マルゼン[5982]株情報(株主優待・配当・おすすめ情報)

マルゼン[5982]は、業務用厨房機器の分野で長い歴史と確かな実績を持つ企業です。

株価は過去30年のチャートを見ると、低迷期を経て大きく成長し、現在は最高水準にあります。

景気に左右される面はあるものの、厨房機器の更新や衛生基準への対応といった需要が底堅く、投資家に安心感を与える銘柄といえます。

目次

株式情報

マルゼン[5982]東証スタンダード
時価総額
約696億円

株価 3,520
※更新:2025年9月1日

30年チャートを掲載予定

割安度 安全度 値動き傾向
PER PBR 自己資本比率 ROE 信用倍率
約11.9倍 1.15倍 68.6% 9.9% 0.00倍

優待&配当
総合利回り 配当利回り 優待利回り 権利確定月 優待最低取得額
約3.45% 約3.27% 約0.18% 2月、8月 1,056,000円
編集部おすすめ度理由
安定した成長性と配当・優待をあわせた堅実な利回りが特徴です。
過去30年の株価推移は右肩上がりを示しており、財務基盤の強さと事業の安定性が裏付けとなっています。短期的な値動きに過度な期待をする銘柄ではありませんが、長期の資産形成やインカム重視の投資には十分向いています。

株主優待情報

株主優待の内容

マルゼンの株主優待は、年2回もらえるクオカードです。

保有株数に応じて金額が変わり、300株から優待が受けられる仕組みになっています。

日常の買い物や外食で使えるため、現金同様の価値があり、使い勝手の良さが魅力です。

保有株数贈呈金額(年2回)年間合計
300株以上1,000円分 × 2回2,000円分
1,000株以上3,000円分 × 2回6,000円分
3,000株以上5,000円分 × 2回10,000円分

権利確定日と有効期限

権利確定日は「2月末」と「8月末」の年2回です。

つまり半年ごとに優待を受け取れるので、長期保有するモチベーションが高まります。

配布されるクオカードは特に有効期限がなく、いつでも利用できます。

そのため、使い忘れの心配がなく、生活費の一部を補う形で役立ちます。

会社情報

引用:マルゼン株式会社

マルゼン株式会社は、業務用厨房機器を中心に、設計・製造・販売・施工などまでを一貫して手がける会社です。

外食店や学校、病院、ホテルなど、幅広い現場で使われる厨房機器を作り、届けています。

年々成長しており、特に外食産業向けには強みを持っています。

さらに、パンなどを作るベーカリー機器にも事業を広げています。

会社の本社は東京都台東区根岸にあります。

1961年(昭和36年)3月に設立され、60年以上の歴史を持つ老舗企業です。

マルゼンは全国に広がる販売網も強みです。

営業・サービス拠点は全国で90〜91カ所あり、地域ごとに細かな対応が可能です。

さらに、工場は全国に3カ所(九州、東北、首都圏)あり、物流センターも7カ所に構えています。

こうした体制により、迅速で高品質な厨房機器を、必要な場所に届けることができます。

ブランドというより、「マルゼン」は自社ブランドとして独自色のある機器を提供しています。

さらに、関連会社には「マルゼン工業株式会社」などがあり、ベーカリー機器や関連製品の展開を支えています。

こうした会社の取り組みは、創業以来ずっと変わらず、お客様への丁寧な対応や製品の信頼性を大切にする姿勢から来ています。

製造から販売、施工、保守まで一貫して提供することで、お客様の安心を支える“トータルキッチンプランナー”を目指しています。

要点を整理すると以下のとおりです。

創業は1961年、東京都に本社があります。

業務用厨房機器を中心に、ベーカリー機器にも進出しています。

製造から保守まで一貫したサービス提供ができる体制を持っています。

このように、マルゼンは長年にわたって培ってきた技術力と広いネットワークを生かし、たくさんの現場で信頼され続けている企業です。

編集部からのおすすめ情報

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株式情報にみる分析

マルゼンの株価推移を長期的に振り返ると、低迷期を経た後に大きく成長軌道に乗ったことがよくわかります。

30年のチャートでは、2000年代前半までは数百円台で停滞していましたが、2010年代以降に成長が加速し、2017年のピーク後も水準を切り上げながら推移しています。

そして直近では3,000円を超える水準に安定して滞在しており、過去最高値圏に位置しています。

これは単なる一時的な株価上昇ではなく、企業の収益力や財務基盤が強化されてきたことの証左といえるでしょう。

このような株価の動きは、事業の安定性と需要の広がりを反映しています。

業務用厨房機器という事業は、景気に左右されつつも、必ず一定の需要がある生活インフラ的な分野です。

とくに外食産業の多様化や省エネ・衛生基準の強化など、社会的要請が続くことで、長期的には安定した更新需要が生まれます。

また、同社は製造から施工、保守まで一貫して行える体制を持っているため、顧客との長期的な関係を築きやすく、株価に表れるような持続的な成長を実現しています。

配当利回りは安定した利益還元を続ける姿勢は投資家に安心感を与え、長期保有に適した銘柄であることを示しています。

加えて、自己資本比率が高く、財務体質の強さが裏付けとなり、下落局面でも大きく崩れにくい点も評価できます。

ただし、現在の株価は長期的に見てもかなり高い水準にあります。

2010年代の低位株価から比べると大幅な値上がりをすでに達成しており、これから投資する場合は「今後も成長が続くか」を冷静に見極める必要があります。

ただし、これまでの成長が一過性ではなく、社会的なニーズの変化に対応した結果であることを踏まえると、今後も堅調な推移を見せる可能性は十分にあると考えられます。

総合的に判断すると、マルゼンは安定感と成長性を兼ね備えた銘柄であり、配当と優待を通じて長期保有に向く性格を持っています。

短期の値動きに翻弄されず、じっくりと資産形成を進める投資家にとって、ポートフォリオに組み込む価値のある銘柄といえるでしょう。

株主優待にみる分析

マルゼンの株主優待は、現金同様に使えるクオカードを年に2回受け取れる点に特徴があります。

飲食や日常の買い物など幅広い場面で活用でき、投資家にとっては配当と合わせて実質的な利回りを押し上げてくれる存在です。

とくに300株以上の保有から優待を受け取れる仕組みになっており、最低取得額は100万円を超えます。

優待内容はシンプルながら実用性が高く、企業の姿勢としても安定した株主還元を重視していることが伝わります。

長期にわたって継続している優待制度は、会社の財務基盤が堅実である証拠ともいえます。

一時的な景気変動で業績が揺れる局面があっても、優待と配当を組み合わせた還元を継続する姿勢は投資家に安心感を与えます。

また、クオカードという形は利用者を限定しないため、万人にとって利便性が高く、受け取った優待の価値が毀損しにくい点もプラス材料です。

さらに、権利確定日が2月と8月に設定されていることも長期保有に向いた要素です。

半年ごとにインカムを実感できるため、投資を継続する心理的な支えになります。

優待に有効期限がない点も安心感があり、受け取ったクオカードをライフスタイルに合わせて使える柔軟性は、長期投資家にとって心地よいメリットとなります。

この「いつでも使える」という気楽さは、優待制度全体の魅力を高めている部分です。

もちろん、優待利回り自体は配当に比べると控えめです。

しかし、配当利回りが高い水準にあるため、優待は“おまけ”としての位置づけで考えるのが現実的です。

特に長期保有を前提とした場合、定期的に小さな楽しみを得られる点は心理的効果が大きく、投資を続けやすくする要因となります。

こうした「金銭的な実利」と「投資を継続するモチベーションの維持」を両立していることは、優待制度の強みといえるでしょう。

また、企業イメージの向上という側面でも、マルゼンの優待はプラスに働いています。

外食や厨房設備という業界は、一般の消費者には接点が少ない分野ですが、株主優待を通じて企業の存在を意識する機会を作り、長期的なブランド浸透につなげています。

これは投資家との関係を深めるうえで大きな意味を持ち、単なる経済的リターン以上の価値を生み出していると評価できます。

総合的にみると、マルゼンの優待は派手さはありませんが、長期投資家に安心感を与え、保有を継続する理由をしっかりと提供しています。

特に、配当と優待を合わせた総合利回りが堅実に確保できる点は、資産形成を重視するスタイルに合致します。

短期的な値上がり益を狙うタイプの銘柄ではなく、優待と配当を受け取りながらじっくりと持ち続けることでメリットを最大化できる銘柄です。

したがって、優待の観点から見た投資おすすめ度も高く評価できます。


数値的には控えめながら、実用性、継続性、心理的効果といった側面から、長期保有との相性は非常に良いと考えられます。

優待がもたらす日常的な満足感と、長期投資を支えるモチベーションの両立を実現している点が、この銘柄をポートフォリオに組み込む理由となるでしょう。

総合評価

マルゼンは安定感と成長性を兼ね備えた銘柄であり、配当と優待を通じて長期保有に向く性格を持っています。

短期の値動きに翻弄されず、じっくりと資産形成を進める投資家にとって、ポートフォリオに組み込む価値のある銘柄といえるでしょう。

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