ワイズテーブルコーポレーション[2798]は、高級感のあるレストランやピッツェリアを全国で展開している会社です。
株主優待として、店舗で使える食事券がもらえるのが大きな魅力です。
配当は現在ありませんが、その分、優待の内容が充実しています。
長期の株価推移を見ると、過去には大きな変動もありましたが、近年は安定した動きを続けています。
ブランド力や固定ファンに支えられ、景気の波にも比較的強い経営をしています。
外食好きな人にとっては、投資しながら特別な食事を楽しめる銘柄です。
株式情報
割安度 | 安全度 | 値動き傾向 | ||
PER | PBR | 自己資本比率 | ROE | 信用倍率 |
18倍 | 11.67倍 | 14% | 47% | 0倍 |
優待&配当 | ||||
総合利回り | 配当利回り | 優待利回り | 権利確定月 | 優待最低取得額 |
3.36% | 0% | 3.36% | 2月、8月 | 295,200円 |
編集部おすすめ度 | 理由 |
現在配当はありませんが、株主優待の価値が高く、外食好きには魅力的な銘柄です。高級レストランやピッツェリアで使える食事券は、質の高い料理と特別な時間を楽しめます。株価は長期的に安定しており、ブランド力と固定ファンが業績を支えています。短期売買向きではありませんが、優待を活用しながら長期保有で生活の満足度を高めたい投資家におすすめです。 |
株主優待情報

株主優待の内容
株主ご優待券として、100株以上の保有で年2回(2月・8月)それぞれ1,000円券×指定枚数がもらえます。
100株なら5枚(5,000円分)、200株なら10枚、300株なら15枚と、保有数に応じて増えます。
優待券は直営店舗での支払い時に利用でき、釣銭の受け取りはできません。
また1セット5枚をギフト商品(和牛、アイス、冷凍ピザ、ケーキ&コーヒーなど)と交換することも可能です。
保有株数 | 優待内容(1,000円券) | 年間優待額相当 |
---|---|---|
100株以上 | 5枚(5,000円分) | 年10,000円相当 |
200株以上 | 10枚(10,000円分) | 年20,000円相当 |
300株以上 | 15枚(15,000円分) | 年30,000円相当 |
100株以上かつ3年以上継続保有(2月末) | 上記優待券に加え、XEX MEMBERS CLUB会員証(10%割引) | — |
優待食事割引券と交換できるギフト商品
- 沖縄県産もとぶ牛のギフト(すき焼き用)
- ショコラトリー「LE CHOCOLAT DE H」の特別ギフト(アイスクリームセット)
- 「サルヴァトーレ クオモ」の冷凍ナポリピッツァ(3種セット)
- グルテンフリーバナナケーキ&「Paul Bassett」のドリップコーヒー(2種セット)
権利確定日と有効期限
権利確定月 | 優待発送時期 | 優待利用可能期間 |
---|---|---|
2月末日 | 5月下旬〜6月上旬 | 発行年6月1日〜同年11月30日 |
8月末日 | 11月下旬 | 発行年12月1日〜翌年5月31日 |
権利確定月は2月末日と8月末日で、年2回の取得機会があります。
優待券の発送時期は、2月分が例年5月下旬〜6月上旬、8月分が11月下旬頃です。
優待券の有効期間は発行日から約半年(例:2025年2月権利分は2025年6月1日〜11月30日)です。
3年以上の継続保有者(2月末の株主名簿に連続7回以上記録されている株主)は、2月末分に限り「XEX MEMBERS CLUB」会員証が付与され、直営店舗で提示すると会計の10%割引が受けられます(ウェディング除く)。
会社情報

株式会社ワイズテーブルコーポレーション(は、主に高級レストランやカジュアルレストランを企画・運営する会社です。
代表的なブランドには「XEX(ゼックス)」という高級イタリアンや和食、バーを融合した店舗や、「PIZZA SALVATORE CUOMO(ピッツァ サルヴァトーレ クオモ)」などのイタリアン、和食、焼肉業態があります。
これらは直営店のほか、フランチャイズ運営も一部含まれており、日本国内だけでなく海外(フィリピン・マニラ)にも展開しています。
企業は1999年に設立され、東京都港区赤坂のニュー新坂ビルにオフィスを構えています。
これまでに積極的に店舗展開をしており、国内の主要都市に「XEX」や「SALVATORE CUOMO」などのブランド店舗を展開しています。
編集部からのおすすめ情報
編集部のおすすめ:
株式情報にみる分析
ワイズテーブルコーポレーションの長期チャートを眺めると、2003〜2004年にかけて株価が急騰したあと、大きな下落に転じています。
これは外食業界特有のブームと過熱感による一時的な高騰の影響が大きく、その後は高値から長く低迷する期間が続きました。
しかし、2010年代半ば以降は業績の安定化とブランド戦略の強化により、株価はゆるやかな上昇基調に入り、特に2016年以降は安定的なレンジで推移しています。
コロナ禍では外食需要の急減により一時的な落ち込みがありましたが、他の多くの外食企業と比較して回復が早かった点が特徴的です。
これは、高級業態とカジュアル業態を併せ持ち、景気や需要の変化に応じた柔軟な店舗運営ができたことが大きな要因です。
さらに、ブランド力の維持や店舗の立地戦略により、固定客層を確保していることも安定性を高めています。
財務面では無理な出店を避け、利益を重視した経営を行っているため、長期的な資本の安定性が確保されています。
外食業界にありがちな資金繰り悪化のリスクは低く、長期保有における安心感があります。
一方で、現在は配当を実施しておらず、株主への利益還元は株主優待が中心です。
配当を重視する投資家にとっては魅力が薄く感じられるかもしれませんが、その分、事業投資や店舗運営、ブランド価値の維持に資金を回していると見ることもできます。
経営側が配当よりも事業強化を優先している状況は、将来的な収益力向上を見据えた長期戦略の一環と考えられます。
財務的には、外食業界にありがちな過度な借入依存や急速な出店による資金繰り悪化といったリスクは抑えられており、安定的な資本構造が維持されています。
株価は直近数年でゆるやかな上昇傾向にあり、短期的な投機よりも安定保有に適した動きです。
優待を活用しながら時間をかけて保有し、将来の業績改善や配当復活を待つ投資スタイルが現実的です。
総合的に見て、現在の株は高配当狙いではなく、ブランド価値と優待を楽しみながら長期的な成長を待つ銘柄です。
安定した事業基盤と優待制度により、時間を味方にした保有が可能であり、長期投資のポートフォリオの一部として十分に魅力があります。
株主優待にみる分析
ワイズテーブルコーポレーションの株主優待は、長期保有を考える投資家にとってとても魅力的です。
内容は、自社が運営するレストランで使えるお食事券です。
対象となるブランドは「XEX」や「SALVATORE CUOMO」など、外食の中でも高級感や特別感のある店舗が多く、優待券を使うことで普段よりもワンランク上の食事体験が楽しめます。
この優待は年に2回もらえるため、年間を通して活用の機会が多いのが特徴です。
また、優待と配当を合わせた総合利回りが比較的高いため、株価が一時的に下がっても保有を続けるメリットがあります。
有効期限も比較的長く、計画的に利用できるため、忙しい人でも無理なく使えます。
特に都市部や観光地に多くの店舗があるため、アクセスが良く、優待券の活用の幅が広いです。
旅行や記念日などのイベントにも使いやすく、家族や友人との外食をより楽しいものにしてくれます。
これは、単なる節約効果だけでなく、生活の質を高める効果も持っています。
さらに、この優待は長く持つことで生活の一部のように定着しやすくなります。
株価の変動に左右されにくくなり、「毎年この優待をもらうために持ち続けよう」という気持ちが自然と生まれます。
長期投資においては、このような心理的な安定要素がとても大切です。
近年の株価推移は、急激な値上がりや暴落が少なく、業績やブランド力を背景に安定感を持った動きになっています。
このため、優待と配当の恩恵をコツコツ受けながら長く保有するのに適した銘柄といえます。
外食優待の中でも、食事の質やブランド力を重視する人にとっては、特に満足度の高い優待内容になっています。
総合的に見ると、この株主優待は「長期保有の価値を高める仕組み」として非常に優れており、安定的な株価推移と相まって長期投資に向いているといえます。
総合評価
ワイズテーブルコーポレーションは、外食の中でも高級感のあるブランドを展開している会社です。
総合的に見ると、現時点では配当がないためインカムゲイン重視の人には物足りないかもしれませんが、優待の魅力とブランド価値を考えれば、長期保有で十分に楽しめる銘柄です。
安定感のある事業基盤と、優待を通じた株主還元の姿勢から、ポートフォリオに組み入れておく価値があるといえます。