ミヨシ油脂[4404]株情報(株主優待・配当・おすすめ情報)

ミヨシ油脂[4404]は、100年以上の歴史を持つ老舗の油脂メーカーです。

マーガリンやショートニングなど、私たちの食生活に欠かせない製品を手がけながら、地味ながらも着実に成長を続けています。

株価は長期的に安定しており、財務体質も健全です。

配当利回りは高く、優待も実用的なQUOカードがもらえるため、長期保有に向いた堅実な銘柄といえます。

短期的な値上がりを狙うよりも、配当と優待をコツコツと積み上げたい投資家におすすめです。

大きく派手な動きはないものの、生活に寄り添う“安定銘柄”として、ポートフォリオの安定化に役立つ存在です。

目次

株式情報

ミヨシ油脂[4404]東証スタンダード
時価総額
220億円

株価 2135
※更新:2025年10月11日

ミヨシ油脂[4404]30年株価チャート

30年チャートを掲載

割安度 安全度 値動き傾向
PER PBR 自己資本比率 ROE 信用倍率
2.2倍 0.55倍 42.7% 9.5% 47倍

優待&配当
総合利回り 配当利回り 優待利回り 権利確定月 優待最低取得額
5.14% 4.68% 0.47% 12月 213,500円
編集部おすすめ度理由
安定した業績と高い配当利回りが魅力の老舗メーカーです。株価は割安水準にあり、財務体質も堅実で、長期保有によるインカムゲインを狙う投資に適しています。優待はQUOカード1,000円分と控えめながら、使いやすく継続性が高い点が安心材料です。急成長は見込みにくいものの、配当+優待の総合利回りが高水準で、安定的な資産形成に向いた“守りの銘柄”といえます。

株主優待情報

株主優待の内容

ミヨシ油脂の株主優待は QUOカード1,000円分 です。

保有株数は 100株以上 が条件で、進呈は年 1回 です。

権利確定月は 12月 です。

区分内容
優待品QUOカード 1,000円分
必要株数100株以上
回数年1回
権利確定月12月
受取時期の目安翌年3月ごろに送付される事例あり ※配送時期は年により前後します。

上記の内容は主要な優待情報サイト(株探、みんかぶ、四季報オンライン等)で一貫して確認できます。

実務上は100株を長期で保有する前提で、優待と配当の合算利回りを見て検討するのが現実的です。

権利確定日と有効期限

権利確定日は 毎年12月末日 です。

12月末時点で100株以上を保有していれば優待対象になります。

進呈されるQUOカードには 有効期限は設定されていません

長期保管しても残高が失効しないため、必要なときに少額決済へ活用でき、優待としての使い勝手は高い部類です。

会社情報

引用:Wikipedia

ミヨシ油脂株式会社は、東京都葛飾区に本社を置く食品原料メーカーです。

創業は1921年と古く、日本の油脂産業の中でも長い歴史を持っています。

主な事業は「食品事業」「化成品事業」「ファインケミカル事業」の3分野に分かれています。

食品事業では、マーガリンやショートニング、ホイップクリーム、フィリングといった製菓・製パン向けの原料を中心に扱っています。

業務用製品が中心ですが、一般消費者向けにも「パン好きの油脂」や「おいしさ宣言」シリーズなど、家庭で使いやすい商品を展開しています。

パン屋や洋菓子店などの業務用需要が高く、業界内では安定したシェアを持っています。

化成品事業では、界面活性剤やプラスチック添加剤などの工業用素材を製造しています。

これらは日用品、化粧品、自動車、建材などの幅広い分野で利用されており、近年では環境に配慮した植物由来の製品も増えています。

さらに、環境保護やサステナブル原料のニーズが高まる中で、バイオマス素材を活かした研究開発にも注力しています。

ファインケミカル事業は、医薬・電子材料向けの高機能製品を手掛ける部門です。

高純度の脂肪酸やエステルなどを精密に加工する技術を持ち、他社との差別化を図っています。

この分野は利益率が高く、長期的には収益の安定化に貢献しています。

生産拠点は主に東京都葛飾区の本社工場と、千葉県船橋市の船橋工場があります。

また、グループ会社を通じて国内外に販路を広げており、アジア地域を中心に輸出も行っています。

従業員数は連結で500人台、単体で300人台となっており、老舗メーカーとしては中規模の体制です。

ブランド面では、業務用では「ミヨシホイップ」「デリシア」など、製菓業界で定番とされる商品群を持っています。

また、近年は「プラントベース食品」にも注力しており、植物性油脂を活用した新製品開発を強化しています。

こうした動きは、健康志向や環境意識の高まりに合わせた事業展開といえます。

会社全体としては、堅実な経営と安定した財務基盤が特徴です。

自己資本比率も40%台と健全で、長期的な成長を見据えた研究開発や設備投資を継続しています。

株主還元にも積極的で、配当性向の向上や株主優待の継続など、個人投資家にとって魅力ある企業といえます。

ミヨシ油脂は「食と化学で社会に貢献する」という企業理念を掲げ、人々の生活に欠かせない“油”を軸に、安心・安全で高品質な製品づくりを続けています。

地味ながらも生活に密着した安定企業として、長期保有を考える投資家から一定の支持を集めています。

編集部からのおすすめ情報

編集部のおすすめ:[review_stars4/5]

株式情報にみる分析

ミヨシ油脂の株価を長期的に見ると、20年から30年スパンで安定した推移を続けています。

短期的な上下はあるものの、企業としての業績や財務基盤は一貫して堅実です。

PERが低水準で推移しており、PBRも1倍を下回る状態が続いていることから、市場全体の中でも割安な水準にあります。

ただし、この割安さは成長鈍化ではなく「安定収益型企業」ゆえの評価であり、長期保有を前提とする投資家にとっては魅力的なポジションです。

自己資本比率も比較的高く、財務の健全性は高いといえます。

借入依存度が低く、景気変動に左右されにくい体質が確立されています。

また、ROEは中堅メーカーとしては標準的で、収益力に大きな問題は見られません。

この安定性は、事業構成のバランスにも支えられています。

食品向け油脂の需要は景気に左右されにくく、業務用・家庭用の両方に販路を持っている点は強みです。

一方で、化成品やファインケミカル事業も展開しているため、単一分野に依存していないのも安心材料です。

長期的なチャートで見ると、2000年代後半以降は底値圏からの回復が続き、直近10年では緩やかな上昇傾向にあります。

配当も安定しており、減配リスクが少ない点は個人投資家にとって大きなメリットです。

配当利回りは高く、総合利回りも5%を超える水準にあるため、インカムゲイン目的のポートフォリオに組み込みやすい銘柄といえます。

また、業績のボラティリティが低く、原材料価格の変動にも一定の耐性を持っています。

食品業界全体が原料高の影響を受けやすい中で、同社はコスト転嫁や生産効率化を進めており、利益率の安定を保っています。

ただし、大きな成長性や株価上昇の爆発力を求める投資には向きません。

ミヨシ油脂の投資価値は、あくまで“安定配当+優待による長期保有メリット”にあります。

短期的に大きな値上がりを狙う銘柄ではなく、景気循環をまたいで着実に資産を積み上げたい人向けです。

総合的に見て、同社株は割安かつ安定性が高い「守りの銘柄」といえます。

堅実な財務と高い配当利回りを背景に、長期的に安心して保有できる銘柄の一つです。

優待情報から見る投資おすすめ度と根拠

ミヨシ油脂の株主優待は、毎年12月末に100株以上を保有している株主を対象に、QUOカード1,000円分 が贈られるというシンプルな内容です。

一見すると控えめな優待内容ですが、実際にはその“堅実さ”が同社の企業姿勢と一致しており、長期保有向けの優待として評価できます。

まず、優待の利用価値が高い点が魅力です。

QUOカードはコンビニやドラッグストア、書店など全国の多くの店舗で利用できるため、使い勝手が非常に良く、有効期限もありません。

そのため、生活費の一部として実用的に活用できる優待です。

株価水準から見た優待利回りは大きくはありませんが、配当利回りが高いです。

この総合利回りの高さは、安定配当を維持している老舗メーカーとしては十分魅力的です。

特にミヨシ油脂のような財務の健全な企業が、この利回りを無理なく継続できている点は注目に値します。

また、優待の維持に対しても信頼性が高いといえます。

長年にわたり同様の内容を継続しており、廃止や改悪のリスクが極めて低い点は、長期保有投資家にとって安心材料です。

この「続けてくれる安心感」は、配当と並んで優待銘柄選びの重要な要素です。

さらに、優待の対象株数が100株からと少額であることも魅力です。

20万円前後の投資で優待+配当の両方が得られるため、投資初心者や優待投資を始めたい人にも取り組みやすい銘柄です。

また、優待の内容が金券型であるため、利用できる店舗や地域に左右されない点もメリットといえます。

外食系や小売系の優待とは異なり、業績や店舗数に依存するリスクがありません。

これにより、長期的に保有していても“優待の価値が目減りしない”という安定感があります。

一方で、優待そのものの金額は小さいため、優待目的だけで大きな魅力を感じるタイプの銘柄ではありません。

しかし、配当とのバランスを重視する投資家にとっては、総合的に非常に優れた利回り構成を持っています。

特に、減配リスクが低く、優待も実質的に維持されている点から、「毎年のインカムを確実に受け取りながら中長期で安定成長を期待できる銘柄」として安心して保有できます。

優待そのものの派手さはないものの、内容・安定性・実用性の3点がそろった優等生タイプといえます。

長期的に見て、生活に密着した形で価値を感じられる優待であり、長期保有との相性が非常に良い銘柄として評価できます。

総合的に見れば、優待のインパクトよりも“継続性と確実性”を重視する投資家にとって、堅実で信頼できる1銘柄です。

総合評価

ミヨシ油脂は、派手さこそないものの、安定した業績と堅実な株主還元を続けている老舗企業です。

株価指標を見ても割安で、自己資本比率やROEの水準からも経営の健全性が確認できます。

長期チャートでは大きな乱高下が少なく、安定的に推移している点は、安定志向の投資家にとって非常に安心感があります。

また、景気変動に強い食品関連の事業を軸にしており、製菓・製パン業界向けの油脂製品というニッチ市場で確固たる地位を築いています。

このような安定基盤に支えられているため、短期的な値動きに左右されず、じっくりと配当と優待を享受できる銘柄といえます。

優待面では、QUOカード1,000円分という控えめな内容ながら、使い勝手が良く、長期保有に向いた安心設計です。

さらに、配当利回りが高水準で安定しているため、総合利回り5%前後を確保できる点は、長期投資として非常に魅力的です。

この配当+優待のバランスが、ミヨシ油脂を「地味だが堅実」な投資対象に押し上げています。

一方で、急成長や大幅な株価上昇は見込みにくく、短期的な値上がり益を狙う銘柄ではありません。

しかし、長期的に安定した資産形成を目指す人にとっては、非常に信頼できる選択肢のひとつです。

特に、生活に密着した食品メーカーとしての安定性と、堅実な配当政策を併せ持つ点は、ポートフォリオ全体のリスク分散にも役立ちます。

総合的に見て、ミヨシ油脂は「長期保有でじっくり育てるタイプの優良銘柄」です。

株主優待を通じて実用的なメリットを得ながら、安定配当によって着実にリターンを積み上げられる点は、老舗企業ならではの魅力です。

安定配当・割安水準・堅実経営という三拍子がそろっており、「攻めの株」ではなく「守りの株」として長期投資に向く1銘柄です。

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