資生堂[4911]株情報(株主優待・配当・おすすめ情報)

資生堂[4911]は、日本を代表する化粧品ブランドとして世界中で愛され続けている企業です。

長い歴史の中で、スキンケアやメイクアップを中心に幅広い商品を展開し、アジアや欧米でも確かな存在感を築いてきました。

一方で、株価は好調な時期と調整期をくり返しながら、ブランド力を背景に成長と変化を続けています。

優待制度では、自社商品やオンラインストアで使えるポイントなど、日常的に使える内容がそろっており、実用性の高さが魅力です。

また、長期保有を条件とする設計になっているため、短期の値動きに左右されず、企業とともに歩む投資スタイルに向いています。

安定したブランド力と、株主を大切にする姿勢の両方を持つ資生堂は、長期目線でじっくり付き合いたい銘柄といえるでしょう。

目次

株式情報

資生堂[4911]東証P
時価総額
1兆27億円

株価  2,527.5
※更新:2025年10月6日

資生堂[4911]30年株価チャート

30年チャートを掲載

割安度 安全度 値動き傾向
PER PBR 自己資本比率 ROE 信用倍率
170倍 1.64倍 45.8% 6.9% 5.59倍

優待&配当
総合利回り 配当利回り 優待利回り 権利確定月 優待最低取得額
2.0% 1.6% 0.4% 12月 252,750円
編集部おすすめ度理由
世界的に高いブランド力と研究開発力を持つ日本を代表する化粧品メーカーです。
株価は長期的に波があり、外部環境の影響を受けやすい一方で、ブランド価値の高さが下支えとなっています。優待は実用性が高く、長期保有を前提とした制度設計が魅力です。短期での値上がり益を狙う銘柄ではありませんが、配当と優待を楽しみながらじっくり保有するスタイルに向いています。

株主優待情報

引用:資生堂

株主優待の内容

資生堂の株主優待は、1年以上継続して株を持っている株主を対象にしています。

保有株数に応じて、「資生堂オンラインストア」で使えるポイント、自社ご案内品、または社会貢献団体への寄付のいずれかを選ぶことができます。

ポイントは1ポイント=1円相当で、日常的に資生堂の製品を使っている方には使い勝手の良い内容です。

2025年からはポイント制度の運用がより明確になり、利便性が高まりました。

以下は最新の区分です。

保有株数優待内容(選択制)長期保有条件
100株以上ポイント1,500 または 自社ご案内品 または 寄付前年と当年の12月末でいずれも100株以上
400株以上ポイント5,000 または 自社ご案内品 または 寄付同上
1,000株以上ポイント10,000 または 自社ご案内品 または 寄付同上
2,000株以上ポイント12,000 または 自社ご案内品 または 寄付同上

自社ご案内品には、「資生堂パーラー」など、オンラインストアで販売していない商品が含まれます。

株数が多いほど高級ラインや限定商品が選べる傾向があり、長期保有者への配慮が感じられる優待内容です。

日用品として使えるポイントを選べば実用性が高く、寄付を選べば社会貢献にもつながる柔軟な制度となっています。

権利確定日と有効期限

権利確定日は12月末日です。

前年と当年の12月末時点で、どちらも100株以上を持っていることが条件になります。

前年と当年で保有株数が違う場合は、少ない方の株数に基づいて判定されます。

どちらかで100株未満の場合は、優待の対象外となります。

優待案内は毎年春ごろに送付され、申し込みは案内に記載された期間内に行います。

ポイントの有効期限は発行からおおむね1年間です。

期限を過ぎると失効するため、忘れずに利用するのが望ましいです。

会社情報

引用:Wikipedia

資生堂は東京に本社を置く化粧品メーカーで、スキンケアとメイクを中心に世界で事業をしています。

同社は高価格帯の「プレステージ」領域を強みとしており、研究開発に力を入れて肌の土台を整える発想を重視しています。

国内では百貨店や化粧品専門店にカウンターを構え、ドラッグストアや量販店、公式オンラインストアでも幅広く販売しています。

空港の免税店など旅行者向けのチャネルも持ち、観光需要の回復に合わせた取り組みも進めています。

ブランドはグローバル旗艦の「SHISEIDO」、上位ラインの「クレ・ド・ポー ボーテ」、メイクで存在感のある「NARS」、カウンセリングに強い「イプサ」、クリーンビューティーで支持を集める「ドランクエレファント」を中核に据えています。

日本発のスキンケアとしては「エリクシール」「アネッサ」「マキアージュ」「dプログラム」「HAKU」「プリオール」「ベネフィーク」「イノウイ」「リバイタル」「アクアレーベル」などを展開し、価格帯や肌悩みごとに選びやすいライン構成になっています。

店舗網は百貨店の直営カウンターや専門店内のショップに加え、主要都市の路面や商業施設にブティックを配置する形で広がっています。

国内外での直営カウンターは継続的に磨き込みを行い、肌測定やカウンセリングを受けられる体験型の接客を重視しています。

一方でオンライン販売は公式ストアと各モールを併用し、店舗でのサンプル体験とオンラインでの利便性をつなぐ設計が進んでいます。

百貨店を中心にした高単価帯の構成は景気の波の影響を受けやすい面がありますが、主力ブランドのリニューアルや限定品の投入、スキンケアの基礎アイテム強化で安定収益をめざす方針です。

中国やトラベルリテールの需要変動には注意が必要ですが、日本や欧米ではインバウンドやスキンケア回帰の流れが下支えになっています。

今後は主力ブランドへの投資集中と、収益性を意識した販路最適化を進める計画で、店頭体験の質を上げつつECの利便性も高める動きが続きます。

研究拠点や工場は国内外に分散し、肌研究の成果をグローバルで共有する体制が整っています。

サステナビリティでは、環境負荷の低い容器設計や原料調達、地域社会への教育支援などをテーマに、ブランド横断で取り組みを進めています。

編集部からのおすすめ情報

編集部のおすすめ:

株式情報にみる分析

30年チャートを見ると、この銘柄は長い時間を使って山と谷をいくつも作ってきました。

成長の波が来た時は一気に高値圏まで駆け上がり、その後は外部環境が悪化すると大きく押し戻されるというサイクルがはっきりしています。

直近では、コロナ禍とその後の需要の揺れ、旅行関連の回復速度の差、中国をはじめとしたアジアの消費ムードの振れなどが重なり、高値からは大きく調整してきました。

今は長い下げのあとで下値を固めつつ、反発と押し目をくり返している段階に見えます。

この銘柄の本質は、景気や為替、観光需要の追い風が吹くと強さを発揮し、逆風が吹くと業績も株価も重くなるという、外部要因への感応度の高さにあります。

一方で、長い目で見るとブランド力と研究開発力が資産の核になっており、新製品の当たりや主力ブランドの改良が決まると中期での上昇エネルギーを生みやすい体質です。

過去の大きな上昇局面も、アジアを中心とした需要拡大と、プレミアム領域への集中が組み合わさった時に起きています。

つまり、外部環境の風向きと、同社のブランド戦略がそろった局面では、長期保有のリターンが期待しやすいということです。

現在は、グローバルでスキンケア需要が底堅く、旅行需要も戻りつつある一方、地域ごとの回復速度に差があり、販売チャネルの最適化にも時間がかかっています。

この移行期はどうしても利益の波が出やすく、株価も方向感が出にくいので、短期での値幅取りよりも、時間を味方にした分散買いと中期の待ちが合う局面です。

中長期の追い風としては、アジアの中間層拡大、プレミアム志向の定着、科学的根拠を重視したスキンケアの普及、デジタルと店舗をつなぐ販売体験の進化があります。

逆に向かい風は、地政学や規制の変化、競合の新規参入、為替の急変、観光動向の失速などです。

これらは読み切れない要素ですが、ポートフォリオ全体で分散しておけば個別の突発事象のダメージは抑えられます。

資本配分の観点では、同社は過去に収益性の低い事業を切り出し、稼げる領域に注力してきました。

この方針が続く限り、利益体質はじわじわと底上げされ、次の追い風が来た時にレバレッジが効きやすくなります。

長期投資家としては、上昇相場の勢いに飛びつくよりも、今のように市場が不安で評価が割れやすい時期に、無理のない範囲で買い足していくのが現実的です。

買いの判断は一度で決めず、数回に分けて入ることで、外部環境のブレを平均化できます。

また、同社は配当と優待の両輪で株主還元を行っており、保有中の心理的コストを下げてくれる点も長期保有と相性が良いです。

総じて、今は大きなトレンド転換を待つ助走期間という位置づけです。

次の需要サイクルと自社の施策がかみ合えば、長期の上昇ストーリーに戻る可能性は十分にあります。

一方で、回復には時間がかかる前提で構えておく必要があります。

そのため、総合評価は控えめにしつつも、将来の芽は残しておくというバランスが良いと考えます。

ポートフォリオに組み入れるなら、中心ではなくサテライトに置き、時間分散で拾いながらブランドの再加速を待つ戦略を提案します。

株主優待にみる分析

資生堂の株主優待は、長期で株を持つ人にとって「企業とともに歩む楽しみ」がある制度です。

短期での値動きを追う投資というよりも、会社と同じ時間を共有しながらブランドの成長を見守る、まさに長期保有向けの仕組みになっています。

優待の内容は、資生堂の製品やオンラインストアで使えるポイント、自社の案内品、あるいは社会貢献団体への寄付から選べる形式です。

この選択肢の幅が広い点が特徴で、実用性と社会性を兼ね備えています。

日用品として化粧品を使う人なら、オンラインストアのポイントを活用することで生活の中で実感できるメリットがあります。

また、自社案内品を選べば、普段手に入らない限定セットや上質なスキンケア商品を体験できるため、ブランドへの愛着がより深まります。

さらに、寄付を選択できる点も評価できます。

消費を通じた社会貢献を企業が主導している姿勢は、企業価値を超えた「共感の投資」として、長期保有のモチベーションになります。

このように、優待は単なる金銭的な還元ではなく、ブランド体験の一部として機能しています。

投資家にとっては、「資生堂という企業を応援しながら、自分自身もその世界観に触れられる」という楽しみが得られます。

優待制度のもう一つの特徴は、1年以上の継続保有が条件になっていることです。

これは短期的な売買を目的とした投資ではなく、長く支えてくれる株主を大切にする姿勢の表れです。

長期保有を促すことで、安定株主の割合が増え、経営も中期的な視点での意思決定がしやすくなります。

投資家にとっても、継続保有の条件を満たすことでより高い優待を受け取れるため、持ち続けるインセンティブが明確です。

また、優待ポイントは日用品の買い替え時期ともかみ合っており、1年ごとに届くのがちょうど良いサイクルになっています。

実際の金額換算では派手さはないものの、生活の中で実感できる価値をもたらす点が資生堂らしい魅力です。

そして優待の存在は、株価が低迷している局面でも「持っている意味」を感じさせてくれます。

市場が不安定な時期でも、優待と配当があることで長期保有の安心感が生まれ、投資の継続がしやすくなります。

そのため、短期での値上がり益を狙うよりも、安定とブランド体験を求める投資家に向いた銘柄といえます。

企業イメージも良く、優待内容も分かりやすいため、家族や夫婦での共同保有にも向いています。

また、将来的にスキンケア需要がさらに広がれば、優待の価値も一層高まる可能性があります。

総合的に見ると、この優待は「日常に寄り添いながら、企業との信頼関係を築ける」点で優秀です。

短期的なリターンよりも、長期保有による安心感と満足感を重視したい投資家にとって、十分に魅力的な制度です。

価格変動に一喜一憂せず、ブランドへの共感を持ちながら保有を続けることで、満足度の高い投資になる銘柄です。

総合評価

資生堂は、日本を代表する化粧品メーカーでありながら、世界的にも強いブランド力を持っています。

今後は、アジア市場の回復やインバウンド需要の戻りが追い風となる可能性があり、長期目線での保有価値は十分にあります。

株価を見ながら優待と配当を楽しむ「ゆっくり育てる投資」として位置づけるのが現実的です。

短期での上昇を狙うよりも、ブランド価値と安定した優待を重視し、長期で持ち続けるポートフォリオの一角として検討したい銘柄です。

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