トランザクション[7818]は、デザイン雑貨や日用品を中心に手がける企業です。
株価は20年の長い目で見ると右肩上がりで成長しており、財務の安定性も高いのが特徴です。
また、株主優待では自社オリジナルの商品をカタログから選べる楽しみがあり、配当と合わせてバランスのよい還元をしています。
短期的な値動きは大きいですが、長期で保有することで企業の成長と株主還元の両方を受け取れる魅力があります。
株式情報
割安度 | 安全度 | 値動き傾向 | ||
PER | PBR | 自己資本比率 | ROE | 信用倍率 |
17.2倍 | 3.39倍 | 81% | 20% | 8.5倍 |
優待&配当 | ||||
総合利回り | 配当利回り | 優待利回り | 権利確定月 | 優待最低取得額 |
3.99% | 2.31% | 1.68% | 2月、8月 | 596,500円 |
編集部おすすめ度 | 理由 |
財務の健全さと高い成長性を持ち、長期投資に向いた安定感のある企業です。 株価は短期的に動きが大きいものの、20年の流れでは着実に成長しており、今後も堅実な伸びが期待できます。株主優待は実用性が高く、配当と合わせて総合利回りも安定しているため、長期で持つことで資産形成に役立ちます。 |
株主優待情報
トランザクションの株主優待は、自社オリジナルのデザイン雑貨や生活用品などをカタログから選べる形式になっています。
優待は年2回(2月末・8月末)に実施され、長期で保有している株主にとっては日用品やギフトとして使える点が魅力です。
また、500株以上の保有が条件となっており、優待品の内容は毎回変更されるため、コレクション感覚で楽しめる面もあります。
権利確定日と有効期限
権利確定日は毎年2月末と8月末です。
優待案内は権利確定日から数か月後に発送され、専用の申込書やインターネット申込フォームから商品を選ぶ形になります。
有効期限は発送から数か月程度に設定されており、期限内に申し込みをしないと無効になる点には注意が必要です。
保有株数 | 優待内容 |
---|---|
500株以上 | 自社オリジナル商品(デザイン雑貨や生活用品など)をカタログから選択 |
このように、トランザクションの優待は「実用的で選ぶ楽しさがある」という特徴を持っています。
長期的に保有することで、株主として企業成長の恩恵を受けながら、日々の生活に役立つ品物を受け取れる点は魅力です。
会社情報

株式会社トランザクションは、ものづくりを大切にする会社です。1987年に創業し、東京の渋谷に本社を構えています。
これまで「デザイン雑貨」や「オリジナル雑貨」「エコ雑貨」「ヘルスケア雑貨」など、暮らしを少し豊かにする商品を企画し、販売してきました。
生産はすべて自社で行っているわけではなく、外部委託も多く使っています。
ただしデザインや品質管理、印刷や加工といった重要な部分は自社でコントロールし、高いクオリティを保つようにしています。
会社はグループ体制を持ち、それぞれの会社が役割を分担しています。
例えば「株式会社トランス」「株式会社トレードワークス」「株式会社クラフトワーク」「株式会社T3デザイン」といった関連会社があり、海外にも拠点を構えています。
これにより、企画からデザイン、生産、検品、物流までをスピーディーかつ正確に行える体制を築いています。
事業内容は多彩で、主力のオリジナル雑貨事業ではバッグ、タンブラー、ボトル、文房具、革小物、ポーチ、ミラーといった商品を取り扱っています。
最近ではペット用品やトラベル雑貨、アニメやキャラクターとコラボしたグッズなども展開しており、幅広い層のニーズに応えています。
環境にやさしいエコ商品や、健康や衛生を意識したウェルネス商品も強化しており、社会的なニーズに応じて商品開発を進めているのが特徴です。
また、サロン事業もグループの成長分野のひとつです。
全国に約90店舗以上の美容サロンを展開しており、関東を中心にしながら福岡や仙台といった地方都市にも進出しています。
今後は大阪や札幌など新しいエリアにも展開する予定で、さらに拡大が期待されています。
このように、トランザクションは「企画・デザイン力」「幅広いブランドと商品」「安定した生産と供給体制」「サロン事業の拡大」といった強みを持っています。
挑戦を楽しむ社風を掲げ、常に新しいことに挑戦し続ける姿勢も特徴的です。
編集部からのおすすめ情報
編集部のおすすめ:
株式情報にみる分析
トランザクションの株式を長期的な目線で見ていくと、いくつかのはっきりとした特徴があります。
まず、会社の財務体質がとても健全であることが安心材料です。
自己資本比率は高く、借金に依存していない経営をしているので、外部環境が厳しくなっても耐えられる力があります。
ROEは高めであり、株主から集めた資金を効率的に使ってしっかりと利益を生み出していることが分かります。
これは経営陣がうまく資源を活かしている証拠でもあり、長期的な成長を期待できるポイントです。
次に株価水準ですが、PERやPBRは低すぎるわけではなく、むしろやや高めの水準にあります。
これは市場から将来の成長に対して期待されているという意味でもあります。
割安株を狙う投資家にとっては少し物足りなく感じるかもしれませんが、成長株として長期保有を考えるなら理解できる評価水準だといえます。
株価はここ20年で右肩上がりの成長をたどっており、安定的な上昇トレンドが見られるのも安心材料です。
短期的には大きな上下がありますが、長期で見ると成長の道筋がはっきりと見えているのが強みです。
一方で、株価の値動きは比較的活発で、信用倍率も高い状態が続いています。
これは多くの投資家が短期的な値上がりを狙って参加していることを意味しており、場合によっては急落するリスクも含みます。
そのため、短期的に売買を繰り返す投資には向いていません。
しかし、長期保有を前提に考えるなら、多少の変動は気にせず企業の成長に付き合う姿勢が必要になります。
配当利回りは決して高くはありませんが、安定的に支払われている点は好感できます。
さらに株主優待も組み合わせることで総合利回りは悪くなく、配当と優待を合わせるとバランスの取れた株主還元になっています。
株主に向けた姿勢がはっきりしているため、長期で保有するモチベーションにつながります。
総合的に考えると、トランザクションは成長性と安定性をあわせ持つ銘柄と評価できます。
割安株ではないものの、強い財務基盤、安定した成長路線、高いROEを考えると、長期投資で安心してポートフォリオに組み込める存在だといえます。
今後も消費者ニーズに合った雑貨やサロン事業を広げていく余地があり、株価の中長期的な成長に期待できるでしょう。
優待情報から見る投資おすすめ度と根拠
トランザクションの株主優待は、長期で保有する投資家にとって魅力のある制度です。
優待の内容は自社オリジナルの雑貨や生活用品などをカタログから選ぶ形式で、年に2回届きます。
実用的なものが多く、日常生活で使える商品を受け取れるのはうれしい点です。
また、毎回ラインナップが変わることがあり、株主としては楽しみながら継続して保有できるモチベーションになります。
優待を受け取るためには500株以上の保有が必要で、最低取得額はやや高めです。
ただ、その分もらえる優待の価値も大きく、配当と合わせると総合利回りは悪くありません。
優待利回りそのものは高すぎるわけではありませんが、配当と組み合わせることで長期的に見ると安定したリターンが得られます。
さらに、トランザクションは財務体質が健全で、安定的に利益を出せる企業です。
そのため、将来的に優待が廃止されるリスクは低く、安心して長期保有を前提に考えることができます。
他の企業では業績悪化とともに優待が縮小・廃止されるケースもありますが、この会社の基盤を考えると継続性に期待できます。
また、優待内容が食品や外食券のように消費の一時的な楽しみに限られない点も特徴です。
雑貨や日用品は幅広い層に使いやすく、株主の生活を支える実用性があります。
こうした観点から見ると、優待の魅力は「派手さよりも堅実さ」といえます。
大きな利益を狙うタイプではありませんが、長期保有による安定と実用的なメリットを重視する投資家に向いています。
長く持てば持つほど配当と優待の積み重ねが資産形成につながるため、ポートフォリオに入れる価値は十分あるといえるでしょう。
総合評価
トランザクションは、株式の面と優待の面の両方から見ても、長期投資に向いた会社だといえます。
株式情報では、財務の健全さや高いROEが光り、会社が効率よく利益を出していることが分かります。
株価は短期的には動きが大きいですが、長期で見ると成長の流れが続いており、安定した右肩上がりの傾向があります。
割安感は少ないものの、市場から将来の成長に期待されている証拠ともいえ、長期で持つことで成果を得やすい銘柄です。
一方、株主優待は実用的で選ぶ楽しさもある内容になっています。
食品や外食券のように使い方が限定されないため、幅広い層にとって役立ちます。
配当と組み合わせることで総合利回りは安定しており、生活を支える実用性と資産形成を両立できる点が魅力です。
優待を受け取るにはある程度まとまった資金が必要ですが、それをクリアできる投資家にとっては継続的なメリットがあります。
総合的に見れば、トランザクションは財務の安定性と成長性を背景に、実用的な優待を組み合わせて株主を大切にしている会社です。
長期的に保有することで株価の成長と優待・配当の両方を享受できるため、ポートフォリオに加えても安心感のある銘柄といえます。