フジオフードグループ本社[2752]株情報(株主優待・配当・おすすめ情報)

フジオフードグループ本社[2752は、「まいどおおきに食堂」や「串家物語」などを展開する外食企業です。

家庭の味や手作りのぬくもりを大切にしており、全国に多くのファンを持っています。

株主優待では、自社グループの食事券や人気の惣菜・カレー・梅干しなどを選べるカタログが届き、実用性と満足感の両方を楽しめます。

一方で、株価は派手な動きを見せるタイプではなく、長期でじっくり保有することで安定したリターンを得られる銘柄です。

優待を活用しながら、生活の中で企業とのつながりを感じられるのが、この株の最大の魅力といえるでしょう。

目次

株式情報

フジオフードグループ本社[2752]東証プライム
時価総額
612億円

株価 1202
※更新:2025年10月10日

フジオフードグループ本社[2752]30年チャート

30年チャートを掲載

割安度 安全度 値動き傾向
PER PBR 自己資本比率 ROE 信用倍率
7.16倍 7.16倍 非公開 非公開 0.29倍

優待&配当
総合利回り 配当利回り 優待利回り 権利確定月 優待最低取得額
0.5% 0.25% 0.25% 6月・12月 120,200円
編集部おすすめ度理由
優待の充実度と安定感が魅力の外食企業です。株価の成長性はおだやかですが、長期的には堅実に推移しており、大きなリスクを取りたくない投資家に向いています。優待カタログは実用性が高く、家族で楽しめる内容が多いため、日常生活にうれしいリターンをもたらします。優待を楽しみながら、長く安心して保有できる“生活に寄り添う株”といえるでしょう。

株主優待情報

株主優待の内容

フジオフードグループ本社の株主優待は、年2回届く“選べるカタログ”方式です。

内容は自社グループで使える食事券3,000円分のほか、米やカレー、梅干し、串かつセット、ビール、うどん、食器、伊藤ハムの詰め合わせなどから選択できます。

具体的な候補例は以下のとおりです。①株主優待お食事券(3,000円分)②国産米1.4kg×3袋③まいどおおきに食堂のカレー15個④紀州産南高梅しそ漬け400g×2⑤串家物語 串かつ30本セット⑥エビスビール350ml×12本⑦半生うどん6人前⑧グループ皿3枚⑨伊藤ハム詰め合わせ。

贈呈基準は下表のとおりで、すべて“1セット=3,000円相当”が単位になっています。

食事券は原則グループ全店で利用できますが、一部店舗では使えない旨の注意書きがあります。

保有株数年間回数1回あたり年間合計形式
100株以上年2回3,000円相当×1セット6,000円相当カタログから選択
300株以上年2回3,000円相当×2セット12,000円相当カタログから選択
1,000株以上年2回3,000円相当×4セット24,000円相当カタログから選択

食事券の利用対象はグループ各店ですが、「ドトールコーヒー 堺市立総合医療センター店」「東京 土山人」「馳走 侘助」など一部店舗は対象外です。
最新の対象店舗は公式IRページの案内を確認するのが安全です。

権利確定日と有効期限

権利確定日は年2回で、6月末と12月末です。

権利付き最終日までに100株以上保有していれば対象になります。

優待の発送時期はおおむね確定日から数か月後で、受け取り後にカタログから希望商品を選択します。

食事券の有効期限は基本的に送付時の券面・案内に記載があり、毎回の発行ごとに設定されます。

期限や申込締切は年度で変わる場合があるため、実物到着時の案内を必ず確認してください。

会社情報

引用:Wikipedia

フジオフードグループ本社は、「まいどおおきに食堂」や「串家物語」などを全国で展開する外食企業です。

本社は大阪市北区にあり、食堂・カフェ・居酒屋など、さまざまな形の飲食店を運営しています。

会社ができたのは1999年で、創業者の藤尾政弘さんが「家庭の味を多くの人に届けたい」という思いから始まりました。

代表的なブランドである「まいどおおきに食堂」は、手作りの惣菜を自分で選ぶセルフスタイルの食堂で、どこか懐かしい味を楽しめるのが魅力です。

「串家物語」は、自分で串を揚げて食べるビュッフェ形式のレストランで、家族や若者に人気があります。

グループにはほかにも、うどん業態の「つるまる饂飩」や、天丼・定食が楽しめる「えびのや」、洋食の「ごはんや一芯」、スイーツ店「芋の華」などがあります。

店舗は全国各地にあり、直営だけでなくフランチャイズでも展開しています。

国内外を合わせると、グループ全体で700店舗を超える規模に成長しています。

出店場所は、商業施設や駅ビルなどの人が集まる立地が中心で、幅広い世代に親しまれています。

近年では海外にも進出しており、台湾やシンガポールなどアジア圏で店舗を増やしています。

現地の食文化や好みに合わせたメニューを開発するなど、柔軟な対応で海外市場を広げています。

新型コロナの影響で外食産業が厳しい状況にあった時期も、テイクアウトや冷凍食品の販売を強化して乗り越えました。

特に家庭向けの冷凍惣菜は人気が高く、株主優待の選択肢にも含まれています。

これにより、家庭でも店舗の味を楽しめる新しい価値を提供しています。

経営の基本方針は、「お客様に感謝され、地域に愛される店づくり」です。

店員との会話や家庭的な雰囲気を大切にし、リピーターが多いのが特徴です。

財務面では、自己資本比率が高い企業ではありませんが、ブランド力と安定した収益基盤が支えになっています。

長年にわたり配当と株主優待を継続しており、個人投資家からの信頼も厚い会社です。

今後は、既存ブランドの見直しや新しい飲食スタイルの開発に力を入れていく方針です。

「日常の中に少しの特別を届ける」というテーマを大切にしながら、安定的な成長を続けています。

編集部からのおすすめ情報

編集部のおすすめ:[review_stars4/5]

株式情報にみる分析

フジオフードグループ本社の株価は、30年の長いスパンで見ると、波を描きながらもゆるやかに成長してきた銘柄です。

飲食業という景気に左右されやすい業種に属しながらも、ブランドの定着と安定した店舗運営によって、長期的には堅調な推移を続けています。

短期では外食需要の変動や物価上昇の影響で株価が揺れる場面もありますが、業績の底堅さが長期保有を支える要因になっています。

PERやPBRの数値はやや高めで、同業他社と比べると割高感があります。

ただしこれは、安定した優待政策と長年続くブランド信頼度を市場が織り込んでいる結果でもあります。

配当利回りは低い水準ですが、優待と合わせた総合利回りでは一定の魅力を保っています。

自己資本比率はやや低く、財務の堅牢さという意味では課題が残りますが、キャッシュフローの安定と手堅い出店戦略によって大きなリスクにはつながっていません。

30年チャートをみると、リーマンショック期やコロナ禍での急落を経ても、最終的には回復しており、時間を味方につければリターンを得られる典型的な「長期向け銘柄」といえます。

また、外食産業の中でも業態が分散しており、食堂・ビュッフェ・カフェ・和食といった複数ブランドがリスクヘッジの役割を果たしています。

業績の柱が一業態に偏っていない点は、投資家にとって安心材料です。

直近では物価上昇や人件費増加の影響を受けていますが、値上げの受け入れが進み、客足も安定傾向にあります。

景気後退局面でも「安価で満足できる外食」というポジションを確保できているため、業績の底堅さが見込めます。

一方で、成長性という観点では爆発的な伸びは期待しにくく、どちらかといえば「安定配当・安定優待」を目的とした保有に向いています。

新規出店を積極的に進めるフェーズは過ぎ、今後は既存店の収益力を高める「守りの経営」が中心となります。

したがって、株価の上昇余地よりも、保有による安定感や優待の享受を重視する投資家に適した銘柄です。

この銘柄をポートフォリオに組み込む際は、急成長株のようなリターンを狙うのではなく、リスク分散の一角として保有する位置づけが理想的です。

大きなリターンは見込みにくいものの、優待を楽しみながら安定を求めるポートフォリオの補助的存在として検討に値する銘柄です。

優待情報から見る投資おすすめ度と根拠

フジオフードグループ本社の株主優待は、外食系銘柄の中でも特に人気が高く、優待目当てで保有している個人投資家も多い銘柄です。

年2回届くカタログ形式の優待は、食事券だけでなく、冷凍惣菜や梅干し、カレーなど、バリエーションが非常に豊富です。

単なる金券型の優待ではなく、「選ぶ楽しさ」がある点が長期保有を促す仕組みになっています。

100株保有でも年2回合計6,000円相当の優待が受け取れるため、優待利回りの観点では十分な魅力があります。

しかも自社グループのブランドを中心とした内容なので、会社のファンを増やす効果も大きいといえます。

「まいどおおきに食堂」や「串家物語」は全国に展開しており、優待券を使える店舗が多いのも強みです。

特に家族連れで外食を楽しむ投資家にとっては、実際の節約効果を感じやすく、実用性が高い優待です。

一方で、食事券ではなくカタログ商品を選ぶこともできるため、店舗が近くにない株主にもメリットがあります。

これは、居住地域を問わずに株主優待の恩恵を受けられるという点で、外食銘柄の中では大きなアドバンテージです。

また、優待内容の質が年々向上しており、冷凍総菜や加工品などは実際に同社が店舗で使用している素材をベースに作られているため、品質も安定しています。

この「自社製品を通じてブランド価値を伝える」優待設計は、企業ブランディングの一環としても非常に秀逸です。

配当利回りは低い水準ですが、優待の満足度が高いため、トータルの保有価値は決して低くありません。

むしろ、配当を重視するよりも「実感できるリターン」を得たい投資家に向いている銘柄です。

優待制度が長年継続されており、内容も安定している点からも、会社としての株主重視姿勢が強く感じられます。

これまで一度も制度の大幅改悪を行っていない点も、長期保有を後押しする安心材料です。

ただし、優待コストが企業収益に与える影響は無視できないため、業績悪化時には内容見直しのリスクもあります。

そのため、投資判断としては「優待を楽しみながら安定的に保有する」ことを目的にするのが最も合理的です。

短期的な売買差益を狙う銘柄ではなく、配当と優待を合わせてトータルでリターンを得るタイプの投資先といえます。

また、優待を使うたびに自社ブランドに触れる機会が生まれるため、企業への信頼感や愛着が自然と強まるのもポイントです。

このように、優待制度が投資家との関係を長期的に育てる「接点」として機能している点は、他社よりも一歩先を行く設計といえます。

総合的に見ると、優待の魅力度は非常に高く、生活に密着した形で株主に還元している理想的なスタイルです。

そのため、長期的に安定して優待を活用したい投資家には、非常に相性の良い銘柄といえるでしょう。

総合評価

フジオフードグループ本社は、長期保有型の投資家にとって「安定」と「楽しみ」を両立できる珍しい銘柄です。

株価面では、30年の長いスパンで見ると緩やかに上昇傾向を描いており、大きな成長株ではないものの、着実に信頼を積み重ねてきました。

PERやPBRはやや高く見えますが、それは市場が同社のブランド価値と安定性を評価している裏返しでもあります。

短期的な値動きに左右されやすい外食業界にありながらも、複数の業態を運営しているため、景気変動の影響を分散できている点は大きな強みです。

また、優待の内容が魅力的であることも、株価の底堅さにつながっています。

カタログ形式の優待は、実際に手に取って「この会社の商品を体験できる」仕組みになっており、株主と企業の距離を近づける役割を果たしています。

特に食事券だけでなく、自社製品や惣菜を選べる点は、外食企業の中でも差別化された設計です。

このような優待制度は、消費者としての満足感と投資家としてのリターンを同時に得られる仕組みになっており、長期保有を促す要素になっています。

配当利回り自体は低い水準にありますが、優待を合わせた総合利回りで見ると、保有メリットは十分に感じられます。

加えて、企業側も長年にわたって優待制度を維持しており、株主重視の姿勢が明確です。

その結果、同社の株は「値上がり益を狙う株」ではなく、「優待を楽しみながら安定した保有を続ける株」としての位置づけが確立されています。

一方で、成長性の鈍化や外食コストの上昇といった懸念材料もあります。

ただし、経営陣の堅実な運営姿勢と複数業態の展開力を考えると、急激な悪化リスクは限定的です。

長期保有を前提にすれば、優待を受け取りながら配当も加味できる「生活密着型の安定投資銘柄」としてバランスのとれた存在といえます。

ポートフォリオ全体で見た場合は、景気敏感株や成長株のリスクを緩和する“安定セクター枠”として保有するのが理想的です。

総合的に評価すると、フジオフードグループ本社は30段階評価のうち「8」。

過度な期待をする銘柄ではありませんが、優待を通じて企業とのつながりを感じながら、安心して長く付き合える一社です。

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