グリーンズ[6547]は、全国でホテルを運営する会社で、「コンフォートホテル」などの宿泊ブランドを広く展開しています。
旅行や出張の需要が戻ってきた流れを取り込みやすい業態で、インバウンド(海外からの旅行客)にも強いのが特徴です。
株価は10年チャートで見ると、コロナ期の大きな下落から回復し、近年は高値圏で上下しながらも全体としては持ち直した形になっています。
株主優待は自社ホテルなどで使える割引券タイプなので、「旅行や外出の予定がある人」には使い勝手が良く、長期保有と相性が良い銘柄です。
派手な短期売買よりも、配当と優待を受け取りながら、業績の回復局面をじっくり取りにいく長期目線で見たい会社です。
株式情報
| 割安度 | 安全度 | 値動き傾向 | ||
| PER | PBR | 自己資本比率 | ROE | 信用倍率 |
| 9.02倍 | 2.46倍 | 34.6% | 58.44% | 348.14倍 |
| 優待&配当 | ||||
| 総合利回り | 配当利回り | 優待利回り | 権利確定月 | 優待最低取得額 |
| 約2.58% | 約1.72% | 約0.86% | 12月 | 236,600円 |
| 編集部おすすめ度 | 理由 |
| 回復基調のホテル需要と、実用性の高い優待がそろった長期保有向けの銘柄です。コロナ後の需要回復で業績が持ち直しやすい一方、景気後退や旅行需要の波は受けやすいので「守り一辺倒」ではありません。ただ、全国展開の運営力とブランド力があり、株主優待もホテル利用と相性が良いので、生活スタイルに合う人は長期で満足度を得やすいタイプです。 |
株主優待情報

グリーンズでは、毎年12月末時点で100株以上保有している株主を対象に、ホテルやレストラン等で使える株主優待券(1,000円券)が進呈されます。
株主優待の内容
| 保有株数 | 優待内容 |
| 100株以上 | 2,000円分(1,000円券×2枚) |
| 200株以上 | 4,000円分(3年未満)/+1,000円分追加(3年以上) |
| 500株以上 | 8,000円分(3年未満)/+2,000円分追加(3年以上) |
| 1,000株以上 | 10,000円分(3年未満)/+5,000円分追加(3年以上) |
| 10,000株以上 | 20,000円分(3年未満)/+10,000円分追加(3年以上) |
優待券は自社が運営するホテル、レストラン、宴会場で利用でき、1回につき利用上限(5,000円まで)などのルールがあります。
権利確定日と有効期限
権利確定月は12月です。
優待を受け取るには、権利付き最終日までに株を買って保有し、基準日(12月末)に株主名簿へ載る必要があります。
有効期限は「配布から翌年3月末まで」です。
3年以上の長期保有優遇は、同一株主番号で6月末・12月末の名簿に連続で記載されるなど、条件を満たした場合に追加発行が受けられます。
会社情報

株式会社グリーンズは、全国でホテルを運営している会社です。
本社は三重県四日市市にあり、東証スタンダード市場と名証プレミア市場に上場しています。
事業の中心はホテル運営で、出張などに使われやすい「コンフォートホテル」系列と、自社のオリジナルブランドの両方を持っています。
ホテルブランドとしては、コンフォートホテル、コンフォートホテルERA、コンフォートイン、コンフォートスイーツなどが知られています。
もう一つの柱が、地域に根づいたオリジナルブランドのホテルで、観光やビジネスの拠点として使われる施設を運営しています。
運営するホテルは2026年2月時点で119店舗・16,796室と公表されており、全国に広いネットワークがあります。
ホテルは駅の近くや主要都市に多く、移動が多い人にとって使いやすい立地を押さえているのが特徴です。
ホテル運営は景気に左右されやすい面もありますが、近年は国内旅行の回復や海外からの旅行客の増加が追い風になりやすい環境です。
また、全国に店舗があることで、地域ごとの需要の波を分散しやすいのも強みです。
一方で、人件費や光熱費の上昇、旅行需要の落ち込みがあると利益が圧迫されることもあるため、運営の工夫が成績に直結しやすい業種です。
この会社は「ホテルを増やしていく成長」と「運営の効率を上げる改善」の両方で、収益力を高めることを狙っています。
編集部からのおすすめ情報
編集部のおすすめ:
株式情報にみる分析
グリーンズを長期で見ると、「回復局面の追い風を受けやすいホテル株」というのが一番わかりやすい見方です。
10年チャートでは、コロナ期に大きく下がったあとに持ち直し、最近は高値圏で上下しながら落ち着きどころを探している形に見えます。
こういう銘柄は、短期の上げ下げよりも「旅行需要が中長期でどうなるか」が株価の方向を決めやすいです。
今の日本は、国内旅行の回復に加えて、海外からの旅行客が増えやすい環境が続いています。
そのため、ホテルの稼働が上がりやすい局面では利益が出やすく、企業としての体力も付きやすい流れになります。
一方で、ホテル業は景気や社会不安の影響を受けやすく、急に需要が落ちると業績のブレが大きくなる点は注意が必要です。
また、コスト面では人件費や光熱費が上がると利益が削られやすく、価格転嫁がうまくいくかがポイントになります。
財務の見方としては、自己資本比率が一定水準まで戻ってきているので、以前よりは安心感が出てきています。
ただし、ホテル運営は設備投資が必要な業種なので、今後も投資と借入のバランスは見ておきたいところです。
株価指標は全体として「割高すぎる感じ」は強くありませんが、人気が乗ると買いが偏りやすいので、信用倍率の高さはやや気になります。
信用買いが多い状態は、下げるときに売りが重なりやすいので、長期保有でも買うタイミングは分散したほうが安全です。
総合的には、景気敏感な面はあるものの、需要回復の波に乗せやすく、長期で「持ちながら待つ」投資がしやすい銘柄です。
評価としては、守りの超安定株ではないけれど、回復基調を取り込みたい人には選択肢になりやすいので、5段階で3がしっくりきます。
優待情報から見る投資おすすめ度と根拠
グリーンズの優待は、ホテルで使える割引券なので、日常で使うというより「旅行や出張の予定がある人」に刺さるタイプです。
この手の優待は、使う人にとっては価値が高く、使わない人にとっては価値が低いので、自分の生活スタイルとの相性がとても大事です。
コンフォートホテルなどは全国に数があり、出張先でも使いやすいので、利用できる機会が作りやすいのは強みです。
優待券は1,000円券でわかりやすく、家族旅行の宿泊費の一部にあてることもできます。
また、200株以上を長く持つと追加でもらえる仕組みがあるので、短期で売買するより、長く持つほど気持ちよくなれる設計です。
有効期限が翌年3月末までなので、受け取ったら早めに予定を立てるほうが使い切りやすいです。
優待の利回りだけで見ると、超高利回りの銘柄ではありません。
ただ、優待の「使った実感」が得られる銘柄は、長期保有のモチベーションが保ちやすいのが大きなメリットです。
ホテルは体験価値があるので、優待をきっかけに「またここを使おう」と思えると、投資と生活がつながって満足度が上がります。
一方で、ホテル優待は改悪や条件変更が起きると影響が大きいので、公式ページの更新は年に一度は確認しておくと安心です。
総合すると、グリーンズの優待は「使える人にとって強い」タイプで、旅行・出張の頻度がある長期投資家ほど相性が良いです。
優待目当ての短期売買ではなく、ホテル需要の回復とセットで長く持つことで、じわじわ効いてくる銘柄だと考えます。
総合評価
グリーンズは、ホテル需要の回復を取り込みながら、配当と優待で持ちやすさを作っている銘柄です。
景気の影響は受けるので過信は禁物ですが、生活スタイルに優待が合う人なら、長期で満足度が出やすいポジションになります。
総合的なおすすめ度は5段階で3で、買うなら一括よりも時期を分けて、ゆっくり集めるのが合う銘柄です。

