CIJ[4826]株情報(株主優待・配当・おすすめ情報)

CIJ[4826]は、企業向けにシステム開発や運用のサービスを提供するIT会社です。

派手な話題で急成長するタイプというより、社会や企業の「当たり前」を支える仕事で、じわっと積み上げていく企業だと捉えると分かりやすいです。

30年チャートで見ると、長い目では右肩上がりの流れが出ており、「長期で持って育てる」スタイルと相性は悪くありません。

株主優待はオリジナルQUOカードで、しかも「1年以上の継続保有」が条件なので、短期売買より“じっくり保有”向けの設計です。

目次

株式情報

CIJ[4826]東証PRM
時価総額
約341億円

株価 527
更新:2025年12月17日 13:55

CIJ[4826]30年株価チャート

30年チャートを掲載(添付画像)

割安度 安全度 値動き傾向
PER PBR 自己資本比率 ROE 信用倍率
19.86倍 2.06倍 77.7% 10.30% 6.54倍
優待&配当
総合利回り 配当利回り 優待利回り 権利確定月 優待最低取得額
約3.51% 3.04% 約0.47% 12月 105,400円
編集部おすすめ度理由
企業向けシステムを支える堅実なIT企業で、長期では右肩上がりの流れが見えやすい銘柄です。財務の安定感が高く、配当も一定水準が期待できる一方、優待(QUOカード)は金額が小さめで200株・1年以上保有が条件です。「配当+じわ成長+おまけ優待」で長く付き合う人に向きです。

株主優待情報

CIJの株主優待は、保有株数と保有年数に応じた「オリジナルQUOカード」です。

ポイントは、200株以上かつ1年以上の継続保有が条件になっている点で、長期保有の人ほど取りやすい設計です。

株主優待の内容

区分 1年以上3年未満 3年以上
200株以上~1,000株未満 500円分 500円分
1,000株以上~2,000株未満 1,000円分 1,000円分
2,000株以上~10,000株未満 2,000円分 4,000円分
10,000株以上 3,000円分 6,000円分

「まずは優待だけ欲しい」という買い方だと200株が必要なので、ここは最初に押さえておきたい注意点です。

権利確定日と有効期限

権利確定日(基準日)は12月末日(12月31日)です。

優待の対象は、基準日時点で株主名簿に載っていることに加えて、同じ株主番号で1年以上の継続保有が必要になります。

QUOカード自体の有効期限は原則ありませんが、優待の制度内容は将来変更される可能性がある点は頭に入れておくと安心です。

会社情報

引用:大井町役場

株式会社CIJは、神奈川県横浜市に本社を置くIT企業で、企業向けのシステム開発や運用サービスを中心に事業をしています。

むずかしく言うと「システムインテグレーション」ですが、かんたんに言えば、会社の仕事に必要な仕組みを作って、動くように整えて、運用まで面倒を見る会社です。

システムの仕事は、作って終わりではありません。

毎日止まらず動かすことや、使う人が困らないように直すことも大事で、CIJはそうした“裏方の力”で信頼を積み上げてきた企業です。

会社の公式情報では、事業内容は「システム開発およびシステム開発に関連するサービス」とされており、まさに企業活動の土台を支える役割です。

また、沿革を見ると1976年に横浜で設立され、長い時間をかけて取引先と技術を積み上げてきたことが分かります。

こうした会社は、急に売上が何倍にもなる代わりに急落する、というより、景気の波を受けながらも“必要とされ続ける仕事”で安定しやすい傾向があります。

従業員数は連結で1,677名、単体で808名(2025年6月30日現在)とされており、一定規模の開発体制を持っています。

店舗型のビジネスではないため「店舗数」や「ブランドの数」で語る会社ではありませんが、その分、社会のいろいろな分野のシステムに入り込みやすいのが特徴です。

実際に公式サイトでは、公共、金融、交通、エネルギー、情報・通信、製造、流通、組込み・車載など、幅広い分野で実績があることが示されています。

つまりCIJは、「身近なお店の名前」よりも、「社会の仕組みを裏で支える会社」として理解するとイメージしやすい企業です。

編集部からのおすすめ情報

編集部のおすすめ:

株式情報から見る投資おすすめ度と根拠

CIJを長期保有の目線で見ると、一番の強みは「倒れにくさ」と「積み上がりやすさ」のバランスです。

まず、自己資本比率が高い水準で、借金に頼りすぎない体質が見えます。

こういう会社は、景気が悪い時でもいきなり資金繰りが苦しくなりにくく、長期投資では安心材料になります。

次に、利益を生む力も悪くありません。

ROEがしっかり出ているということは、会社が集めたお金(株主のお金)を使って、きちんと利益を回している、という意味合いがあります。

一方で、PBRは高めなので、「とにかく割安で放置されている株」というより、ある程度評価されている銘柄です。

ここは人によって好みが分かれますが、長期の目線だと「良い会社が適正に評価されている」状態は、むしろ自然だと思います。

30年チャートの流れに目を向けると、途中で上下はあっても、長い目では上向きの時間が長く、企業としての積み上げが株価に反映されやすいタイプに見えます。

ITの仕事は流行りもありますが、企業の基幹システムや運用は簡単にゼロにはなりません。

むしろ社会全体がデジタル化していくほど、保守や改善の仕事が増えやすく、こうした“地味だけど必要”な領域は積み上がりやすいです。

もちろんリスクもあります。

IT企業は人が資産なので、人件費の上昇や人材確保の難しさが利益を圧迫することがあります。

また、大口顧客との取引が大きい場合は、取引先の投資方針で波が出ることもあります。

ただ、そうしたリスクがある中でも、財務の安定感が高く、配当利回りも一定水準あるため、長期保有の“土台”としては組み込みやすい銘柄だと考えます。

買い方としては、短期の上げ下げを追いかけるより、全体相場が弱い時に少しずつ拾って、配当をもらいながら育てるのが合います。

総合的に、CIJは「大化け狙い」ではなく、「安定+じわ成長」を取りにいく長期向けとしておすすめ度は中の上、という位置づけです。

優待情報から見る投資おすすめ度と根拠

CIJの優待は、金額だけを見ると大きくありません。

200株以上で500円分のQUOカードなので、「優待で得したい」という気持ちだけで買うと、物足りなさは正直あります。

ただし、優待の評価は“金額”だけで決めない方がうまくいきます。

CIJの優待の良いところは、1年以上の継続保有を条件にしていて、会社側が「長く持ってくれる株主」を増やしたい意志が見える点です。

この設計は、短期の売買が増えて株価が不安定になるより、安定株主を増やして会社の土台を強くする方向に働きやすいです。

長期投資家からすると、「優待がある」こと以上に、「優待が急に変わりにくそう」「方針がブレにくそう」という安心感が大事です。

その意味で、CIJの優待は派手ではないけれど、継続を前提に作られている印象があります。

さらに、QUOカードは使い道が広く、生活にそのまま入るので、優待としてのストレスが少ないです。

家族がいる人だと、コンビニや書店で自然に消化できて「気づいたら得してた」という感覚になりやすいのも良いところです。

一方で、優待を取るには200株が必要で、100株では対象になりません。

ここは、最初から優待を取りたい人にとってはハードルになります。

ただ、長期保有前提なら、最初から200株で入るか、100株で様子を見てから買い増して条件達成を狙うか、選び方はできます。

私の感覚では、CIJは「配当が主で、優待はおまけ」という捉え方がいちばんしっくりきます。

優待が強い銘柄のように、優待目当てで一気に人気化して乱高下するタイプではないので、長期投資のリズムを崩しにくいのもメリットです。

総合的に、優待面のおすすめ度は“中”くらいですが、長期保有を促す制度としては好印象で、株式の安定感を補強してくれる存在だと評価します。

総合評価

CIJは、財務の安定感が高く、IT需要の積み上げで長期の右肩上がりを狙いやすい銘柄です。

一方で、優待の利回りは小さめで、優待だけで満足するタイプではありません。

だからこそ、「配当をもらいながら、業績と一緒にじわっと育てていく」スタイルで持つと、納得感が出やすいです。

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