率が高く、バランスシートの安全性に対して一定の評価があるからと考えられます。

財務が崩れているわけではなく、むしろ“守りが固い”からこそこの水準で買えている、という見方ができます。

短期的な視点で見ると、信用倍率が高めで、売買代金も日によっては薄くなるタイプなので、短期トレードでガンガン取っていくにはあまり向きません。

12月権利の優待銘柄ということもあり、権利取り前だけ一時的に買われる年も出てくると思いますが、あくまでおまけで、安いときに100株だけ押さえておく、くらいが今の株価帯ではバランスがいいでしょう。

長期的な視点では、オルタナティブ投資のニーズ自体は国内機関投資家・事業会社ともにじわじわ増えている分野で、案件をきちんと積めれば収益のベースは厚くなります。

さらに同社は政策系や大手との関係を持っているので、案件のパイプが完全に細るリスクはそこまで高くないと見ておいていいと思います。

「高成長で株価が一気に倍になる」というより、「安全性はある・値段も高くはない・優待もあるから持ちやすい」という、ディフェンシブ寄りの長期銘柄としてのポジションになります。

優待情報から見る投資おすすめ度と根拠

マーキュリアホールディングスの優待は、優待目的で株を集めている人にとってとても扱いやすい内容です。
なぜかというと、まず「100株だけでいい」からです。

200株や500株を持っても金額が増えないので、無理して資金を入れる必要がありません。

この「必要最低限だけ持っておけばいい」というタイプの優待は、優待をたくさん集めたい人にとってとてもありがたい仕組みです。

1社にお金を寝かせるよりも、同じお金で2社3社と分けられるからです。

もうひとつの強みは、もらえるものがQUOカードであることです。

カタログや自社サービスの割引だと、「今回は欲しいものがない」「近くにお店がない」ということが起きます。

でもQUOカードなら、ほとんどの人が普段使っているコンビニやドラッグストアで使えます。

特別なお店に行く必要がなく、届いたらそのまま財布に入れておけば自然に消えていくので、優待の“消費のしやすさ”という面ではかなり点数が高いです。

この「使い切りやすさ」は、長く持つほど重要になります。

なぜなら、長期保有でたまっていく優待が使いにくいと、途中で「もういいか」と売ってしまうからです。

マーキュリアHDの優待はその逆で、長く持つほど暮らしの中に溶けこんでいきます。

長期的な視点で見ると、この優待は「持ち続ける人を増やしたい」という会社の意図がはっきりしているので、すぐに改悪されるタイプではないと考えられます。

投資・ファンド系の会社は、個人投資家との距離がやや遠くなりがちです。

その中で、あえて毎年QUOカードを送るというのは、株主数を安定させたい、個人にも名前を覚えてもらいたい、という中長期のIR戦略の一部と見ていいでしょう。

会社のIR資料でも「中長期で持ってもらうことで、当社の投資活動を知ってもらいたい」というニュアンスが出ているので、優待そのものが急に消える可能性は高くないと推測できます。

もちろん弱点もあります。

それは、どれだけ株数を増やしても優待が増えないことです。

1,000株持っても100株と同じ2,000円です。

なので「1銘柄で優待額をどんどん増やしたい」という人には向きません。

そういう人は、保有株数に応じて3,000円・5,000円・10,000円と上がるタイプの銘柄を選んだほうがいいです。

マーキュリアHDは、そうではなく「横に並べて数を持つ人」のための優待です。

この性質を理解して、ポートフォリオの中で役割を決めてあげれば、長く使える1社になります。

優待だけを見た投資おすすめ度としては、「長期で優待を並べたい人にはおすすめしやすいが、1社で額を増やしたい人にはそこまででもない」という評価になります。

でも、配当とのセットで4%台後半が狙える点、生活圏で確実に使えてムダになりにくい点、12月権利で季節的に並べやすい点を考えると、長期ホルダー向けの優待銘柄としては十分に魅力があります。

総合評価

この銘柄の総括は、「値上がりよりも、長く持って配当と優待をもらうことで良さが出るタイプ」。

市場が荒れているときにも売らなくていいような、手堅い長期ポジションを1つ増やしたい人には、十分に検討する価値があります。

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