イトーキ[7972]は、オフィスで使う家具や什器を作り、働く場所そのものを設計している大手メーカーです。
30年チャートでは長く地味な時期もありましたが、近年はオフィス回帰の追い風で業績・株価ともにしっかり伸びてきました。
株主優待は自社オンラインショップの割引クーポンなどがもらえる仕組みですが、500株以上が条件という点に特徴があります。
配当を受け取りながら長期で持ちたい人に向けて、株式情報と優待のポイントをわかりやすくまとめます。
株式情報
| 割安度 | 安全度 | 値動き傾向 | ||
| PER | PBR | 自己資本比率 | ROE | 信用倍率 |
| 10.8倍 | 2.04倍 | 40.9% | 19.0% | - |
| 優待&配当 | ||||
| 総合利回り | 配当利回り | 優待利回り | 権利確定月 | 優待最低取得額 |
| 3.32% | 3.07% | 0.25% | 6月・12月 | 1,219,000円 |
| 編集部おすすめ度 | 理由 |
| 優待は500株(約122万円)からと条件が重く、優待目的では物足りませんが、業績・配当・成長性のそろった配当株です。オフィス回帰の需要を追い風に売上・利益は過去最高水準を更新し、ROEも高い水準を保っています。増配の傾向も続いているため、優待よりも配当と値上がり益を長期でねらう銘柄として向きます。株価はすでに大きく上がっているので、短期の高値づかみには注意しつつ、長く配当を受け取りたい人に合う銘柄です。 |
株主優待情報
イトーキの株主優待は、500株以上を持つ株主が、A〜Cの3つから1つを選んで受け取れる仕組みです。
| 保有株数 | 優待内容(A〜Cから1点選択) |
| 500株以上 | A:自社オンラインショップで使える30%割引クーポン(上限20万円・1回分) |
| B:オリジナルグッズ3,000円相当(鹿深米・コーヒー・アロマなどから選択) | |
| C:緑の募金3,000円相当 |
株主優待の内容
500株以上を持つ株主は、次の3つから1つを選べます。
Aは、自社オンラインショップで使える30%割引クーポン(1回分)です。
Bは、オリジナルグッズ(3,000円相当)で、鹿深米やコーヒー、アロマなどから選べます。
Cは、緑の募金への寄付(優待相当額3,000円)です。
Aの割引クーポンは、上限20万円までの買い物に使え、他のクーポンとの併用はできません。
100株や200株では優待の対象にならない点に、改めて注意が必要です。
権利確定日と有効期限
株主優待の権利が確定するのは、毎年6月末です。
この日に500株以上を持っていることが条件になります。
割引クーポンの有効期限は、発行の翌年4月末までです。
届いたら早めに使う予定を立てておくと、無駄なく活用できます。
なお、配当の権利確定は6月末と12月末の年2回が基準です。
会社情報

イトーキは1890年に創業した、130年以上の歴史を持つオフィス家具の老舗メーカーです。
事業の中心は、オフィスの家具や什器を作り、働く場所そのものを設計する「ワークプレイス事業」です。
イスや机だけでなく、オフィスのレイアウトや働き方の提案まで、まとめて手がけています。
コクヨ、オカムラと並んで、オフィス家具の「御三家」と呼ばれることもあります。
近年は在宅勤務からオフィスへ戻る動きが強まり、オフィス投資の需要が高まっています。
この追い風を受けて、売上・利益は過去最高水準まで伸びています。
中期経営計画「RISE TO GROWTH 2026」を掲げ、成長への投資を続けています。
本社は東京都中央区の日本橋にあり、東証プライム市場に上場しています。
会社の規模はオフィス家具業界では大手で、財務の土台もしっかりしているタイプです。
編集部からのおすすめ情報
編集部のおすすめ:
株式情報から見る投資おすすめ度と根拠
イトーキは、オフィス需要の回復を追い風に、業績と株価がしっかり伸びてきた銘柄です。
30年チャートで見ると、長く地味な時期を経て、近年は右肩上がりの強い動きになっています。
過去最高の売上・利益を更新しており、会社としての稼ぐ力がはっきり高まっています。
ROE(自己資本利益率)は高い水準で、株主のお金を効率よく利益に変えられています。
PER(株価収益率)は市場平均と比べて高すぎず、業績の伸びを考えると割高感は強くありません。
自己資本比率はほどほどで、財務の安全性は標準的な水準です。
配当は増配の傾向が続いており、配当利回りも市場平均より高めです。
株価はすでに大きく上がってきたので、短期で見ると高値づかみには注意したいところです。
ただ、オフィス回帰や働き方改革という長い追い風があるため、長期では引き続き伸びを期待しやすい銘柄です。
株式面のおすすめ度は、配当を受け取りながら長期で持ちたい人にとっては高めに出ます。
優待情報から見る投資おすすめ度と根拠
イトーキの優待は、500株以上が条件という点が最大のハードルです。
100株や200株では優待の対象にならず、最低でも約122万円の資金が必要になります。
そのため、「単元株だけで優待を楽しむ」というスタイルには向いていません。
優待の中身は、自社オンラインショップの30%割引クーポンか、3,000円相当のグッズなどから1点を選ぶ形です。
割引クーポンは上限20万円までの買い物に使え、オフィス家具をまとめて買う人には大きな魅力になります。
一方で、家具を買う予定がない人にとっては、使いみちが限られてしまいます。
優待利回りという数字で見ると、500株が必要なわりに金額が小さく、あまり高くありません。
体験型や金券型の優待を期待する人には、少し物足りなく感じられるかもしれません。
まとめると、イトーキの優待は「家具を買う予定がある人」や「すでに500株以上を長期で持つ人」にはうれしい一方、優待目的の少額投資には向きません。
優待よりも、配当と値上がり益を狙う銘柄として見るのが現実的です。
総合評価
株式面では、業績・配当・成長性のそろった、長期保有に向く魅力的な銘柄です。
優待面では、500株からと条件が重く、優待目的の投資には向いていません。
この2つを合わせると、イトーキは「優待株」というより「配当・成長株」として評価するのが現実的で、総合おすすめ度は3/5です。

