洋菓子ブランドとして長年親しまれている不二家[2211]は、安定した人気を誇る老舗企業です。
ペコちゃんやミルキーなど、誰もが一度は手にしたことのある商品を持ち、日常の中で存在感を放っています。
株価の動きはおだやかで、派手な上昇を狙うタイプではありませんが、財務の安定性とブランド力の高さが魅力です。
さらに、毎年もらえる株主優待券は実用性が高く、スイーツやレストランで気軽に使える点も人気の理由です。
長期で保有することで、安定した配当と優待を楽しみながら、安心して資産を育てられる銘柄です。
株式情報
| 割安度 | 安全度 | 値動き傾向 | ||
| PER | PBR | 自己資本比率 | ROE | 信用倍率 |
| 36.75倍 | 1.18倍 | 64.0% | 2.89% | 0.58倍 |
| 優待&配当 | ||||
| 総合利回り | 配当利回り | 優待利回り | 権利確定月 | 優待最低取得額 |
| 2.32% | 1.16% | 1.16% | 12月 | 258,500円 |
| 編集部おすすめ度 | 理由 |
| 安定した業績とブランド力を背景に、長期で安心して保有できる銘柄です。大きな値上がりは期待しにくいものの、景気に左右されにくく、優待と配当を合わせた総合利回りも安定しています。株主優待は実用性が高く、家族で楽しめる点が魅力です。長期的にコツコツとリターンを積み上げたい投資家に向いており、ポートフォリオの安定枠として最適です。 |
株主優待情報

不二家[2211]の株主優待は、自社グループ店舗で使える「株主ご優待券」です。
保有株数に応じて、下記の通り優待金額が変わります。
| 保有株式数 | 優待内容 | 金額換算 |
|---|---|---|
| 100株以上〜499株 | 株主ご優待券(500円券×6枚) | 3,000円分 |
| 500株以上〜999株 | 株主ご優待券(500円券×8枚) | 4,000円分 |
| 1,000株以上 | 株主ご優待券(500円券×12枚) | 6,000円分 |
不二家の優待券は、全国の不二家洋菓子店や不二家レストランで利用できます。
ただし、一部のフランチャイズ店舗や商業施設内店舗では使えない場合があります。
お釣りは出ない形式で、現金との交換もできません。
利用は税込み価格で可能なため、商品購入時に500円単位で差し引かれます。
ケーキや焼き菓子など、日常的に楽しめるスイーツの購入に使えるため、家族層やギフト需要にも人気の高い優待です。
権利確定日と有効期限
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 権利確定日 | 毎年12月末日 |
| 発送時期 | 翌年3月上旬頃(定時株主総会案内と同封) |
| 有効期限 | 翌年3月31日まで(例:2025年12月確定分→2026年3月31日まで) |
権利確定日の12月末日時点で株主名簿に記載された株主に、翌年3月上旬頃に優待券が発送されます。
有効期限は翌年3月末までで、ほぼ1年間利用可能です。
優待券は全国の直営・フランチャイズ店舗で利用できるため、日常的に不二家を利用する方にとっては非常に使いやすい内容です。ガイドの指示を確認してください。
会社情報

不二家(ふじや)は、1910年に創業した老舗の洋菓子メーカーです。
本社は東京都文京区にあり、長い歴史の中で「ミルキー」や「ペコちゃん」など、誰もが知っている人気ブランドを生み出してきました。
主な事業は洋菓子や飲料、菓子の製造と販売を行う「製菓事業」、そして不二家レストランや洋菓子店を展開する「外食事業」です。
製菓事業では、「カントリーマアム」「LOOKチョコレート」「ミルキー」などが代表的なブランドとして全国のスーパーやコンビニで販売されています。
外食事業では、全国各地に洋菓子店やレストランを展開しており、ショートケーキやプリン、パフェなどを提供しています。
店舗数は2025年時点で、洋菓子店・レストランを合わせておよそ850店舗ほどです。
このうち、直営店が約160店舗、フランチャイズ店が約690店舗となっています。
一部の店舗では、記念日ケーキの予約販売やキャラクターケーキのオーダーなど、地域密着型のサービスも提供しています。
近年では、冷凍スイーツやギフト用スイーツにも力を入れており、オンラインショップや百貨店での展開も広がっています。
伝統ある菓子メーカーでありながら、時代に合わせた新しい商品やデザインにも積極的に挑戦している企業です。
編集部からのおすすめ情報
編集部のおすすめ:
株式情報にみる分析
不二家の株は、派手さこそありませんが、長く安心して持てる「安定感のある銘柄」です。
お菓子やスイーツという生活に密着した事業を手がけており、景気に左右されにくい点が最大の魅力です。
どんな時代でも甘いものを求める人は一定数おり、日常の中で不二家ブランドを見かける機会も多いため、安定した需要が続きやすい構造を持っています。
過去10年のチャートを見ても、株価は大きな上昇や下落を繰り返すタイプではなく、じっくりと横ばいから緩やかに上昇するような動きです。
経営面では、山崎製パンのグループ会社であることも大きな安心材料です。
食品業界の中でもトップクラスの生産・流通体制を共有しており、資金面や仕入れ体制の安定性は群を抜いています。
そのため、不況期でも赤字転落や急激な業績悪化のリスクが低く、安心して長期保有しやすい企業といえます。
また、不二家ブランドは老舗としての信頼と知名度があり、広告費をかけずとも認知を維持できる強みがあります。
これは長期的な収益安定に直結する「ブランド資産」として評価できます。
株主として見た場合、短期的なキャピタルゲインを狙うよりも、安定配当と優待によるトータルリターンを積み上げていくのが現実的です。
年によって業績変動はありますが、経営の根底にある「安全・安心な製菓企業としての姿勢」は一貫しており、守りの投資先として十分な価値があります。
一方で、爆発的な成長を期待する銘柄ではないため、ポートフォリオ全体の中では「安定軸」として組み込むのが理想です。
仮に株価が下落する局面があっても、ブランド価値や財務基盤の強さを考えれば、長期的には回復が見込めます。
リスクを抑えつつ、優待と配当を楽しみながら保有するスタイルに向いており、堅実な投資家にとって安心感のある企業といえます。
総合的に見て、派手さはないが地に足のついた安定銘柄。
優待情報から見る投資おすすめ度と根拠
不二家の株主優待は、実際に店舗で使える「株主ご優待券」がもらえる点が大きな魅力です。
日常的に利用しやすく、家族連れやスイーツ好きの方にとっては、実用性が非常に高い優待といえます。
優待券は500円単位で発行され、全国の不二家レストランや洋菓子店で使用できます。
スイーツを買うだけでなく、食事でも利用できるため、利用範囲が広く、贈り物としても重宝されます。
他の外食・食品系の優待と比べても、知名度が高く利用店舗数も多いため、使い道に困らない点が特徴です。
また、優待の内容が長年ほとんど変わっていないこともポイントです。
多くの企業がコスト削減のために優待を縮小する中で、不二家は安定して継続しています。
これは、株主を大切にしている企業姿勢の表れであり、長期保有者にとって信頼感につながります。
優待と配当を合わせた総合利回りは控えめですが、企業の安定性とブランド価値を考えれば、十分に納得できる水準です。
特に優待券は、現金と同じように利用できるため、実質的なリターンの満足度は数字以上といえます。
また、配当と異なり非課税で使える点もメリットです。
優待券は毎年3月頃に届き、有効期限は翌年の3月末まで。
つまり、約1年間じっくり使えるので、季節ごとのスイーツや誕生日ケーキなど、年間を通して楽しむことができます。
一方で、地方に住んでいて店舗が近くにない方には少し使いづらい面もあります。
しかし、全国の主要都市には店舗が多く、首都圏や関西圏などに住む方であれば十分活用できる内容です。
長期保有を前提にすれば、家族で毎年ケーキやお菓子を楽しむ「年に一度のご褒美」として活かすのが理想的です。
また、プレゼントとして利用する方も多く、優待券を通じて企業ブランドへの愛着が深まる効果もあります。
株主優待を「経済的メリット」だけでなく、「ブランドとのつながり」として楽しめる点が、不二家株の長期保有に向いている理由です。
長期で安定して優待を楽しみたい投資家にとって、安心して保有できる銘柄といえます。
総合評価
総合的に見て、不二家の株は「大きく増やす」よりも「安心して持ち続ける」タイプの投資先です。
日常生活の中で優待を楽しみながら、堅実にリターンを得たい人にはぴったりです。
ポートフォリオの中では、安定的な守りの位置に置くことで全体のバランスが良くなります。
投資の世界では、値動きの激しい銘柄ばかりに目が行きがちですが、不二家のような銘柄を一つ入れておくことで、全体の安定感が増します。
安心して長く持てる企業という意味で、長期投資家には非常におすすめの一社です。

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