イーエムシステムズ[4820]情報(株主優待・配当・おすすめ情報)

医療や薬局で使われるシステムを作っているイーエムシステムズ[4820]は、景気に左右されにくい安定した会社です。

病院や薬局の仕事を支える仕組みを作っているため、社会にとって欠かせない存在といえます。

株価も長い目で見るとゆるやかに上昇しており、安心して長く持てるタイプの銘柄です。

さらに、配当金が高く、優待もついているので、持っているだけで着実にリターンを得ることができます。

1年以上保有すると、カタログギフトの優待がもらえるため、楽しみながら投資を続けられる点も魅力です。

医療や介護などの需要がこれからも増える中で、EMシステムズの役割はますます大きくなっていくでしょう。

そのため、長期的に安定した資産づくりを目指す人にとって、ポートフォリオに加えておきたい銘柄の一つです。

目次

株式情報

イーエムシステムズ[4820]東証P
時価総額
約540億円

株価 755
※更新:2025年10月17日

30年チャートを掲載

割安度 安全度 値動き傾向
PER PBR 自己資本比率 ROE 信用倍率
28倍 2.6倍 64.8% 11% 10倍

優待&配当
総合利回り 配当利回り 優待利回り 権利確定月 優待最低取得額
5.2% 4.6% 0.6% 12月 151,000円
編集部おすすめ度理由
医療や薬局を支える安定した事業を持つ企業で、景気に左右されにくい強さがあります。配当も高く、優待を含めた総合利回りは魅力的です。さらに、自己資本比率が高く財務が健全なため、長期保有でも安心して持ち続けられます。医療DXなどの成長分野にも取り組んでおり、将来性も十分。長期投資家にとって、ポートフォリオに加えたいおすすめの優良株です。

株主優待情報

引用:EMシステムズ

EMシステムズの株主優待は、カタログまたはWebサイトから選べる商品です。

贈呈額は保有株数に応じて段階的に増え、いずれも1年以上の継続保有が条件です。

保有株数優待内容(年1回)備考
200株以上1,000円相当カタログまたはWebから1点選択。
1,000株以上3,000円相当同上。
2,000株以上5,000円相当同上。

優待を受けるには、12月末の権利確定日で200株以上を保有し、同一の株主番号で1年以上継続保有している必要があります。

単元株は100株ですが、優待の必要保有株数は200株です。

贈呈は毎年3月ごろに案内が届き、記載の方法で申込みます。

権利確定日と有効期限

権利確定日毎年12月末です。

優待は1年以上継続保有の条件が付いており、直近の12月31日の株主名簿で200株以上の保有が確認される必要があります。

贈呈時期翌年3月ごろです。

有効期限は、その年に届く案内(カタログや申込サイトの案内状)に申込期限が明記されるため、案内どおりの期限内に申し込む形式です。

長期保有前提の条件設計になっており、継続保有でインカムを積み増ししながら選べるギフトを享受できる点が魅力です。

権利月と保有条件を満たすよう、200株以上・1年以上保有を基本線に組み立てるのが使い勝手のよい戦略になります。

会社情報

引用:EMシステムズ

EMシステムズは、1980年に創業された情報システム企業で、本社を大阪市淀川区に置いています。

主な事業は、医療・調剤・介護・福祉といった分野に向けたシステム開発とサポートです。

特に調剤薬局向けのシステム分野で強みを持ち、薬局業務に関わるレセプト(診療報酬請求)や薬歴管理、在庫管理などを一括で支援する仕組みを提供しています。

これらのサービスはクラウド型やネットワーク型にも対応しており、薬局間で情報共有できる点が特徴です。

医科向けでは、クリニックや診療所向けの電子カルテや医療事務システムを提供しています。

診察や会計、受付業務などを効率化し、医療現場の事務負担を減らすシステムを数多く展開しています。

介護・福祉分野では、介護施設や事業所向けの管理ソフトを手掛け、医療との情報連携にも力を入れています。

こうした分野横断的なサービス展開により、医療と介護をつなぐ架け橋のような役割を果たしています。

また、関連会社を通じて薬局経営やソフトウェア開発支援などの事業も行っています。

ブリック薬局などの運営もその一つで、システム提供だけでなく現場運営のノウハウも蓄積しています。

このように自社で実際の薬局を運営しながら得た知見を、システム開発に反映できる点が同社の強みです。

全国に拠点を構え、札幌・仙台・東京・静岡・名古屋・大阪・広島・福岡・沖縄などの主要都市にオフィスを設置しています。

地方でも迅速なサポートができる体制を整えており、全国どこでも安定してサービスを受けられるのが特徴です。

さらに、企業ブランドとして「Thanks Transformation(感謝の変革)」を掲げています。

これは、医療や介護の現場を支える人々に感謝を伝えるとともに、システムを通じて社会の変化に貢献するという理念を込めたものです。

こうした理念のもと、社員一人ひとりが地域社会に貢献する姿勢を大切にしています。

近年は、医療や調剤の現場で省力化を進めるためのソリューション開発にも注力しています。

たとえば、処方せんの受付から在庫管理までを一元管理するシステムを拡充し、薬剤師の業務負担を減らす取り組みを進めています。

また、AIやデータ分析を活用した新しい薬局経営支援ツールの開発も行われています。

EMシステムズの最大の強みは、調剤薬局向けシステムで国内トップクラスのシェアを持っていることです。

長年の経験と信頼をもとに、多くの薬局やクリニックから支持を得ており、安定した顧客基盤を築いています。

今後も医療・介護分野のデジタル化が進む中で、業界のインフラを支える存在として、さらに成長が期待されます。

編集部からのおすすめ情報

編集部のおすすめ:

株式情報にみる分析

EMシステムズの株式は、長期的な視点で見たときに安定性と成長性のバランスが取れた銘柄と言えます。

まず、30年チャートを確認すると、過去の波はありながらも右肩上がりの推移を維持しており、企業としての基礎体力が確実に積み上がっていることがわかります。

医療・調剤分野という安定需要の高い領域を中心に事業を展開しているため、景気変動の影響を受けにくい点も魅力です。

PERはやや高めですが、これは将来の安定成長への期待が株価に織り込まれている証拠でもあります。

実際、売上や利益は中長期的に堅調で、利益率の改善も見られます。

PBRも2倍台と高めですが、自己資本比率が高く財務体質が健全であることから、割高感というよりは品質に見合った評価を受けていると見ることができます。

自己資本比率は業界内でも上位の安定度、ROEは資本効率も悪くありません。

財務的な安全性と収益性の両方を保ちつつ、成長投資も行っている点は評価できます。

さらに注目すべきは、同社が医療DX(デジタルトランスフォーメーション)の流れに沿って事業を拡大している点です。

医療機関や薬局では今後もシステム化が進み、レセプト・在庫・薬歴などのデータを統合管理するニーズは高まります。

この市場は参入障壁が高く、長期的に安定収益が見込める分野です。

加えて、クラウド型システムの普及によりストック型収益の比率も高まっており、長期的に利益が安定しやすい構造が整っています。

こうした背景を踏まえると、短期的な値動きを追うよりも、長期保有による配当と優待の両取り戦略が有効な銘柄です。

信用倍率がやや高めで需給バランスの偏りがある点は注意が必要ですが、長期投資家にとってはさほど大きなリスクではありません。

むしろ、医療システムという社会インフラに近い事業を支える企業として、中長期的に安定したキャッシュフローを生み続ける力がある点に注目すべきです。

今後の医療DX推進や高齢化の進展を考えれば、安定成長の土台は非常に強固です。

長期的に見て、株価の下値は堅く、時間を味方につけてリターンを積み上げていける可能性が高いでしょう。

堅実な成長を狙う長期投資家にとって、ポートフォリオに組み入れる価値のある安定成長株だと評価できます。

優待情報から見る投資おすすめ度と根拠

EMシステムズの株主優待は、金額的なインパクトこそ大きくないものの、長期保有との相性が非常に良い内容です。

200株以上を1年以上継続保有することで、カタログギフト形式の優待を受け取ることができます。

保有株数に応じて内容がグレードアップし、200株で1,000円相当、1,000株で3,000円相当、2,000株で5,000円相当の商品が贈呈されます。

優待内容は食品や日用品、または社会貢献につながる寄付など、幅広い選択肢から選べるため、使い勝手がよく、生活に身近な楽しみを感じられる点が魅力です。

さらに注目すべきは、1年以上の継続保有が条件となっていることです。

この条件により、短期売買を目的とした株主ではなく、企業と長く関わる個人投資家を大切にする方針がうかがえます。

株価が大きく変動しても、安定株主が多いことは、企業にとっても投資家にとっても安心材料になります。

配当利回りが高水準であるうえに、優待を含めた総合利回りは高め、インカム重視の投資家にとっては非常に魅力的な水準です。

加えて、優待の贈呈は年1回ですが、毎年3月ごろに案内が届くため、年度末の楽しみとして定着している投資家も多い印象です。

このように、長期で保有すればするほど「配当+優待」の安定したリターンが期待できる点が特徴です。

また、同社の事業内容は医療・調剤関連という社会的意義の高い分野であるため、優待ギフトを受け取ることが単なるリターンではなく、「社会貢献企業を応援する実感」につながる点も評価できます。

優待内容自体は豪華ではありませんが、継続保有を前提とした堅実な優待制度であり、制度廃止リスクが低い点も安心です。

特に200株という比較的低い取得単位で優待がもらえるのは魅力的で、長期投資家が分散ポートフォリオの一部として保有するのに向いています。

加えて、業績が安定しており、財務健全性も高いため、配当維持や優待継続のリスクも小さいと考えられます。

もし将来的に業績拡大が続けば、優待の拡充や配当増額も期待でき、長期で見たリターンの上振れ余地もあります。

総合評価

総合的に判断すると、EMシステムズは「成長性」「安定性」「株主還元」の3拍子がそろった優良企業です。

短期的な株価上昇を狙うタイプではありませんが、10年以上の視点で見れば、堅実に資産を積み上げることができる銘柄として十分に魅力的です。

ポートフォリオに安心感と持続的リターンを加えたい投資家にとって、EMシステムズは長期保有にふさわしい一社です。

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