ジョイフル[9942]株情報(株主優待・配当・おすすめ情報)

ジョイフル[9942]は、大分県に本社があるファミリーレストランの会社です。

九州を中心に全国にお店を出していて、安くておいしいごはんが食べられると人気があります。

このページでは、そんなジョイフルの株について、株価や会社の特徴、そして注目の株主優待まで、長く持つ人の目線でくわしく解説していきます。

日常で使える優待があるかどうかも大事なポイントなので、外食が好きな人はぜひチェックしてみてください。

目次

株式情報

ジョイフル[9942]福証
時価総額
約355億円

株価 1,114
※更新:2025年7月7日

30年チャートを掲載

割安度安全度値動き傾向
PERPBR自己資本比率ROE信用倍率
12.4倍2.74倍34.0%37.61%
優待&配当
総合利回り配当利回り優待利回り権利確定月優待最低取得額
0.9%0.9%割引券のため算出不可2月、8月111,400円
編集部おすすめ度理由
株価の成長は控えめですが、安定した経営と実用性の高い優待が魅力です。特に、近くに店舗がある人にとっては、外食費を節約できる嬉しい優待内容です。長期でゆっくり持ち続けたい人や、日常生活に優待を活かしたい人には向いています。成長性よりも安定と優待を重視する方におすすめの銘柄です。

株主優待情報

株主優待の内容

ジョイフルの株主優待は、以下の3種類があります。

保有株数優待内容
100株以上500株未満15%割引券 × 5枚(年2回/1月分)
500株以上1000株未満15%割引券 ×10枚(年2回/1月分)
1000株以上500円食事券 ×20枚
  • 15%割引券は、ジョイフルおよびグループ店舗(喜楽や、並木街珈琲、二五十、キッチンジロー)で使えます。
  • 500円食事券はジョイフルなどで使え、現金との併用が可能ですがお釣りは出ません。
  • 割引券は「1回につき1枚まで」、食事券は「複数枚の併用可」ですが、お釣りが出ない点に注意です。

権利確定日と有効期限

ジョイフルの株主優待は年2回あり、権利確定日と優待券の到着時期、有効期限は以下のようになっています。

権利確定月優待発送時期(目安)優待の有効期限(目安)
2月末5月中旬頃翌年5月末まで
8月末10月下旬〜11月下旬頃翌年11月末まで

※有効期限は発行から約1年間。

※発送時期は年によって前後する可能性があります。

ジョイフルの優待は、割引券または食事券のいずれかが届きますが、どちらも有効期限がしっかり設けられており、ゆとりを持って使うことができます。

2月と8月の年2回確定のため、長期保有していれば定期的に優待を楽しめるのが魅力です。

会社情報

引用:ビッグカンパニー

ジョイフルは、大分県に本社を置く外食チェーンの会社です。

1976年に創業され、主に「ジョイフル」という名前のファミリーレストランを全国に展開しています。

特に九州地方ではよく知られていて、リーズナブルな価格と豊富なメニューで地元の人たちに親しまれています。

和食から洋食、デザートまで幅広いメニューを揃えており、家族連れや学生、高齢の方まで、いろいろな世代の人が利用しています。

ジョイフルの店舗は、直営店とフランチャイズの両方があります。

全国に約580店舗以上(2025年現在)を展開しており、特に九州を中心に西日本エリアに強みを持っています。

また、店舗だけでなく、冷凍食品やお弁当などの中食事業にも力を入れており、自社のセントラルキッチン(大型の食品工場)で安全で質の高い商品づくりを行っています。

ブランドとしては、「ジョイフル」のほかにも、より高価格帯の「グラッチェガーデンズ」や、ヘルシーメニューを意識した店舗なども展開していた時期もありますが、現在は「ジョイフル」一本に注力する方針が強くなっています。

新しい業態を広げるよりも、既存の店舗のサービスやメニューの質を上げることに集中しており、実際にメニューや店舗内装のリニューアルも進めています。

また、2020年以降は新型コロナウイルスの影響で外食業界全体が厳しい状況となりましたが、ジョイフルも店舗の見直しや閉店を行いながら、より効率的な運営体制に切り替えています。

その結果、ここ数年は赤字を減らし、徐々に業績を立て直している状況です。

このように、地域に根ざしたファミレスとして安定した運営を続けており、特に地元密着型のサービスや、株主優待によって個人株主とのつながりを大切にしている企業です。

編集部からのおすすめ情報

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株式情報にみる分析

ジョイフルの株価チャートを長いスパンで見ると、1990年代後半から2000年代前半にかけて大きく株価が上昇しました。

この時期は店舗数が急激に増えていた時期で、まさに成長株として注目を集めていた時代です。

しかしその後、2006年をピークに株価は大きく下がり、しばらくは厳しい時期が続きました。

特に2008年のリーマンショックや、2020年のコロナ禍では、外食産業全体が打撃を受けたこともあり、業績は低迷しました。

そのなかでジョイフルも、店舗数の整理や業績回復に向けた経営改革を進めてきました。

特に近年は新規出店を抑え、既存店のリニューアルや経費削減に取り組むなど、地に足の着いた経営にシフトしています。

株価は長らく低迷していましたが、2021年以降は少しずつ回復傾向が見られ、現在は横ばいながら安定した水準で推移しています。

長期チャートで見ると、底値から少しずつ戻してきているようにも見えますが、かつての高値を超えるような勢いは感じられません。

財務面では自己資本比率が高く、借金が少ない健全なバランスシートを保っています。

一方で、利益をうまく出せているとは言えず、ROE(自己資本利益率)は低めです。

つまり、お金を効率よく増やす力にはやや弱さがあるということです。

PERやPBRといった株価の割安・割高を示す指標を見ても、極端な過熱感はなく、比較的割安な水準にあります。

ただし、成長性に大きな期待を持てる企業ではないため、急激に株価が伸びるようなタイプではなさそうです。

また、信用倍率が低いという点も注目です。

これは投資家が積極的に買い進めていないという証拠であり、市場からの期待値がそれほど高くないことを意味します。

ただし裏を返せば、過剰に人気化しているわけでもないため、長期で安定的に持ちたい人にとっては静かな環境と言えるかもしれません。

総合的に見ると、ジョイフルの株式は「急成長を目指す投資先」というより、「安定志向の守りの銘柄」に近いといえます。

今後、外食業界の回復や物価上昇に対応した価格戦略がうまくいけば、じわじわと評価が上がっていく可能性はありますが、リスクをとって大きな利益を狙うような銘柄ではありません。

株主優待にみる分析

ジョイフルの株主優待は、内容そのものよりも「どう使えるか」が投資判断のポイントになります。

少額保有では割引券、高額保有では食事券が提供される設計ですが、その実用性は人によって大きく差が出ます。

特に100株や500株といったラインでは、どれだけ外食をするか、どれだけ頻繁に店舗へ足を運ぶかによって、お得さが大きく変わってきます。

注目すべきは、この優待が“物としての価値”ではなく、“使う機会を持っているか”によって評価が決まるという点です。

たとえば、ジョイフルが生活圏にある人であれば、15%割引券でも確実に家計の支出を減らすことができます。

一方で、店舗が近くにない人にとっては、割引券をもらっても利用できず、そのまま引き出しに眠ってしまう可能性もあります。

つまり、優待の価値が「住んでいる場所」や「ライフスタイル」に左右されやすいのです。

また、優待の形が割引券から食事券へと変わるのが1,000株以上というのは、ややハードルが高めです。

このラインを超えることでようやく「固定額の食事券」という、現金同様に使える優待が得られます。

長期で見れば、配当と優待を合わせた総合利回りはまずまずですが、初期投資が大きいため、それ相応の資金余力が求められます。

一方で、優待が年に2回あり、有効期限も長いことから、「持ち続けているだけで定期的にリターンがある」という安心感もあります。

これは、外食系の優待銘柄のなかでは比較的手堅く、使い勝手も良い部類に入ります。

優待内容が派手ではないぶん、制度が改悪されにくいというメリットもあり、そうした“地味だが堅実”な安心感に価値を見出せる投資家には適しています。

総じて、ジョイフルの優待は「誰にでもおすすめ」とは言えませんが、「店舗を使う人にとっては着実に生活を豊かにしてくれる」優待です。

日々の生活とリンクした実利を重視する人にとっては、十分な投資動機になるでしょう。

反対に、店舗のない地域に住んでいる人や、そもそも外食をあまりしない人にとっては、やや魅力が伝わりにくい優待ともいえます。

総合評価

ジョイフルの株は、株価の動きだけを見ると「今すぐ買いたい」と思えるような強い勢いはありません。

過去には大きく伸びた時期もありましたが、現在は成長よりも安定を目指す経営に変わっています。

ジョイフルの株は「株価の値上がり益」を狙うというよりも、「毎年の優待を楽しみに長く持つ」ことに向いています。

特に、自宅の近くに店舗がある人や、外食の機会が多い人にとっては、実質的に生活費の節約にもなるでしょう。

株価の上昇には時間がかかるかもしれませんが、その分、日々の暮らしに密着したリターンがあるのが特徴です。

「株を持つことで日々の生活をちょっと豊かにしてくれる、地に足のついた投資先」と言えます。

成長性や市場からの人気という面では少し地味かもしれませんが、堅実な価値を提供してくれる銘柄です。

安定した企業に長く付き合っていきたい人や、優待を活用して家計を助けたい人にとっては、持っていて損はない存在といえるでしょう。

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