ライフフーズ[3065]株情報(株主優待・配当・おすすめ情報)

ライフフーズ[3065]は関西や東海地方で「ザめしや」などを展開している外食チェーンです。

株価は長期的に見ると大きな成長はなく、投資としての魅力は控えめです。

一方で、株主優待では食事券やジェフグルメカードがもらえるため、日常で使える楽しみがあります。

ただし店舗が限られているため、生活圏にお店がある人にはメリットがありますが、そうでない人にはあまり向いていません。

株式の成長性と優待の実用性をどう評価するかが投資判断の分かれ目となります。

目次

株式情報

ライフフーズ[3065]東証ST
時価総額
約61.3億円

株価 1,675
※更新:2025年8月15日

ライフフーズ[3065]30年株価チャート

30年チャートを掲載

割安度 安全度 値動き傾向
PER PBR 自己資本比率 ROE 信用倍率
48.76倍 2.93倍 41.3% 27.36% 0.00倍

優待&配当
総合利回り 配当利回り 優待利回り 権利確定月 優待最低取得額
0.88% 0.29% 0.59% 2月、8月 167,400
編集部おすすめ度理由
長期投資で資産を増やす目的にはあまり向いていません。株価は大きな成長を描かず、配当も低い水準にとどまっています。そのため純粋な投資対象としての魅力は限定的です。一方で株主優待は日常的に使いやすく、関西や東海に住む人にとっては生活に役立つ要素があります。優待を楽しむ目的であれば保有を検討できますが、資産形成を狙う銘柄としてはおすすめ度は低いと言えます。

株主優待情報

株主優待の内容

ライフフーズでは、年に2回、2月末および8月末の株主名簿に載っている方を対象に、株主優待が用意されています。

ご自身で使える「株主優待券」または「ジェフグルメカード」のどちらかを選べます。

選べる優待の金額は、保有する株式数によって変わります。

下表にわかりやすくまとめました。

保有株数株主優待券(自社利用)ジェフグルメカード
100 株以上1,000 円分(500 × 2 枚)500 円分(500 × 1 枚)
200 株以上3,000 円分(500 × 6 枚)1,500 円分(500 × 3 枚)
500 株以上6,000 円分(500 × 12 枚)3,000 円分(500 × 6 枚)

優待獲得後は、選んだ内容によってハガキの返送が必要な場合があります。

ジェフグルメカードを選ぶ場合は、案内ハガキでの返信が必要で、株主優待券を希望する場合は返信不要です。

権利確定日と有効期限

ライフフーズの株主優待は年間に2回、2月末日と8月末日の株主名簿に記載された方に権利が確定します。

制度上の「権利付き最終日」「権利落ち日」「権利確定日」も、年度によって具体的な日にちが設定されています。

たとえば、2025年の場合

  • 2月分:権利付き最終日 2月26日(水)、権利落ち日 2月27日(木)、権利確定日 2月28日(金)
  • 8月分:権利付き最終日 8月27日(水)、権利落ち日 8月28日(木)、権利確定日 8月29日(金)

優待の案内は、権利確定月ごとに発送されます。2月権利の方には4月上旬頃、8月権利の方には9月下旬頃に案内ハガキが届きます。

会社情報

引用:商人舎

株式会社ライフフーズは、大阪府吹田市に本社がある和食レストランチェーンです。

1986年3月にスーパーを展開していた企業から外食部門が独立して設立されました。

ライフフーズは、関西と東海エリアを中心に「ザめしや」や「街かど屋」などの和風レストランを展開しています。
2025年1月時点で、全部で5つの業態を展開しています。

主なブランドは次のとおりです。

「ザめしや」は、和食のおかずを選べるセルフ方式の食堂で、愛知・三重・岐阜・大阪・京都・兵庫・奈良・岡山に店舗があります。

「街かど屋」は丼物と定食を中心に提供する定食屋で、同じく関西・東海地域にお店があります。

「めしや食堂」はもっと小さなお店で、「ザめしや」のノウハウを活かした形のお店で、主に愛知・大阪・京都・兵庫にあります。

「讃岐製麺」はうどんを自社で手作りして提供する業態で、愛知県と大阪府に出店しています。

「うわじ丸」は回転寿司ブランドで、大阪府に1店舗だけあります。

これらは、それぞれ提供するメニューやスタイルが少しずつ違っていますが、どれも「地域の食卓」をテーマに、お手頃でごはんを楽しめるお店です。

設立から40年近く経っていて、上場企業として規模はしっかりありますが、地域に根ざした外食事業を中心にしているという特徴があります。

編集部からのおすすめ情報

編集部のおすすめ:

株式情報にみる分析

ライフフーズは地域密着の外食チェーンとして一定の顧客基盤を持ちますが、全国規模の大手と比べてスケールメリットが弱い構造です。

原材料や人件費の上昇に直面した際、価格転嫁やオペレーション効率化で吸収できる余地が大手より小さく、利益の振れ幅が生じやすい体質です。

店舗の多くが関西から東海に集中しており、景気や災害、競争環境の変化が地域に偏って影響しやすい点もリスクです。

長期チャートを見ると、景気循環やコスト環境の変化に合わせてレンジ内での往来が目立ちます。

構造的な右肩上がりを示す銘柄というより、テーマ性が薄い分だけ市場の注目度が一定で、需給次第で水準を切り上げにくい印象です。

直近は相対的に高めの評価を受ける局面が増えていますが、これは利益成長が強く牽引したというより、希少性や小型ゆえの需給で持ち上げられた側面がうかがえます。

小型株で浮動株も限られるため、出来高の薄い日に値が振れやすい点は長期保有でも心理的負担になりがちです。

ビジネスモデルは定食や和惣菜を中心にした日常食領域で、景気後退時にも一定の需要があるのは強みです。

一方で差別化が難しい領域でもあり、メニュー力や立地、回転率、厨房の省人化といった積み上げでしか優位を保ちにくい現実があります。

ブランドの老朽化や店舗の更新投資は不可避で、改装やスクラップアンドビルドの判断が遅れると競争力が落ちやすい点にも目配りが必要です。

外食産業は労働集約度が高く、慢性的な人手不足にさらされています。

採用コストの上昇やシフト確保の難しさはサービス品質と回転率に直結し、固定費負担の重さと相まって収益のレバレッジが逆方向に働く局面が出ます。

モバイルオーダーやセルフ精算などの省人化投資は有効ですが、投資余力と実装スピードは規模の大きい企業が有利です。

資本政策と株主還元は、配当水準や優待の維持が評価の軸になります。

ただし、キャッシュフローがタイトな局面では還元余地が狭まりやすく、継続性に対する市場の見方も慎重になりがちです。

優待目当ての安定株主は一定の下支えになりますが、成長期待の資金を惹きつける力は限定的です。

総合すると、同社の長期保有は「安定した成長で株価の階段を上がる」タイプではなく、「地域密着の実直な運営に付き合いながら、優待と小さな値幅で付き合う」性格が強いと捉えます。

長期チャートの方向性が弱く、事業構造もスケールで勝ちにくいことを踏まえると、長期の資産形成の中核に据えるには魅力が乏しいという結論になります。

一時的に評価が高まる局面はありえても、構造的に評価を切り上げていく物語は描きにくく、押し目の妙味も限定的です。

成長株としての妙味より、防衛的な日常食セグメントの安定感と優待の実益をどう評価するかが論点ですが、総合力では購入見送りが妥当です。

株主優待にみる分析

ライフフーズの株主優待を長期的な視点で考えると、単なるおまけ以上の意味を持つ一方で、人によって評価が分かれる性格を持っています。

まず魅力的なのは、優待が日常生活に直結している点です。

優待を受け取ることで、実際に系列店舗を訪れて食事をするきっかけが生まれます。

外食産業の多くの優待は金券のように換金性が高いものも多いですが、ライフフーズの場合は「株主が顧客として店舗に足を運ぶ」仕組みを意識して作られています。

このため、企業と株主の距離が縮まり、投資対象を数字だけでなく生活の場で実感できるというユニークさがあります。

ただし、この仕組みは裏を返すと「使える人を選ぶ」優待でもあります。

店舗が関西・東海に集中しているため、首都圏や地方に住む人にとっては実際に利用するのが難しい場合が多いのです。

優待を換金して利用する方法もありますが、実際に自分で食事を楽しむより価値は薄れてしまいます。

つまり、優待の魅力は「居住地」と密接に関わっており、普遍的な投資メリットにはなりにくいのです。

また、外食産業は景気や原材料価格、人件費の影響を強く受けます。

ライフフーズも例外ではなく、業績が不安定になった場合には、優待の維持や内容の充実が将来的に難しくなるリスクがあります。

過去に外食チェーンで優待を縮小・廃止した事例も少なくないため、優待そのものを長期的に享受できるかどうかは不透明です。

投資家としては、「優待がずっと続く」という前提ではなく、変化の可能性を意識しておく必要があります。

一方で、ライフフーズの優待は投資家のロイヤリティを高める仕組みとして効果的です。

株主が顧客としてお店を利用することで、安定的なリピーターを確保することにつながります。

その意味では、優待を通じて会社と株主が「双方向の関係」を築いている点に特色があります。

特に地域のファンにとっては、企業を応援する気持ちが強まり、長期保有の理由になります。

総合的に見ると、ライフフーズの優待は「お得さ」を前面に出した制度ではなく、会社と株主を結びつけるための「きっかけ」としての意味合いが大きいです。

利回りだけで比較すれば、他にもっと効率的な優待銘柄は存在します。

しかし、自分の生活圏で使える人にとっては、毎日の食事に小さな楽しみを加える存在になり、長期で保有する動機づけになります。

逆に利用できない人にとってはメリットが小さく、投資判断は厳しくなります。

したがって、優待の観点から見た投資おすすめ度は「生活圏に店舗がある人に限定して魅力がある」という評価になります。

万人に強く勧められる内容ではありませんが、生活の中で株主としての喜びを味わえる点に価値を見出す人にとっては、長期投資を支える要素になりえます。

総合評価

株式情報と優待情報を合わせて考えると、ライフフーズの株は「資産を増やすために持つ銘柄」ではなく「生活の中で楽しみとして持つ銘柄」という位置づけになります。

株主優待を活用できる人にとっては、投資の魅力が一定ありますが、そうでない人にとっては投資妙味が小さいため、総合的なおすすめ度は低めです。

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