イオンファンタジー[4343]株情報(株主優待・配当・おすすめ情報)

イオンファンタジー[4343]は、イオングループの中で子ども向けのゲームセンターや遊び場を運営している会社です。

モーリーファンタジーやスキッズガーデンなど、家族で楽しめる施設が全国のイオンモールなどにたくさんあります。
この会社の株は、株主優待がとても充実していることで知られています。

ゲームセンターで使える優待券や魚沼産コシヒカリのお米などがもらえるため、特に家族がいる人にとっては嬉しい内容です。

この記事では、イオンファンタジーの株価や会社の特徴、株主優待の内容、そして長期的に株を持つ価値について、わかりやすく解説していきます。

投資を考えている方や、優待に興味がある方はぜひ参考にしてみてください。

目次

株式情報

イオンファンタジー[4343]東証P
時価総額
約541億円

株価 2,737
※更新:2025年6月20日

30年チャートを掲載

割安度安全度値動き傾向
PERPBR自己資本比率ROE信用倍率
21.7倍8.23倍12.25%-24.4%5.85倍
優待&配当
総合利回り配当利回り優待利回り権利確定月優待最低取得額
2.01%0.55%1.46%2月、8月273,700円
編集部おすすめ度理由
株主優待の魅力が高く、家族連れに特におすすめです。ゲーム券やお米など、楽しみながら長期保有するメリットがあります。株価は安定性に欠ける面もありますが、イオングループの一員として今後の成長も期待できます。優待目的の長期投資には向いており、日常的にイオンモールを利用する方には相性が良い銘柄です。

株主優待情報

株主優待の内容

イオンファンタジーの株主優待は、年2回、2月末と8月末の権利確定月に実施されています。

主な優待内容は以下の通りです。

保有株数2月末(年間上期)8月末(下期)
100株以上200株未満・株主優待券 2,000円分<br>・魚沼産コシヒカリ 3kg・株主優待券 2,000円分
200株以上300株未満・株主優待券 4,000円分<br>・魚沼産コシヒカリ 3kg・株主優待券 4,000円分
300株以上1,000株未満・株主優待券 6,000円分<br>・魚沼産コシヒカリ 3kg・株主優待券 6,000円分
1,000株以上・株主優待券 10,000円分<br>・次から1点選択(魚沼産ブランド米5kg、イオンギフトカード4,000円、胡蝶蘭、飲むトマトセット)・株主優待券 10,000円分

(※100株単位での取得が必要です)

優待券は国内外の「モーリーファンタジー」「PALO」「スキッズガーデン」「キッズーナ」など施設利用で使えます。

お米や選択ギフトは、2月権利分のみ年に1回、種別に応じて発送されます(例:お米は10月、胡蝶蘭は6月下旬など)。

権利確定日と有効期限

株主優待の「権利付き最終日」および「権利確定日」は下記の通りです。

  • 2月権利分
     ・権利付き最終日 → 2025年2月26日(水)
     ・権利落ち日 → 2025年2月27日(木)
     ・権利確定日 → 2025年2月28日(金)
  • 8月権利分
     ・権利付き最終日 → 2025年8月27日(水)
     ・権利落ち日 → 2025年8月28日(木)
     ・権利確定日 → 2025年8月29日(金)

優待券やお米などの発送時期は、各アイテムごとに異なります。

例としては、胡蝶蘭は6月下旬、イオンギフトカードは8月上旬、ブランド米は10月下旬の予定です。

会社情報

ヤマトインターナショナル(引用:Wikipedia)

株式会社イオンファンタジーは、千葉市美浜区に本社を置く、イオングループのエンターテインメント企業です。

子どもや家族が楽しく遊べる施設を、主にショッピングセンターの中で運営しています。

日本国内には約766店舗あり、海外では中国、マレーシア、タイ、フィリピン、インドネシア、ベトナムなど9カ国に485店舗展開しています。

主要なブランドには、次のようなものがあります。

「モーリーファンタジー」はおもちゃやゲームが揃ったファミリー向けアミューズメント施設で、日本・中国・マレーシアなどに約598店舗あります。

「モーリーファンタジーf」は大人も楽しめるタイプで、約9店舗展開中です。

「PALO」はクレーンゲームなどを中心とした施設で日本やマレーシアに約37店舗あります。

その派生で、小型のガチャガチャ専門店「TOYS SPOT PALO」は212店舗、「PRIZE SPOT PALO」は59店舗あります。

他には、子どもが自由に遊べる屋内遊具施設の「スキッズガーデン」(約57店舗)や、赤ちゃん向けの「のびっこ」、幼児教育要素を取り入れた「キッズーナ」(約193店舗)などがあります。

「FANPEKKA」や「にこはぴきっず」、「ちきゅうのにわ」、「EDOKKO(インドネシア)」など、子どもの成長や体験を重視したテーマ型施設も展開しています。

るクレーンゲーム「MOLLY.ONLINE」やオンラインくじ「MOLLY.ONLINEスクラッチ」、温浴施設の「OYUGIWA」、さらにはキャラクター制作のマッチングサービス「キャラis」など、新たな取り組みも進めています

こうしてイオンファンタジーは、全国と海外に多彩な遊び場を広げ、親子で楽しめる安心・安全な空間を提供しています。

編集部からのおすすめ情報

編集部のおすすめ:

株式情報にみる分析

イオンファンタジーの株価は、過去20年という長い期間で見ると大きく波があります。

2000年代後半から2010年代前半にかけては、比較的安定した動きをしていました。

その後、アジア展開など新たな成長戦略が注目され、株価が大きく上昇した時期があります。

しかし、2020年頃からは新型コロナウイルスの影響で、国内外の店舗が一時休業するなど大きな打撃を受けました。

それにより業績が落ち込み、株価も大きく下落しました。

ただし、その後は段階的に回復を見せ、現在はコロナ前と比較してほぼ同水準まで戻ってきています。

このような動きを見ると、イオンファンタジーの株価は「一方的に右肩上がり」ではありません。

景気や社会情勢、特に「外出型ビジネス」という業態ゆえに外的要因の影響を受けやすい傾向があります。

一方で、PER(株価収益率)はやや高めです。これは株価に対して利益が少なめ、つまり市場から成長期待が込められていることを示しています。

PBR(株価純資産倍率)もかなり高めです。資産に対して株価が高く評価されており、ブランド価値や今後の成長に対する信頼感があると言えます。

自己資本比率は低めで、財務面はあまり強くはありません。

借入金の割合が高く、自力での成長には少し不安が残ります。

また、ROE(自己資本利益率)も現状は低いです。利益率の面でも高評価とは言いづらい状況です。

こうした財務指標だけを見ると、イオンファンタジーは「非常に強い財務基盤があり、安心して長期保有できる銘柄」というよりは、ある程度リスクも伴う銘柄と言えるでしょう。

ただ、事業内容に目を向けると、アミューズメント事業はイオンモールなどのショッピングセンターに強く根付いています。

モーリーファンタジーを中心に、子どもと家族向けという明確なターゲットがあり、競合との差別化ができています。

海外展開も着実に進んでおり、特に東南アジア市場では今後も拡大が期待されています。

また、オンラインクレーンゲームなど新規事業にも積極的に取り組んでおり、事業の多角化も進めています。

株価の長期チャートを見ると、上下はあるものの大きな崩れはなく、一定の水準で踏みとどまってきました。

これはイオングループという安定した後ろ盾も大きいです。

総合的に見ると、イオンファンタジーは「安定成長株」ではありませんが、「成長余地を秘めたチャレンジ型の株」と言えます。

短期の業績悪化リスクは意識する必要がありますが、長期的には新興国市場や新規事業の成長に期待する投資スタンスが向いています。

10年単位の視点で見ると、現時点では「成長可能性とリスクがバランスしている中立〜やや前向き」と評価できます。

株主優待にみる分析

イオンファンタジーの株主優待は、とても魅力的な内容になっています。

家族連れや小さなお子さんがいる家庭にとっては、かなり実用的に使える優待と言えるでしょう。

まず、イオンファンタジーの優待は年に2回受け取ることができます。

株主優待券として、ゲームセンターなどで使える利用券がもらえます。

この利用券は「モーリーファンタジー」や「PALO」、「スキッズガーデン」、「キッズーナ」など、日本国内にあるさまざまな施設で使うことができます。

対象の施設がショッピングセンターに多く出店しているため、日常の買い物のついでに子どもと一緒に利用できるという点が非常に便利です。

また、100株以上保有していると、ゲームセンターの利用券に加えて「魚沼産コシヒカリ3kg」が年1回もらえるという特典もあります。

このお米の優待は生活に直接役立つ内容なので、家計にとってはありがたい存在です。

さらに、1,000株以上を保有している株主には、さらに選択制のギフトが加わります。

胡蝶蘭やイオンギフトカード、高級なトマトジュースセットなど、好みに合わせて選ぶことができ、プレミアム感があります。

こうした優待内容は、単純に金銭的な価値としての利回りが高いだけではなく、「楽しさ」と「生活の実利」の両方が感じられる設計になっているところが特徴です。

たとえば、お子さんがいる家庭なら、ゲームセンターの利用券を親子で楽しむことで、思い出づくりにもつながります。

一方で、魚沼産コシヒカリやギフトなどの実用品はどの家庭でも活用しやすく、汎用性の高さがあります。

また、優待が年2回もらえるという点もポイントです。

半年に1回、楽しみが届くことによって、長く株を持ち続けたいという気持ちを後押ししてくれます。

優待を目当てに保有している個人投資家も多いため、株価が急激に売られづらいという側面もあります。

一方で注意したいのは、優待の対象施設がゲームセンターやアミューズメント施設に偏っているという点です。

こうした施設を利用しない層にとっては、優待の価値は感じにくくなってしまいます。

また、近隣に対象店舗がない地域に住んでいる場合、優待券を活用しづらいというデメリットもあります。

しかしながら、イオンファンタジーは国内外に1,200店舗以上展開しており、日本全国の多くのイオンモールに施設があります。

そのため、利用できる場面は比較的多く、都市部だけでなく地方のショッピングセンターでも楽しめる点は強みと言えるでしょう。

さらに、イオンファンタジーは新規事業にも積極的に取り組んでいます。

オンラインクレーンゲームやキャラクターグッズ事業など、優待の利用範囲が今後広がる可能性もあります。

そうなれば、より多くの株主にとって優待が魅力的なものとなり、株を長く持つインセンティブがさらに高まると考えられます。

総じて見れば、イオンファンタジーの優待は「使う楽しみ」と「生活に役立つ実用品」の両方を提供している優秀な内容です。

長期保有によって安定的に受け取れる優待であり、特に家族持ちやイオン利用者にとってはかなりおすすめ度が高い優待と評価できます。

総合評価

イオンファンタジーの株を長期保有することについて、総合的に考えてみましょう。

総合して考えると、イオンファンタジーの株は「財務面に多少のリスクはあるが、成長の可能性があり、優待の魅力が高い銘柄」と言えます。

値上がり益を狙うよりは、「長期的に保有して優待を楽しみつつ、会社の成長を見守る」というスタイルが向いています。

特に家族で遊ぶ機会が多い人や、イオンモールをよく利用する人には、持っていて楽しい株だと評価できます。

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