パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス[7532]株情報(株主優待・配当・おすすめ情報)

パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)[7532]は、ドン・キホーテやアピタなどでおなじみの企業グループです。

日常生活に身近な店舗を多く持つだけでなく、株主優待として使いやすい電子マネー「majica(マジカ)」ポイントがもらえることから、個人投資家のあいだでも人気の銘柄となっています。

この記事では、株価の長期的な成長性や企業としての安定性、さらに優待内容の実用性をふまえながら、PPIHが長期投資におすすめできる理由を丁寧に解説します。

これから株をはじめてみたい人や、優待を楽しみながら資産形成をしたい人にとって、きっと参考になる内容です。

目次

株式情報

パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス[7532]東証P
時価総額
2兆7,459億円

株価 4,323
※更新:2025年4月28日

パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス[7532]30年チャート

30年チャートを掲載

割安度安全度値動き傾向
PERPBR自己資本比率ROE信用倍率
28.7倍4.5倍35.8%17.9%2.7倍
優待&配当
総合利回り配当利回り優待利回り権利確定月優待最低取得額
1.7%0.79%0.89%6月、12月432,300円
編集部おすすめ度理由
株価は長期で大きく成長しており、優待は日常使いに便利な電子マネー。配当も安定しており、優待を活用しながら着実に資産形成を目指せる、長期保有向きの優良銘柄です。

会社情報

引用:PPIHグループ中途採用

​パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)は、「ドン・キホーテ」や「MEGAドン・キホーテ」などを展開する、国内外で高い知名度を誇る小売企業です。

その始まりは1978年、東京都西荻窪に開かれた小さな雑貨店「泥棒市場」でした。

1980年には株式会社ジャストとして法人化され、1989年には東京都府中市に「ドン・キホーテ」1号店をオープン。

深夜営業や迷路のような売り場レイアウトなど、従来の常識を覆す店舗運営で注目を集めました。

1995年に社名を「株式会社ドン・キホーテ」へ変更。

1998年には東京証券取引所第二部に上場し、その後も成長を続けます。

2013年には持株会社体制に移行し、2019年には現在の社名である「パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス」へと変更されました。

2025年3月時点で、グループ全体の店舗数は753店舗にのぼります。

日本国内では、「ドン・キホーテ」や「MEGAドン・キホーテ」を中心に、「ドン・キホーテUNY」「アピタ」「ピアゴ」「長崎屋」などの業態も含め、600店舗を超える展開となっています。

それぞれのブランドは立地やターゲット層に応じて特長があり、生鮮食品から家電、衣料品まで幅広い商品を揃えています。

たとえば、「MEGAドン・キホーテ」はファミリー層向けに生鮮品や日用品を充実させた大型店舗。

一方で、都市型の「ドン・キホーテ」は仕事帰りの買い物にも便利な品ぞろえと営業時間で、若者や単身世帯を中心に根強い支持を集めています。

海外にも積極的に進出しており、アメリカ、シンガポール、タイ、香港、台湾、マレーシア、マカオなどに115店舗を展開中です。

海外店舗では「DON DON DONKI(ドンドンドンキ)」というブランド名が使われており、日本製の商品を多く扱う“ジャパンブランドの専門店”として人気を得ています。

中でもアジア圏では、日本のお菓子やコスメ、食品を求める現地の若者から厚い支持を集めています。

ブランド展開は多岐にわたり、「ドン・キホーテ」「MEGAドン・キホーテ」「アピタ」「ピアゴ」「情熱職人」「長崎屋」「DON DON DONKI」「TOKYO CENTRAL」「Gelson’s(アメリカの高級スーパー)」など、それぞれが地域や顧客ニーズに合わせて異なる個性を持っています。

また、グループ独自の電子マネー「majica(マジカ)」の普及も進んでいます。

ポイントサービスや会員特典が充実しており、日常的に店舗を利用する顧客にとっては嬉しい仕組みです。

加えて、オリジナルブランド「情熱価格」は、“安くて面白い”をテーマに、生活必需品からユニークな雑貨まで取り揃えています。

これまでの成長の背景には、「買い物そのものを楽しんでもらいたい」という企業姿勢が一貫してあると言えるでしょう。

日本では日常の便利な買い物先として、海外では日本文化の魅力を伝える拠点として、それぞれの地域で存在感を強めています。

今後もその勢いを保ちながら、柔軟で独自性のある小売スタイルを広げていく企業として注目されます。

株主優待情報

​パン・パシフィック・インターナショナルホールディングスの株主優待

​パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)の株主優待は、日常生活で役立つmajicaポイントが年2回もらえる、実用的な制度です

株主優待の内容

PPIHの株主優待は、グループ店舗で使える電子マネー「majica(マジカ)」のポイントです。

​以下の表に、優待の詳細をまとめました。​

保有株数優待内容
100株以上majicaポイント 2,000円分(年2回)

このポイントは、ドン・キホーテやアピタ、ピアゴなど、PPIHグループの多くの店舗で利用できます。​

ただし、一部の店舗では使えない場合もあるので、事前に確認すると安心です。​

優待の受け取り方法と時期

株主優待を受け取るためには、以下の条件を満たす必要があります。​

  • 権利確定日:​毎年6月末と12月末の2回です。
  • 必要株数:​100株以上の保有が必要です。
  • 受け取り方法:​majicaアプリを通じてポイントが付与されます。​そのため、majicaアプリへの会員登録が必要です。

ポイントの付与時期は、以下の通りです。​

権利確定日ポイント付与時期
6月末9月下旬頃
12月末翌年3月下旬頃

ポイントの有効期限は、付与日から約1年間です。​期限内に利用するようにしましょう。

majicaポイント利用可能なブランド

majicaポイントは、以下のようなブランドで利用できます。​

  • ドン・キホーテ
  • MEGAドン・キホーテ
  • アピタ
  • ピアゴ​

これらの店舗では、食品や日用品、家電製品など、さまざまな商品が取り揃えられています。

​日常の買い物に活用できるため、家計の助けにもなります。

編集部からのおすすめ情報

編集部のおすすめ:

株式情報にみる分析

パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)の株は、長く持ち続けることでしっかり利益が期待できる銘柄です。

過去30年の株価の動きを見てみると、何度か大きなステップを踏んで、一気に株価が高くなっているのが分かります。

たとえば2000年代の前半は、株価はあまり動かず、いわば準備期間のような時期でした。

ところが、2010年ごろからお店の数が増え始め、業績も順調に伸びたことで、株価も大きく上昇。

その後も「MEGAドン・キホーテ」の展開や、「アピタ」「ピアゴ」といった他のスーパーとの合併、さらにはアジアやアメリカなど海外への出店が進み、株価は何段階にも分かれて上がっていきました。

このように、PPIHの株は「じわじわ上がる」のではなく、「しっかり準備してから、ドンと跳ね上がる」ような動きをくり返しているのが特長です。

会社として新しい挑戦をしたり、成長のステージに入ったタイミングで、大きく株価が動く傾向があるのです。

こうした株の動きは、長期で持つ人にとってはとてもありがたいものです。

もちろん、短い期間では上がったり下がったりすることもありますが、大きな目で見ると、企業の成長とともに株価も大きく育ってきました。

また、PPIHはお店の運営がとてもうまく、お客さんのニーズに合わせてどんどん改善を続けている企業です。

「安くて面白い商品」「買い物が楽しくなるお店」「海外でも日本の文化を伝えるお店」として、国内外で高く評価されています。

お金の使い方にも無理がなく、借金に頼りすぎず、安定した運営を続けています。

毎年すこしずつ配当金も増えていて、株を持ち続けることで得られるメリットが年々大きくなっている点も見逃せません。

今の株価は、ほかの小売企業に比べるとやや高めに評価されていますが、それは「この先もっと成長する」と期待されている証です。

実際に、これまで何度もその期待に応えてきた実績があります。

まとめると、PPIHの株は、「将来の成長に期待して、じっくり育てていく」タイプの投資にぴったりな銘柄です。

短期で売り買いをくり返すよりも、10年、20年と長く持って、会社の成長といっしょに資産をふやしていく人におすすめできます。

チャートの動きから見ても、それがしっかり実現してきたことが分かります。だからこそ、安心して長期保有を考えられる、信頼感のある株と言えるでしょう。

株主優待にみる分析

パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)の株主優待は、長期保有を前提とした投資において、実用性と満足度のバランスがとれた魅力ある制度といえます。

特に、日常生活の中でドン・キホーテやアピタ、ピアゴなどの店舗を利用する機会が多い方にとっては、実質的な“生活コストの軽減”というかたちでリターンを感じやすく、優待制度をうまく活用することで長期投資の楽しさや安心感がより増す内容になっています。

また、紙の優待券とは違い、電子マネー形式で付与されるのも特徴の一つです。

majicaアプリを通じてポイントを受け取る形なので、スマートフォンを使い慣れている人であればとても便利ですし、財布の中を優待券でいっぱいにすることもありません。

しかも、majicaポイントにはポイント還元率やクーポン機能も備わっており、普通に買い物するだけでさらにお得になる工夫が随所に盛り込まれています。

長期的に見たときに、この優待制度が「続けやすい」「維持しやすい」内容である点も見逃せません。

たとえば、他社では優待内容が縮小されたり、急に廃止されたりするケースもありますが、PPIHの優待はシンプルでコストも過度にかからないため、企業としても継続しやすく、投資家にとっては「安心して長く持てる」環境が整っています。

際に、これまでの実績を見ても大きな変更や改悪がなく、株主還元に対する安定した姿勢がうかがえます。

数字だけを見れば高利回り銘柄とまではいかないものの、「実際に使って得を感じられる」「日常生活で還元を実感できる」という観点では、数値以上の満足感を得られる優待内容だといえます。

特に家族で日用品や食料品をよく買う家庭にとっては、年間4,000円分のポイントはありがたい存在です。

たとえば、月に数回ドン・キホーテで買い物をする家庭であれば、ポイント分だけでも1〜2回分の買い物代を浮かせることができます。

これは、生活コストの削減という実利だけでなく、「投資をすることで日々の生活がちょっと豊かになる」という投資体験そのものを後押しする要素です。

まとめると、PPIHの株主優待は派手さはないものの、日常に寄り添った「堅実で使いやすい」優待制度であり、長期で株を保有しながらお店を利用するライフスタイルに非常によくマッチします。

値上がり益を狙うだけの投資ではなく、「お得を積み重ねていく」ような感覚でじっくり株を持ちたい人にとって、PPIHの株主優待は強い味方になるでしょう。

長く持ち続けることで、企業の成長も、生活のちょっとした楽しみも、両方感じられる。それがこの銘柄の大きな魅力だといえます。

総合評価

パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)は、株価の成長性と株主優待の実用性、その両方を兼ね備えた、長期保有に非常に適した銘柄です。

ここまで見てきたように、「株式情報」と「優待情報」の両面から分析しても、その魅力は明確です。

総合的に見て、PPIHは「値上がり益」と「優待による実質的なリターン」の両方を狙える、バランスのとれた長期投資向けの銘柄です。

短期的な株価の上下に一喜一憂するよりも、「生活に密着した企業の株を持ちながら、その成長を応援し、共に育っていく」ようなスタイルにぴったりの一社です。

普段からドン・キホーテやアピタを利用する人にとっては、優待の恩恵を直接感じながら、着実に資産を増やすことができる、非常に魅力的な銘柄だといえるでしょう。

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