チームスピリット[4397]株情報(株主優待・配当・おすすめ情報)

チームスピリット[4397]は、クラウド型の勤怠管理や経費精算サービスを展開している企業です。

株価は過去に急上昇したあと大きく下がり、いまは落ち着いた水準で推移しています。

2025年には株主優待制度を新しく導入し、長期保有の投資家にとって魅力のあるポイント制度をスタートしました。

短期的な値動きに期待する銘柄ではありませんが、長期的に保有しながら優待を活用して楽しめる投資先として注目できます。

目次

株式情報

チームスピリット[4397]東証GRT
時価総額
約100億円

株価 604
※更新:2025年9月16日

10年チャートを掲載

割安度 安全度 値動き傾向
PER PBR 自己資本比率 ROE 信用倍率
約45倍 6.75倍 33.3% -13.7% 約164倍

優待&配当
総合利回り 配当利回り 優待利回り 権利確定月 優待最低取得額
0.51% 0% 0.51% 2月、8月 60,400円
編集部おすすめ度理由
過去に高騰と下落を経験し、現在は落ち着いた株価水準にあります。財務面では割高感や収益性の低さが目立つ一方で、事業は働き方改革やクラウドサービスといった成長分野に属しており、将来的な成長余地は十分にあります。また、2025年から導入された株主優待制度は長期保有に適した仕組みであり、投資家にとって魅力的です。

株主優待情報

引用:Yahooファイナンス

株主優待の内容

チームスピリット[4397]は、2025年4月11日に株主優待制度を新設しました。

内容は「プレミアム優待倶楽部」のポイントが年2回進呈されるもので、食品や日用品、電化製品など幅広い商品と交換できます。

付与されるポイント数は以下の通りです。

保有株数 進呈ポイント 相当額
1,000株 1,500ポイント 1,500円相当
2,000株 4,000ポイント 4,000円相当
3,000株 7,500ポイント 7,500円相当
4,000株 25,000ポイント 25,000円相当
50,000株 40,000ポイント 40,000円相当

優待ポイントは株式を継続して保有している場合に限り繰越が可能で、最大2年間有効です。

また、上記の進呈ポイント数は現時点では「未確定」とされています。

最終的な内容は2025年8月期の通期決算発表時に公表予定です。

さらに、株主には10月上旬ごろに「優待倶楽部の案内」が発送される予定となっています。

権利確定日と有効期限

権利確定日は2月末と8月末の年2回です。

優待ポイントは継続保有を前提に最大2年間繰越可能で、長期保有の株主にとって利用しやすい仕組みになっています。

会社情報

出典:チームスピリット

株式会社チームスピリットは、働く人たちの「ラクに・はかどる・安心できる職場」をつくることを目指すソフトウェア会社です。

会社は1996年に設立され、本社は東京の内幸町にあります。

また、大阪などの関西に支社を持ち、海外ではシンガポールにも拠点を置いています。

この会社の中心となるサービスは「TeamSpirit」というクラウド型のソフトです。

クラウド型というのはインターネットを通じて利用できる仕組みで、特別なソフトをインストールしなくても使えるのが特徴です。

TeamSpiritの主な機能には、勤怠管理、工数管理、経費精算があります。

勤怠管理では、出勤や退勤の時間を記録したり、休暇申請を提出したり承認したりできます。

リモートワークやシフト勤務など多様な働き方にも対応しています。

工数管理では、仕事やプロジェクトごとに「どれだけの時間を使ったか」を記録できます。

これによって、どの作業にどれくらいの時間がかかっているかを見える化でき、効率改善や無駄の削減につながります。

経費精算では、交通費や出張費、備品代などの申請をオンラインで簡単に行うことができます。

紙や手作業に比べてスピードが速く、記録も安全に管理できます。

これらの機能は一つのシステムにまとめられており、データのやり取りがスムーズに行える点が強みです。

別々のシステムを併用するよりも手間が減り、業務の効率化につながります。

チームスピリットは、中規模から大企業まで幅広い顧客を持っています。

2025年5月末の時点で、利用企業は2,000社以上にのぼり、ライセンス数はおよそ60万人を超えています。

また、TeamSpiritは「Salesforce Platform」という世界的に使われているクラウド基盤の上で動いています。

そのため、セキュリティやシステムの安定性に優れており、顧客の要望に応じたカスタマイズも比較的柔軟に行えます。

さらに、社員の働き方にも柔軟性があります。

リモートワークやオフィス勤務を組み合わせたハイブリッド型を取り入れており、社員が働きやすい環境を意識しています。

平均年齢はおよそ37歳で、若手から中堅の社員が活躍しやすい職場です。

直営店舗や小売ブランドといった形は持っていません。

ソフトウェアを開発・提供する会社なので、サービスはすべてインターネットを通じて企業に提供されています。

編集部からのおすすめ情報

編集部のおすすめ:

株式情報にみる分析

チームスピリット[4397]の株価推移を10年チャートで見ると、2018年から2019年にかけて大きく上昇し、株価は3,000円を超える高値をつけました。

しかしその後は成長期待がはがれ落ちるように下落し、2022年以降は500円前後まで落ち込んでいます。

つまり、過去には「期待先行で株価が高騰した時期」がありましたが、その後は業績や成長スピードが市場の期待に追いつかず、大幅な株価調整が起きたことがわかります。

長期投資家の視点で重要なのは、この低迷期を抜けて再び安定した成長軌道に戻れるかどうかです。

現在の株価水準は高値の約6分の1から7分の1にあたり、過去の過熱感はすでに落ち着いています。

その一方で、株価は底値圏で長く横ばいを続けており、出来高も減少して落ち着きを取り戻しているように見えます。

これは、投資家の期待が過去ほど大きくなくなった分、逆に「下値の安定感」が出てきた段階だと考えられます。

財務指標を見ると、PERやPBRは依然として高い水準であり、利益に対して株価が割高に見える部分は残っています。

また、ROEが低く、自己資本比率も十分に高いとは言えないため、数字だけで見れば投資妙味に欠ける部分はあります。

しかし、この会社のビジネスは働き方改革やクラウドサービスといった長期的な社会のテーマに合致しており、需要そのものは今後も続いていくと予想されます。

つまり、財務面の弱さはリスクですが、事業領域そのものは成長産業に属しているため、長期的には株価の回復余地があると評価できます。

過去のように急激な上昇は期待しにくいですが、低迷を経てからの再成長局面に投資するという意味では、今の株価水準は「割高感と割安感が交錯するグレーゾーン」にあると言えるでしょう。

結論として、株式情報から見た投資のおすすめ度は10段階で6です。

すぐに大きな利益を狙える銘柄ではありませんが、ポートフォリオに組み込んで中長期でじっくり育てていく選択肢としては十分に検討できる銘柄です。

優待情報から見る投資おすすめ度と根拠

チームスピリット[4397]の株主優待は、2025年4月に新しく導入された制度です。

内容は「プレミアム優待倶楽部」のポイント進呈で、株数に応じて年に2回ポイントがもらえます。

このポイントは食品や日用品、家電、旅行など幅広い商品と交換できるため、現金と同じように使い勝手の良い仕組みになっています。

一般的な優待では自社製品や特定のサービス券が多い中で、このように多様な商品と交換できる形式は、投資家にとって自由度が高いという魅力があります。

優待の仕組みを見ると、1,000株で1,500ポイント、2,000株で4,000ポイント、3,000株で7,500ポイント、4,000株で25,000ポイント、そして50,000株で40,000ポイントが付与される予定です。

株数が増えるごとに進呈額も大きくなるため、大口株主には特に魅力的な制度です。

また、優待のポイントは最大2年間繰り越すことができます。

条件としては株式を継続して保有している必要がありますが、使わずに貯めておいて、後でまとめて利用することが可能です。

この繰越制度は、長期保有をする投資家にとっては非常に有利な仕組みです。

つまり、この優待は単なるお得感を提供するだけでなく、投資家に「株を長く持ってもらう」ように設計されています。

権利確定日は2月末と8月末で、年に2回ポイントがもらえる仕組みになっています。

半年ごとに定期的に優待が届くことで、投資家は持ち続ける楽しみを感じやすくなります。

さらに、会社の案内によれば10月上旬ごろに「優待倶楽部の案内」が発送される予定であり、実際に商品を選ぶ体験そのものも投資家の満足度を高める要素になっています。

一方で注意点もあります。

この優待は最低取得株数が1,000株からとなっており、投資に必要な資金は株価600円前後の場合で60万円以上となります。

個人投資家にとっては手軽とは言いにくい水準であり、少額で気軽に優待を楽しみたい人にはややハードルが高い制度です。

また、現時点で発表されている進呈ポイント数は「未確定」であり、正式な数値は2025年8月期の通期決算発表時に公表される予定です。

つまり、今の段階では制度の方向性は示されているものの、最終的な内容は流動的であることを理解しておく必要があります。

総合的に見ると、この優待制度は大口の株主や長期保有を前提とする投資家にとって非常に魅力的です。

優待の自由度が高く、ポイントを貯めて使える仕組みは生活に直結するメリットをもたらします。

その一方で、必要投資額の大きさや制度内容がまだ確定していない点はリスクといえます。

結論として、優待情報から見た投資おすすめ度は高めと考えられます。

特に、長期的に株を保有しながら安定した成長を期待したい投資家にとっては、十分に検討する価値がある制度です。

総合評価

チームスピリット[4397]の株価は、過去に大きく上昇したあと長い下落を経験し、現在は落ち着いた水準で推移しています。

これは過去の期待先行の高騰から一巡し、実力に見合った水準に調整された結果だと見ることができます。

数字だけを見れば割高感や財務面での弱さが残っており、短期的には大きな値上がりを期待するのは難しい状況です。

しかし、同社の事業は働き方改革やクラウドサービスという長期的に需要が続く分野に位置しており、今後も成長の余地があると考えられます。

そのため、株式情報から見ると「リスクもあるが中長期での成長が期待できる」という評価になります。

一方で、株主優待については新設されたばかりですが、ポイント制による自由度の高さや繰越制度の仕組みなど、長期保有の投資家にとって魅力的な制度が整えられています。

最低取得株数が1,000株からというハードルの高さはあるものの、大口の株主や安定して株を持ち続ける人にとっては十分なメリットがあります。

このように、株式の内容と優待制度を総合して考えると、短期売買には向かないものの、ポートフォリオの一部として長期的に保有する価値はあります。

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