光世証券[8617]株情報(株主優待・配当・おすすめ情報)

光世証券[8617]は名古屋に本社を置く独立系の証券会社です。

長い歴史を持ち、地域に根ざした営業を続けていますが、株価の推移を長期で見ると下落傾向が続いています。

株主優待は自社の口座管理料が無料になるという少し特殊な内容で、一般的な優待投資の魅力は大きくありません。

投資家にとっては成長性よりも堅実さを感じられる会社であり、総合的なおすすめ度は10段階で「5」と評価できる水準です。

目次

株式情報

光世証券[8617]東証ST
時価総額
約49.8億円

株価 525
※更新:2025年9月12日

30年チャートを掲載

割安度 安全度 値動き傾向
PER PBR 自己資本比率 ROE 信用倍率
約0.31倍 約56.6% 約-2.9% 27.88倍

優待&配当
総合利回り 配当利回り 優待利回り 権利確定月 優待最低取得額
0% 0% 口座の管理料無料のため試算不可 随時 約52,500円
編集部おすすめ度理由
株価は長期的に下落傾向が続いており、大きな成長を期待しにくい状況です。一方で地域密着型の営業を続けており、財務の安定性は一定程度評価できます。ただし株主優待は自社の口座管理料が無料になるという限定的な内容で、広く投資家に魅力を与えるものではありません。

株主優待情報

引用:Yahooファイナンス

株主優待の内容

光世証券(8617)の株主優待は、「保護預り口座管理料無料」です。

具体的には、株主が100株以上保有し、かつ光世証券に「自社保護預り口座」を開設し、その口座に自社株式(8617株式)を寄託していることが条件となります。

優待の割当基準日は「取得時随時」で、企業が定めたタイミングでその要件を満たしていれば優待の対象になります。 長期保有優遇は特に設けられていないようです。

株主優待情報(表)

項目内容
優待内容自社保護預り口座管理料無料(100株以上、自社株を光世証券の口座に寄託)
権利確定月(基準日)随時
長期保有優遇なし

会社情報

出典:光世証券

光世証券は名古屋市に本社を置く独立系の証券会社です。

設立から長い歴史を持ち、地域密着型の営業を続けてきました。

証券業界では大手に比べると規模は小さいものの、地元顧客を中心とした安定した基盤を持ち、きめ細かいサービスを提供していることが特徴です。

同社は株式や債券などの売買委託業務を主力とし、投資信託や保険商品の販売も手掛けています。

店舗数は全国的に多いわけではなく、東海地方を中心に数店舗を展開しており、大手証券と比べると支店網は限定的です。

その分、地域に根差した営業活動を重視し、個々の顧客に合わせた投資相談を行っている点に強みがあります。

ブランドやサービスについては、証券取引のほか、NISAやiDeCoといった個人投資家向けの商品を扱い、資産形成をサポートしています。

加えて、インターネット取引サービスも展開しており、オンライン上で株式や投資信託を売買できる環境を整えています。

大手ネット証券と比べて手数料面での競争力は弱い部分がありますが、対面型のサポートを希望する顧客には一定の評価を得ています。

株主優待は「自社保護預り口座管理料の無料化」が中心で、他社のように金券や自社製品がもらえる形式ではありません。

優待としての魅力は限定的ですが、同社を利用している既存顧客にとっては実利のある内容となっています。

財務面では自己資本比率が比較的高く、経営の安定性を意識した運営を続けています。

一方で、証券業界全体の競争激化や株式市場の取引量減少により、収益面では波が大きいのも現実です。

過去の業績を振り返ると、市場環境が良いときは利益を確保できていますが、不安定な時期には赤字に転落することもありました。

光世証券は規模の小ささゆえに市場での存在感は限られていますが、地域顧客との関係を重視した営業姿勢は一貫しています。

今後も大手と競合する中で、どのように独自の強みを活かすかが課題となります。

長期的に見れば、大きな成長余地は限られるものの、堅実な運営姿勢を維持しながら地域での信頼を守る企業であるといえます。

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株式情報にみる分析

光世証券の株価を30年の長期チャートで確認すると、全体としては下落傾向が明確に見て取れます。

1990年代後半に大きな高値を付けた後、長期的には水準を切り下げながら推移しており、その後も一時的な反発はあるものの、持続的な上昇にはつながっていません。

2010年代にかけて相場環境が良い時期には株価が上振れる場面もありましたが、上昇は長く続かず、結果として再び水準を落とす流れとなりました。

この推移は、会社の事業構造が市場全体の環境に強く依存していることを示しています。

証券会社は景気や株式市場の動きに左右されやすいため、相場が活況なときには利益が伸びますが、停滞期には業績も株価も下押しされやすいのが特徴です。

光世証券は地域密着型の営業を続けていますが、業界全体でネット証券や大手証券の影響力が増す中、存在感を高めるのは難しく、長期的に成長を描く姿は見えにくい状況です。

株価の水準が低位で推移していることから、割安感だけを見れば投資妙味があるように映るかもしれません。

しかし、実際には事業の拡大余地が限られているため、その低水準が解消されて大きな株価上昇に結びつく可能性は低いといえます。

むしろ、緩やかに資産価値が減少していく可能性を考えるべきで、安定的な資産形成を目的とした長期保有では積極的に選びにくい銘柄と判断されます。

総合的に評価すると、ポートフォリオに組み込むには躊躇する水準です。

リスクを抑えたい投資家には一定の安心感がありますが、リターンを重視する投資家にとっては魅力が薄い位置づけとなります。

優待情報から見る投資おすすめ度と根拠

光世証券の株主優待は、他の企業のように金券や食品、サービス券などがもらえる形ではありません。

同社の優待は「自社保護預り口座管理料が無料になる」というもので、投資家が光世証券に口座を開設し、その口座に自社株を預けることが条件になっています。

つまり、この優待を利用するためには、光世証券のサービスを実際に使っていることが前提となっており、一般的な投資家にとっては少し特殊な仕組みです。

他社の株主優待が「誰でももらってすぐに使える」形式であるのに対して、光世証券の優待は自社の利用者に向けたメリット提供に限られています。

このため、株主優待を目的に投資を考える人にとっては、あまり魅力的とは感じにくい内容です。

管理料の無料化というメリット自体は、日常的に同社の口座を利用している顧客にとっては確かに実利があります。

証券会社の口座を長く維持する場合、管理料が無料になることでランニングコストを下げることができ、少額投資をしている人にとってはメリットが積み重なっていきます。

一方で、光世証券を利用していない投資家にとっては、この優待を受け取るために新たに口座を開設する動機にはなりにくいといえるでしょう。

つまり、この優待は既存顧客に対する囲い込み策としては意味がありますが、投資家全体から見たときに広く人気を集めるものではありません。

また、金銭的に換算しにくい優待であるため、利回りとして数値化することが難しい点も投資判断をしにくくしています。

長期投資家の視点から見れば、安定して継続される優待内容ではあるものの、将来的に拡充される可能性は低く、優待そのものの魅力が大きく高まることは考えにくい状況です。

したがって、光世証券の株主優待は、優待投資を積極的に行いたい人にとっては評価しにくい内容であり、投資判断におけるプラス要因にはなりにくいといえます。

むしろ、優待の有無よりも会社の事業基盤や財務体質を重視するべき銘柄といえるでしょう。

株主優待をきっかけに長期保有を考えるなら、利便性が高く実際の生活に役立つ優待を提供している他の企業を選ぶ方が合理的です。

総合的に考えると、光世証券の優待から見た投資おすすめ度は10段階で「4」から「5」にとどまり、投資を決断する理由としては弱い水準です。

株主優待に重点を置く投資スタイルの人にとっては、光世証券は候補から外れる可能性が高いでしょう。

一方で、すでに光世証券を長く利用している顧客にとっては、コスト削減という確実な効果を得られるため、長期的に保有する意味はあります。

結論として、優待を重視する投資家にとってはやや物足りない内容であり、株主優待を楽しみながら長期保有するという観点ではおすすめ度は低めとなります。

総合評価

光世証券の株価は長期的に見ると下落傾向が続いており、今後も大きな成長を期待するのは難しい状況です。

一時的に相場環境に合わせて反発することはあっても、持続的に株価が伸びる流れは見えにくく、長期投資でリターンを求めるにはやや不安が残ります。

会社としては地域密着型の営業を続けており、財務面の安定性は一定程度評価できますが、業界全体の競争の中で存在感を高めるのは容易ではありません。

そのため、成長性よりも堅実さを重視する投資家にとっては一定の安心感がありますが、積極的に資産を増やしたい投資家には物足りない銘柄といえます。

一方で株主優待は「自社保護預り口座管理料が無料になる」という特殊な内容であり、広く投資家に魅力を感じさせるものではありません。

日常生活に使える優待ではなく、同社を利用している人に限定されたメリットであるため、優待目的の投資対象としては評価が低くなります。

安定性を重視し、地域証券会社を応援する気持ちで保有するのであれば選択肢となりますが、リターンや優待の魅力を求める人にとっては他の銘柄の方が適しています。

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