正興電機製作所[6653]は、電気の安定供給や水インフラなど、社会の“当たり前”を支える会社です。
パッと目立つ会社ではないですが、電力会社や自治体向けの仕事が多く、景気に左右されにくいタイプなのが特徴です。
株価の20年チャートを見ると、途中で大きく上がって下がる波はありつつも、足元は上向きの流れが続いています。
配当とQUOカード優待を合わせて、コツコツ持つ楽しみもあるので、長期保有目線でチェックしたい銘柄です。
株式情報
| 割安度 | 安全度 | 値動き傾向 | ||
| PER | PBR | 自己資本比率 | ROE | 信用倍率 |
|
15.3倍 |
1.74倍 | 52.36% | 10.56% | 44.22倍 |
| 優待&配当 | ||||
| 総合利回り | 配当利回り | 優待利回り | 権利確定月 | 優待最低取得額 |
| 約2.48% | 2.26% | 0.22% | 12月 | 約220,800円 |
| 編集部おすすめ度 | 理由 |
| インフラ系の安定需要が軸で、配当+QUOカードを受け取りながら長く付き合うタイプの銘柄です。値上がり一本で勝負するより、事業の堅さと株主還元を“生活の一部”として積み上げたい人と相性が良いです。 |
株主優待情報

正興電機製作所では、毎年12月末時点で100株以上保有している株主を対象に、QUOカード優待を行っています。
株主優待の内容
優待は「保有株数に応じてQUOカードの金額が増える」仕組みで、わかりやすくて使い勝手が良いタイプです。
| 保有株数 | 優待内容 |
| 100株以上~300株未満 | QUOカード 500円分 |
| 300株以上~500株未満 | QUOカード 1,000円分 |
| 500株以上~1,000株未満 | QUOカード 2,000円分 |
| 1,000株以上~10,000株未満 | QUOカード 3,000円分 |
| 10,000株以上 | QUOカード 5,000円分 |
贈呈時期は、定時株主総会の案内などに同封して送られる予定とされています。
権利確定日と有効期限
権利確定月は12月で、基準日は「12月末日」です。
優待を受け取るには、権利付き最終日までに株を買って、権利確定日に株主名簿に載っている必要があります。
QUOカードの有効期限は基本的にないため、慌てず使えるのがメリットです。
会社情報

正興電機製作所は1921年に始まった会社で、社会のインフラを動かすための「監視して動かす仕組み」や「電気を安全に送る装置」をつくっています。
本社は福岡市で、東京にも拠点があり、現場に近い場所で仕事を回せる体制を持っています。
この会社の強みは、電力会社向けのシステムや機器を長く積み上げてきたことです。
電気は止まると生活が成り立たないので、設備は「壊れにくさ」と「保守のしやすさ」がとても大事になります。
正興電機は、電力の安定供給を支える監視制御システムや、配電機器などを提供していて、裏方として社会を支える仕事が中心です。
また、自治体向けでは浄水場や下水処理場などの監視制御システムにも関わっていて、水を安全に届けたり、汚れた水を処理したりする現場で使われます。
こうした分野は、景気が良い悪いに関係なく必要な仕事なので、売上が急にゼロになるようなタイプではありません。
店舗ビジネスのように「何店舗ある」という会社ではなく、工場や施設に入る設備や仕組みを納める会社なので、いわゆるブランド店舗一覧はありません。
その代わり、グループとしてはIT系の会社なども持ち、ソフトウェア開発や運用など、設備を動かすためのデジタル面もカバーしています。
まとめると、正興電機は「電気と水のインフラを、止めないための仕組みをつくる会社」で、地味だけど生活に直結する分野で存在感を出している企業です。
編集部からのおすすめ情報
編集部のおすすめ:
株式情報から見る投資おすすめ度と根拠
正興電機を長期で見ると、いちばんのポイントは「社会インフラ需要」という土台の強さです。
電力会社や自治体の仕事は、景気の波で止めにくいので、受注が比較的安定しやすい傾向があります。
そのため、流行りもののビジネスよりも、長く同じテーマで積み上がりやすいのがこの会社の良さです。
財務面は自己資本比率が50%台と、極端に借金頼みの体質ではない水準です。
ROEも10%台で、稼ぐ力がゼロという感じではなく、きちんと利益を残して回せている印象です。
一方で、信用倍率は高めに出やすく、短期では需給の偏りでブレる局面もありえます。
ただし、今回の前提は短期トレードではなく長期保有なので、ここは「急落しても慌てない体制か」を意識するのが現実的です。
チャート(長期)で見ると、2019年以降に大きく伸びて、その後に調整を挟みながらも、直近はもう一段上を試す動きが見えます。
こういう形は、会社の成長期待が完全に消えたわけではなく、評価が残っているサインになりやすいです。
ただ、インフラ関連は“爆発的に伸びる”より“堅く積む”が得意な分野なので、株価も一直線で上がるより、波を作りながら上を目指しやすいです。
だからこそ、買う側も「高値づかみを避けたい」と思いがちですが、長期では“良い会社を、無理のない価格で持ち続ける”方が勝ちやすいです。
配当利回りは2%台で、いわゆる高配当株ほどではないですが、インフラ系の安定性とセットで見るとバランス型です。
総合すると、正興電機は「守りを固めつつ、社会のデジタル化や設備更新の流れに乗れれば上もある」タイプの中長期向け銘柄です。
おすすめ度を3/5にする理由は、土台は良い一方で、短期の需給や相場の地合いでブレることもあるので、万人向けの“超安定銘柄”とまでは言い切れないからです。
優待情報から見る投資おすすめ度と根拠
正興電機の株主優待は、QUOカードという「現金に近い便利さ」が魅力です。
食べ物や自社商品よりも使う場所を選びにくいので、家計のちょっとした足しになり、ストレスが少ない優待です。
ただし、100株だと金額は500円分なので、優待だけで利回りを大きく稼ぐタイプではありません。
この優待の立ち位置は、「おまけとして嬉しい」と割り切るのがいちばん相性が良いです。
長期保有目線で見ると、QUOカード優待は運営コストが読みやすく、会社側も続けやすい形式です。
そのため、急に内容が複雑になったり、使える場所が限定されたりする優待よりは、継続性が期待しやすいです。
また、保有株数が増えると金額も増えるので、将来買い増しを考える人には設計がシンプルです。
一方で、長期保有の優遇(年数で増える仕組み)は基本的にないため、長く持てば自動的に得になるタイプではありません。
だからこそ、この銘柄の優待評価は「生活の満足度を上げる小さな楽しみ」として見るのが正解です。
配当と合わせると、受け取りが毎年積み上がる形になるので、長期のモチベーションにはなります。
総合すると、優待面でのおすすめ度は高すぎず低すぎずで、投資判断の主役は「事業の堅さ+配当」で、優待はそれを後押しする存在です。
おすすめ度を3/5にするのは、優待が豪華だからではなく、無理のない内容で“続きやすい”可能性がある点を評価しているからです。
総括
正興電機製作所は、電気と水という社会インフラを支える事業が中心で、長期投資の土台としては堅い部類です。
配当は派手ではないものの現実的に受け取りやすく、QUOカード優待も“地味に助かる”実用型です。
一方で、信用倍率が高めに出やすいなど、短期的には需給で振れやすい面もあるので、買うなら「長く持つ前提で、余裕資金で」が向きます。
総合評価3/5は、「インフラの安定感を評価しつつ、万人に強く推すよりは、相性が合う人に勧めたい」という位置づけです。

