ソーバル[2186]株情報(株主優待・配当・おすすめ情報)

ソーバル[2186]は、東京都に本社があるIT企業で、パソコンやカメラ、自動車に使われる「しくみ」を作っている会社です。

株を持っていると、年に1回QUOカードがもらえる優待もあります。

配当もあって安心感はありますが、大きな株価の上昇はあまり期待できないタイプの銘柄です。

この記事では、ソーバルの株価や会社の情報、優待の内容などをくわしく見ていきます。

長く株を持ちたい人にとって、この会社の株がどうなのか、一緒に考えていきましょう。

目次

株式情報

ソーバル[2186]東証ST
時価総額
約76億円

株価 931 
※更新:2025年6月30日

20年チャートを掲載

割安度安全度値動き傾向
PERPBR自己資本比率ROE信用倍率
16.6倍1.69倍76.1%10.2%
優待&配当
総合利回り配当利回り優待利回り権利確定月優待最低取得額
4.07%3.53%0.54%8月116,100円
編集部おすすめ度理由
財務が安定していて安心感のある企業ですが、株価の成長性や優待の魅力は控えめです。配当と優待を合わせた利回りは悪くありませんが、長期保有による特典や高い利回りを求める人には物足りない印象です。守りの姿勢で分散投資を考えている方には一定の選択肢になりますが、積極的に買いたい銘柄とは言いづらく、見送りが妥当な水準と評価できます。

株主優待情報

株主優待の内容

ソーバルでは、毎年8月末時点で株主名簿に記載された株主に対して、保有株数に応じてQUOカード(クオカード)が贈られます。

QUOカードはコンビニや書店、ドラッグストアなど幅広い店舗で使えるため、使い勝手の良い優待として人気があります。

ソーバルの優待はシンプルでわかりやすく、保有数に応じた利便性が魅力です。

保有株式数優待内容(QUOカード)
100株以上500円分
1,000株以上2,000円分

たとえば100株を保有していれば、年に1回500円分のクオカードが届きます。

長期保有による追加特典はありませんが、毎年のちょっとしたプレゼントとして安定して受け取れる点は評価できます。

権利確定日と有効期限

ソーバルの株主優待をもらうためには、毎年8月末日時点で所定の株数を保有している必要があります。

このタイミングで株主名簿に名前が載っていれば、対象となります。

QUOカード自体の有効期限は一般的に発行から5年間が目安とされており、ソーバルの優待カードもそれに準じた期限で使用可能です。

具体的な期限はカード裏面に記載されており、送付時に案内もありますので、受け取り後に確認しておくと安心です。

会社情報

引用:ソーバル株式会社

ソーバル株式会社は1983年1月に設立された、東京都品川区に本社を構えるIT企業です。

この会社では、パソコンやスマホ、カメラ、自動車などに使われるソフトウェアや電子部品のしくみを開発しています。

たとえば、アプリの開発やクラウドを使ったシステム、カメラや車に入っている小さなプログラム(組込みソフト)などを作っています。

また、それらを使うための説明書を作ったり、動作チェックを行ったりする仕事もしています。

お客様には、ソニー、トヨタ、キヤノン、富士通、リクルートなど、日本を代表するような大企業が多く並びます。

このような大きな会社と長く仕事をしていることで、安定した仕事が続いています。

グループ会社もあり、東京都や神奈川県に関連会社があります。

それぞれの会社で技術の専門分野を分けて、お互いに協力しながら働いています。

技術面では、特に組込み開発に強みがあり、たとえば車の中で動く小さなコンピューターのような仕組みや、デバイスと呼ばれる部品の設計に力を入れています。

最近では、AIを使ったデータ分析や、自動運転に関わる新しい技術にもチャレンジしています。

さらに、海外の会社と協力して、セキュリティ関連の製品も扱うようになりました。

これからの時代に必要とされる技術にもしっかり対応しています。

中学生にもわかりやすく言うと、ソーバルは「家電やクルマがちゃんと動くようにする裏方のプロ集団」です。

目立たないけれど、なくてはならない大事な仕事をしている会社です。

そして、大きな会社と一緒に仕事をしているため、将来も安定して続けていける見通しがあると言えます。

編集部からのおすすめ情報

編集部のおすすめ:

株式情報にみる分析

ソーバルの株価は、20年の長期チャートを見ると、はっきりとした右肩上がりではありません。

どちらかといえば、一定の価格帯で推移し続ける「横ばい」の印象が強く、長期保有で大きな値上がりを期待する銘柄とは言いづらいです。

急激な成長はないものの、大きく崩れることもない。

そんな安定感がある一方で、投資家としては物足りなさを感じる構造です。

財務体質については、かなり健全な部類に入ります。

無理な借入に頼らず、自社の資本で事業をしっかりとまわしており、利益も毎年ある程度出ています。

収益性もそれなりにあり、手堅く利益を出す企業としての安心感はあります。

ただし、企業としての規模感や事業内容の拡張性から見ると、これから大きく伸びるというよりは、「守りの投資対象」としての色合いが濃くなります。

競争の激しいIT業界において、ソーバルのように安定性重視のビジネスモデルは、それだけで貴重な存在とも言えますが、逆に言えば成長余地には限界があるとも言えるでしょう。

株価指標全体を見渡しても、特別割安でもなく、特別割高でもなく、「ちょうど真ん中くらい」の位置にあるような印象です。

極端に売られすぎていて買い時という感じでもなければ、業績から見て株価が安すぎるというお得感もあまりありません。

そのため、ソーバルは「値上がり益を狙う人」よりも、「長期的に安定した企業に投資したい人」向けです。

ただ、配当と優待があるとはいえ、総合的な利回りが高いというほどではないので、長期保有によるリターンも控えめになりがちです。

一言でまとめると、ソーバルは「大きく儲かるわけではないけれど、あまり損もしなさそうな堅実タイプの株」といった立ち位置です。

そのため、攻めの投資をしたい人にはやや向かず、守りの姿勢で資産を分散したいと考えている人には一定の選択肢になるでしょう。

ただし、現時点の株価と今後の成長余地を考えると、他により魅力的な銘柄がある中で、あえて選ぶ強い理由には乏しいと感じます。

株主優待にみる分析

ソーバルの株主優待は、毎年8月末に100株以上を保有している株主に対してQUOカードが贈られるシンプルな内容です。

もらえる金額は100株で500円分、1,000株なら2,000円分という設計になっており、年1回の提供です。

このような現金同等の優待は、使い勝手がよく、コンビニや書店などで気軽に使えるため、初心者からベテラン投資家まで幅広く人気があります。

現金換算できる実利のある優待とはいえ、近年ではQUOカード優待を廃止する企業も増えており、制度そのものに改悪リスクがつきまとう点は注意が必要です。

とくに、ソーバルの場合はQUOカードが自社サービスや製品と関係のない「汎用的な優待」であることから、会社としてのメリットはやや薄く、株主還元というより「おまけ」として付けている性格が強いと考えられます。

また、長期保有者向けの追加優遇や継続保有条件もありません。

このため、長期的な視点で見ると「持ち続けるインセンティブ」は弱く、100株を保有し続けても得られるリターンは毎年500円のみです。

仮に10年間持ち続けたとしても、もらえるQUOカードの総額は5,000円となります。

この間に株価が上昇しない限り、優待だけで大きなリターンを得ることは難しい構造です。

配当と合わせた総合利回りのうち優待が占める割合は小さく、配当の比重が高めです。

つまり、配当が減らされたり、業績が悪化した際には、利回り全体への影響が大きくなる点にも注意が必要です。

長期投資家として見ると、「優待がある」という事実だけでは保有理由としては弱く、他の銘柄と比べて選ばれるほどの魅力は少ないのが正直な印象です。

優待目的で100株だけを持ち続けるのであれば、リスクは大きくありませんが、積極的に買いたくなるようなインパクトもないため、あくまでもポートフォリオの一角として「優待付きの安定株」として考えるのが現実的です。

つまり、ソーバルの優待は「ありがたくはあるけれど、それを目当てに買うほどではない」。

そんなポジションにあると言えるでしょう。

総合評価

ソーバルという会社は、全体的に「安定はしているけれど、決定打に欠ける」という印象の銘柄です。

株価の長期推移を見ても、大きく上昇したわけでもなく、安定的に横ばいで推移しているのが特徴です。

これは裏を返せば、大きく値下がりする可能性も低いということで、守りの資産として一定の安心感があります。

総合的に評価すると、ソーバルの株は「持っていて安心、でも夢は見にくい」。

そんな性格の銘柄です。

優待や配当があるとはいえ、それを大きな魅力とは捉えにくく、どちらかといえば「保有を見送ってもよい銘柄」と判断される水準です。

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